カテゴリ:リング誌から > USAのボクシング

Saturday, 4 July 2026 - Wolstein Center
Cleveland, Ohio, USA

commission:Ohio Athletic Commission 
promoter:Bob Arum (Top Rank)
matchmaker:Brad Goodman (Top Rank)
official in charge:Tom Howard
inspector:Bryan Gedeon, Gene Glen,
Eric Meek, Clifford Pinkney, Bernie Profato
doctor:Allen Kline, Vernon Reynolds, Jerome Williams
timekeeper:Jamal Bowman, Norvin Kinds

WBOライト級12回戦

©︎アブデュラー・メイソン
vs
アルバート・ベル



日本時間7月5日開催とちょっと古い試合ですが、久しぶりにWOWOWでの観戦。

英国勢の攻勢とサウジアラビアの大波にのまれ、ESPNからも見放されたトップランクは井上尚弥や中谷潤人、ロベイシ・ラミレスら不採算部門(軽量級)の米国でファンベースを持たないファイターとの契約を解除、選択と集中に走っています。

ボブ・アラムが選択した一人が、人気階級の手前ライト級のアブドュラー・メイソン。「同じライト級からスタートしたテレンス・クロフォードよりもスター性がある」(それってもしかしてメイソンをディスってる?)ような言葉で期待される22歳のサウスポー。

WBOライト級王者が初防衛戦に迎えるのは、同じオハイオ州でボクシングを研鑽した11歳年上のアルバート・ベル。二人は当然知り合いで、スパーリングもした仲。そういえば、クロフォードもこの州のオマハ限定の人気者でした。

無敗同士のタイトルマッチですが、会場は王者の地元クリーブランド。

当初の相手は尾川堅一から2回KOでIBFジュニアライト級王座を奪ったジョー・コルディナが、地元カーディフで暴行・脅迫の容疑で起訴されたため米国行きのビザが発給されず、同郷のベルに急遽白羽の矢が立ったのでした。

WOWOWの解説でも触れられていたように「長身で負けにくいボクシングをする無敗のベルは厄介」。凱旋の初防衛、良いところを見せる舞台には難しい相手ですが、トップランクの虎の子がスター街道に乗るか外れるか、格好のリトマス紙になりました。

勝手知ったるやりにくい相手に王者陣営は「ボディーでダメージを与えて後半失速させる作戦」。その通りにオープニングブローはメイソンのボディストレート。

しかし、ボディ攻撃は「想定内だった」というベルは引きの速い左右のパンチで距離を作り、飛び込んできたときはクリンチ。前半は「ポイントはわからないが、思い通りに戦えているのはベル」(村田諒太)。

WOWOWでは「ベルが省エネで戦っているのにメイソンは出力が大きく消耗が大きいのではないか?」と見ていましたが、マラソンならランニングエコノミーが後半戦を左右する大きな要素になり得ますが、走る距離が決まっていないボクシングでは消耗の度合いは肉体だけでなく心理的な部分もあります。

前半6ラウンドの採点はメイソンから見て56-58/57−57*2の0−1。このままいけばスプリットドローでタイトル防衛ですが、スター候補の未来を占うリトマス紙はイエローカードに練ってしまいます。

前半までの採点についてはメディアもファンも地元判定、トプランクへの忖度と批判的で、メイソン陣営も第7ラウンドへ向かうインタバルで「ポイントは負けてる」と発破をかけています。

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第7ラウンドに入ると、セコンドから気合を入れられたメイソンが攻勢を強めます。試合後に「負けてると言われてギアを上げた」と語りましたが、これが出来るのは良い選手の証拠。

鼻血を出したベルは「あれで呼吸が苦しくなった」と失速、メイソンは封じ込められたボディ攻撃から立て直します。ここからは2度のダウンを奪った最終回45秒まで、メイソンの一方的なラウンドに。

メイソンのコーナーにはジェイコブ〝Stich〟デュランも控えていました。稀代の名カットマンが忙しくなる、メイソンの勝利に大きく貢献するような激戦を見たいものです。







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Saturday 2, May 2026
  
T-Mobile Arena, Las Vegas, Nevada, USA

commission:Nevada Athletic Commission
promoter:Tom Brown (TGB Promotions),
Oscar De La Hoya (Golden Boy Promotions),
Sampson Lewkowicz (Sampson Boxing)
matchmaker:Tom Brown, Whitfield Haydon,
Javier Razo, Joseph Rotonda

 Amazon Prime Video PPV
※日本ではWOWOWが生配信



オッズは29歳の挑戦者べナビデスが1/4(1.25倍)、33歳の王者が3/1(4倍)と「井上尚弥vs中谷潤人」と同じ掛け率ですが、面白いマッチアップです。

「複数階級制覇という言い方は好きじゃない。体重幅で考えるべき」(村田諒太)というのは、正論です。これは「軽量級には無駄な階級が多すぎる」と8階級制への回帰を進めているズッファボクシングの姿勢とも重なります。

同じ4階級制覇でも、ストロー級(105)からジュニアバンタム級(115)の4階級はわずか10ポンドですが、ミドル級(160)からクルーザー級(200)は40ポンド。達成難易度は、体重差はもちろん層の厚さや専業ボクサーの多さ=競技レベルなどを考慮すると全く別物です。

また「PPVに起用されるかどうかは大事なこと」(亀海喜寛)というのも米国の真実。軽量級ではPPVイベントに組み込まれてもメインを張ることは特殊事情がない限り、あり得ません。井上尚弥のT−モバイルは悲惨な結果になってしまいましたが、そもそも「TモバなのにPPVがつかない、招致料もない」時点で不自然で摩訶不思議な興行でした。

そして、今日のTモバは2階席も解放されて上場の入りです。

しかし、村田さん…THE DAYの試合後インタビューを見て「自分のことを伝説っていう感覚がわからない」…井上尚弥にシニカルです。




◾️WBAスーパーミドル級12回戦◾️

©︎アルマンド・レセンディス
vs
ハイメ・ムンギア

両者入場。

ケイレブ・プラントに大番狂せを起こした王者が、今回も世界にショックを与えるか?

メキシカン対決。レセンディスはやはり巧い。左リードの見栄えがいいのはラスベガスでは有利に働くはず。しかし、レセンディスは27歳、ムンギア(29歳)の方が年長でしたか。

当日体重はどれほどの差があったのでしょうか。ムンギアがかなり大きく見えます。

クリス・マニックスの非公式採点は、5ラウンドまでムンギアのフルマーク。馬力の差が出ています。

それにしても、ムンギアは7年近くもタイトルから離れていたのか…。

ムンギアの完勝。120−108/119−109/117−111。




◾️WBA/WBOクルーザー級タイトルマッチ12回戦◾️


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現時点での人気と、29歳のベナビデスと34歳のラミレスという年齢。シンコ・デ・マヨのT−モバイル・アリーナ。この試合の勝者がカネロ・アルバレスの後継者になれるかどうか?には否定的にならざるを得ませんが、ボクシング界が望むのはべナビデスの勝利。

ラミレスがそんな空気を読めない試合を展開できるのか?

ライトヘビー級(175)からクルーザー級(200)へ。「2階級とはいえ25ポンドも飛ばすわけですから、途轍もない」(亀海喜寛)ジャンプです。

軽量級ならミニマム級(105)からジュニアライト級(130)の8階級の幅になります。

それを言い出すと、クルーザー級とヘビー級の2階級が一番途轍もないことになるのですが。


ーーー昨日の井上尚弥vs中谷潤人を見たあとでは、不摂生なメキシカンのドツき合いです。

村田さんが「今年1番の注目ファイト」と、日本のボクシングファンの神経を逆撫でするようなことをまた口にしてしまいましたが、事実です。米国=世界なら、メキシコとラスベガス、人気階級が世界の中心です。

マイク・タイソンのコメントを試合中に挟むのはGOOD。昨夜もクロフォードの言葉が欲しかった。

第3ラウンド、べナビデスの右ショートカウンターからの連打でラミレスが膝を落とします。

第6ラウンド、べナビデスの高速連打を受けたラミレスがよろよろと後退、右目を抑えてまた膝をつきます。ダメージというか、痛みで座り込んでしまいました。ゲームセット。

軽量級と比べてはいけないのはわかってますが、KOシーンが見れたとはいえ、昨日の今日だけに重たい試合でした。

オペタイアとの最強決定戦を見たいですが、どうなりますやら?

カネロとの試合が決まればメガファイトです。


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 an old adage in boxing that Every great fighter has one last great performance in them. 

「偉大なファイターは例外なくキャリアの終盤でも輝きを放つ」。

モハメド・アリ、シュガー・レイ・レナード、マニー・パッキャオ…そんなことが出来るのは、グレートの中でもほんの一握りです。


キース・サーマンがグレートかどうかは別にして、ロベルト・ゲレーロ、ショーン・ポーター、ダニー・ガルシアとい強豪から勝利をもぎ取り、PFPもクルーズしました。

キャリア唯一の黒星は、生きる伝説マニー・パッキャオに喫した一敗のみ。

現時点でPFPにもかすりもしないキース・サーマンに勝って、レガシーの上積みになるのかどうかは微妙なところかもしれません。

アンダードッグとはいえ、オッズは大きく開いているわけでもなく、専門家予想では「サーマンが加齢やブランクの影響を最小限に抑える」という条件付きながら、勝利を予想する声もありました。

〝ワンタイム〟サーマンにワンスモアはあるのか?

オープニングラウンドにサウスポーの王者が左ストレートをきれいにヒット。サーマンに大きなダメージはないものの、不用意な瞬間を突かれてしまいました。

踏み込んで距離を潰さなければならない37歳のサーマンでしたが、プレッシャーをかけるのは手合いが極端に長い異形の28歳。サーマンはフンドラにロープからコーナーへと追い詰められる展開が続きます。

サーマンは単発的に突っ込むものの踏み込みは甘く、攻撃は簡単に寸断されてしまい、王者の長い右リードと左の強打を浴び続けてしまいます。

見せ場を作れないまま、足元は怪しくなったサーマン。第5ラウンドにはフンドラの攻勢に晒され一方的に。

第6ラウンド前のインタバルでは、ドクターチェックとトーマス・テイラー主審がダメージを確認。試合は続行されますが、フンドラの攻勢にサーマンが後退したところでテイラーが試合を止めました。

残酷なシーンを期待するファン心理からは、止めるのが少し早い気もしましたが、的確なストップでした。

5ラウンドまでのスコアは二人が50−45。残る一人は49−44、第3ラウンドをサーマンに与えていました。

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予想を上回る一方的な展開になりました。

「翼全体を大きく使って空を飛ぶ」と空を飛ぶ鳥の姿にインスパイアされたというフンドラは、
ラウンド平均で44発も長い右リードを伸ばしました。これをかいくぐることが出来ないまま、サーマンは消耗、ダメージを重ねてしまい、ジ・エンド。



引退がベストチョイスに思えますが、引退しないんでしょうね…。
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ブルース・キャリントン、ブルックリン出身者として初めてマディソン・スクエア・ガーデン(MSG)のメインルームでタイトルを獲得したそうです。

そうなん?と思いましたが、ダニエル・ジェイコブスらは5000人キャパのMSGのシアターで、2万人収容のスポーツアリーナではキャリントンが、長い歴史の中で初だそうです。

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トップランクがプロモートするキャリントンですが、MSGでメインを張るだけの人気はありません。気の早い話になりますが、井上尚弥との対戦が待たれます。

ビジネスとして考えると、日本開催しかありえないか。

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WBCフェザー級王者決定戦。

いい試合でした。ブルース〝シュシュ〟キャリントンが9ラウンド1分29秒でカルロス・カストロを仕留めました。

第4ラウンド、31歳のメキシカンの右でキャリントンがダメージを負います。ここからがシュシュの真骨頂。カストロの右を封じ込め、主導権を取り戻して迎えた第9ラウンド。



右フックをクリーンヒットさせると、左ボディをはさんで右、左、右とコンビネーションを叩き込んでフィニッシュ。

「フェザー級を完全統一したい。試合を組んでくれ。ニューヨーク、大好きだ。シューヨークだ」。

ルイス・ネリとフルトンを苦しめたカストロをきれいに料理するのか?それとも、苦戦して彼らと同じ凡庸なファイターであることを曝け出すのか?ーーーこの問題にキャリントンは一発回答してみせました。

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Saturday 31, January 2026
  
Madison Square Garden, New York, New York, USA
commission:New York State Athletic Commission
event name The Ring VI
promoter:Bob Arum (Top Rank),
       Eddie Hearn (Matchroom Boxing)
matchmaker:Brad Goodman, Kevin Rooney Jr
 view on DAZN 



イベント開始まであと24時間を切った「The Ring Ⅵ」。

WBCミドル級王者カルロス・アダメスが重度の脱水症状のため、救急車で病院に搬送されてしまい、3度目の防衛戦を離脱。

挑戦者のオースティン・ウォリアムズはウェンディ・トウセイントとノンタイトル10回戦を戦うことに。


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WBOジュニアウエルター級王者テオフィモ・ロペスと〝現代最高のジェリー〟シャクール・スティーブンソンのビッグファイトとダブルメインで組まれていました。

この試合が面白い展開になると考える人は極めて少数派。

WHの見立てはテオの勝利が5/2(3.5倍)、スティーブンソンが2/7(1.29倍)。スティーブンソンが安全第一を徹底したボクシングで36分間を逃げ切る、というのが大方の予想です。

それでも、来月21日に平岡アンディもアタック。トップ戦線の動きが気になります。



アンダーカードは、スティーブン・フルトンが返上したWBCフェザー級王座を無敗のブルース・キャリントンとカルロス・カストロが争う決定戦。勝者が井上尚弥、あるいは中谷潤人を迎える日が来るか?

こちらはキャリントンが1/9(1.11倍)、カストロ11/2(6.5倍)。

キャリントンがルイス・ネリとフルトンを苦しめたカストロをどう料理するのか?それとも、苦戦して彼らと同じ凡庸なファイターであることを曝け出すのか?

日本のボクシングファンにとっては、こっちの方が注目です。



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ボクシングの観客動員世界記録を塗り替える壮大な計画が、YouTubeと新興プロモーションの「iVisit Boxing(IVB)」がボクシングの観客動員記録の更新を狙って7月11日にメガイベントを企画していると英国タブロイド紙のデイリー・メール(電子版)が報じました。

IVBは昨年のシンコ・デ・マヨ週間にニューヨーク・タイムズスクエアで開催したリヤド・シーズンのイベントにも関わった昨年発足したばかりの振興プロモーター。

この記事では、ボクシングの史上最多動員記録は、1941年8月に米ウィスコンシン州ミルウォーキーで行われたトニー・ゼールvsビリー・プライヤーの13万5132人としていますが、1993年2月20日、メキシコシティのアステカ・スタジアムで開催されたWBC創立30周年記念イベント「The Grand Sram of Boxing」が13万2000人以上の観客を集め、ボクシングの動員記録を更新したと当時、大きく報じられました。

https://fushiananome.blog.jp/archives/27402232.html



「13万5132人>13万2000人以上」と読むか「13万2000人以上>13万5232人」と受け取るか?後者だと「13万2000人以上」は無敵になります。

WBCは後日、正確な入場者数を13万6274人と発表しましたが、WBC発表がどこまで信憑性のある数字なのか…?


The official attendance was 135,132 fans, a record which surpassed the Dempsy Vs Tunney Soldiers Field fight in 1927. Zale Vs Pryor, which was aptly refereed by Jack Dempsey, was only pipped fifty two years later, by the Julio Cesar Chavez Vs Greg Haugen bonanza in the Azteca Stadium, Mexico City in 1993.(ジャック・デンプシーが審判を務めたゼール対プライアー戦は、52年後の1993年、メキシコシティのアステカ・スタジアムで行われたフリオ・セサル・チャベス対グレッグ・ホーゲン戦に次ぐ記録)

〜WBCのHPではゼールvsプライヤーは13万5,232人、100人少なくなってます。どうでもいいことですが…。

7月11日のイベントでは、約15万人の動員が目標といいますから、達成すると文句なしの〝世界記録更新〟です。


どんなカードが用意されているのか一切発表されていませんが、LIneal championのオレクサンデル・ウシクとデオンティ・ワイルダーがメインイベントという噂も。

英国スカイベットなど一部ブッカーがオッズを出しています。ウシク勝利が1/14(1.07倍)、ワイルダー7/1(8倍)。

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15万人を集めるために、サンフランシスコのシビック・センター・プラザを屋外アリーナに改修する計画だそうですが、まだ工事は始まっていません。

画像奥の市役所前にリングを設置、チケットの大部分を無料で配布するといいます…15万枚配布したとか発表するのか?


それにしても、7月11日はサッカーW杯、決勝トーナメントの真っ只中です。メディアの取り上げ方も、かなり後回しになります。

米国ではもちろん、世界的に人気が無いウシクが主役というのも、ビジネスとして心細い限り。39歳のウクライナ人はこれまでクルーザー級で2度、ヘビー級転向の初戦を米国で戦っていますが、大きな反響を呼ぶことはできませんでした。

圧倒的な実力差を見せつけていたクリチコ兄弟ですら興味を持たれなかったのですから、米国にファンベースを持たない外国人がスターになるのは至難の業です。

それでも、ウシクは時代に恵まれました。

サウジアラビアの恩恵を最も受けたファイターといって良いでしょう。金銭的にはもちろん、公正な判定が与えられています。

アンソニー・ジョシュアとの第2戦、タイソン・フューリーとの初戦はいずれもSDのクロスゲームでしたが、舞台がリヤドではなくロンドンのウィンブリースタジアムなら判定はひっくり返っていたかもしれません。


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Saturday 31, January 2026
  
Madison Square Garden, New York, New York, USA
commission:New York State Athletic Commission
event name:The Ring VI

promoter:Bob Arum (Top Rank),
          Eddie Hearn (Matchroom Boxing)
matchmaker:Brad Goodman, Kevin Rooney Jr

 view on DAZN 



先週のバークレイズセンターに続いて、31日(日本時間2月1日)にはやはりニューヨーク、今度はマディソン・スクエア・ガーデンでビッグファイトのゴングが鳴ります。

この興行はRing6、先月サウジアラビアで開催されたRing5(THE SAMURAI NIGHT)に続くシリーズ。

メインはWBOジュニアウエルター級タイトルマッチ。王者テオフィモ・ロペスにシャクール・スティーブンソンが挑みます…といってもオッズも予想も王者ロペスがアンダードッグ。

平岡アンディが来月、WBA王者ゲイリー・アントワン・ラッセルに挑戦するクラス、将来の統一戦も見据えると人気のないシャクールではなく、テオフィモに勝ち残って欲しいところですが…。

アンダーカードにはWBCミドル級(©︎カルロス・アダメスvsオースティン・ウィリアムス)。

スティーブン・フルトンが返上したWBCフェザー級の王者決定戦(ブルース・カーリントンvsカルロス・カストロ)もセットされました。

日本のボクシングファンにとって、井上尚弥が視界に入れるフェザー級は注目。16戦全勝9KOのカーリントンが、ルイス・ネリとフルトンを苦しめた(オフィシャルはいずれもSDで敗北)カストロをどうさばくのか?

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リング誌をはじめ数多くのメディアで、1992年から2001年までPFPをクルーズしたリカルド・ロペスをアンダーカードに従えた女性ボクサー、クリスティー・マーティン。

この事実から、私のような頑迷なボクシングファンが読み取ったのは「軽量級は米国では女子以下の偏見で見られるキワモノ」ということが一つ。

そして、もう一つがクリスティー・マーティンが米国リングで、軽量級のトップでは前座に回るしかないスターだということでした。

野球でもサッカーでも、そしてボクシングでも男性の陰に隠れ、ときには好奇の目で見られながら女子のプロスポーツ選手は存在してきました。

女子サッカーはメジャースポーツに激しくアプローチしている米国だけでなく、欧州でもすでにスター選手が誕生しています。

麗しきスターたちの系譜、その黎明に大きな爪痕を残したのがクリスティー・マーティンでした。



本日、米国で封切られる「Christy」は、彼女を主人公にしたボクシング・ロマンです。

デヴィッド・ミショッドが監督、主演はシドニー・スウィーニー。トロント国際映画祭でも好評価を得ていることからも、来年のアカデミー賞でもひと暴れしそうな作品に思えます(私はまだ見ていませんが)。



それにしても、ボクシングを題材にした映画の多さは、メジャースポーツの野球やサッカーと比べても全く引けをとりません。

リングの中と外のドラマは、クリエーターたちの想像力を刺激してやまないからでしょう。

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来年、井上尚弥と中谷潤人が日本最強決戦の舞台で雌雄を決します。

欧米での関心が非常に低い階級だけに、マニアの注目度は高いものの、ポテンシャルオッズはほとんど見当たりません。

skybetやpaddy powerは井上尚の勝利が3/10(1.3倍)、中谷13/5(3.6倍)と明白にモンスター有利ですが「中谷に分がある」という見方も多く、実際のオッズが立ち上がればもっと接近した数字になるはずです。

そして、テレンス・クロフォードとオレクサンデル・ウシクの動向にも左右されますが、このビッグファイトの勝者がPFP1位の座をつかむ可能性があるばかりか、2026年のFighter Of The Yearの最有力候補に躍りでるはずです。

2020年代ディケイドのPFPでも勝者が1位は難しいかもしれませんがトップ5には数えられるのではないでしょうか?

というわけで、まだ丸4年を残している2020年代ですが、このディケイドのPFPを独断と偏見で考えてみます。

PFPは何の権威もない妄想のお遊びです。一部のお馬鹿さんたちが唱える「(販売不振と経営難とスキャンダルにまみれた)リング誌のPFPには権威がある」というのは、なんとも矛盾に満ちた非常に面白い言葉です。

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Boxing’s Pound-For-Pound list is already a mythical, mercurial concept given to contention and conflict.

その前に…1960年代PFPから2000年代までの5つのディケイドのトップ5を、リング誌90周年特集号(2012年2月号)から振り返ってみましょう(実際には10位まで発表されています)。


◾️1960年代◾️
①エデル・ジョフレ
②モハメド・アリ
③カルロス・オルチス
④エミール・グリフィス
⑤ファイティング・原田

※原田は超軽量級がフライ、バンタム、フェザーの三つしかなかった時代に、史上初の2階級制覇(もちろん、いずれもUndisputed champion)。それだけでもトップ10確実の偉業ですが、原田には「ジョフレに勝った唯一の男」という称号まで加わるのです。

「誰に勝ったのか?」という問いかけの前には、井上尚も中谷も原田に追いつくことは永遠に不可能かもしれません。



◾️1970年代◾️
①ロベルト・デュラン
②カルロス・モンソン
③ホセ・ナポレス
④アレクシス・アルゲリョ
⑤ミゲール・カント

※⑩位に具志堅用高。このディケイドは⑤カント(フライ級)、⑥ウィルフレド・ゴメス(ジュニアフェザー級)、⑦カルロス・サラテ(バンタム級)、そして⑩具志堅(ジュニアフライ級)とジュニアフェザー級以下から5人が雪崩打った「いかにもPFP」な10年間でした。

井上信者の中にはいまだに「PFPは軽量級に厳しい」となんの根拠もなく盲信している人がいそうですが、大間違いですよ。



◾️1980年代◾️
①シュガー・レイ・レナード
②マービン・ハグラー
③サルバドール・サンチェス
④マイケル・スピンクス
⑤トーマス・ハーンズ

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※トップ5のうち3人、①レナード、②ハグラー、⑤ハーンズがFOUR KINGS、残る1人のデュランは70年代の①位。液状化するはずの後世でこの高評価ですから、あのラウンドロビン(総当たり戦)がいかにスペクタクルであったか、当時を知らない人にも想像していただけるのでは?

10年後、20年後…いや5年後ですらクロフォードがどんな手の平返しにあっているか、想像するだけで可哀想になってしまいます。

クロフォードのキャリア、マッチアップには小さな小さなスペクタクルしか認識できません…早く、旬の本当に強い相手と戦わなければならないのですが…。



◾️1990年代◾️
①パーネル・ウイテカー
②ロイ・ジョーンズJr.
③ジェームス・トニー
④イベンダー・ホリフィールド
⑤フリオ・セサール・チャベス


※チャベスは80年代でも⑥位にランクイン。ロイも00年代の⑦位と、ディケイドまたぎで活躍したファイターは。この手の評価では不利です。


◾️2000年代◾️
①マニー・パッキャオ
②フロイド・メイウェザー
③バーナード・ホプキンス
④エリック・モラレス
⑤ジョー・カルザゲ

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※80年代の偉大なラウンドロビンが軽量級で具現化されたのが、この時代です。①パッキャオ、④モラレス、⑥ファン・マヌエル・マルケス、⑧アントニオ・マルコ・バレラ…なんとトップ10のうち4人が〝パッキャオと愉快な仲間たち〟という狂気の10年間でした。

ちなみに⑩位にポンサクレック・ウォンジョンカムの名前も。





ーーー2010年代はリング誌の販売不振と経営難がさらに深刻化、多くの企画がリストラの憂き目に遭ってしまいます。

そんなわけなので、2010年代は独断と偏見で考えます…!





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