カテゴリ: フィリピン大統領選挙2022

Ring.tv.の試合前、両陣営へのインタビューから。
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▶︎▶︎▶︎マニー・パッキャオは国家議員になるずっと以前から、窮乏する母国の人々に救いの手を差し伸べてきました。

貧困にあえぐ人々に百万ドル単位の寄付を繰り返し、ホームレスには数千もの住宅を提供、漁業関係者には船外機を提供するなど、本来なら国家政府が担うべき慈善活動を行ってきたのです。

その彼に「政治家とボクシング、どちらが重要か?」と聞くのは、間違った質問かもしれません。

パッキャオにとって、物質的なものは最優先に重要ではありません。

「私が何をしてきたか、つまり名声や記録、政府での地位など、私が持っているものは私にとって重要ではありません。 最も大切なのは、神との関係です。人々にインスピレーションを与える存在になることです。50年、40年後に私がいなくなっても優れたボクサーの一人であるだけでなく、人々を思いやり、人々を助けたということを記憶してもらいたいのです」。

フレディ・ローチは「ウガスを過小評価していない。ショーン・ポーター戦は彼が勝っていた。この試合で引退するかどうかは、わからない。ただ、伝説が続くのなら眼疾の癒えたエロール・スペンスや、テレンス・クロフォードと戦いたいと思っているだろう」と、現役継続もありうると示唆しました。

現役続行の場合、パッキャオの偉大な業績にリストアップされていないUndisputed Champion(完全統一王者)について記者から「140ポンドのジョシュ・テイラー」の名前を聞かれたローチは「それは最高の考えだ」と即答。

テイラーはパッキャオに憧れてボクサーになり、今も愛犬にマニーと名付けているほどです。

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ヨルデニス・ウガスの作戦参謀イスマエル・サラスは「パッキャオは様々な角度をつけて攻め込んでくる非常に難しい相手だが、アマチュアで500戦以上の経験を持ち、私とのコンビでプロ仕様のスタイルを確立したウガスは順応できるはずだ」と自信を見せています。▶︎▶︎▶︎



*****オッズも予想もパッキャオに大きく傾き、スペンス戦と比べると緊張感のない空気が充満してしまっています。

明日の試合後、本人の口から大統領選出馬について何か語られるでしょう。

それが、勝利者インタビューになるのか、そうでないのかは、まだ誰にもわかりません。
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ボクシングビート誌の見出し。「ウェルター級のマニー・パッキャオ 18戦14勝3KO4敗」。

その全てがメガファイト、名も実もある対戦相手ばかりとはいえ、実に平凡です。

しかし、この数字はライバルを見渡しても、けして見劣りするものではありません。
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「ウェルター級のエロール・スペンスJr.」を世界戦限定で見ると6戦全勝3KO。

ストップできたのはゲンアンディ・ゴロフキンに破壊された試合からダイレクトで挑戦してきたケル・ブルック、ジュニアウェルター級を主戦場にしてきた33歳の劣化版ラモント・ピーターソン、ウェルター級のコンテンダーとは認められないカルロス・オカンポの3人。

マイキー・ガルシア、ショーン・ポーター、ダニー・ガルシアには、36分間たっぷり粘られています。

キース・サーマンは最初の世界戦までを20戦全勝18KOで疾走しましたが、その後の10試合は9勝1敗、4KO。暫定やセカンドを除いた世界戦は3勝1敗でKOはゼロ、もはや〝One Time〟(一撃)は過大広告を通り越して虚偽です。

「ウェルター級のテレンス・クロフォード」は5戦全勝5KOですが、まともな相手は一人もいません。変な相手とばかり戦うから、人気が出ないのも頷けます。
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https://www.youtube.com/watch?v=lbJT4H7yzPA
 
先ほど行われた前日計量は、ヨルデニス・ウガスがリミットいっぱい147ポンド、マニー・パッキャオは1ポンドアンダーの146ポンド。

両者並ぶと、42歳のフィリピン人の小ささが目立ちます。
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「ウガスのスタイルはパッキャオにとってやりやすい」(キース・サーマン)らの見立てから、オッズは開いてパッキャオ1.33倍、ウガス4倍に。

「生涯最大のチャンスだということはよく理解している」(ウガス)。

「対戦相手がウガスに変わって油断するなんてことはない。強敵だ」(パッキャオ)。

35歳のキューバ人を、フィリピン大統領に立候補する上院議員が翻弄する…そんな下馬評通りの展開になるでしょうか?

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Saturday 21, August 2021
T-Mobile Arena, Las Vegas, Nevada, USA  

Welter Contest, 12 Rounds
World Boxing Council  Welter/International Boxing Federation Welter

もうあと12日に迫りました。

ウィリアムヒルのオッズは昨日のスペンス4/9(1.44倍)、パックマン9/5(2.8倍)から1/2(1.5倍)&8/5(2.6倍)に、ここ数日はこのラインを行ったり来たり。

キース・サーマン戦は試合前1週間から一気に〝パック買い〟が進み、パッキャオ有利で当日を迎えましたが、さすがに今回はスペンスがアンダードッグとはならないでしょう。

とはいえ、オッズ上ではパッキャオが勝っても大番狂わせとはいえない数字です。 

Manny Pacquiao vs. Errol Spence Jr. | COUNTDOWN | PBC ON FOX 
https://www.youtube.com/watch?v=mYanYRS9fO4
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今回、FOX SPORTSのボクシングキャスターをつとめるケイト・エイブドゥは「この世界で26年間ずっとトップで戦い続けているなんて正気の沙汰じゃない」。

リング誌のシンシア・コンテのハイテンションも好きですが、エイブドゥの落ち着いた語り口も味があります。

ボクシングの女性キャスターが魅力的に見えてしまうのは、完全にボクヲタバイアスがかかっちゃってるようです。

そのリング誌のダグ・フィッシャーも登場。「こんなことが起きるなんて26年前に誰が想像できたか?」。

パッキャオは「最初にファイトマネーをもらったのは12歳のとき(夜祭の草拳闘)。1ドルだったが当時の私たち家族にとっては大金だった」(「11歳2ドル説」が有力ですが、本人が口にしてるから…)。

ゲリー・クーニーは「26年間変わらずボクシングを愛してることが驚きだ。あの年齢になったら普通はこのスポーツを心から愛せない」。 

FOXの番宣動画はこれで最後じゃない感じです。試合までもう1本、アップするようです。

さて、オッズ同様に専門家や現役、元ボクサーの予想もパッキャオに好意的です。

今朝アップされたばかりのマイキー・ガルシアの予想をご紹介。 
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▶︎パッキャオが サウスポーと戦ったのは71戦のキャリアで2試合しかない。

2001年のアガペト・サンチェスと2008年のデビッド・ディアスの二人だけで、もう13年もサウスポーとは戦っていない。

おそらく、42歳のパッキャオはスペンスには勝てない。 

ただし、ノックアウトがあるとしたら、それはパッキャオの拳からもたらされるだろう。彼は天性のKOアーティストだ。

キース・サーマン戦を解説者として彼を追いかけていたとき「どうして大きくて若くてハングリーで危険な無敗の相手を選んだんだ?もうやり残したことはないだろう。楽な相手と大金を稼げばいいじゃないか」と聞いたら「勝てるから、出来るからやるんだ」と笑って答えたんだ。

マニーは強い相手とやることを恐れない。それどころか、完全に楽しんでいるんだ。

スペンスが勝つと思うが、楽な試合にはならない。試合はクロスゲームになる。115−113や114−113や、あるいはイーブンも。

幾つかのラウンドを取るだろうし、接戦のラウンドも演出するはず。

“I believe Manny can still do something and still shock people,”

マニーはまだ世界を驚かすことができると信じている。

スペンスの圧勝、マニーがノックアウトされると考えている人もいるが、そうはならない。試合は接戦で、もしKOがあるならマニーだ。

もし、スペンスがノックアウト狙いにいったら、逆に倒されるだろう。もちろん、スペンスはクレバーだからそれはしないだろうと思うが。

スペンスはショーン・ポーターに手を焼き、ダニー・ガルシアも傷つけることができなかった。この二人よりもパッキャオは速くて、厄介な技術を持っている、何よりもパワーもある。

サウスポー対決というのは、試合の流れを決める要素の一つになるかもしれない。

サンチェス戦でマニーは苦戦した(引き分け)。ただ、それは20年前の話だ。

13年前のディアス戦で何が起きたかを、今更ここで語る必要はないだろう。


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マイキーはスペンスに正面から挑戦して、最後まで戦い抜きました。

せいぜいジュニアウェルターのマイキーを倒しきれなかったスペンスが、ウェルター級が適正とはいえないものの、この階級でもビッグネームに勝利を収めてきたパッキャオを倒せるでしょうか?

パッキャオはポーターやダニー、マイキーよりも速くて経験豊富で、なによりもはるかに難解なフェイントを仕掛けてきます。

サーマンが解けなかったトリックの答をスペンスに簡単に見つけることができるでしょうか?

とはいえ、いくらなんでもこの試合では「パッキャオはいつまでもパッキャオではない」ことを思い知らされると、パックマニアとしては覚悟しています…。
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8月21日、ラスベガスはT−Mobileアリーナ。

マニー・パッキャオvsエロール・スペンスJr.。ステイクされるタイトルなんて、どうでもいいです。

これが、パッキャオのラストスワン(最期の一声)になると、米国メディアは報道しています。

敗北が、42歳の老体にとって引退に直結するのは当然です。

勝利を収めても、来年の大統領選出馬が確実視される上院議員にとって現役続行の選択肢はありません。

このブログのテーマは「技術だけではなく、挑戦とそのトリガーとなる勇気こそがスポーツを見る者に最大の感動をもたらす」ということです。

技術的な感動ももちろん、あります。しかし、それは時代の流れで希釈を余儀なくされてしまいます。

時代を超越するのは、勇気に触発された挑戦です。

どうして、大谷翔平に心が奪われるのか?100マイルのピッチングを見せ、500フィートの打球を打ち上げるからだけではありません。

凡人では思いもつかない挑戦に踏み出す勇気を、彼が見せているからです。

私がプロボクシングの世界に何度も幻滅しながら、それでもこのスポーツに熱中し、リング誌を定期購読し続けているのは、マニー・パッキャオがいたからです。
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リング誌2007年11月号は「パッキャオvsバレラ2」と「メイウェザーvsハットン」のダブル特集。

米国でほぼ無視されている軽量級ですが、マイケル・カルバハルやナジーム・ハメドは刹那的な注目とそれなりの報酬を得てきました。

しかし、パッキャオは日常的な関心と、それにともなう破格の報酬を実現したのでした。

今夜のお話は、そのパックマンのラストスワン、どの入場曲を選ぶのか?
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https://m.youtube.com/watch?v=v2AC41dglnM&hl=ja&gl=JP&warned=True&client=mv-google

AC/DC のThunderstruck。

全盛期のパッキャオが好んで使ったアップビートです。

ハットン戦ではこの曲と同じくらいの尺で試合が終わり、この曲の2倍の時間ハットンがマットに横たわっていました。
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https://www.youtube.com/watch?app=desktop&gl=JP&hl=ja&client=mv-google&v=btPJPFnesV4&fulldescription=1 

サバイバーのEye Of The Tiger。

この曲は80年代中盤を支配していたマービン・ハグラーのメガファイトで、選手紹介のロールが流れるBGMによく使われていた〝クラシック〟。

パッキャオもサバイバーの生歌で先導、入場したことのある定番です。


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https://www.youtube.com/watch?v=w019MzRosmk

フランク・シナトラのMy Way

晩年のバーナード・ホプキンスがこのスロウなメロディに乗ってリングに上がっていました。

シナトラは自らもボクシングに興じるなど、このスポーツの熱狂的ファン。

「マイウェイ」に特別な思い入れはありませんでしたが、この曲に押されるようにゆっくり花道を進むホプキンスには、こみ上げてくるものがありました。


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https://www.youtube.com/watch?v=qbfWl5g2-eI 

レイチェエル・プラッテンの Fight Song (Japanese Subtitles)。

パッキャオとタイム誌の表紙を分け合ったヒラリー・クリントンが、トランプとの大統領選挙で使った、縁起の悪いテーマ曲。
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ビル・クリントン大統領がパッキャオのファンだったこともあり、ヒラリーとも対談していましたが、この呪われた曲を入場曲に使うことはなさそうです。

呪われた曲、個人的には好きなんですが。 
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IBF/WBC世界ウェルター級王者エロール・スペンスJr.にマニー・パッキャオが挑戦する、今年最大のメガファイトが正式に発表され、最初の記者会見の様子が演劇舞台風のプロモーショナル・ビデオにまとめられました。

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https://www.youtube.com/watch?v=RA2iLwwsSXg&t=90s
 
かつてのHBOが試合までにドキュメンタリーのシリーズをオンエアしてくれていた「24/7」の出来栄えは期待できないかもしれませんが、第1弾は映画的なカメラ回しで1時間近くの長さを感じさせない佳作です。
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オープニングは手動の輪転機を回す初老の職人。刷り上げられたのは「シュガー・レイ・レナードvsトーマス・ハーンズ」をはじめとした歴史的なウェルター級の名勝負を宣伝したポスター。

最後に刷られたのは「パッキャオvsスペンス」。
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ロスアンゼルスのFOX STUDIOでキース・サーマンとショーン・ポーターの試合予想と、両者のプロフィールを挟み込み、その奥のスタジオにカメラが向けられると舞台に二人が入場します。

入場順も、ポスターやデータ、テロップの順番・並びもパッキャオが先。舞台に登場するのは、パッキャオが後。ボクシングの世界では当たり前のことですが 、人気が正義です。

会見上でのトラッシュトークの応酬は嫌いではありませんが、プロモーショナル・ビデオは静かに粛々と来たるべき戦争を盛り上げる内容が好みです。
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司会者がスペンスに「フロイド・メイウェザーから(パッキャオ攻略の)アドバイスをもらうのか?」と聞かれると、パッキャオが「必要ない。スペンスはメイウェザーより優れたファイター」と横槍。

SPENCE IS A BETTER FIGHTER THAN MAYWEATHER.

スペンスも「8階級制覇なんて誰も近づけない記録。尊敬する伝説と戦うことに喜びが抑えられない」と42歳の上院議員に敬意を払います。
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史上唯一無二の8階級制覇。

史上初のウェルター級王座に4度返り咲き。

やはり、史上唯一のLineal Champion 5階級制覇(フライ/フェザー/ジュニアライト/ジュニアウェルター/ウェルター)。

現役・元世界王者に対して24勝6敗2分(これは25勝の間違い)。



さすが、FOXです。丁寧に煽ってくれます。後1ヶ月あまり、楽しみです!このPVはキックオフということですから、シリーズが続くのを期待。

現在のウィリアムヒルのオッズはスペンス4/9(1.44倍)、パックマン9/5(2.8倍)。ややスペンス寄りにに揺れ戻されていますが、アバウト2-1。

試合まで、寄せては返す波のように掛け率は揺れていくでしょう。それでも、大きな傾向はパッキャオに寄っていくのかもしれません。

いずれにしても、両者のキャリアの現在地点や、年齢、パッキャオの2年以上のブランクを考えると、一方的なオッズにならないのが不思議です。
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ESPNからReal or Not。本当か嘘か。

Manny Pacquiao will retire after the Errol Spence fight, win or lose.

マイク・コッピンガー記者は「Real」と断言。

パッキャオは、来年5月のフィリピン大統領選挙に向け、ロドリゴ・ドゥテルテ現大統領と議論を交わし、ドゥテルテの中国に対する軟弱な姿勢を批判するなど政治的な言動を重ねてきました。

いまだに出馬宣言こそないものの、パックマンがやってることは大統領選挙のキャンペーンに他なりません。 

8月21日に行われるエロール・スペンスJr.とのメガファイトは、パッキャオが国民的英雄であるばかりか、ほとんど神のような存在であるフィリピンで、彼の出馬を後押しする格好の選挙活動になるでしょう。
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パッキャオは2010年に下院議員、2016年には上院議員に当選、議員活動に合わせてトレーニングや試合をこなしてきたパートタイム・ボクサー。

しかし、大統領選にも大番狂わせを起こすようなことがあれば、さすがにもう練習時間はありえません。

奇跡の勝利をつかもうが、こっ酷い敗北を喫しようが、8月21日は伝説がリングを去る日になります。


A victory and he's upset the odds once more. Aug. 21 is the perfect swan song -- one final Vegas mega fight for the living legend -- and Pacquiao knows it.


そして、スペンス相手にも番狂わせを起こすようなことになれば、生きる伝説として完璧すぎる引退試合になります。そのことを一番よくわかっているのは、パッキャオ自身です。
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リング誌9月号は、またまたマニー・パッキャオ大特集。

電子版の良さは速さだけではなく、動画も見れることです。マルコ・アントニオ・バレラとの初戦、360度完全敵地のアラモドームの決闘を電車の中で見てると、込み上げてくるものがありました。

もう何度も見ていて、1秒後にどうなるかもきっちり記憶している試合だというのに。

とにかく、パックマニアとしては嬉しい限りです。

リング誌のダグ・フィッシャー編集長の記事からいきましょうか。
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Painting by Jun Aquino
PACQUIAO STILL DARES TO BE GREAT

パッキャオが偉大な勇気の火を消すことはない。

2001年6月23日、衝撃的なやり方で米国上陸を果たしたマニー・パッキャオ。

本誌2020年11月号の「フィリピンのアイコン」特集で取り上げきれなかったこと〝あれから20年〟以上にわたって触れられなかったことを、どう書いていけば良いのだろうか。

私はその夜、ラスベガスのMGMグランドのプレスと同じ列の席で眩しいリングを見上げていた。

元WBCフライ級王者パッキャオはエンリケ・サンチェスの代役として、オスカー・デ・ラ・ホーヤが5階級制覇を賭けてハビエル・カスティリェホに挑むメガファイトの前座に急遽抜擢されたのだ。

前座とはいえHBOのPPV放映枠で生中継される大一番。しかし、IBFジュニアフェザー級王者リーロ・レジャバの評価は非常に高く、わずか2週間前のオファーを二つ返事で快諾した無名の挑戦者には勝ち目がないと誰もが決めてかかっていた。

私はパッキャオが6ラウンドに一方的な形で試合を終わらせて大番狂わせを起こしたことにショックは受けなかった。

リング誌が野望に燃えるフィリピン人青年のことを報道し続けてきたのを読んでいたから、何かが起こる予感はあった。

以前、Wild Card Boxing Clubで彼がトレーニングしているのを見たことがあったからだ。

才能に溢れ、ハングリーなヤング・パッキャオはボクサーに必要な資質を技術以外はすべて持ち合わせていた。

サンチェスのボクシングとは真逆の暴風雨のようなサウスポーが、階級最強候補の南アフリカ人にとって深刻な問題になる可能性は十分考えられたのだ。

多くの人は、後になってレジャバの不運に同情しただろうが、私は番狂わせとは思わなかった。

とにかく素晴らしい試合だった。

そんな私でも、当時は彼が何者であるかを正確にはわかっていなかった。

軽量級にもかかわらず、パッキャオは好戦的で人を惹きつけるファイターだった。特にテレビで見るとその面白さは飛び抜けていた。

しかし、まだ荒削りでパンチョ・ビラやセフェリノ・ガルシア、フラッシュ・エロルデらが紡いできた偉大な殿堂入りボクサーとは比べようもなく、ルイシト・エスピノサやジェリー・ペニャロサらの強豪王者の域にも達していないと、私は考えていたのだ。

とにかくテレビ映えするファイター。私のパッキャオの第一印象はそれだけだった。

そして、122ポンド王者になったパッキャオはアガピト・サンチェスとの初防衛戦のリングに上がる。

2001年11月10日にサンフランシスコで行われたHBOのボクシング看板番組「チャンピオンシップ・ボクシング」で、フロイド・メイウェザーJr.との共演だった。

レジャバ戦の大番狂わせを予想した人は私だけだけではなかっただろうが、あの夜、パッキャオとメイウェザーがあそこまで巨大な存在になることを予感できた人は、絶対にいなかっただろう。
 
サンチェスは、南カリフォルニアのザ・フォーラムで人気のドミニカ人。ローブローやヘッドバットを駆使して、パッキャオを血だるまにして6ラウンドのテクニカル・ドローに持ち込んだ。

パッキャオの限界と技術的欠陥が、欲求不満が募る醜い反則だらけの試合で晒け出された。しかし、彼が鋼鉄の勇気と不屈の勝負根性を持っていることもまた、証明された。

まだ「グレート」には程遠く「エリート」ですらなく、それどころか当時のジュニアフェザー級最強ですらなかったかもしれない。

しかし、彼にはファイターとして一番重要な才能が、全身に染み付いていたあとひと磨きで世界を照らす輝きを放つ原石だった。
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パッキャオは自ら進んで危険な橋を渡った。

誰の目にも自分を地獄に突き落とす愚かな行為にしか見えなかったが、彼は橋の向こう側に何があるのかをよく知っていた。

それでも、そんなやりかたで20年後の今も、パッキャオが旅を続けていることは到底信じられない。

キース・サーマンを下してから2年後の8月21日、パッキャオはもう一人の無敗のウェルター級、団体統一王者エロール・スペンスJr.と対戦する。

チューンナップなし、2年あまりのブランクを抱えて。
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来年の大統領戦で当選を目指す42歳の上院議員が、リング誌ウェルター級1位評価のスペンスと激突するなんて、常識的に考えると狂気の沙汰だ。

しかし、この狂気こそが誰もがマニーを愛する理由なのだ。

今の時代、多くのファイターは自分の価値を守るために大きなリスクが孕む戦いは好まないが、パッキャオは誰も渡ろうとしない危険な賭けに身を投じ、何度も向こう岸に渡って見せた。

サンチェスに苦戦したわずか2年後には、フェザー級に階級を上げてリング誌王者マルコ・アントニオ・バレラに挑戦する。

パッキャオはスーパースターのメキシカンを11ラウンドで攻め堕とすと、その直後にWBA/IBF統一王者のフアン・マヌエル・マルケスに挑んだ。

ほとんどのボクシング関係者は、2004年5月のマルケス戦が危険なサイコロを投げることになると気づいていた。

フレディ・ローチも怖いもの知らずのパッキャオが、マルケスのカウンタースタイルと驚異のタフネスに相性が悪いかもしれないと懸念していた。

メキシコシティ出身のDinamita=ダイナマイトがオープニングラウンドで3度のダウンから立ち上がった後、ローチが心配していた通りの展開になった。

この試合が三者三様のドロー(バート・クレメンツが初回を10−7ではなく10-8と誤審しなければパッキャオの勝利だった)に終わったことは、私にとって大きな驚きではなかった。

ザ・フォーラムで繰り広げられるボクシングの番組を取材していた私は、マルケスの実力をよく知っていたからだ。

Naseem Hamed, who avoided the master technician. 

マルケスとの対戦からあからさまに逃亡したナシーム・ハメドは論外にしても、メキシコで最も人気のあったエリック・モラレスですらマルケスとの試合には積極的ではなかった。バレラがマルケスの執拗なオファーに応じたのは2007年になってからのことだった。

PFPキングの一人と考えられていたバレラと、誰もが禁忌していたマルケスと連戦するなんて、トーマス・ハーンズが1984年にロベルト・デュランを撃墜した直後に、マイク・マッカラムを選ぶようなものだ。

ローチの箴言を無視したパッキャオは、危険な選択に迷いはなかった。

そんなファイターは、パッキャオ以外にはどこを探しても見当たらない。

ヒットマンや1980年代にミドル級を盛り上げた王者たちですら、ボディスナッチャーの姿は見えないふりをしていた。

パッキャオは用意された相手を断ることは一度もなかった。


2005年から2006年にかけても、パッキャオは危険な橋を好んで渡り続ける。

破竹の快進撃はモラレスに止められてしまうが、その後2度も明白な形でリベンジを果たした。

マルケス、フロイド・メイウェザー、ティム・ブラッドリーのような誰にとっても解き難いロジックを習得したボクサーとも戦い続けた。

スター選手を求めて闇雲に階級を上げるパッキャオは、どこかで必ず破滅すると思われていた。


「だから言わんこっちゃない」。誰もがそのセリフを準備してパッキャオの試合を楽しんだ。そして、そのセリフはいつも先送りにされたのだ。


パッキャオは橋の向こう側に何があるのかを知っていたのだろう。

危険な選択をクリアし続けたマニーは国民的英雄となり、世界で最も高額な報酬を得るアスリートの一人に登り詰めた。

パッキャオは歴史的なグレートの仲間入りまで果たした。

2008年から2009年にかけての5連勝で、リング誌の「ファイター・オブ・ザ・イヤー」を2年連続で受賞、全米ボクシング記者協会(BWAA)の「ファイター・オブ・ザ・ディケイド」にも選ばれた。

パッキャオはジュニアライト級最強のマルケスを下し、ライト級のデビッド・ディアスを粉砕、時代を代表する英雄オスカー・デ・ラ・ホーヤを引退させ、英国の星リッキー・ハットンを劇的に沈め、ミゲール・コットを切り刻み最終ラウンドでTKO勝利。

たった24ヶ月で、マルケスからリング誌/WBCジュニアライト級、ディアスからWBCライト級、ハットンからリング誌ジュニアウェルター級、コットからはWBOウェルター級、4つの階級のストラップを強奪したのだ。

ボクシングファンにとって、パッキャオを好きにならないことは、拷問に等しかった。

コット戦の後、HBOの歴史家ラリー・マーチャントはパッキャオをヘンリー・アームストロングになぞらえた。

1937年から1938年の2年間の眼を瞠る活躍を見れば、アームストロングが何者かがよくわかる。

アームストロングは、この24ヵ月間にフェザー級、ウェルター級、ライト級の3階級を制覇、なんと41勝(36KO)無敗という驚天動地の記録を打ち建てたのだ。

問題はその対戦相手だ。

バーニー・ロスとルー・アンバースの147ポンドと135ポンドのタイトルを連破し、殿堂入りしたベニー・バス、チャルキー・ライト、ベイビー・アリズメンディ、ミドル級タイトルホルダーとなるセフェリノ・ガルシアにも勝利(タイトルマッチではドロー)。

世界王者が8人しかいない時代に「誰に勝ったのか」という現代的な問いかけに、満点回答を叩き出したのがアームストロングだった。

リングの上で戦慄のメロディーを大音響で奏でたヘンリー・メロディー・ジャクソン(アームストロングの本名)を、シュガー・レイ・ロビンソンやモハメド・アリよりも評価する専門家までいる。

その数年後、1940年10月にプロデビューしたシュガー・レイ・ロビンソンは、1941年から1942年までのプロキャリアの最初の2年間で奇跡的な連勝を飾り、アームストロングを見習うことに全身全霊を捧げた。

若きロビンソンは34勝0敗(24KO)の記録を残し、現役ライト級チャンピオンのサミー・アンゴットに2回の判定勝ち、元ウェルター級チャンピオンのフリッツィー・ジビックに判定勝ちと10ラウンドTKO、後のウェルター級チャンピオンのマーティ・サーボに2度の判定勝ち、後のミドル級チャンピオンのジェイク・ラモッタに判定勝ち。

当時は1団体8階級。これはフランチャイズやダイアモンド、スーパーなど言い訳がましい王者など存在が許されなかった時代の話だ。 

私が知る時代の〝シュガー・レイ〟もまた、わずか24ヵ月間で殿堂入りの条件を満たした特別なファイターの一人だ。

1979年9月から1981年9月までの8試合で、レイ・レナードは無敗のウィルフレッド・ベニテス(38勝0敗1分)からリング誌/WBCのウェルター級タイトルを奪取、偉大なロベルト・デュランになすりつけられた初黒星は見事にリベンジ、ハーンズとの147ポンドのThe Undisputed Championを賭けた歴史的な名勝負にも勝利を収めた。

また、154ポンド級の現役チャンピオンであるアユブ・カルレを9ラウンドで屠り、今の4団体時代なら王者になってるであろうウェルター級のトップコンテンダーであるアンディ・プライス(1ラウンド)、元タイトル挑戦者のデイビー・グリーンも圧倒している。

しかし、レナードはプロ40戦目にはかつての輝きを失っていた。
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だというのに、1995年1月にプロに転向したパッキャオは、プロ71戦目42歳にしていまだに世界のトップ戦線に踏みとどまっている。

いや、世界のトップを牽引していると表現しても間違いではないかもしれない。

2008年から2009年にかけて築いた、誰も信じることができないレガシーは手がつけられないほど巨大なものになっている。


42歳の上院議員が「楽して稼ぎたい」と安易な橋を選んでも、彼を咎める人など一人もいない。

メイウェザーの〝ビジネス教科書〟を参考にして、YouTubeの有名人と戦うこともできた。ローガン・ポールの父親と戦えば、PPVは大成功していたはずだった。

しかし、マニーはリアルの戦い、どこまで崖っ淵に近づけるのかにしか興味がないのだ。

はるかに楽なやり方で、もっと大きな報酬を稼ぐ方法があるというのに、どうして彼はわざわざ危険な橋を好んで渡ろうとするのか?

私たちには、彼の思考回路が全く理解できない。



しかし、マニーだけは知っているのだ。

橋の向こう側に何があるのかを。 
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早速、オッズが立ち上がりました。

エロール・スペンスJr.が1/4(1.25倍)。42歳の生きる伝説は18/5(4.6倍)。

井上尚弥vsマイケル・ダスマリナス、中谷正義vsワシル・ロマチェンコのオッズも出ました。

井上1/25(1.04倍)、ダスマリナス11/1(12倍)。

中谷9/1(10倍)、ロマチェンコ1/16(1.63倍)。

専門家予想も概ね、オッズに沿った内容になるはずです。
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まだ、立ち上がったばかりですが、ギャンブラーにとってムラムラするのはパッキャオでしょう。

パッキャオが勝てば大番狂わせのはずですが、オッズはキナ臭い数字を叩きました。

パックマニアとしては、このままアンダードッグで試合を迎えて欲しいのですが、オッズは接近してゆく予感がします。

ファン予想はすでにパッキャオ有利、キース・サーマン戦と同じ流れになっています。

サーマン戦同様、試合開始ゴングがなったとき、解説者の口から「パッキャオがフェイバリット(オッズでは上)」と発せられても驚きません。

42歳のフィリピン人が最も危険な時間帯は最初の3分間です。

31歳の若者は無事に第2ラウンドのゴングを聞くことが出来るでしょうか。
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8月21日、マニー・パッキャオvsエロール・スペンスJr.、決定。

水面下で交渉は進んでいたのでしょうが、ファンにとっては急転直下です。

MPプロモーションズのシーン・ギボンズ代表は「最高の試合が決まった。パッキャオはYouTuberなどと戦ったりしない。この試合が終われば伝説に新たなレガシーが加わることになる」。

史上唯一の8階級制覇に成功した42歳は2019年7月のキース・サーマン戦以来2年あまりのブランクを経てリングに舞い戻ります。

本人は否定しているものの、来年のフィリピン大統領選挙に立候補することは規定路線と見られ「大統領戦に向けた巨大アドバルーン」と皮肉る声もありますが、惨敗したら選挙にどう影響するのでしょうか?

そして、勝てば?

まさか、勝って引退はないでしょう。

サーマン戦は「やや不利」で立ち上がったオッズが試合が近づくにつれて接近、逆転しましたが、今回は流石に最後まで不利のままでしょう。

久しぶりに〝パックマン〟を拝めます。

現役の大統領がリングで世界タイトルマッチを戦うとなれば、前代未聞の驚天動地です。
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https://www.youtube.com/watch?v=wDqOnlqRlLo&t=187s
パッキャオのあの長〜いリングコール、最高です。「元フライ級、元ジュニアフェザー級、元フェザー級、元ジュニアライト級、元ライト級、元ジュニアウェルター級、元ウェルター級、元ジュニアミドル級…そして現在WBO世界ウェルター級チャンピオン〜〜、戦うフィリピンの誇り〜」。

この動画はデラホーヤ戦、「元ライト級」どまりですがそれでも5階級制覇です。


PBC副社長のティム・スミスは「現時点で発表できることは何もない」。

スペンスのトレーナー、デレク・ジェームスも「詳しいことは分からない」としながらも「パッキャオと戦うならスペンスにとって大きなチャンス。パッキャオを引退に追い込んだファイターとしても名前が残る。パッキャオの年齢をごちゃごちゃ言う奴もいるだろうが、伝説に年齢は関係ない」。

伝説の1ラウンドKOを予想します。真剣に。
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ゴルゴ13のコミックスが200巻を数えました。ビックコミックに連載がスタートした1968年から、足掛けなんと53年。

デューク東郷の年齢は第一話時点で35歳としても、現在88歳、稀代のスナイパーも米寿を迎えていることになります。

どんな物語にも必ず、終章があります。

さいとう・たかをも「最終回の内容は決まっている」と明かしています。

永遠に思えるものにも、必ず最後は訪れるのです。
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今年43歳になるマニー・パッキャオはデューク東郷の半分にも満たない年齢ですが、プロキャリアは27年目。

消耗の激しい過酷な職業で、キャリア前半を命のやり取りをするかのような打撃戦でメキシコ系のボクシングファンのハートを鷲掴みにし、アジアに対する自虐に塗れていた日本のボクシングファンの胸を何度も昂らせてくれました。

同じ黄色人種が世界的な強豪、ピッグネームを次々に撃破して、ついに米国ボクシングの花・ウェルター級でスーパースターの頂点に立ちました。

「パッキャオが凄いんであって、アジアが凄いわけじゃない、日本人が凄いわけじゃない、ましてやお前が凄いわけじゃない」…。

それは、わかっていても、米国の大会場でBサイドのアンダードックにもかかわらずスター選手をことごとく撃ち落とす勇姿に「見たか!これがアジアの拳だ!」(ボクシングマガジン)の大見出し通りに、我がことのように何度も興奮してしまいまいました。
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私にとって、80年代の絢爛豪華なリングが世界のボクシングとの出会いでした。

90年代が深まると、面白い試合もあったのに退屈さを抑えられなくなります。

もちろん、常軌を逸した王者乱造にも辟易しました。

米国リングを支配するスター・システムのルールが、より厳格に施行されてゆくこと、スターは作られるということへの不満もありました。

そんな台本通りの寸劇が粛々と進められている米国リングに、左拳一つで乗り込んだのがマニー・パッキャオです。

アジアが紡いだ最強の神話も、ついにファイナル・チャプターに突入しています。

現在、上院議員とプロバスケットボール選手、そしてボクサーと、三つのワラジを履く43歳のフィリピン人ですが、来年の大統領選挙出馬となると「当選したら大統領職だけに集中する」と公約せざるを得ません。

「今年2試合」という意気込みも、テレンス・クロフォード戦が決定なら、そこで惨敗→引退を強いられるという見方もあります。

今のパッキャオではクロフォードは倒せない、というのが大方の予想です。

ESPNでも「パッキャオはレームダック。過去の業績が凄まじいだけで今は張り子の虎」と決めつけられています。

アジアの神話にも終わりの刻が、間違いなく近づいています。


それでも、ランチビールを飲みながら、ふと思い直しました。


大体、クロフォードなんかに負けるか?あいつ、ウェルター級で強いヤツに勝ったことが一度でもあるか?

それに「大統領になってもボクシングを続ける」と宣言した方が当選確率が上がるような…。

というか、そもそも超がいくつも付く泡沫候補です。当選するわけがないので、プロボクサーを続けるでしょう。



…どっちにしても、長い長い、ファイナル・チャプターになりそうです。


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サザエさんは1946年に新聞漫画として始まり、原作者の長谷川町子が亡くなってからも、テレビアニメはまだまだ終わる気配がありません。

1946年当時、サザエさんが25歳だったとすると、今年でちょうど100歳の誕生日を迎えているはずです。

終わらない物語の一つや二つ、あったっていいのかもしれません。
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