フシ穴の眼 〜スポーツ疾風怒濤編〜

      Hope Lights Our Way / 希望の道を、つなごう。

カテゴリ: 世界最強の女

LIFE IS CRAZY 2021

2020年に続いて、今年もまた、世界中の人々にとって困難な時代が続いています。

普通の生活に戻れると思うと、すぐに急ブレーキをかけなければならない日常の中、ブルックリンを拠点とする39歳の拳闘家が4月23日にリングに戻ってきます。
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ヘザー・ハーディーもまた、新しい日常の中でリングに向かうことを余儀なくされているのです。

ワクチン接種に副作用で試合を中止しなければならなかったが、モハメド・アリも汗を流したブルックリンにある伝説のジム、グリーソンズ・ジムで4月6日から練習を再開しています。

ルウ・ディベラは〝The Heat〟ハーディの復帰戦を5月下旬に計画していますが、米国屈指の人気ボクサーは「具体的には何も聞いていない。火曜日に練習再開できたばかりなのに!?今年も波乱の一年になりそう」。

ハーディーは2019年9月13日にアマンダ・セラノに敗れて世界フェザー級タイトルを失い、ドーピング検査で禁止薬物(利尿作用があるフルミセド)が検出。

ニューヨーク州アスレティック・コミッションからライセンス停止6ヶ月と罰金1万ドルを科せられてしまい、復帰に向けての準備を進めていたところに新型コロナの問題に直面しました。

「生理痛の薬に含まれていた」と釈明していますが、服用している薬品・サプリメントの事前申請はしていなかったというからお粗末です。

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https://fushiananome.blog.jp/archives/14948488.html

ハーディは、高校生の娘がいるシングルマザー。

「格闘家に失業保険はない。戦わなければお金が入ってこないし、副作用がひどくていつ救急病室に担ぎ込まれるか心配だった。それでも今はアレルギー症状が出る程度で早くリングに戻りたい」。

試合は前倒しされ、4月23日に決定しました。



日本のセルフプロデュースの能力は、日本のボクサーも含めた女子格闘技選手の教科書の一つになると思います。
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2019年1月19日、彼女は白血病だと公表しました。


日本選手権などの公式競技会への参加を全てキャンセル、療養生活に入りました。


正直、どうして彼女が、と神様を恨みました。


小さな頃から競泳に励んで、類まれなる才能と、それ以上に人並み外れた努力を重ね、自国開催のオリンピックで金メダル最右翼と考えられていたというのに。


当時18歳の彼女にとって、競泳は、人生の全てだったでしょう。


それを、人生の全てを、最悪のタイミングで奪われたのです。


失礼千万な話ですが、私は、彼女が力強く生きるだけで、同じ病気の人を勇気付けることができる、それは五輪で金メダルを獲ることより遥かに素晴らしいことだと思っていました。


そう思うようにしていました。


この日本選手権でも、彼女が戦うだけで、美しく素晴らしく、もう最高に感動的でした。

解説者の「(100mの)優勝は難しいでしょうが、頑張ってほしい」というフシ穴コメントにも、頷いて聞いていました。



でも、全て、私たちの勘違いでした。



神様ですら彼女から競泳を奪うことは出来なかったのです。



なんという人間でしょうか。


「派遣は切れたんですけど、代表に入れるかはまだ分からないので。100の自由形も残っていますし、あと3本あるので。気を抜かずに頑張りたい」。



神様が、どうして、彼女に挑もうとしたのか、その理由が、少しだけ、わかった気になりました。
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東京2020まで、あと365日、あと1年。

絶対、今年できる、そう信じていましたが。


昨日、池江璃花子選手を全面に使ったイベントには、正直、少しだけ違和感もありました。

現役バリバリのアスリートに、アンバサダーやメッセンジャーの役割を背負わせるのは如何なものか、と思いました。

まあ、でも、あれを見てしまうと。

彼女にしかできない役割です。

今月20歳になったばかりの彼女にしか、こんな大役はつとめられないと、感動しました。

すごいな、20歳で。

そして、今日。一般各紙の一面広告。
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ぐちゃぐちゃで見にくいかもしれません。野球部バカ中学生たちとの勉強会で使い「+1」について語ったもので…。


「その炎はまだ消えていない。」というキャッチコピーは、正直、虚しく響きます。来年のことなんて、鬼も神も、誰も保証してくれません。

「1年延期」なんて「絶対的な中止」を先延ばしするだけの、見苦しいイクスキューズだと、多くの人が気づいてしまっています。

でも、これが効いています。

「+1」 。

素晴らしい広告です。

誰もが「ー(マイナス)1」としか、受け止めることができない、この悲惨な状況を「+1」と、打ち出したなんて、さすがです。

誰もが「ー(マイナス)1」と受け止めていた、というのは、正確ではありません。

なぜなら、そう考えることは、誰もがいけないことだ、前を向かなきゃ、とそんなことは心の中で思っても、絶対口に出してはいけない、そう封じこんでいたからです。

この1年はマイナスでも、失われた1年でも、ありません。強がりではありません、絶対にそうです。

そうです。

「+1」。

そうだったんです。 

ボクシング界以上に腐ってる広告業界でも、たまには、感動させてくれます。 
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