A:それは世界王者の数です。白井義男が初めて世界王者になり、陥落してから8年間も世界王者不在という屈辱的な時代もありました。
Q:8年間!今では考えられません。つい最近、たった一つの階級だけで4人も日本人王者がいたこともありました。昔の人が聞いたらびっくりしますよね!
A:そうですね。昔のバンタム級はエデル・ジョフレという謎のブラジル人が強いと言われていましたが、何度防衛したか?というと、8回だけ。ジョフレはフェザー級のタイトルも獲りましたが、たかが2階級制覇なのに当時のファンやメディアは大騒ぎでした。
Q:バンタム級タイトルを8回防衛って、亀田興毅と同じですね。そうか、ジョフレって興毅と同じレベルなんですね。
A:いや、それは興毅を馬鹿にしすぎです。ジョフレは2階級制覇しかできなかったって言ったじゃないですか!

Q:確かに!興毅は3階級制覇でした!ジョフレとは次元が違いますね。
A:昔はとにかくレベルが低かったから、仕方がありません。大谷翔平と井上尚弥のようなレベルの高い現代に生まれた私たちは幸せです。
Q:井上尚弥なんて、権威のあるリング誌のPFP1位になったこともありましたよね?こんなのサッカーでいうバロンドールに匹敵、野球なんて米国内でやってるだけで大谷のMVPなんて全くステージが下ですね。
A:その通り。井上尚弥のようなボクサーと同時代に生きられるなんて、何度も言いますが、私たちは本当に幸せです。世界的にはむしろ井上尚弥の方が大谷より騒がれているのに「なんで(母国の)日本での評価が今ひとつなのか」という松本人志の嘆きもよくわかります。
ーーー【僕らは何を見ているのか?】1971年と1992年。そして…2025年が暮れてゆく。













