フシ穴の眼 〜スポーツ疾風怒濤編〜

      Hope Lights Our Way / 希望の道を、つなごう。

カテゴリ: 軽量級のメガファイト

Saturday 2, July 2022
  
Wembley Arena, Wembley, London, United Kingdom
commission:British Boxing Board of Control
promoter:Frank Warren
matchmaker:Steve Furness

media:United Kingdom BT Sport 


10 rounds – heavyweights

ジョー・ジョイスの持つWBCシルバー、WBOインターナショナルのヘビー級タイトルを賭けたタイトルマッチ。

36歳の英国人は二つ年下のドイツ人クリスチャン・ハンマーを問題とせず3ラウンドにダウンを奪うと、4ラウンドにはさらに3度のダウンを追加されてゲームセット。

フィニッシュブローは左のボディアッパー。

'Juggernaut'(圧倒的なパワー)と渾名されるジョイスはこれで14戦全勝13KO。

ダニエル・デュボアを逆転KOでストップするなど強豪相手にも勝利を重ねてきたジョイスは「オレクサンダー・ウシクとアンソニー・ジョシュアの勝者、あるいはタイソン・フューリーとの世界戦」を熱望しましたが、硬直気味のヘビー級シーンで〝順番〟がいつ回ってくるかは不透明です。






12 rounds – junior featherweights

元WBOバンタム級、IBFジュニアバンタム級王者のゾラニ・テテ のジュニアフェザー級転向の2戦目の相手はIBFインターナショナル、Commonwealth =British Empire=(英連邦)チャンピオンのジェイソン・カニングハムが相手。

上記二つの地域タイトルに加えて空位のWBOインターナショナルもステイクされるベルト祭りです。

長身サウスポー同士の対決はテテが主導権を握って進み、4ラウンドに34歳の南ア人が左の長距離弾を炸裂させ、34歳の英国人を痛烈に沈めます。

なんとか立ち上がったカニングハムに襲いかかったテテはふたたび左で強烈なダウンを追加。主審のハワード・フォスターはノーカウントで試合を止めました。
 


世界のトップ戦線で戦い続けてきたテテと、欧州レベルでくすぶっているカニングハムでは格が違いました。

この勝利でジュニアフェザー級のタイトルショットがロックオンされたテテ。

サウスポーのあの長いジャブに、ジュニアフェザーでもパワーと絶妙の当て勘が健在のテテ、これは厄介です。

超非力なスティーブン・フルトンはテテから逃げ切れるでしょうか?あるいは、ムロジョン・アフマダリエフでも無傷で試合を支配するのは難しいでしょう。

個人的には、同じく階級上げてもパワーが落ちないジョンリール・カシメロとの再戦が見たい。このマッチメイクは簡単でしょう。気の早い予想ですが、中盤までにカシメロが返り討ちにするでしょう。

井上尚弥の参戦が確実視されているクラスだけに、プロモーターのフランク・ウォーレンとしては将来的な日本でのビッグファイトを見据えているはずです。

ファイトマネーが跳ね上がる王者としての来日を目論んでいるはずですが、どうなりますやら…。
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「ボクサーにとって小さな体に生まれるほど不幸なことはない」(ファン・フランシスコ・エストラーダ)。

「もし、私がミドル級なら住む家も乗る車も何もかもが変わっていた」(カリド・ヤファイ)。

「報われない軽量級ボクサーに光を当てたい」(ジェシー・ロドリゲス)。


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カシメロとアムナット。二人とも軽量級の悲哀を嫌というほど味わいました。カシメロも天心や武尊がキックの試合を持ちかけたら、アムナットのように喜んで応じそうです。

多くの先進富裕国ではボクシング人気そのものが衰退しています。そして、ただでさえ人気のない軽量級の扱いは劣悪です。

先日も「ジョンリール・カシメロvsポール・バトラー」の競争入札は10万5000ドル、約1170万円で落札されました。この金額が二人の報酬の総額です。

3階級制覇のトラッシュ・トーカー、先進富裕国の元王者ですらそんな評価なのです。

これがウェルター級やミドル級ならゼロが一つ増えるだけでは済まなかったでしょう。

カシメロvsバトラーが特別な話ではありません。2018年にヘッキー・ブドラー(当時IBF王者)とフェリックス・アルバラードの試合が競争入札にかけられたときの入札額はわずか2万5000ドル、275万円でした。これを世界王者と世界挑戦者が分け合うのです。

これが、軽量級の残酷な現実です。

軽量級では地域タイトルホルダーでも、日本なら生活保護を需給出来るレベルの収入しかないこともめずらしくありません。

しかし、軽量級は東南アジアや中南米、アフリカなど先進富裕国とは真逆の環境に身を置くボクサーが多いので、日本人なら「バイトしてる方がマシ」な金額でも十分生活出来るのです。

軽量級は〝貧困階級〟ですが、日本は例外です。

具志堅用高の時代まで、世界王者のファイトマネーはプロ野球トップ選手を大きく上回ることも珍しくありませんでした。

日本人が出場するジュニアフェザー級以下の超軽量級の世界戦は日本開催が圧倒的に多くなるのは当然です。

どこで開催するか?は経済と商売の話なのですから。

結果として、井上尚弥ら日本人世界王者は貧困国の挑戦者を自国のリングに引っ張り上げることが繰り返されるのです。

これを裏返すと、別の光景が見えてきます。

先進富裕国で人気のウェルター級やミドル級では、日本人がアウエーに引っ張り上げられるケースが多く、そもそも挑戦するチャンスがまずあり得ません。

軽量級では自分よりも貧困なボクサーを叩きのめすのがデフォルトですが、富裕国の人気階級になると立場が逆転します。

日本人がアウエーのリングで、金持ちチャンプに叩きのめされるのです。

大きな神輿に担がれた村田諒太ですら、ゲンナディ・ゴロフキンやカネロ・アルバレスの金持ちさには届きません。

五輪金メダリストですらも、人気階級では日本人が金持ち王者に挑戦する、という図式に変わるのです。

竹原慎二はプロデビューした頃「日本か東洋か、何かチャンピオンになりたいと思ってたけど、世界は全く意識できなかった」と回想しています。
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竹原がプロボクサーを志した1980年代終盤は、マービン・ハグラーがシュガー・レイ・レナードとのメガフィトに敗れて、王座は分散していましたが、それでも日本人がミドル級の世界王者になるなんて現実離れした話でした。

プロボクサーとして無敗のまま日本、東洋太平洋とタイトルを獲得した竹原ですが、デビューしたての軽量級のボクサーたちが、軽々しく「世界王者になりたい」と語るのを聞いても、軽量級と欧米の人気階級との「世界」の違いを痛感するしかありませんでした。

あらゆるスポーツで歓迎されるはずの身長186㎝の恵まれた肉体は、日本でボクシングをやるとなると、重たい荷物に過ぎなかったのです。

実際に「日本王者になってから、かえって世界が遠く感じた」と言います。

かつて、日本人に身近だったジュニアミドル級もレナードがアユブ・カルレを屠った頃から、遠い存在になってしまいました。

もちろん、先進富裕国で人気のクラスは、日本人には大きすぎる、という体格の問題はあるでしょう。

特に、ヘビー級は大谷翔平クラスの体格でもけして大きくはないのですから、日本人が世界王者になるにはいくつもの障害を越えなければなりません。

しかし、66㎏のウェルター級なら減量を織り込んでも日本人にとって大きくはないでしょう。

ウェルター級で未だに一人の世界王者も輩出できていないこと、ミドル級でも二人しか世界王者が誕生していない、その最大の原因は挑戦のチャンスが少なすぎるからです。

競技人口が多い、報酬が高いから専業ボクサーが多い、レベルが高い、というのは2番目以下の理由です。

ウェルター級やミドル級が、軽量級よりも攻略難易度が遥かに高いのは明らかですが、軽量級並みのチャンスに恵まれていたなら、ウェルター級王者がゼロ、ミドル級が2人なんてことはなかったでしょう。

もちろん、攻略難易度なんて、そんなことも含めて考えるべきなのですが…。
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「米国で軽量級は注目されない、報酬も低い」(ノニト・ドネア)。

井上尚弥との再戦で、またもや敵地のリングに上がることになったドネアは「米国でやるのがフェアだけど、日本以外の開催は考えられなかった」と、嘆きました。

何を馬鹿なことをと笑うでしょうが、ドネアの4階級制覇がフライ〜バンタム〜ジュニアフェザー〜フェザーの不人気4階級ではなく、ライト級とウェルター級、ジュニアミドル級、ミドル級の人気階級で、JMとMで通用しなくてウェルターに出戻りだったら、トップランクはドネアをお荷物の赤字ボクサーと追放しなかったでしょう。

人気の無さと低報酬に悩む必要もなかったでしょう。

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それにしても、米国で、軽量級はずっと無視され続けて来たのでしょうか?

団体や階級が増殖する1970年以前も、ヘビー級が別格で、ライト(軽量)級以下の注目度・待遇が低かったということは今と変わりません。

しかし、オリジナル8の時代、フライ級の世界戦をメインにニューヨークのポログラウンズに2万人以上の大観衆が詰めかけるなど、現代ほど軽量級の扱いは酷くありませんでした。

オリジナル8をヘビー級を除いた7階級で分けると、ライト級を中心に、上が3階級(ウェルター・ミドル・ライトヘビー)、下も3階級(フェザー・バンタム・フライ)と分かれます。

現在のヘビー級を除いた16階級で「上の3階級」「下の3階級」がどうなったかを見ると、上の3階級がジュニアミドル、スーパーミドル、クルーザーを加えて6つになったのに対して、下の3階級はストロー、ジュニアフライ、ジュニアバンタム、ジュニアフェザー、ジュニアライトの水増しで9つに増殖しました。

オリジナル8では上から8番目のフライ級は、現代では上から数えて54番目グループです。

オリジナル8で7番目のバンタム級は48番目グループ。メキシカンのスターでも登場しない限り、もはや歯牙にもかけてももらえない順位です。

ただでさえ、ボクシング人気は長い低迷の坂道を転がり落ち続けているのです。

世界王者の粗製濫造と人気凋落によって、一つのイベントに複数のタイトルマッチを盛り込むことが日常的になります。

オリジナル8の時代に世界戦が二つ組み込まれるなんて、あり得ないことです。

今では、メインは人気階級、前座に軽量級の世界戦というのが米国の大きな興行のデフォルトです。

こんなことを繰り返しているのですから、ただでさえ人気下落のボクシング、その中でもさらに不人気の軽量級のマイナーイメージはますます定着してしまうのも当然です。

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矢吹丈と力石徹の死闘も8階級しかない時代であるが故に起きた悲劇だった、と考えられます。

もし、両者が歩み寄ることができるジュニアフェザー級やキャッチウェイトの発想があれば、試合終了直後に両者は健闘を讃え合う握手をしっかり完成して、悲劇は起きなかったかもしれません。

なにはともあれ、王者と階級がいたずらに増殖、大量生産される時代なら「あしたのジョー」は成立しませんでした。


…続きますが、

Why is Boxing losing black kids?〜メイウェザーでその血脈は途絶えるのか?〜①

https://fushiananome.blog.jp/archives/26624695.html

に合流します。

米国ボクシングの没落、その底はどこにあるのか?

潜ります。
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子供の頃はフットボールの選手になりたかった。

チームメイトのリッキー・メディナがボクシングをやってたから、ボクシングのことを全く知らないわけじゃなかった。

兄(WBAジュニアバンタム級王者ジョシュア・フランコ)もボクシングをしてたから、ジムを覗いてみたんだ。

第一印象は「面白そうだ」ということ。

初めてアマチュアの試合に出場したのは2010年1月30日、10歳のときだった。その試合から3試合続けて負けてしまった。

それでも、自分に才能がないとか、もうやめようとは思わなかった。もっと上手くなりたい、とは思ったけど。

といっても、ボクシングの軽量級はフットボールとは比べようもなく、特に米国では夢を描けないスポーツだった。

Unfortunately, he was entering a world where fighters of the size he would grow up to be weren’t making fruitful livings, particularly in the United States. 

それでも、ローマン・ゴンサレスやブライアン・ビロリアがHBOのボクシング番組で活躍するのを見て、私もプロになりたいと考えるようになった。

チョコラティトのトランクスにプリントされた「TEIKEN」「帝拳」の文字が最高に格好良く見えて憧れた。

軽量級が尊敬される日本の大手プロモーター帝拳と契約を結ぶことになったのは、まったく自然の成り行きだったんだ。

He was given the nickname “Bambino” by his father at a young age, one that would be shortened to “Bam.” 

渾名の由来は、小さい頃に父親からバンビーノと呼ばれ、それを縮めてバムになったんだ。

プロデビューは2017年3月10日、メキシコシティのサーカス会場でストロー級の4回戦。相手はプロで未勝利のマウリシオ・クルスという選手だったけど、1ラウンド差でなんとか勝つことができた。

「ここがどん底だ」。この時の経験が良薬になっている。

そうはいっても、あのデビュー戦を見て私が5年後に軽量級の世界に旋風を巻き起こすなんて、誰も予想できなかっただろうね。

 Type the words “Bam Rodriguez” and “star” into a Twitter search and you’ll be scrolling down for a little while.  今、“Bam Rodriguez” と“star” と打ってツイッターを検索するとずっと下にスクロールしなければならい。
 

It’s important to note that Rodriguez has said in various interviews in the past that one of his goals has always been to increase the visibility and prestige of the sport’s lowest weight classes. 

私の目標は、これまで様々なインタビューでも答えてるけど、軽量級に注目を集めてこのクラスに光をあてることなんだ。


シーサケット・ソールンビサイに勝利したのと同じ夜、ESPN+で108ポンド・コンテンダーのヘッキー・ブドラーがエルウィン・ソトに番狂わせの勝利を収めた試合があった。

2018年、ブドラー(当時IBF王者)とフェリックス・アルバラードの試合が競争入札にかけられ、わずか2万5000ドルで落札された。

この金額が両者のファイトマネー合計、経費を差し引くと何も残らない虚しい試合をするよりも、ブドラーはタイトル返上を選んだんだ。

こんな惨めなクラスを変えたい、そんな思いを強烈に持っていた。

軽量級を変えたいんだ。

********

ロドリゲスは、おそらくジョニー・タピアやダニー・ロメロ以来の軽量級スターになる可能性を秘めた逸材です。


ローマン・ゴンザレスや井上尚弥の名前を出すのも、米国での暗黒階級に光を当てる、その先導役になりたいのでしょう。

数年後に、もし、井上を米国に引っ張り込むような、スターに成長していたら…とんでもないことです。

「米国では軽量級は見向きもされない」。ノニト・ドネアらの悔しい思いを、恵まれた井上ら日本のファイターが晴らすことは、当たり前ですが出来ません。 

それを、バム・ロドリゲスがやってのけたら、拍手喝采です。 
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"You've got a superstar on your hands" Eddie Hearn on Bam Rodriguez

スーパースターがまさに今、誕生したんだ。

エディー・ハーンの言葉を鵜呑みにする人はいないでしょうが、日本のボクシングファンにとっては光明です。
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欧米で注目度が低い軽量級とはいえ、小さなスター候補が作られつつあるのは間違いありません。それは、世界的には小さなことでも、日本のボクシングファンにとっては僥倖です。

ジェシー・ロドリゲス・フランコ

米国人ですがテキサス州サンアントニオ出身、ヒスパニックの血統を持つWBAジュニアバンタム級王者ジョシュア・フランコの弟。

レオ・サンタクルスが去ってから、アジアの無名ボクサーやら、ヒスパニックでもハズレなファイターしかいない不毛の軽量級に、ついに美味しそうなのが出てきました。

絶対、絡まなくてはなりません!そしてハーンの台本をビリビリに引き裂かねばなりません!

弱らせたロートルに、完全ホームで勝ってイキがるなよッ!



エディー・ハーンが過保護に育てようとしてるホープを破壊する…最高です。

身長163㎝、リーチ170㎝というシルエットは、中谷潤人(170㎝/170㎝)はもちろん、井上尚弥(165㎝/171㎝)よりも小さな22歳です。

ハーンは、中谷や井上のような危険な相手と手合わせする勇気はないでしょう。旬の強豪を回避してカルロス・クアドラス、シーサケット・ソールンビサイとロートルに勝って大騒ぎしてるのですから。

実に巧妙なマッチメイクです。

「どこでやるか?」での綱引きが目に見えている井岡一翔は、ひとまず避けるでしょう。

ハーンの偏愛ぶりを見ると、そもそも日本に引っ張り込むのは難しい、稀有な軽量級かもしれません。

それも、また良いじゃないですか!

さらにクラスを上げて井上の首を狙う、というならまさに「パッキャオへの道」ですが、巧妙なマッチメイクがこれからも続くのでしょう。

プロモーターの壁が低いローマン・ゴンザレス、ファン・フランシスコ・エストラーダは、十分実現できるでしょう。

旬のパンチャーを回避しながら、名前のある古豪や、リスクの少ないフェザーパンチャー(パンチのないボクサー)を選びながら、階段を上っていくのでしょう。



バムちゃんに、長渕剛の「神風特攻隊」や、布袋寅泰の「バトル・オブ・モンスター」の生演奏、聞かせてあげたいわぁ。

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古い友達をお見舞いした帰りに、腹減ったのでラーメン。

ぐるっと病院の周りを散策したけど、日高屋しかなくて、…ラーメン390円+生ビール=680円は安い。
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Saturday 25, June 2022
  
Tech Port Arena, San Antonio, Texas
commission:Texas Combative Sports Program
promoter:Eddie Hearn (Matchroom Boxing)
matchmaker:Kevin Rooney Jr


12 rounds – junior featherweights 
(for Akmadaliev’s IBF/WBA titles)


27歳のウズベキスタン人が落ち着いて32歳のリオスを攻め落としました。

パンチを上下に打ち分け、その強弱も絶妙。丁寧に左ジャブを突き、粘り強く戦うリオスでしたが、モノが違いました。

最終回、ボディでダウンを奪うと、立ち上がったリオスを詰めたところでレフェリーストップ。

PUNCHESAKHMADALIEV RIOS
Total landed21693
Total thrown620447
Percent35%21%
Jabs landed9734
Jabs thrown391195
Percent25%17%
Power landed11959
Power thrown229252
Percent52%23%

第2ラウンドで左拳を痛めたというアフマダリエフは、11戦全勝8KOに戦績を伸ばし、まだ進化しています。

スティーブン・フルトンと4つのベルトを賭けた完全統一戦が実現するか?マッチルームのアフマダリエフと、PBCのフルトン、プロモーターとテレビ局の壁は厳然と存在していますが、これは実現してほしい!

井上尚弥が戦うとなると、間違いなくキャリア最強の相手。面白い試合にしかなりそうにありません!




12 rounds – junior bantamweights 
(for Rodriguez’s WBC title)

バム・ロドリゲスとは何者なのか?

その答えが見えてくるかもしれない試合が始まりました。


負け惜しみですが、シーサケットは私たちが知ってるシーサケットではありませんでした。体も明らかに小さく見えました。ロドリゲスがデカかったということもありますが…。

シーサケットがストップされたのは2009年6月21日のデビュ−2戦目、屋富祖裕信戦(3ラウンドKO負け)以来14年ぶり。

デビュー戦の八重樫東と屋富祖戦は咬ませ犬として日本に呼ばれた試合でしたから、実質キャリア初のストップ負けといっても差し支えないかもしれません。

PUNCHESRODRIGUEZ SOR RUNGVISAI
Total landed23384
Total thrown431440
Percent54%19%
Jabs landed11412
Jabs thrown250175
Percent46%7%
Power landed11972
Power thrown181265
Percent66%27%

バム・ロドリゲス、相手は落ち目のビッグネームとはいえ、2連勝。22歳とは思えない、巧いボクサーです。

"You've got a superstar on your hands" - エディ・ハーン。←それはない。

井岡一翔、出番です。
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Saturday 25, June 2022
  
Tech Port Arena, San Antonio, Texas
commission:Texas Combative Sports Program
promoter:Eddie Hearn (Matchroom Boxing)
matchmaker:Kevin Rooney Jr
 

軽量級ファン注目のイベントです!

22歳のWBCジュニアバンタム級王者ジェシー〝バム〟ロドリゲスが迎えるのは、このクラスで10年にわたってトップ戦線に陣取る35歳のシーサケット・ソールンビサイ。

先ほど終わった計量ではバム・ロドリゲス、シーサケット共に114.6ポンドでクリア。

シーサケットはサウスポー対決を制して、WBCジュニアバンタム級王者に3度目の返り咲きを狙います。

オッズはロドリゲス1/5(1.2倍)に対して、シーサケット7/2(4.5倍)と明白に王者が有利。勢いに乗る若者が老雄を駆逐するとみられています。

エディー・ハーンの秘蔵っ子が、タイの重戦車に轢き潰されるのを期待していますが、バムが圧勝でPFP入りとかそれはないですよね。

 

WBA/IBFジュニアフェザー級王者ムロジョン・アフマダリエフはWBAゴールド王者ロニー・リオスを相手に3度目の防衛戦。

計量は、27歳の2団体王者が121.2ポンド、32歳のリオス121.8ポンド。アフマダリエフ、キレッキレに仕上がってます。

MJ勝利が2/13(1.15倍)、リオス6/1(7倍)。

こちらは戦前予想の通りにMJが次元の違いを見せて勝利、未来の井上戦に向けてワクワク感が膨らむような展開をお願いします。
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Saturday 25, June 2022
Tech Port Arena, San Antonio, Texas
commission:Texas Combative Sports Program
promoter:Eddie Hearn (Matchroom Boxing)
matchmaker:Kevin Rooney Jr
media:DAZN

12 rounds – junior bantamweights 
(for Rodriguez’s WBC title)


出来レースが、とにかく大嫌いです。だから、仕事でもそんなコンペがあったら、会社の制止を振り切ってエントリーすることがあります。

当たり前ですが、負けます。でも10%くらいは勝つことがあります…。

あとが大変ですが。





今年2月、ジュニアフライ級のジェシー・ロドリゲスが、急遽ジュニアバンタム級で世界挑戦しました。

カルロス・クアドラスからダウンを奪った末に明白な判定勝ち、空位のWBCジュニアバンタム級のストラップを獲得しました。

最も驚いたのは、2階級上の強豪相手に素晴らしいパフォーマンスを見せたからではありません。

試合前!にマッチルームと複数年契約を結び、ウィリアムヒルのオッズはクアドラス11/4=3.75倍、ロドリゲス4/11=1.36倍。なぜかロドリゲスが圧倒的有利。

専門家予想も「試合前に複数年契約を締結したマッチルームが負け戦をするわけがない」という、わけのわからない出来レースの腐臭を発散させていました。 

エディ・ハーンが〝一目惚れ〟で契約を急いだと言われてますが…。

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I Love Bam Rodriguez!…ひたすらキモい。

今週末、ロドリゲスがシーサケット・ソールンビサイを初防衛戦に迎えます。

オッズも予想もロドリゲス。

With a win, Rodriguez fully intends to stick around at junior bantamweight, a weight that boasts pound-pound talent such as lineal/WBA champion Juan Francisco Estrada (42-3, 28KOs), former four-division champ Roman ‘Chocolatito’ Gonzalez (50-3, 41KOs) and WBO titlist Kazuto Ioka (28-2, 15KOs).

シーサケットに勝つと、リネラル王者ファン・フランシスコ・ロドリゲスや4階級制覇のローマン・ゴンザレス、WBO王者・井岡一翔らPFPファイターとの大きな試合に駒をすすめることになる。


シーサケット、絶対勝て〜!

でも、いろいろ牙抜かれまくってるんだろうなぁ…。
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今週末も、テキサス州サンアントニオで楽しみなファイトがセットされています。

井上尚弥が来年早々にも進出する予定のジュニアフェザー級に、井岡一翔が統一を狙うジュニアバンタ級、そして中谷潤人が最強候補のフライ級。

日本の主力艦3人がターゲットにするファイターが登場します。


Saturday 25, June 2022

Tech Port Arena, San Antonio, Texas
commission:Texas Combative Sports Program
promoter:Eddie Hearn (Matchroom Boxing)
matchmaker:Kevin Rooney Jr
media: DAZN
 

12 rounds – junior featherweights 
(for Akmadaliev’s IBF/WBA titles)

27歳のムロジョン・アフマダリエフが迎え撃つのは、レイ・バルガスのグダグダシリーズで世界戦も経験している32歳のロニー・リオス。

今月4日に、ライバル王者スティーブン・フルトンがタフなダニエル・ローマンを完璧に封じ込めているだけに、MJは印象的な勝利を飾りたいところ。

アゴが弱いリオスだけに、倒さなければなりません。 
 

12 rounds – junior bantamweights
(for Rodriguez’s WBC title)

シーサケット・オールンビサイが〝自分のベルト〟を取り戻すサウスポー対決。

ジョシュア・フランコの弟ジェシー・ロドリゲス・フランコはジュニアフライ級からカエル跳びでWBCジュニアバンタム級の空位のストラップをカルロス・クアドラスと争い、見事にゲット。

2019年から4試合と試合枯れ気味のシーサケットは、35歳。かつてのパワーとタフネスが陰りがあるようなら、22歳のロドリゲスの勢いに飲み込まれそうです。

個人的にはシーサケット健在を見せつけるような試合にして欲しいところですが、井岡vsロドリゲスも見てみたい気がします。

 

12 rounds – flyweights (for Martinez’s WBC title) 

3月に「打倒チョコラティト」の夢を打ち砕かれたフリオ・セサール・マルチネスが早くも再起戦。相手は、昨年11月にダウン応酬の激戦から偶然のバッティングで3ラウンド1秒でノーコンテストとなったアローヨ。

このカードも面白い試合になりそうです。 
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まず、こんなシリーズを始めるのが気が早すぎるというよりも、ポール・バトラーに非常に失礼なことで、まず英国の'Baby Faced Assassin'にお詫びしてから始めるべきでした。

バトラーは2010年のプロデビュー以来、34勝15KO2敗。まだ2度しか敗北を知りません。その2回とも世界タイトルマッチで、相手はその時は階級を代表する強豪と見られていました。

IBFジュニアバンタム級王者のゾラニ・テテと、やはりIBFバンタム級王者決定戦のエマヌエル・ロドリゲス。

テテは大物喰いのジョンリール・カシメロに屠られたとはいえ、強豪と言っても差し支えないかもしれませんが、ロドリゲスに至っては世界戦になるとどの試合でももれなくヘタレとチキンを丸出しにする、絵に描いたような過大評価でした。

テテに一方的に切り刻まれ、あのロドリゲスに綺麗に封じ込められたバトラー。誰がどう考えても、井上と戦ってジャッジのお世話になることはないでしょう。どのタイミングで主審がバトラーを救うのか?あるいは主審がカウントも取らずに試合を止めるような壊滅的なフィニッシュになるのか?

かつて、階級最弱王者の名を欲しいままにしていたジェイミー・マクドネルよりも明らかに弱いでしょう。一応王者にもかかわらず、リング誌で10位、ESPNでは圏外と世界ランカーの実力すら認められていない雑魚です。

カシメロとの試合では1−10という咬ませ犬レベルのオッズでした。

ベルトを持ってなければ、井上が戦うのは時間の無駄でしかない相手です。

嗚呼、お詫びしようとしたのに、バトラー、ごめんなさい。

さて、ジュニアフェザー級、122ポンドです。

前回は、スティーブン・フルトンとムロジョン・アフマダリエフが二分割している現在のジュニアフェザー級シーンをチラ見しましたが、ここからはそのStoryに満ちたHistoryを振り返ります。

ジュニアフェザー級歴代PFPの最新版はもちろん、今日のBoxRecになってしまいます。

それによると…①エリック・モラレス、②マルコ・アントニオ・バレラ、③ウィルフレド・ゴメス、④ジェフ・フェネック、⑤西岡利晃、⑥ダニエル・サラゴサ、⑦ビック・ダルチニアン、⑧ウィルフレド・バスケスSr.、⑨カール・フランプトン、⑩セレスティノ・カバイェロ。

西岡が入ってるのはご愛嬌にしても、122ポンドで3試合しか世界戦を戦っていないフェネックが4位とは、対戦相手の質や名前の大きさを考えるとアリか?

しかし、ダルチニアンに至ってはこの階級では1試合(北米王者決定戦)しか戦っていないのです。ジュニアバンタムが全盛期で、バンタム級で階級の壁にぶつかり低迷したダルチニアンが7位って…これは、もはや…。
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「キャリア通じたポイント制」を、順位が高くなる階級に当て込むとどんな狂乱ランキングがもたらされるのかを見せつけてくれます。

BoxRecを除いて、最新となるとリング誌2021年12月号の「DIVISION BY DIVISION:The Greatest Fighters of All-Time」(階級別歴代最強ファイター)になりそうです。

こちらはベスト5までと次点候補を発表。
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BoxRecほどではないにせよ、リング誌もバンタム級の次点にウィラポン・ナコンルンアンプロモーションを食い込ませるなど、名を根拠にしてるかわからない混乱のランキングです。
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ジュニアフェザー級は①ウィルフレド・ゴメス、②マルコ・アントニオ・バレラ、③エリック・モラレス、④ギレルモ・リゴンドー、⑤ダニエル・サラゴサ。

次点グループはウィルフレド・バスケスSr.、イスラエル・バスケス、ジェフ・フェネック、ノニト・ドネア、マニー・パッキャオ。この階級は次点がちょうど5人なので、これで10傑。

パッキャオもないわぁ。

殿堂入りのサラゴサの評価の高さは、日本のボクシングファンからすると戸惑ってしまいますが、10傑には入るか。

個人的なベスト10は。。。。。①ゴメス、②バレラ、③モラレス、④バスケスSr.、⑤カバイェロ、⑥ドネア、⑦フェネック、⑧サラゴサ、⑨ブヤニ・ブング、⑩ファンマ・ロペス。

ジュニアフェザー、確かに後半は乱れます。

カバイェロは難攻不落な感じはトップクラスでした。ドネアは、このクラスでの活躍が主に評価されて年間最高選手賞に輝きました。

フェネックは滞在時間こそ短かったものの、印象は鮮烈。サラゴサも殿堂入りは未だに疑問ですが、このクラスの強豪です。

ブングは安定長期政権を王者のままフェザー級へ。ファンマは、このクラスでは強かった。

まだまだ続きます。
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