カテゴリ: 茶番劇は茶番劇

11月14日に予定されていた平岡アンディの世界挑戦が、卑劣なガーボンタ・デービスの愚かな犯罪行為によって消滅してしまいました。

デービスへの怒りもありますが、それ以上に人気階級のタイトルマッチが、スポーツとしてのボクシングを愚弄するジェイク・ポールとデービスの茶番劇のアンダーカードにすぎないこと、茶番劇がなくなったことで吹っ飛んでしまうほどの軽さであることに、米国ボクシングへのやりきれない幻滅を抑えることが出来ません。



ただ…ボクシングの世界は、そんな幻滅を何度も繰り返してきました…。
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まさか、アンディの試合も吹っ飛ぶとか…それはやめてくれ。

…なんて書いたそばから、イベントを仕切るMVPが「ガーボンタ・デービスの行為を全面的に非難する」と声明を出しました。

複数のメディアは「11月14日のイベントが12月に延期、ジェイク・ポールの対戦相手はデービスから変更になる」と報じました。

ポールはWBAクルーザー級で1位にランキングされていますが、アルファベット団体のランキングはどれもがデタラメ。ポールに世界1位の実力はありません。

卑劣な犯罪を繰り返すデービスの代理はWBA王者ヒルベルト・ラミレスらであるはずもなく、ライアン・ガルシアの名前も挙がっています。

「いまのカネロ・アルバレスなら100%勝てる」と現役復帰を表明しながら、テレンス・クロフォードに果実をもぎとられたアンドレ・ウォードや、女子ボクシングの生ける伝説クラレッサ・シールズ、コナー・マクレガーらも候補とされています。

ちなみに〝T-Rex〟シールズはロンドン2012、リオデジャネイロ2016の五輪ミドル級金メダリスト。

プロでもジュニアミドル級、ミドル級、スーパーミドル級、ライトヘビー級、ヘビー級の5階級を制覇。MMAでは1勝1敗。MMAはもちろん、ボクシングでもポールがアンダードッグになりかねない傑物ですが、YouTuberは絶対にT-Rexを選ばないでしょう。




それにしても悲しいのはリアルファイト(こんな表現が定着しつつある4-Belt Eraが恨めしい)が蔑ろにされる現実です。

テニスや野球にもexhibitionはありますが、リアルをはるかに上回る注目度や対価が支払われることは絶対にありません。ボクシングの堕落がそこまで沈降してしまっているということでしょう。
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Friday 14, November 2025

Kaseya Center, Miami, Florida, USA
commission:Florida Athletic Commission
promoter:Nakisa Bidarian (Most Valuable Promotions),
       Tom Brown (TGB Promotions),
                 Jake Paul (Most Valuable Promotions)

matchmaker:Tom Brown, Alex Camponovo,
Mike Leanardi
 
view on Netflix


IMG_0143
すっかりお馴染みのマグショット。指紋採取とともに慣れたものです。


「ボクシングがスポーツとして認められなくなるとか、そんなの俺には関係ない。スポーツとしてのボクシングが死んだのなら、そうじゃない(茶番劇)のボクシングでカネをもうけさせてもらうだけ」という発言通りに、14日にジェイク・ポールとのクルーザー級契約10回戦のエキシビションのリングに上がるガーボンタ・デービス。

しかし、リングよりも法廷に立つ方が多い生粋の犯罪者デービスがまたまたまたまたDVで訴訟を起こされ、イベントが延期されるのではないかと心配されています。

弱い相手を豪快にKOするだけの雑魚専デービスは「無敗でも殿堂入りには程遠い」と多くの専門家から断言され、PFPランキングでも大きなステップを踏めないまま、とうとうラモント・ローチに事実上のTKO負けを喫してしまいました(オフィシャルはドロー)。

マネジメントするフロイド・メイウェザーに「ワシル・ロマチェンコとは絶対に戦わせない」と明言されても、沈黙していたチキン。普通なら「ロマチェンコとやらせろ」と怒り狂うところですが、彼の怒りはか弱い婦女子にしか向いません。

lこのブログでは「デービスは強くない」と一貫してきましたが、ボクサー失格というか、人間失格の輩です。

それは、それで、いいのですが、14日のイベントにはまともな試合もセットされています。

平岡アンディがWBAジュニアウエルター級王者ゲイリー・アントゥアン・ラッセルに挑む大勝負もその一つ。

迷惑系YouTuberは、井上尚弥がラスベガスで初めて登場したジェイソン・モロニー戦と同じ時期にも茶番を繰り広げていましたが、米国でマニア以外の関心ゼロの軽量級とはいえボクシングメディアの注目度ですらもう全く比較にならないレベルで吐き気がしました。

いまのところ、プロモートするMVPから中止を伝えるニュースは入っていませんから」、大丈夫だと思いますが…。



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ジェイク・ポールvsガーボンタ・デービス」のルールがニューヨークで日本時間の今朝未明に行われた記者発表で明らかにされました。



11月14日に行われるexhibition(公式戦ではない)は3分10ラウンドで、グローブは12オンス。ウエイトリミットは195ポンド(約88.45kg)。

exhibition(茶番劇)ですが、3人のジャッジがリングサイドで採点。10ラウンド終了時点で採点結果を発表、勝敗が決します。

普段はウエルター級以上の選手が着用する10オンスのグローブを付けるジェイクは、昨年11月にマイク・タイソンと行った公式戦で14オンスのグローブでダンスを踊っています。

公式戦とはいえ、タイソンの衰弱と健康に配慮して2分8ラウンドの変則マッチで、失速したタイソンにジェイクがあからさまに手加減する、事実上の茶番劇。

一方の140ポンド未満でしか戦ったことのないタンクは、常に8オンスのグローブでリングに上がっていました。茶番劇はこれが初体験。

ジェイクはタイソン戦で227ポンド1/4を計量しましたが、直近のフリオ・セサール。チャベスJr.戦では199ポンド1/2のクルーザー級(200ポンドリミット)で前日計量の秤を降りています。

両者の体格はジェイクが身長185㎝/リーチ193㎝、タンクが166㎝/171㎝。

試合はジェイクのMost Valuable Promotions が主催。

当初の開催地は、ジョージア州アトランタもステートファーム・アリーナと発表されていましたが、ジョージア州アスレティック・アンド・エンタテインメント委員会が両者の体重差をあげて統括を拒否したため、フロリダ州マイアミのカセヤセンターに変更されました。

カセヤセンターはNBAマイアミ・ヒートの本拠地で、約2万人キャパ。

Netflixは9月14日に行われた「テレンス・クロフォードvsカネロ・アルバレス」の視聴者数を超える成功を収めると期待しています。

ボクシングファンが「ラモント・ローチから逃げた」と幻滅していることに対して、タンクは「ファンは黙って座って試合を見てろ。嫌なら見るな。どうして他人に誰と戦うべきなんて指図されなきゃいけないんだ。フロイド(メイウェザー)と一緒だ、周りがあれこれ騒ぎやがって。私の進む道は私が決める」と反論しました。




これが、今年1番の大興行になるのか…。








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Skim through The Boxing

〜直近のニュースを流し読み。


那須川天心が相次ぐリング事故について「運営だけ、JBCだけで話すというより、選手たちを全員集めて話をした方がいい。そこで結論が出るわけじゃないけど、やることによってファンだったり見ている人も納得する」と、プレイヤー側の意見をもっと表に出そうと提案しました。

ボクシング界がこの人を歓迎すべきなのは、既成概念に凝り固まった業界で自由に発信してくれるからです。

また「なんか下品なののしり合いとかから、みんなやってしまっているじゃないですか。そういうところから1個1個、格闘技を見つめ直すのをやっていった方がいいと思う」とも。

そういえば、天心は言動は派手でも相手をこき下ろすようなトラッシュトークは一切しませんね。

個人的には、お行儀の良い選手ばかりでは面白くないと思いますし、辰吉丈一郎やリカルド・マヨルガ、フロイド・メイウェザーらのような〝確信犯〟は好きなボクサーです。


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さて、そして、米国で溢れる茶番劇フィーバー。

アンソニー・ジョシュアとの対戦を口にしていた〝茶番劇専門ボクサー〟ジェイク・ポールの次のサーカスは11月14日、ジョージア州アトランタのステートファーム・アリーナで、まさかまさかのガーボンタ・デービス相手に行われます。

契約体重はどうなるのでしょうか?

本職は下劣系YouTuberのジェイクはマイク・タイソン、フリオ・セサール・チャベスJr.、そしてタンク・デービス。

「なんか、だんだん名前がちっちゃくなっている」とガッカリしてはいけません。これは、ボクシング界でもトップクラスの犯罪者と戦うトリオロジーなのです。

…三部作で終わりましょうね。


そして、アンドレ・ウォードも「(世界最高の会場である)ロンドンのウィンブリースタジアムでアンソニー・ジョシュアと戦いたい」とブチ上げています。

実力評価はピカイチだったウォードですが、人気・注目度は乏しい現役生活を送った〝最後の金メダリスト〟。

「メイウェザーのような自分を貶めるような真似をしてまで注目されたいとは思わない」と言っていたSon of Godでしたが、やっぱり寂しかったのか。かまって欲しいんでしょうけど、誰も手を差し伸べてくれないでしょう。


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続いて、ボクシング界の注目を一方的に集めていると言っても良い「カネロ・アルバレスvsテレンス・クロフォード」(9月13日:ラスベガス・アレジアントスタジアム)で噴出している話題の一つ「If Crowford beats Canelo(もしクロフォードが勝てば?)」。

「人気階級の不人気選手」として不遇の日々を過ごしてきたクロフォードですが、カネロに勝つようなことがあれば、シュガー・レイ・レナードやフロイド・メイウェザー、マニー・パッキャオと並べて語られるような伝説に昇華するのか、しないのか?

先に決めつけておきますが、勝っても昇華しません。

以上。






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すでに種火が点いている状況です。

マリオ・バリオスとの試合後に、マニー・パッキャオは「メイウェザーがカムバックするなら再戦しようじゃないか。こっちはいつでもOKだ」と、ライバルの名前を出しました。

パッキャオが投げたボールはメイウェザー側にあります。


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⬆︎⬆︎メディアもファンも、両者の激突を「いつやるか?今でしょ!」と煽りまくっていたのは2010年のこと。

ボクシング史上最大の興行記録を持つ2人ですが、ヘビー級の逆襲とジェイク・ポールの茶番劇攻勢でその座から滑り落ちるのは時間の問題。

茶番には茶番で、再びこの2人で大記録更新を狙うのでしょうかーーー?

この2人ならサウジアラビアと組んでラスベガスのザ・スフィアを贅沢に使ったメガイベントが開催できるでしょう。

いやあ、素晴らしい。

米国ボクシングに鎮魂の10点鐘が鳴らされるときが来た模様です。

しかし、パッキャオとメイウェザー、米国ボクシングに2回もトドメを刺すか

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ラモン・カルデナス戦のあと、日刊スポーツに寄せた手記で井上尚弥は「(ボクシングが)スポーツとして認知されてきたのは、先輩たちも含めたボクサーたちがイメージを変える努力をしてきたから。(中略)ボクシングはスポーツという考えを大事にしています。ぼくは高校時代にアマチュアからオリンピックを目指しましたし、スポーツとしてのボクシングの中で育ってきている。興行っていう言い方をしますけれども、ぼくの気持ちとしてはプロボクシングもスポーツなんです」と、ボクシングへの思いを語っています。

そして、「あくまで私見」と断った上で「観ている人が不快になるような煽りをぼくは好まない。(中略)ぼくはリング上のボクシングのパフォーマンスで魅せる、それを観に来てもらうという部分でのエンタメ性を追求してきました。不快になる煽り合いで注目を集めて集客するというやり方は、ぼくは肯定しません」。

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井上がこれまでも語ってきた「ボクシングを(スポーツとして)盛り上げたい」という、一貫した思いです。

「スポーツとして認知されてきたのは、先輩たちも含めたボクサーたちがイメージを変える努力をしてきたから」。日本では長らくスポーツとして認知され、そうではなかった時代はないので「イメージを変える努力」という言葉には違和感があります。

「観ている人が不快になるような煽りをぼくは好まない」というのは、これは誰もがそうでしょう。不快になる・ならないの境界線をどこに引のかは、非常に難しいとは思いますが。

一方で、かつて「辰吉さん(や畑山さん)のような盛り上がりを取り戻したい」とも発言しています。辰吉は、日本ボクシング史上屈指の煽り屋でした。

この違和感、矛盾は簡単に氷解します。

井上の言葉を〝直訳〟すると「薄汚い煽りに終始して、弱い相手につまらない内容で勝って世界王者を名乗る、スポーツであるボクシングを汚した亀田一家を許さない」ということでしょう。

NHKのドキュメンタリーで「井上家では世界チャンピオンなんて、軽々しく言える空気はなかった」と吐き捨てたのは、間違いなくもう一つの一家に対するもの。

ただ…亀田家の行いなど可愛いもので、あの一家ごときでボクシングを貶めるなんてことは出来ません。

亀田を無実の罪に被せようとし、正義の裁判で敗れた腐敗極まるJBC、腐敗とアルファベット団体はセットや!の認定団体、事実を誠実に報道しないメディア…ボクシングのステイタスを堕落させている元凶は亀田ではありません。

井上が恋焦がれた米国リングは日本以上に腐敗し切って、もはやスポーツとはみなされていません。

YouTuberとメキシコの七光の試合が最も大きな注目を集めるなんて、スポーツではありません。

野球ど素人のYouTuberが練習を重ねて、王貞治から三球三振を奪うーーーそんな対決が最も注目されるとしたら…野球はスポーツとして終わっています。




CompuBox Punch Stats

PUNCHESPAULCHAVEZ
Total landed14061
Total thrown482154
Percent29%39.6%
Jabs landed658
Jabs thrown30228
Percent21.5%28.6%
Power landed7553
Power thrown180126
Percent41.7%42.1%

I want to be world champion. [Titleholder] Zurdo [Ramirez] looked slow tonight. That’s easy work too. Badou Jack Anthony Joshua. And Tommy [Fury the only man to have beaten him] stop running.”

セミファイナルに登場したWBA/WBOクルーザー級王者ヒルベルト・ラミレスについて「トロかったな。あれなら楽勝だ」と語り、バドゥー・ジャックやアンソニー・ジョシュア、唯一の黒星を喫したトミー・フューリーの名前を挙げ「俺から逃げるな」。

リング誌のマイケル・ロゼンタール編集長も it was a clear victory and another step in what he hopes will lead him toward a world title shot. (この明白な勝利で彼が望む世界タイトル挑戦へのステップをもう一段上がった)と意味不明の記事を書いています。

どうやら、変時点のチャベスJr.に勝つと世界挑戦につかづくようです。さすが権威のある雑誌、素人には全くわかりません。

極めて近い将来、ポールがアルファベットのベルトと、WBCの特別ベルトを肩にかけていそうです。

リング誌も王者と認定したりして…UFCメソッドを導入すると息巻いてますから、流石にそれはないか?



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Saturday 28, June 2025
  
Honda Center, Anaheim, California
commission:California State Athletic Commission 
event name:Paul vs. Chavez
promoter:Nakisa Bidarian, Oscar De La Hoya
matchmaker:Alex Camponovo, Mike Leanardi,
Javier Razo
doctor:Tariq Khan, Robert Ruelaz
view on DAZN PPV 





WBA/WBOクルーザー級王者ヒルベルト・ラミレスがユニエル・ドスティコスを迎え撃つタイトルマッチ。

メキシコ史上初のスーパーミドル、クルーザーの重量級2階級制覇を達成した〝スルド〟ラミレスはハンサムなメキシカン、人気者です。

スキップしたライトヘビー級はドミトリー・ビボルに完敗していることが、彼の評価に大きな重しになっているとはいえ、このイベントのタイトルは「Paul vs. Chavez」。

YouTuberのジェイク・ポールと、かつてカネロ・アルバレスとボクシング界の時期スーパースターの座を争ったフリオ・セサール・チャベスJr.。

チャベスJr.はボクサーとしてのキャリアは自滅に終わりましたが、39歳のいま、注目の茶番劇の舞台に上がります。

PFPファイター、WBCミドル級王者セルヒオ・マルチネスを追い詰めた激闘から13年。チャベスJr.はもはやかつてのファイターではありません。

一方、28歳のジェイクは純度100%、生粋の茶番劇ファイター。

直近のマイク・タイソン戦は「八百長ではない」と主張してるものの、手加減して倒しに行かなかったのは明らか。この試合はテキサス州コンバットスポーツ・プログラムが認定した公式戦でしたが、グローブは14オンス、1ラウンド2分のタイソン保護ルール、茶番を極めた一戦でした。

オッズはYouTuberの勝利が1/6(1.67倍)、七光りが9/2(5.5倍)。

YouTuberの茶番劇は、タイソン戦から〝終わったビッグネーム狩り〟路線に入っており、来年にもアルファベットタイトルへの挑戦が予想されています。

認定団体のデタラメランキングならランキング入りは簡単、デタラメランカーとの決定戦なら史上初の茶番劇100%王者が誕生します。

しかし、そのあとジェイクはどうするつもりなんでしょうか?




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時は、2015年5月2日。

所は、ネバダ州ラスベガス、MGMグランドガーデンアリーナ。

普段はボクシングなんて一切無視する米国の一般メディアが「ボクシングが少なくとも一晩限りでもメジャースポーツとして復活するかもしれない」と持ち上げたあと、「ボクシングは死んだ、いや死んでいたことがあらためて確認できた」と、手のひらを返した、あの日、あの場所。

IMG_3967

フォーブス誌も「ラスベガスのホテル、近郊のモーテルは予約でパンク、プライベートジェット用の着陸スペースももう一機も残されていない。カジュアルなスポーツファンは知らない、ボクシングファンは誰もが知っているメイウェザーとパッキャオが、もしかしたらボクシングを再びメジャーにするかもしれない。少なくとも5月2日の経済的インパクトは、間違いなくメジャースポーツ」。

ーーーあれから、10年。

いまさら、ボクシングがメジャーに返り咲けるかなんて、誰も期待していません。

状況は「ボクシングのステイタスは地に堕ちた」と言われた、あの当時よりもさらに深い底なし沼にハマり続けています。

茶番劇としか表現できないマッチアップが大きな興行となるのは当たり前になってしまいました。

日本のリアル・ファイター井上尚弥も〝興行事故〟を起こしてラスベガスを迷走(あれが本当に「過去最高の報酬」の大成功興行ならまたラスベガスでやるはずですが、もう無理です、2度とやらないでしょう。ゲート収入のほとんどをかぶる大赤字興行でした)。

もう、開き直って、何がメガファイトになるのか?を考えてみましょう。

まず、ジェイク・ポールがらみでは今月行われるフリオ・セサール・チャベスJr.戦が、とんでもなく大きな興行になるのは間違いありません。

専門家予想とオッズのままにYouTuberが勝利すると、カネロ・アルバレスとのさらなるメガファイトも現実味を帯びて来そうです。

あるいは、2分1ラウンド制の公式戦で「ジェイクvsライアン・ガルシア」。これは、パックメイを超えるボクシング史上最大の興行になるかもしれません。

他にもありそうです、とんでもないメガファイト…。





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⬜︎茶番劇⬜︎「茶番」は江戸時代に歌舞伎の楽屋で、役者たちが慰労のために酒や茶菓子を出して、即興の狂言を演じた「茶番狂言」が語源。江戸末期から明治にかけては素人などが集って景品付きで演じたり、宴会の余興として行われ、現代では「底の浅い劇」「低レベルのイベント」「ふざけた行い」の意味として使われている。ボクシングの世界ではまさに「底の浅い劇」「低レベルのイベント」「ふざけた行い」が頻繁に行われている。



Saturday 19, July 2025
  
MGM Grand, Las Vegas, Nevada, USA
commission:Nevada Athletic Commission
promoter:Tom Brown (TGB Promotions)
matchmaker:Tom Brown
view on  prime video PPV



プライムビデオがPPVで配信するメガファイト。

WBCウエルター級王者マリオ・バリオスが迎える挑戦者は、生きる伝説マニー・パッキャオ。

沈滞する米国ボクシング市場の起爆剤になると期待する意見もありますが、それは伝説がまた大番狂せを起こせば、の話。

さらに、本当の意味で起爆剤になるにはパッキャオがバリオスを撃破するだけでなく、そこから快進撃を続けることが必要になりますが、そんな夢物語が始まるわけがないことは世界中のボクシングファンが理解しています。

それでも、この試合の噂が広がった1年ほど前からすでに立ち上がっていたオッズはいよいよ具体的に動き出しました。

ウィリアム・ヒルの掛け率はバリオスの勝利が3/10(1.3倍)、パッキャオが5/2(3.5倍)で落ち着いています。どうしようもないオッズが珍しくないボクシング界で、このマッチメイクでこの数字。

信じられないほどパッキャオ贔屓のオッズに映りますが、これが伝説の力学。

そして、もしパッキャオが勝つと、殿堂入りしたあとに世界王者となった史上初のケースとなります。

If Pacquiao beats Barrios, he will become the first fighter to win a world title as a Hall of Famer.

17階級にわたって4つのインチキ団体が好き勝手にランキングを組んで、同一階級でも複数の王者を抱えることが珍しくない、ボクシングの世界で「史上初」とか言われても「それで?」という話です。

バリオスに勝って、誰がウエルター級最強と認めるというのでしょうか?


これまで、殿堂入り(引退後5年で資格発生→現在は3年に変更)してから公式戦のリングに出戻った〝愚か者〟は、パッキャオを含めて5人いるそうですが…

シュガー・レイ・レナードとマイク・タイソン、ホーリー・ホルム(6月28日のジェイク・ポールvsフリオ・セサール・チャベスJr.のアンダーカードでリング復帰)、そして、マニー・パッキャオ。

もう1人は誰だったか…?ちょっと出てこない。


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