カテゴリ: 採点について考える

Lifetime Boxing Fights 22


7月7日(日)両国国技館

ジュニアバンタム級 団体統一戦

WBA©︎井岡一翔
vs
IBF©︎フェルナンド・マルチネス


井岡一翔の35戦のキャリアで初めて喫した、どうみても負けた試合でした。

リング誌は 「Scores were 116-112, 117-111 and a criminally poor 120-108 (Edward Hernandez Sr.) for Martinez.〜エドワード・エルナンデスの120−108は犯罪的まで狂ったスコアだった」と報じました。

BOXINGSCENEも「The fighters embraced before the final round, and the 120-108 card of Edward Hernandez will rightly cause a stir, because four-weight champion and future Hall of Famer Ioka merited far more than that.〜120−8は当然ながら議論を呼ぶだろう、未来の殿堂選手井岡が一つも取ってないなんてありえない」。

BOXING NEWS24は「The Night Of Questionable Judging: Fernando Martinez Crowned Amid Controversy(不可解なジャッジの渦中でフェルナンド・マルチネスが統一王者に就いた」。

ただ、個人的にはフルマークも許容範囲に見えた内容でした。

そして、いくらメディアの〝玄人筋〟に評価が高くても、彼らですらフェルナンド・マルチネスの勝利に対して、120−108というスコア以外には何の文句もなかったでしょう。

英国ボクシングニューズ誌の「The 120-108 card posted by Eduardo Hernandez Sr seemed extremely dismissive of Ioka’s efforts, but the right man got the nod.〜120−108は井岡の健闘を無視したカードだったが、勝者は間違っていなかった」というのが、多くの人の共通認識です。


 “I gave him everything I had. We gave the fans what they want. A war.”(俺はこの試合に全てを出し切った。ファンが見たかった戦争のような戦いをお見せできたはずだ)。

勝者を讃えるしかありません。

おめでとう、プーマ。

行きがかり上、バムとの決戦はあなたの応援に回ります。



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戦闘機Fighter 

ジョー小泉氏がもう20年以上前にwowowエキサイトマッチ解説で
「統括団体の採点ミーティングにおいてどうしても差が見いだせない場合は10対10を三つぐらいまでは付けて良いと言ってた。でもあまりそうするジャッジはもうお呼びがかからないでしょうね」
みたいな何とも言えないニュアンスの事を証言されてましたね

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10-10をとにかく敬遠するようになった大きなキッカケは、
レナードvsデュラン第1戦でした。

アリの引退が迫る中、スターのトーチはレナードにリレーされることが既定路線。

シナリオは、伝説デュランをレナードが金メダルを獲ったモントリオールのオリンピック・スタジアムで倒すーーーしかし、結果は大番狂せでデュランが勝利。

試合前からレナードをチキン呼ばわり、妻まで侮辱して、得意のクロスレンジの打撃戦に巻き込んだデュランの作戦勝ちでした。

台本を引き裂かれたボブ・アラムと、レナード溺愛のホセ・スライマンの怒りはジャッジに向けられます。

レナードから見て144-145、144-146、147-148。

1人が4つのラウンド、1人が5つ、もう1人は10も、10-10とスコアしたのです。もし、いまなら微妙なラウンドがレナードに流れて、奴らの思い通りの結果になっていたでしょう。

スライマンはWBC総会、公式の場で「10-10は一つの試合で付けても2つか3つまで」と、現実の試合が超接戦になることもあることを無視した訳のわからないことを吐き出します。

アルファベット団体がどれほど狂っているかは、ランキングをちょっと見るだけで十分です。

しかし、WOWOWなどの解説でも無理やり10-9をつけて、ボクシング観戦初心者の方が「10-9マスト」と誤解するのを助長しているのは問題です。

10-9マスト、と思わせとけば、彼らにとって、まあいろいろ都合が良いのでありますが。
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ラスベガスでは有効打のない突進は、攻勢と認められないどころか、マイナスの印象を持たれかねません。

左ジャブで相手を牽制しながら、後退するボクサーにポイントが流れるのは、砂漠の中のシン・シティでは当たり前。

ところが、リードパンチ大好きのラスベガスでも、ドミトリー・ビボルのジャブは評価しないのです。

完勝に見えたカネロ・アルバレス戦をジャッジ3人がわずか1ラウンド差の試合だったと判定。3人とも可哀想に重篤な眼疾を患っているに違いないと、世界中のボクシングファンを心配させました。

正確に言うと、ラスベガスはビボルのジャブを評価しないのではありません。カネロに対する左ジャブを評価しないのです。

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ジャッジ席は、主審が邪魔になって2人のボクサーの攻防が見えないことが普通にありますが、そんな問題を超越してしまう不可解な判定を目にすることも珍しくありません。

ラスベガスが、後退しても左ジャブを突く科学的なボクサーが好きで、原始的な喧嘩ファイターを嫌うのなら、それはそれで良いのです。

ゲンナジー・ゴロフキンとカネロの最初の2試合。初戦はGGGがカネロを攻めまくりましたが、なぜかドロー。

ラスベガスは下がるボクサーが好きだから…百歩譲るとしても、第2戦でGGGがジス・イズ・ラスベガスなジャバーとして戦い抜くと、今度はカネロの勝ち。

ファンが一番苛立つのは、一貫性がないことです。


ここからは、活字情報だけから、あたかも試合を見たかのように書きます。

▶︎昨夜の寺地拳四朗とユーリ阿久井政悟の判定について、海外メディアやファンの間で疑問が投げかけられています。

拳四朗は特に終盤、科学に徹して戦った。アルテム・ダラキアンも冷静に科学的に戦った…しかし、前者はタイトルを守り、後者は失いました。

2試合とも接戦、しかし日本のリングには一貫性がなさ過ぎるのではないか?

「日本は地元判定がひどい」。

まあ、これはどこの国でも大なり小なりあり得ることです。

ラスベガスでカネロと戦うと、米国人のフロイド・メイウェザーですら奇怪な判定に悩まされてしまうのは、そこがカネロのホームだからです。

ラスベガスはジャブが好きで、突進が嫌いなのではなく、カネロが大好きなのです。

もちろん、ホームタウン・デジションとはそういうことです。

誤解を恐れずにいうと、ラスベガスでカネロと戦いながら、公正なジャッジを期待する方がおかしいのです。

ゴロフキンは倒さなければいけなかった。ビボルも結果は良かったものの、ダメ押しの決定的な場面を作るべきでした。

ダラキアンとカルロス・カニザレスが素直に判定を受け入れられないのは理解できますが、彼らは、攻勢を評価しがちな日本に呼ばれて、どこにでも起きる地元判定を突きつけられたのです。

もし、キーウやカラカスでやってたら、勝敗はひっくり返っていたかもしれませんが、それがプロボクシングです。
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It's boxing.

And the chaos continues. Year-after-year-after year.

それがボクシング。おかしな判定が毎年、当たり前のようのように下される。そう、これがボクシング。


〜フロリダ州オーランドで9月7〜10日で開催された the North American Boxing Federation's 53rd Annual Convention(第53回北米ボクシング連盟年次総会)。

NABFはWBCの傘下の地域タイトル認定団体。90年代までは米国のスター候補にとって NABFは最初の関門でした。今ではWBCはもちろん、WBAもIBFもWBOも訳のわからない地域タイトルを濫造し、NABFには埋没感が漂っています。

ここで、特別ゲストとして講演したのが現役時代は〝マニー・パッキャオにしか負けなかった男〟で、現在はESPNの解説者ティモシー・ブラッドリー。

テーマはrecent bad scoring decisions (近年頻発している間違った判定)。

ボクシングに限らず、判定を人に委ねる場面があるスポーツに、この種の問題は永遠について回ります。

潤沢な予算をジャッジの能力向上に充てられる人気スポーツとは違い、プロボクシングではこの問題に正面から取り組まず、問題を先送りにしてきました。

もちろん、ボクシングのさまざまな矛盾や歪みは「世界を統括する団体がない」という一点に辿り着きます。「おかしな採点」も国や地域、米国なら州単位のコミッションでルールや薬物検索の基準が異なります。

しかし、ファンが〝世界タイトルマッチ〟(ある地域の統括団体が仕切り、あるアルファベット団体が「世界」と認定する試合のことで、他のスポーツの世界大会と混同するのは禁物です)を見るとき、無意識に形成された〝世界基準〟で試合を見てしまっています。

そもそも〝世界基準〟なんて存在しないのがプロボクシングだというのに。

同じ国でもラスベガスでは「どちらが科学的に戦ったか(といってもジャブだけを過大評価する傾向があります)」に重点が置かれる一方で、ニューヨークでは「攻撃的な選手の攻勢」が評価されやすいなど、統括団体によって採点基準はルールブックに書かれている項目・内容に大差がなくても、ズレ・ブレが生じているのはいなめません。

"We should focus on improving transparency and accountability with regular evaluations and training. All judges' performances need to be evaluated to identify any mistakes, biases or inconsistencies."

ブラッドリーは「間違った採点のチェックなどを踏まえ、定期的な研修や説明の場を作ってジャッジの能力向上を図るべき」と提案しています。

もちろん、ほぼ全てのコミッションがジャッジの資格更新試験などを事実上、一切行ってこなかった現状を考えると、この方向への取り組みが重要であるのは間違いありません。

ただし〝国際ルール〟〝統一ルール〟の制定も同時に進めなければ、どこかで行き詰まってしまいます。

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 そもそも死角だらけのこの配置が狂ってる…。

また「(現在リングの三辺に座るジャッジを四辺に配置)4人のジャッジによる多数決評価」も提案しています。ジャッジが3−1ならそのラウンドは10−9に。2−2なら10−10。

この方法だと、オフィシャルのジャッジは一本化されますが、ドローのラウンドが増えることも考えられます。もちろん、現在の10−10を付けるのを敬遠しすぎる暗愚なジャッジの方が問題ですが。

これは、テスト的に導入しても良いと思います。

さらに、WBCがオプションで導入するも日本以外のマーケットでは無視されることが多い「オープンスコアリング」も「ダメなシステム」と切り捨てるのではなく、一考の価値があるとブラッドリーは見ています。

採点結果が即時に出されることで、ファンやメディアはリアルタイムで検証、興味を持つことができます。また、コミッションはジャッジへのインタビューを通して、割れたラウンドを中心に採点の根拠や、分析、議論をまとめた報告書を制作することで、ファンの疑心暗鬼を溶かし、透明性のあるスポーツであることを訴求できます。

ただ、こうした改善策も世界中にある各国、地域、各州のコミッションが足並み揃えて共通のレギュレーションで導入しなければ、大きな意味は持てません。

 
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Usyk survives low-blow drama to stop Dubois in nine rounds

ウシクはローブローの演技をして何とか凌ぐと、9ラウンドでデュボアをストップした。(英国ボクシングニューズ誌)。



あのシーンだけを切り取ると、確かにどちらに取られてもおかしくない判断でした。

誤審ではありません。

ただ、それまでもデュボアの明らかなローブローがあり、ウシクがローブーローをアピールする伏線まで考えると、本当はストーリーとして考えてはいけないのですが、あのパンチをどう採るかに〝それ〟が入り込んでしまったのかもしれません。



それはさておき、日本と世界のヘビー級の間にはどれほど高い、どれほど分厚い壁が立ち塞がっているのでしょうか?

想像もつきません。
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昨日のライト級Undisputed championship、WOWOWの解説陣も、私個人の採点でもデビン・ヘイニーの勝利で問題ないように思えました。

しかし、この判定がおかしいとメディアやマニアの間で議論を呼んでいます。

勝った当人であるヘイニーの言動も、微妙な試合であったことを認めているようで、火に油を注いでいます。


"The people can say what they want to say; the judges had a unanimous decision," Haney said. "That's all that matters is the judges. Each judge was on the same page."

外野は好きなことを言ってりゃいいさ。公式のジャッジ3人全員が私の勝利を支持したんだ。採点はジャッジの問題だ。ジャッジがわたしの勝利だと見たんだ。(デビン・ヘイニー)



公式採点はデビッド・サザーランドとティム・チーサムの二人が115-113、残る一人デイブ・モレッティが116−112。

ラウンドで表すと115−113は7−5、1ラウンドの差。ボクシングの一般的な判定では最も接近したスコアです。116-112は「10−9」ジャッジの積み重ねでは115−113の次に差が出るスコアですが、ラウンドでは8−4、明白な差を認めたスコアになります。

それでもサザーランド&チーサムとモレッティの差は「一つのラウンドをどうジャッジしたか」に過ぎません。

どちらかのボクサーが完全に主導権を握ることなく、僅差のラウンドが多かったとはいえ、多くのメディアとファンは10ラウンドと11ラウンドをロマチェンコに与えているにもかかわらず、モレッティがヘイニーに与えているのです。

ちなみにBoxRecに寄せられたファン352人の平均値スコア(今現在)は115-113でロマチェンコの勝利。

オスカー・デラホーヤやホルへ・リナレス、シャクール・スティーブンソン、ライアン・ガルシア、キーショーン・デービスらもロマチェンコ勝利を支持しています。

単調な試合、中途半端なセルフプロデュースのヘイニーに対して、キャリアの幕引きが近い伝説のウクライナ人の対決です。「伝説のウクライナ人」に大きなバイアスがかかっていた会場の雰囲気は、モニター越しでも明らかでした。

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CompuBoxのラウンドごとの着弾数を見ても、単調半端ないヘイニーが取ったのは2・4・5・6・9の5つのラウンド。一方、伝説のウクライナ人が上回ったのは 3・7・10・11・12の5ラウンド。残る第1ラウンドと第8ラウンドのヒット数は同じ。

テディ・アトラスは「ヘイニーの115−113は納得できるが、第10ラウンドをヘイニーに振ったモレッティは理解できない。ネバダ州アスレティック・コミッションは聴聞委員会を開いてモレッティ呼び出し、説明させるべきだ」と主張しています。

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個人的には115−113と採点しました。ファンの場合、応援している選手に甘く採点するか、厳しく付けるかで分かれると思いますが、わたしは後者です。

アトラスと同じで115−113はアリです。

ロマチェンコに引導を渡す文句無しの勝利を挙げることのできなかった24歳のヘイニーには幻滅、キャリアの最終盤とはいえ、相変わらずエンジンのかかりが遅いロマチェンコにも不満です。

二人のスタイルを考えると、こんなややこしい試合になるのは仕方がないのですが…。
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お酒を飲んで他のことをしながら「大上段の上から目線で、この落書きブログを読んでいただいている方々にご質問」なんて偉そうなことするべきじゃありませんでした。

私の問題の出し方が悪かったです。

昨年、名古屋大学の出題ミスなどの名門大学の馬鹿げた出題ミスよりはマシとはいえ…と言い訳しながら、回答と解説です。

その前に、私の「悪問」を赤字で補足させてください。


Q:10ポイント・マストシステムについて間違っているものを挙げなさい。③については特別な試合展開ではなく、優勢の選手がダウンを奪ったものとする。

①甲乙つけ難いラウンドでも、必ず10−9で優劣を付けなければならない。

② 主審が減点を命じても、誤審と思えばジャッジは採点に反映する必要はない。

③ダウンに対する採点は1度のダウンで10−8、2度のダウンで10−7、3度のダウンで 10−6、4度のダウンで10−5…となる。 


【答え】
①②③全て間違い。



【解説】 

①「10ポイントマスト」とは「どちらかに必ず10点を付けること」。各ラウンドを独立した試合と考えて「極力優劣をつける」のがこの採点法です。 

ときどき115−114のようなスコアが読み上げられると「10−10を付けた」とわかります。

https://fushiananome.blog.jp/archives/4855436.html

しかし、少なくない人が、全く優劣がないように見えても「10−9マスト」にしなければならないと思い込んでしまっています。

今日のWOWOWでも「10−10なんですが、どちかに振らないといけませんから」(浜田剛史)なんてのは、大間違いなのです。 

この「優劣つけ難いラウンド」を、頭の中でサイコロ転がして10−9にするようなラウンドが重なると、おかしな結果が出てきてしまうのは当然です。 

もちろん、今日のタンクvsキングの1ラウンドで10−10を付けることが出来るジャッジがいたら、彼(彼女)はプロフェッショナルです。

初回で10−10を付けてしまうと、それ以降も同じようなラウンドは10−10を付けなければなりません。もちろん「両者が様子見で費やす初回は、10−10にすべきケースが最も多い」(ハロルド・レダーマン)も事実です。


②この問題は簡単ですね。主審が減点と裁定したらジャッジはそれに従わなければなりません。

ジャッジは主審の減点指示を無視することはできません。


③世界戦はフリーノックダウン制で、ダウン1度で10−8、2度で10−7、3度で10−6と、なぜか2度目以降は1ポイントしかリード出来ないことになっています。



パッキャオvsマルケスの初戦で第1ラウンドにパッキャオが3度ダウンを奪ったのに、一人のジャッジが10−7とスコアしたために試合はドロー。そのジャッジは、採点ルールをしらなかったと言われています。

さて、では4度ダウンで10−5なのか?見たことがないスコアですね10−5。当たり前です。「10−5の差になるほどの差が開いた試合は、そこでストップしなければならない」のです。

「えー?じゃあ四転五起神話の洪秀煥が第2ラウンドで4度ダウンしたときは5−10じゃなかったの?」と思われるでしょうが、あのラウンドは6−10、4度目以降のダウンは主審が止めない限り〝取り損〟になります…まあ、その前にストップするでしょうけど。


前置きの「ご質問」はこれでおしまい。

さて、本題「これはもはや腐り切っているとか云々のレベルではない」です。

 
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▪️戦闘機Fighter▪️  2023/04/23 20:30


ガルシアが2ラウンドにダウンするまでは切れ味鋭い攻撃でデービスを今まで1番バタつかせ、主砲が炸裂しないゼロ距離でも上手くパンチをねじ込み嫌な顔をさせた事を物凄く評価して「デービス危うしだったがダウンで挽回10対9」なんですかねぇ 


10対10に至っては「デービスはもうダウン相当に滅多打ちされてた」という解釈でしょうかw
Scorecard-davis-garcia.jpgのコピー


ボクシングのジャッジがおかしいことは、これまでに何度も指摘してきました。

まず、これはもう絶望的な話ですが、ジャッジのレベルが低すぎる、冗談でもなんんでもなく酷いジャッジは素人以下というのが現実です。

野球やサッカー、他のスポーツではあり得ないことが、プロボクシングの世界では当たり前に横行しているのです。


まず、本題に入る前に、大上段の上から目線で、この落書きブログを読んでいただいている方々にご質問です。

いつも思うことですが、WOWOWの解説者でも知らない人が多すぎます。



Q:10ポイント・マストシステムについて間違っているものを挙げなさい。

①甲乙つけ難いラウンドでも、必ず10−9で優劣を付けなければならない。

② 主審が減点を命じても、誤審と思えばジャッジは採点に反映する必要はない。

③ダウンに対する採点は1度のダウンで10−8、2度のダウンで10−7、3度のダウンで 10−6、4度のダウンで10−5…となる。
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オフィシャルの採点、59−56/59−55/58−56を聞いたとき何か違和感を感じました。第2ラウンドの10−8が反映されてない気がしました。

やはり、そうでした。

超ベテランの3人のジャッジは揃いも揃って、2ラウンドのダウンを見てなかった?そんなことってあり得る?

Scorecard-davis-garcia.jpgのコピー
 
https://boxrec.com/en/scoring/2950522

第2ラウンドのスコア、二人のジャッジが10−9、デーブ・モレッティに至っては10−10に付けています。 

何があったんでしょうか。もう理解不能です。 

ちなみに10−10のスコアはOK。WOWOWの解説が大間違いです。何度も書いてきましたが、10−10はありだし、イーブンを付ける勇気がないから変なジャッジになるのです。

しかし、これはそれ以前の問題。

これから大騒ぎになるはずなので、何が起きたのかわかると思います。

大歓声で主審のコールが聞こえず、スリップと3人とも勘違いした?→そんなことありますか? 

主審のジェスチュアが中途半端で、3人ともダウンだと思わなかった?→そんなことありますか?

ジャッジの資格・教育・研修制度が絶望的に不十分(というか何もしてない)で3人ともボンクラだった?→それしか考えられません。  
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井上尚弥のジュニアフェザー級征服への道。

そのラスボスに控えていたのが、WBA/IBF王者ムロジョン・アフマダリエフ…、のはずでした。

日本時間4月9日、テキサス州サンアントニオで行われた4度目の防衛戦で伏兵マーロン・タパレスに足元をすくわれる、まさかの大番狂せに敗れてしまいます。

判定はスプリット・デジション

元王者から見て113-115が2人、ラウンドで5-7。もう1人は118-110と、別の試合を見てたんじゃないか?という10-2のスコア。

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5-7でフィリピン人の勝利を支持した2人、セルジオ・ケイジと ホセ・ロベルト・トーレスはラウンドごとのスコアも完全に一致。

挑戦者が前半6ラウンドを抑え、第8ラウンドも取ったと見ました。

王者は第7ラウンドと第9ラウンドから最終ラウンドまで、合計5つのラウンドを握ったものの、7つのラウンドを失い万事休す。

しかし、ハビエル・アルバレスの118-110では、ウズベキスタン人が失ったのはオープニングラウンドと第2ラウンドだけでした。



31歳のタパレスが撹乱戦法で前半をもぎ取り、第8ラウンドも取った時点で、勝負アリ。MJの第9ラウンドからの反撃は1ラウンド遅かった、というのが2人のジャッジとファンとメディアの総意でしたが、アルバレスの目にはそう映っていませんでした。

アルバレスのスコアは第8ラウンド終了時点で78-74。9ラウンドから残りの4ラウンドを全てタパレスがとっても追いつかない、こっちも勝負アリでした。

常識的にこの試合を見ると、前半終了時点で「タパレスが6ラウンド全部取ってるかもしれない。ムロジョンはもう1ラウンドも落とせない」という展開でした。

二人のジャッジの113−115は、ラウンドでは1つの差。微妙なラウンドが1つ引っくり返っていたら114-114のドロー、もう一つならムロジョンの115-113。ここまではありうるスコアです。

ただ、ムロジョンの118−110はありえません。

ハビエル・アルバレスの目には何が見えていたのでしょうか?

これがヘビー級やミドル級、ウェルター級といった人気階級のタイトルマッチで起きたのなら騒ぎはもっと大きくなっていましたが、悲しいかなジュニアフェザー級です。

それにしても、タパレスが逃げ切ったこの試合、MJの出来の悪さが目立ちました。

いつなんどき誰に負けても誰も驚かない、穴王者が誕生しました。
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