カテゴリ: 日本でも馴染深い拳闘家達の生き様


カルデナスは昨年、井上尚弥の〝なんちゃってTモバイルアリーナ〟にお付き合いいただき、モンスターからまさかのダウンを奪った30歳のスラッガー。

29戦して27勝(15KO)2敗という数字からも強打者と呼ぶには憚れれる〝Dinamita〟カルデナスですが、約2年前からボクシング専業にシフトし、井上戦も含むここ10試合は9勝(6KO)1敗とパワーに磨きがかかっています。

対するカリージョは33歳のマナマ人。ここまで22戦20勝(9KO)1敗1分と数字的にはカルデナスに負けていませんが、WBC系列の地域タイトルをピックアップしているカルデナスに対して、カリージョはこれが米国デビューのローカルファイター。

試合は決定的な有効打を欠いたまま、10ラウンド終了ゴング。重圧をかけきれないカルデナスは空振りが目立ち、そのカルデナスをコントロールできないカリージョ。

ジャッジはSD(98−92/93-97/96−94)でカルデナスを支持。「そんな試合でした」(村田諒太)。


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Saturday, 22 August 2026 - T-Mobile Arena
Las Vegas, Nevada, USA

commission:Nevada Athletic Commission

promoter:Tom Brown (TGB Promotions),
Teofimo Lopez (Takeover Promotions)

matchmaker:Tom Brown (TGB Promotions),
Whitfield Haydon (Whitfield Haydon Boxing),
Joseph Rotonda (Main Events)

view on DAZN PPV
Amazon Prime Video PPV

WBAウエルター級12回戦


2020年にはFOTY、PFPの末席にも顔を出し、次期スター候補と期待されたテイクオーバーでしたが、どんどんイロモノ感を濃くしています。


DAZNとアマプラのPPV、ラスベガス・Tモバイルアリーナで激突する好戦的な二人は、かつて互いの練習相手をつとめた旧友。

〝ロリー〟ロメロは昨年5月、世界中のボクシングファンから注目されたタイムズスクエア興行でライアン・ガルシアを番狂せで下した30歳。

〝ザ・テイクオーバー〟ロペスはニューヨークを拠点とする人気者。2019年に日本の中谷正義に大苦戦するも、圧倒的不利と予想されたワシル・ロマチェンコ戦で番狂せを起こし、実力評価も手に入れた29歳。今年1月にマディソン・スクエア・ガーデンでシャクール・スティーブンソンに完敗してからの復帰戦となります。

オッズは挑戦者のテイフィモが5/2(3.5倍)、王者ロメロが2/5(1.4倍)でアンダードッグ。前日計量は王者が146.6ポンド、挑戦者がリミット一杯147ポンドでクリア。

世界的な注目度は、もちろんメインイベントのロメロvsテオフィモ、続いてミドル級とジュニアウエルター級など人気階級の地域タイトルマッチですが、日本のファンは前座のジュニアフェアー級12回戦かもしれません。

昨年6月、那須川天心に予定通りに敗れたビクトル・サンティリャンと、エマヌエル・ロドリゲスにまさかの大番狂せを喰らったゲイリー・アントニオ・ラッセルが激突。

WBAは井上尚弥が完全支配しているにもかかわらず、サンティリャンを暫定王者に認定、これが初防衛戦になります。

前日計量は31歳のサンティリアンが121.0ポンド、 ラッセルが121.2ポンドでクリア。

この試合も王者がアンダードッグ。ドミニカ人の暫定王者が9/5(2.8倍)、16戦目までオールKOながらその後は6試合で1KOとバッタモン丸出しのラッセルが8/13(1.62倍)。







Saturday, 29 August 2026 - PROBOX TV
USC Galen Center, Los Angeles, California

commission:California State Athletic Commission
promoter:Robert Garcia,
Garry Jonas (Pro Box Promotions),
Sampson Lewkowicz (Sampson Boxing)

matchmaker:Ramiro Hernandez (ProboxTV),
Joseph Rotonda (Main Events),
Daniel Rubin (Probox Promotions LLC)


続いて翌週の29日にLAのUSCガレンセンターで行われるPROBOX TVもイベント。

こちらのメインはWBCスーパーミドル級暫定タイトルマッチ(©︎レスター・マルチネス vs ルカ・プランチック)。

昨年9月にテレンス・クロフォードがカネロ・アルバレスをマイルドアップセットで下したことで霧散したスーパーミドル級のタイトルのピックアップマッチ。

30歳のアルゼンチン人王者は21戦20勝(16KO)無敗1分。唯一勝てなかったのは、カネロvsクロフォードのアンダーカードでクリスチャン・エムビリと暫定王座を争いスプリットドローを演じた一戦。

エムビリが王者に昇格、10月31日にサウジアラビアでカネロとのメガファイトを勝ち取っているだけに「勝っていたら、俺がカネロと」という悔しすぎるドローでした。

この試合のアンダーも人気階級が注目ですが、日本ではもちろんラモン・カルデナスとレオナルド・カリージョのジュニアフェザー級10回戦、トップ戦線サバイバルマッチ。

カルデナスは昨年、井上尚弥の〝なんちゃってTモバイルアリーナ〟にお付き合いいただき、モンスターからまさかのダウンを奪った30歳のスラッガー。

29戦して27勝(15KO)2敗という数字からも強打者と呼ぶには憚れれる〝Dinamita〟カルデナスですが、約2年前からボクシング専業にシフトし、井上戦も含むここ10試合は9勝(6KO)1敗と強打に磨きがかかっています。

対するカリージョは33歳のマナマ人。ここまで22戦20勝(9KO)1敗1分と数字的にはカルデナスに負けていませんが、WBC系列の地域タイトルをピックアップしているカルデナスに対して、カリージョはこれが米国デビューのローカルファイター。

欧米では無関心な階級で全く無名の対決だけにオッズは出ていませんが、カルデナスのストップ勝ちが濃厚です。

この興行は大手プロモーターがからんでないこともあり、WOWOWが30日(日曜日)から生配信してくれます。



WOWOWエキサイトマッチが最高とは言いませんが、ボクシングに興味を持ったライトなファンが世界のボクシングを観ることができるのは貴重な時間でした。

過去形になってしまうのは、世界が注目するビッグファイトはもちろん、NTTやアマゾン系の日本限定メガファイトの生中継・生配信は経済的に不可能になってしまったからです。

米国プレミアムケーブルがボクシングから撤退、秀逸なPVや私のような頑迷なファンが感心するような番組作りをNetflixやらDAZN、PrimeVideoに期待できないのは重々わかっています。

そして、HBOやSHOWTIMEではカバーしきれなかったアンダーカードまで見せてくれるのは、ボクヲタにとって最高の幸せなのですから、私が心配する必要などないことなのですが、ボクシングは今以上にどんどんニッチスポーツに追いやられていくのでしょう。

「追いやられる」というのは間違った表現ですね、自分たちでそっちに突き進んでいるのですから。


米国エンタテインメントを支えるHBOとSHOWTIMEの撤退、世界最大のスポーツメディアESPNの離脱、サウジアラビアの機関誌となったリング誌の事実上の廃刊と死、ここまで週刊で踏ん張ってきた英国ボクシングニューズ誌の月刊化…大好きなスポーツの死に際に見届けることが出来るのは、私はある意味幸せなのかもしれません。



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Sunday, 26 July 2026 - Zuffa Boxing 9
Madison Square Garden Theater, New York, New York
commission:New York State Athletic Commission 
promoter:Dana White (Zuffa)
matchmaker:Charles Bosecker (Zuffa)

official in charge:Matthew Delaglio (NYSAC)

スーパーミドル級10回戦



マディソン・スクエア・ガーデンのシアター(小さい方の会場)で行われたイベント。目玉は復帰戦にして、ズッファ・ボクシング傘下でのデビュー〝The Chosen One〟ベルランガ。

対する〝BANG BANG〟はカナダ屈指のホープとして7年前に村田諒太に挑戦するも5ラウンドで撃墜され、5つの敗北が全てKO負けというザルディフェンスにしてグラスジョーの持ち主。地域タイトルを獲れれば御の字の実力です。

16戦連続初回KOの記録作りに選ばれた(The Chosen One)プエルトリカン、29歳のベルランガは17戦目から強打が空転、ここ3戦はカネロ・アルバレス(判定負け)、ジョナサン・ゴンサレス・オルティス(4ラウンドTKO勝ち)、ハムザ・シェラーズ(5ラウンドKO負け)と一気に馬脚を現した格好。



強打と稚拙な防御が共存する両者の対決は、第2ラウンドに30歳のカナダ人が右ストレートをヒット、強烈なパンチには見えませんでしたがベルランガが膝をつきます…なんという装甲の薄さ。

しかし、自力で勝るプエルトリカンは徐々に回復、何度もカナダ人をグラつかせます。

迎えた第6ラウンド終了間際、ベルランガの猛攻にバトラーの我慢のダムがついに決壊、痛烈なダウン。

第7ラウンド、フィニッシュを狙うベルランガがラッシュを仕掛けたところで、エリック・ダリ主審が両者の間に飛び込んで試合をストップ。

バトラーらしい玉砕、そしてベルランガらしい不安定な乱打戦でした。




Sunday, 26 July 2026 - Afterpay Arena
Sydney Olympic Park, New South Wales, Australia

commission:Combat Sports Authority of New South Wales 


promoter:Tom Brown (TGB Promotions),
Trent Rose (No Limit Boxing Promotions),
George Rose (No Limit Boxing Promotions),
Matt Rose (No Limit Boxing Promotions)


matchmaker:Tom Brown (TGB Promotions),
Trent Rose (No Limit Boxing Promotions),
Matt Rose (No Limit Boxing Promotions)

inspector:Tracey Crowther,Angus Henderson (Office of Sport),
Katina Hurd, Corry Lor, George Panagiotopoulos

doctor:Amit Chauhan, Ian Jeffery (Newcastle Family Practice),
Alan Saunders
timekeeper:Jonathon Knight, John McDougall


ーーーそして舞台はニューヨークからシドニーへ。

トップ戦線にぶら下がっている31歳ティム・チューがホームに迎えるのは、3年のブランクを経て復帰した36歳のエロール・スペンスJr.。

試合は大方の予想通りに、交通事故や私生活の乱れから心身のバランスを崩した元PFPファイターが経年劣化とブランクで錆びついてフラフラしながら12ラウンドを生き延びた単調な試合に。

峠を越えたビッグネーム同士の退屈な試合でしたが、チューのコーナーにはジェフ・フェネック、スペンスにはロニー・シールズが陣取って指示を飛ばしていました。

新垣諭のIBFバンタム級のストラップを強奪したのを皮切りに4階級制覇したフェネックはオージーらしいフィジカルモンスター、そして、シールズはWBCジュニアウエルター級王者・浜田剛史の初防衛戦で惜敗したシールズはいまやトレーナーとして名声を得ています。

イベンダー・ホリフィールド、マイク・タイソン、パーネル・ウイテカー、アーツロ・ガッティ、バーノン・フォレスト、ファン・ディアス、チャーロ兄弟、ギレルモ・リゴンドー、エリスランディ・ララ…あまたのファイターがシールズを陣営に招いてきました。



1986年12月2日、両国国技館に乗り込んだシールズは111−116/108−111/115−113のSDで敗北。愚直に全身と強打を振り回す浜田を、シールズが左ジャブでさばく展開。

シールズをマネジメントするウィリー・サバナーが「勝利を盗まれた。接戦じゃない」と声を荒げたように、ボクシングが突貫を評価する喧嘩なら浜田の勝ち、Sweet Science(どちらが科学的に優れていたか)ならシールズの完勝という内容でした。





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2019年12月23日の横浜アリーナ。あれから7年の歳月が過ぎ去ろうとしています。

当時23歳のスティーブン〝BANG BANG〟バトラーは、生まれも育ちもケベック・モントリール、カナダのスター選手。

彼が主戦場としていたのは、ミドル級。ただでさえ人気階級、さらに7年前は超人気のカネロ・アルバレスと超実力者のゲンナディ・ゴロフキンが席巻していたクラスでした。

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 GGGとの〝初戦〟は内定ではなく決定でしたが…


村田のカネロとGGGのW交渉は、コロナ禍でご破産。

あの忌々しいコロナの直前、人気階級無縁の日本ではロンドン五輪金メダリストの突然変異、村田諒太がロブ・ブラントから〝カネロ&GGG圏外〟のWBAタイトルを奪還、カネロとGGGへの挑戦ロードを仕切り直ししていた頃です。

その仕切り直しの〝初防衛戦〟に選ばれたのが BANG BANG バトラーでした。

強打のカナディアンは、当時24歳。9つ年上の村田の火力に5ラウンドで焼き払われてしまいました。

バトラーは横浜アリーナに轟沈したあと、14試合を戦い10勝8KO4敗。層が熱いミドル級でトップ戦線には戻れていませんが、脱落もしていません。土俵際で踏ん張っています。

30歳になったバトラーの次戦がアンダードッグながら、マディソン・スクエア・ガーデン(小さい会場のシアター)に決まりました。アンダードッグ、つまり勝てば大きなステップアップを意味する試合です。

相手は人気者のエドガー・ベルランガ。ズッファ・ボクシングと契約している29歳のスラッガーです。バトラーは1発の怖さはあるものの、5つの敗北はいずれもKO負け。底を見せながらもカナダの人気者、ズッファはそこに目をつけたのでしょう。

ベルランガはデビューから16戦連続1ラウンドKO勝ち、わざとらしさ満載のキャリアは、直近5試合で3勝2KO2敗と落ち着いています。

ベルランがもまた、過大評価のメッキで固められたファイター。バトラーの右一発にもチャンスが十分あるはずです。



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大学時代の知り合いでエネルギー産業に携わっているやつがいます。

若い頃は当たり前のように中東やロシア、中国、オーストラリアなどを飛び回っていましたが、ここ数年は国内で落ち着いていたのに、イラン戦争のあおりで中東へ。

「ひと段落ついた」とのことで、帰路は旅行がてらウズベキスタン、キルギス、中国西域のシルクロードを辿るとのこと。機銃掃射のように画像を送ってくるので「お前の下手な写真じゃなく、もっと美しい写真集とかたくさん見てるから」と言いながらも、なかには下のように「お!!!」という画像も。

まだBoxRecには反映されていませんが、29日にムロジョン・アフマダリエフがタシケントで復帰戦を行います。また、キルギスでも24日に亀田興毅プロモートのイベントも開催。

「アフマダリエフって知ってるか?」と聞くと「このボクシングのやつか?パリ五輪メダリストは知ってるけど、他は知らん」。

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ウズベクの首都タシケントの地下鉄ではしっかり広告も。

MJが母国で試合を行うのは2021年4月3日のvs岩佐亮佑から5年ぶり、キャリア2度目となります。

昨年9月に井上尚弥に敗れてからの復帰戦。がんばれMJ!

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「日本でも馴染み深い拳闘家達の生き様」。このシリーズのレギュラー選手になりつつあるスティーブン・バトラーが日本時間の明日、地元モントリオールのリングに上がります。

横浜アリーナに乗り込み、村田諒太のWBAミドル級タイトルに挑戦したのは2019年12月23日。もう7年近くも前になります。あのとき〝BANG BANG〟はまだ24歳でした。

村田に5ラウンドでストップされたあと、12戦9勝7KO4敗と浮き沈みのあるキャリアを辿りながら30歳になったバトラーが対戦するのは、ラマダン・ヒセニ。29歳のスイス人で戦績は22勝8KO2敗2分。

この試合にはWBAコンチネンタル・アメリカという謎の地域タイトルがステイクされます。



現在、バトラーが主戦場にしているスーパーミドル級はカネロ・アルバレスが長らくタイトルを独占、ファイトマネーが桁外れ、つまり高額の認定料が期待できるカネロは承認団体にとって指名試合の期限をちらつかせて王座を剥奪するのはもったいない存在でした。

そのカネロを人気のないテレンス・クロフォードが破ってしまい、そのクロフォードが勝ち逃げとばかりに引退、タイトルは四散しました。

現在、アルマンド・レセンディス(WBA)、クリスチャン・エムビリ(WBC)が王座に就き、IBFとWBOが空位。

バトラーがターゲットにしているのはWBAのレセンディス。「ケイレブ・プラントに大番狂せで勝利したのは驚いたが、特別なファイターではない」と自信を見せています。

トレーナーのジョン〝ザ・アイスマン〟スカリーも「レセンディストは噛み合う、十分にチャンスがある。168ポンドに上げたスティーブンは減量から解放されて、さらに強いファイターになった」。


“I'm a veteran, I travel all over the world to fight, so I will not be nervous, no excuses. No matter what he brings to me, I'm gonna break him down. I'm confident about the matchup, and it’s an important fight for me,” 

明日の試合に向けてバトラーは「私もベテランの域に差し掛かっている。これまで世界中を飛び回って戦ってきたから、多少のことじゃ動じないし、言い訳もしない。ヒセニがどんな攻撃を仕掛けてきても、勝つのは私だ。世界タイトルを獲る、その夢に向かって重要な試合になる」。

世界中を飛び回ってきたとはいえ、43戦のキャリアでカナダを出て戦ったのはわずか4試合。すぐお隣の米国が2試合、日本とメキシコが1試合ずつ。残りの39試合は全てカナダ。

「アウエー上等」のマニー・パッキャオやオレクサンデル・ウシクが聞いたら大笑いするでしょう。

バトラーの5つの黒星は全てKO負け。強打と打たれ弱さが同居するボクシングは見ていて面白いものの、トップレベルでバトラーのシールドが破られないことはありえません。

階級最強と目されるエムビリはカメルーン生まれでフランス国籍ながら、モントリーオールを拠点として戦い続けています。

エムビリの対抗馬でカネロもクロフォードも対戦を回避したオスレイス・イグレシアスもここ5試合をモントリオールで戦い、来月のIBF /IBO王者決定戦(vsパベル・シギャリン)もモントリオールでセットされています。

スーパーミドル級の〝本場〟はカネロのラスベガスから、モントリオールに遷都したといっても良い状況です。

生まれも育ちも現住所もモントリオールの白人、バトラーがチャンピオンになるのが理想ですが、その道は非常に険しいように見えます。


ウィリアム・ヒルの見立てはバトラー2/7(1.29倍)、ヒセニ13/5(3.6倍)。


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Saturday 10, January 2026
  
Barclays Center, Brooklyn, New York

commission:NYSAC

promoterFresh Productions


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プエルトリコが輝きを失ってから、一体どれくらいの時間が経ったのでしょうか。

ニューヨークの大会場をフルハウスにできる最後のスターは、ミゲール・コットでした。

そのコット以来のPFPファイター、オスカー・コラーゾがストロー級で活躍、複数階級制覇に意欲を見せています。

しかし、東海岸にファンベースを持つプエルトリカンでも軽量級で米国マーケットを大きく揺るがすのはまず不可能です。

現状、最も集客力があるのは女子のアマンダ・セラノ。

マディソン・スクエア・ガーデンのスポーツアリーナをフルハウスにしたケイティ・テイラーとの激闘は女子ボクシングの新しい歴史を切り拓きました。

とはいえ、男子でスター不在が続いているのは寂しい限り。

私がプロボクシングに惹きつけられた1980年代からだけでもウィルフレド・ベニテス、ヘクター・カマチョ、エドウィン・ロサリオ、フェリックス・トリニダード、コット、ダニー・ガルシア…人気階級にスター選手を送り込んできたプエルトリコ。

この系譜を引き継ぐかと期待されたサブリエル・マティアスはIBFジュニアウエルター級のストラップを決定戦で手に入れますが、2度目の防衛戦に失敗。昨年7月にWBCバージョンで奪還するも、ドーピング検査で陽性と迷走中。

メガイベントでは脇役に回る軽量級でもウィルフレド・ゴメス、イバン・カルデロン、ファンマ・ロペス…と、魅惑的な〝小さな巨人〟を輩出してきました。

日本でも強さを見せつけたウィルフレド・バスケスなんてスラッガーもいました。



日本時間の明後日1月11日、ニューヨークのバークレイズセンターにプエルトリコのファイター4人が登場します。

メインはマティアスの防衛戦。生まれも育ちも英国シェフィールドのダルトン・スミスと初防衛戦。

セミはキャリア初黒星からの復帰戦となるネストール・ブレイボーがメキシコのペドロ・カンパを迎えるジュニアウエルター級10回戦。

そして、アンダーカードにカーミット・シントロンとエマヌエル・ロドリゲス、日本のボクシングファンにも馴染みのあるファイターが名前を連ねました。

2019年の大晦日に井岡一翔に敗れてからなんと4年半ものブランクを作ったシントロンは2024年にカムバックしてからこれが3戦目、メキシコのビクター・エフレイン・サンドバルを迎え撃ちます。

英国グラスゴーで井上尚弥に破壊されたエマヌエル・ロドリゲスは2024年に西田凌佑に敗れて以来の復帰戦。

遠回りのキャリアを強いられた3人のプエルトリカンが迎えるザ・ロード・バック。

ブレイボーは32歳、シントロンも30歳、ロドリゲスは33歳…残された時間は多くはありません。




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Thursday 13, November 2025

Montreal Casino, Montreal, Quebec
commission:Quebec Boxing Commission
promoter:Camille Estephan (Eye of the Tiger)
matchmaker:Jordan Mathieu
official in charge:Jean Gauthier

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モントリオール・カジノ⬆︎は、1967年のモントリオール万博が行われたノートルダム島の跡地に建設されました。

ノートルダム島は人工島、万博とカジノ…まさに夢洲の大阪万博と同じ浮世のワンダーランドです。


さて、2019年12月23日。横浜アリーナのリングに上がったとき、彼の戦績は30戦24KO1敗1分。10連勝(うち9KO)と勢いに乗って世界タイトル初挑戦に漕ぎ着けました。

ロンドン五輪金メダリストで右の強打と固いブロックを持つWBAミドル級王者に挑むには実力不足と見られていましたが、BANG BANGの異名を持つ24歳のカナダ人は「パワーは私の方が上。ベルトを地元モントリオールに持ち帰る」と自信満々でしたが…。

試合は村田諒太の圧力に追い詰められて、第5ラウンドに痛烈に叩きのめされてTKO負け。

この試合の結果はカナダのCBCニュースでも大きく報じられたことからも、〝BANG BANG〟スティーブン・バトラーがボクシングの関心が高いとは言えない母国でも一定の注目を集めていることを窺わせました。

「人気階級の白人ファイター」は特別です。

しかし、強豪がひしめき層も厚い人気階級で頂上に登るのは白人でなくとも至難の業。

カナダに強力なファンベースとスポンサーを持つバトラーはWBO王者ジャニベク・アリムハヌリへも挑戦しますが、2ラウンドKO負けで惨敗。

それでも、モントリオールでは人気者。11月13日に美しいカジノに内蔵されたアリーナで行われるイベントのメインを飾ります。

当初は同じカナダ人のエリック・バジニャンと対戦する予定でしたが、バジニャンが負傷。カメルーンのステファン・フォンジョが代役に送り込まれました。

フォンジョは2020年9月デビュー。ここまで14勝9KO1敗1分。WBC暫定スーパーミドル級王者クリスチャン・エムビリのスパーリングパートナー。これがキャリア初の10回戦になります。

バジニャン戦はアンダードッグだったバトラーですが、フォンジョ相手でどうでしょうか?

一つ確かのことは、5敗のうち4つがKO負けのバトラーがこの試合でもストップされたとしても、またチャンスをもらえるということです。

逆に、ここ数試合をカナダで戦っているフォンジョがバトラーに勝っても世界路線には簡単には乗せてもらえません。



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Friday 15, August 2025
  
ProBox TV Events Center, Plant City, Florida, USA

commission:Florida Athletic Commission
event name:PROBOX TV
promoter:Garry Jonas (Pro Box Promotions)
matchmaker:Ramiro Hernandez, Melvin Rivas, Daniel Rubin


ゲイリー・アントニオ・ラッセル
vs
デビン・ロドリゲス


明日、フロリダ州プラントシティのProBox TV Events Centerで開催される興行。そのアンダーカードにアントニオ・ラッセルが登場、デビン・ロドリゲスと123ポンド契約8回戦を戦います。

ラッセルにとってはタイトルアタックに向けた調整試合。

この試合に勝利すると、11月にテキサス州で開催予定のプレミア・ボクシング・チャンピオンズ(PBC)のイベントでラモン・カルデナスとのサバイバルマッチに挑みます。

ファン・カルロス・パヤノ、エマヌエル・ロドリゲス、アレハンドロ・サンチアゴ…日本でもお馴染みのファイターたちとシノギを削ってきたラッセル兄弟の〝切り札〟も32歳。



圧倒的有利と見られたロドリゲスとの初戦は第1ラウンドわずか16秒で偶然のバッティングによりノーコンテスト。

再戦も有利と見られていたラッセルでしたが、ロドリゲスが完封ペースで試合を進め、10回負傷判定でまさかの完敗。評価は暴落してしまいます。

https://fushiananome.blog.jp/archives/30537703.html

この試合をクリアして11月にカルデナス戦…となると、一部の日本メディアで報道されている12月27日にサウジアラビアで「中谷潤人vsカルデナス」はどうなるのでしょうか。

そもそも、ラッセルはカルデナス相手なら完全に有利と見られるはずで、敗れたカルデナスが翌月に中谷の待つリングに上がるとは思えません。

では、ラッセルが中谷と戦えるのか?となると、カルデナスを井上との大一番に向けたチューンナップと位置付けている中谷はオーソドックスの相手を希望しており、サウスポーのラッセルは対象外。

カルデナスをマネジメントするマイク・ミラーは「2026年に井上との再戦、中谷との試合を成立させたい」と昨日の段階で語っていることから「サウジで中谷」は交渉すら進んでいないムード。

中谷のジュニアフェザー級初戦の相手は、はたして誰になるのでしょうか?




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Saturday 15, March 2025

Echo Arena, Liverpool, Merseyside, United Kingdom
commission:British Boxing Board of Control
event name:Hard Days Night
promoter:Frank Warren (Queensberry Promotions)
matchmaker:Lee Eaton, Steve Furness
   United Kingdom BT Sport

◾️WBAフェザー級12回戦



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試合前にボールの勝利が1/14(1.07倍)、ドヘニー7/1(8倍)と一方的だった掛け率は試合が始まるとさらに一方的に。

キャリア最高の勝利が岩佐亮佑、傑出した技術は何も持たず、ウエルター級にリバウンドさせた体でパワー勝負を仕掛けるのが唯一の武器というドヘニー。

ジャフェスリー・ラミドに勝った試合はその典型でしたが、ラミドは「井上尚弥のスパーリングパートナー」というのが評価の全てという、世界基準では雑魚。

あのレベルのボクサー相手に「圧倒的不利」と見られていたのが、ドヘニーの本当の実力です。

ドヘニー得意のリバウンドを支えているのは試合直前に行う水抜きと、計量後に行こなう水分補給。しかし、それに不可欠のサウナを試合前1週間での使用を禁じているのが英国ボクシング管理委員会(BBBofC)。

唯一最大の武器リバウンドを封じられたドヘニーに勝ち目はなく、前日計量では干からびた肉体と焦燥した精神状態を晒け出してしまいます。

ドヘニーはいつものように勇敢でしたが、いつものように不器用です。そして、いつもと違ってスムーズなリバウンドは出来ず、体が重そうです。

初回から試合は荒れます。会見や計量後のパフォーマンスと試合は全く別物という、この世界のルールを知らない大馬鹿者2人の対戦となりました。

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ヘッドロックにローキック…ボールの行為は敵地なら反則負け。醜悪なものでした。

若さで老ドヘニーを押し切ったボールはタフでパンチも重そうですが、それが世界レベルかというとそうではありません。

誰もが認める階級最弱王者ボールは、精神的も軽蔑すべき最弱でした。

井上尚弥が戦うべき相手ではありません。あんなのに勝っても誰も評価してくれません。





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