フシ穴の眼 〜スポーツ疾風怒濤編〜

      Hope Lights Our Way / 希望の道を、つなごう。

カテゴリ: 東京2020

さて、オッズは微妙に動いています。

現在のウィリアムヒルはゲンナジー・ゴロフキンの勝利が1/6(1.17倍)、村田4/1(5倍)。少し開きました。

試合展開はGGGの KO決着がなんと8/11(1.73倍)!村田は11倍。

判定はGGGが2/1(3倍)、村田7倍。

大穴は村田の最終回KO勝ちで126倍。
FullSizeRender
  お昼は築地で牛ホルモン御膳。

専門家予想は GGGの判定勝ちが多いとはいえ、ベットするならGGGのKOに期待ということでしょう。

ちなみにスポーツベッティングは、日本国内では原則禁止なのでこのオッズに日本での村田人気は反映されていません。

スポーツベッティング解禁なら、村田勝利、村田のKOばもっと低い数字になっているはずです。

それにしても、GGG勝利が1.17倍と、KO勝ち1.73倍…ほとんど変わらんやん。

まあ、あんまり接近したオッズやら予想だと SAITAMA-SHOCKER のありがたみがなくなっちゃいますから、これくらいで丁度良い加減ですかな。

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック


昨年の東京五輪、フライ級(48.52kg)で金メダルを獲得したガラル・ヤファイが今週末、プロデビュー戦のリングに上がります。


舞台はロンドン、O2アリーナ。メキシコ人のカルロス・バド・バウティスタとの10回戦。

プロデビュー戦とはいえ、空位のWBCインターナショナル・フライ級タイトルがステイクされます。

ガラルは、その名前でおわかりのようにカリド、ガマルのヤファイ三兄弟の末っ子。ガラルがサッカー選手の夢を諦めて、2人の兄のあとを追いかけたのは18歳と遅咲きのエリートです。

それから10年、ガマルは29歳になりました。

「主戦場にしていたライトフライ級が五輪で廃止されたときは心が折れた」と言いますが、それでも東京で大輪の花を咲かせ、マッチルームと大型契約を結びました。

リップサービスもあるでしょうが、エディー・ハーンが 「スターになる素質、スーパースターにさせる」と評価する〝ゴールデンボーイ〟です。

マッチルームは日本の京口紘人を筆頭に、ジュニアフライ〜ジュニアフライ級のタレントを続々と傘下に収めています。

マッチルームは米国のプロモーターが関心を示さないジュニアフライ(ガマル)からフライ(サニー・エドワーズ)、ジュニアバンタム(ジェシー・ロドリゲス)でスター候補をセット。

英国からメキシコ、そして日本とタレントをちりばめました。

ビッグファイトが繰り広げられる予感しか、しません。

ガマルは「(お祭りムードの)プロのファイトウィークには慣れていない。(アマチュアの大きなトーナメントが開催される)ハンガリーやブルガリアの雰囲気には慣れっこなんだが」と苦笑い。

それでも「戦うのが仕事。オリンピックをはじめ、もっと大きな舞台で勝ってきたからリラックスできている。準備はできている。週末には、私が何者かをお見せできると思う」と静かな闘志を燃やしています。
 
重厚なプレスをかけるサウスポーと、メキシコ系のロドリゲスが近未来の〝決勝戦〟で激突するのがハーンにとっての理想でしょう。

そうは問屋が卸しません。

京口さん、中谷さん、矢吹さん、寺地さん!

ハーンの台本をビリビリに引き裂いてやって下さいませッ!!!
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

街はすっかりクリスマスモードですが、偉大なカザフスタン人の来日が怪しくなった現実から、目を逸らそうとしています…。
IMG_6617

またまた、NHKの番組の話。

昨夜放送の「千鳥のスポーツ立志伝」。

ご登場は東京2020、この夏最も輝いたヒロインの入江聖奈です。

「おでこを打つことで相手の顔が跳ね上がるからポイントになりやすい」という、ダメージを与えるよりも3分3ラウンドでどれだけジャッジに好印象を与えるかを考え抜いていた入江。

以前から、主審への挨拶や注意を受けたときに深くお辞儀するのも反省の態度を強調するためだと語っていましたから、ジャッジの心象を意識したこの姿勢は技術も含めて徹底、一貫したものでした。

という話はさておき、気になったことがありました。

入江がボクシングを始めたきっかけは母親の漫画コレクションにあった「がんばれ元気」という有名なエピソードはまだしも、尊敬していたのは具志堅用高や勇利アルバチャコフだったという〝時間の歪み〟です。

2000年生まれ21歳の〝全米〟を泣かせたヒロインが90年代に活躍したアルバチャコフはもちろん、70年代の具志堅の勇姿をリアルタイムで見ていたわけがありません。

具志堅は入江が中学生のときに米子に来て、ボクシングを指導したと言いますが、幼少期にクジで嵐のクリアファイルが当たって「具志堅が良かった」と泣いた、小学生時代に尊敬する人・大好きな人を書く課題で「勇利アルバチャコフ」と筆記した話からは、もっと以前に〝何か〟があったように思われます。

どうして、長谷川穂積や西岡利晃ではなかったのか?あるいはマニー・パッキャオではなかったのか?

この夏、日本中に知れ渡ったように、対戦相手との空間を巧みに支配する世界最高のジャバーは独自の世界観を持っています。

きっと、彼女は時空を翔ることもできるのでしょう。

2000年生まれの入江が「がんばれ元気」に触発されたように、具志堅や勇利に憧れたのも、常人には分からない仕掛けがあったのかもしれません。

しかし、この番組の中で一番身を乗り出して聞いた入江の言葉は「ボクシングは大学で引退」とこれまでと変わらない方針を語った一方で「でも私、気まぐれだからわかりません」と、微妙な心境の変化を口にしたことでした。


そうか「大学で絶対引退」じゃないんだ…。

後世、女子プロボクシングを超メジャーにした入江聖奈が「東京2020で金メダリストだった」のはトリビアになってるかもしれません。

夢やお金のために、周囲がいろんなことを持ちかけ、囁いているのでしょう。

でも、正解はたった一つ。

入江が選んだ道が正解です。

ゆっくり決めたらいいのです。
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

オメガの東京2020カウント時計も撤去された東京駅。 

 緊急事態宣言も解除、リバウンド防止期間も終了しましたが、海外からの観光客は戻らず、依然として閑散としています。
IMG_6340
FullSizeRender
人混み大嫌いな私でも中国からの観光客が大型バスを連ねて大騒ぎしてる光景が、懐かしくなります。


都心のドラッグストアは外国人向けに構えた店舗も多く、そうした店も閑古鳥が鳴いています。

待ち人来たりで。これからお昼ご飯です。

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

東京2020、女子フェザー級金メダリスト、入江聖奈がボクシングマガジン9月号の表紙を飾りました。

リング誌もリオデジャネイロ2016で金メダルを持ち帰ったクラレッサ・シールズを単独カバーしたように、唯一の金メダリストですから当然といえば当然です。
IMG_5903

日本では普段はマイナーな「ボクシング」がカジュアルなスポーツファンにも非常に高い関心を呼ぶ可能性があることは「辰吉丈一郎」や「亀田一家」の事例からも明らかです。

また「村田諒太」「井上尚弥」を見ても、ある程度の興味関心を刺激するスポーツであり続けていることがわかります。

翻って米国でのボクシングのポジションは、完全マイナースポーツ。

大谷翔平の活躍を「マイナースポーツになりかけている野球の救世主」と崇める声も聞こえてきますが、ボクシングのマイナーはそんなレベルではありません。

かつてはシュガー・レイ・レナードやマービン・ハグラー、マイク・タイソンらスター選手のメガファイトが行われるとボクマガやボクワーは増刊号を出したものでしたが、それも今は昔。

カネロ・アルバレスやマニー・パッキャオの増刊号や特集号はあり得ません。日本でも米国でも、彼らを認知している人は圧倒的に少数派でしょう。

かつて、辰吉丈一郎の注目試合は増刊号や、ナンバー誌が特別号を発行していましたが、同じような扱いは今の井上尚弥では考えられません。

マイナー化が進み、現役プレーヤーの魅力が乏しい状況が長く続くと、古き良き時代への懐古・郷愁に怪盗するのはスポーツのみならず音楽など、文化一般に共通しています。

リング誌の2016年8月号から最新2021年10月号※まで、5年間のカバーを振り返ると、モハメド・アリ(2016年9月号)、パーネル・ウイテカ(2019年10月号)、マービン・ハグラー(2021年6月号)の追悼号を除いても、シュガー・レイ・レナード(2016年11月号)ら〝過去の栄光〟にすがったカバーが6例も数えられます。

※最新号を起点にすると2016年9月号にすべきですが、リング誌は経営難から2016年〜2018年まで年間9回発行の変則季刊誌に転落していたため8月起点にしました。

レナードの他の5例(2020年11月号のマニー・パッキャオ特集も現役選手ながら〝懐古・郷愁〟カバーと言えるでしょうがここでは数えていません)は「ガッティvsウォード」(2020年8月号)、「マイク・タイソン」(2020年9月号)、「アリvsフレイジャー」(2021年4月号)、シュガー・レイ・ロビンソン(2021年7月号)、フリオ・セサール・チャベス(2021年10月号)と、この約1年に集中しています。

「パンデミックだから現役選手の動向が少ない」という理由は、今年に入って興行が常態化した米国では通用しません。今年の10月号までの10冊は、半分の5冊が〝懐古・郷愁〟特集です。ものすごい確率です。

こうした一端からも、米国ボクシングがタバコなどと共にDying industry(死にゆく産業)に数えられて久しいことが実感できます。

ボクシングもタバコも完全消滅することはなくても、10年、20年後は一部の偏執的マニアだけに支えられる〝地下産業〟になるかもしれません(すでにそのステージに足を踏み入れています)。

そう考えると、日本のボクシングは決して悲観する状況ではない気もします。

魅力あふれる天性のキャラクターもあるにせよ、入江聖奈の露出はロンドン2012の村田諒太を上回ってるかもしれません。「ボクシングは大学で辞める」という入江の露出は今後は尻すぼみでしょうが。


本物のスターを渇望しているという点は日米共通、産業規模は比較にならないものの、ボクシングにも〝大谷翔平〟のような救世主が現れてくれるでしょうか。
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

東京2020が終わりました。

いつもの五輪なら、感動のシーンを思い出し、祭りが終わった寂しさ、名残惜しさを感じるものですが、今回は感動だけが凝縮されて胸に刻まれているのは、寂しさや名残惜しさと、無事に成功裏に閉会して良かったという思いが相殺したからでしょう。
FullSizeRender

堀江貴文さんが日本のメダルラッシュについて、メダルを獲得した10~20代に比べ、自分の世代のスポーツ環境が「体罰当たり前」の精神論に支配されていたことについて、つぶやきました。

「なんか私たちの世代のアスリートは世界に一歩及ばない感じがしてたけど、今の若い世代は全然そんなことない理由を考えてたんだけど、我々世代は指導者による体罰当たり前、セクハラパワハラなんでもござれで真夏に水を飲ませてもらえなかったの思い出した」。

「それを乗り越えた根性で勝てるとか言ってたの太平洋戦争の竹槍で勝てる説と同じだな。そりゃ勝てんわ」。

「俺も小学生六年間やらされてた柔道が嫌いだったのも指導者(地元の警察官)が、練習中に欠伸をしたり喋っただけでボコボコにされて、砂利の上で足に竹刀を挟まれて一時間座れとかいう謎の拷問をさせられたりしたからだからなぁ」。

「私の世代は蛙飛び一時間とか謎の根性叩き系の拷問をよくやらされてましたよ」。

私は堀江さんより少し上の世代ですが「セクハラパワハラなんでもござれ」「練習中に欠伸したり喋っただけでボコボコ」「砂利の上で足に竹刀挟まれて一時間座れとかいう謎の拷問」なんてなかったです。

カエル跳びもありませんでした。ダメな練習として逆にタブーでした。

先輩には理不尽なヤツもいましたが、その他の先輩や同輩、後輩、何よりも指導者には本当に恵まれました。

ただ、これは運動部に限らず、個人のとらえ方次第なところもあります。

「体罰当たり前」なんてこともありませんでしたが、セクハラパワハラされたチームメイトもいたかもしれません。

ああ、それ言いだすと体罰はまずなかったですが、私は結構、怒られ役でした。

体罰を受けたこともありますが、いずれも納得できるものでした。

両者のコンセンサスがあれば体罰は許されるのか?

それとも、体罰は、小池百合子も言うように「家庭内でも許されない」のか。

時代によって許されたり、許されなかったりするのか?

私の時代では長嶋茂雄や星野仙一の鉄拳がさも「愛情」のようにも報じられていましたが、あれは時代だから許されるのか?

それとも、遡って総括するべき重大犯罪なのか?


個人的には小池百合子は、この件でも間違っていると思います。長嶋も星野も間違ってます。

親子のしつけのなかで、ある程度の体罰は必要な場面もあるでしょう。

成熟したプロのなかでは、どんな形であれ暴力を用いる指導はあってはいけません。


私の最近の事例では、残念ながら?手を出すことはないのですが…。

セクハラパワハラだと、例えば会社の女子社員に「〇〇さん、けっこう巨乳やん」というのはどんなシチュエーションであってもセクハラか?

あるいは、休日の飲み会やゴルフコンペに「参加して」とお願いしてくる取引先は、すべからくパワハラか?


モデルナ2回目接種の副反応から回復、ボウモアを空けちゃう勢いで飲んでると酔いが回ってきました。

続きはまたどこかで。
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

うーん。閉会式も長いし…おもしろくない。



私のアメリカ体験は90年代の新婚旅行と、2000年代に仕事で何度か、2010年と2015年に子供がそれぞれ留学したとき、様子見に行ったことです。

ボクシングファンの立場からすると、マニー・パッキャオが米国リングを一気に駆け上がった時代です。

それでも、パッキャオを知る人は全くレア。

2015年のときはフロイド・メイウェザーとの試合が決定したことを知ってるカリフォルニアの大学で子供の友人がいましたが、それもこの試合を一般メディアが大きく報じていたからでした。

現在の日本で大谷翔平を知らない人を探すのは大変な作業ですが、カリフォルニアでは簡単でしょう。

その日本でも「長嶋茂雄」は遠い昔です。

奪い合いになった銭湯の3番の下駄箱。もはや、この国に〝銭湯〟はありません。

そんな中でも、ポケモンを知らない人はいませんでした。日本のキャラクターやアニメは、米国でも若い層を中心に全米レベルの人気者です。


まだ、終わらない、閉会式…。

パリの交響楽団が出てきて、ようやく空気が変わった。

 
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

素晴らしい代表チームでした。
スクリーンショット 2021-08-08 13.15.40

頂点獲った入江聖奈、世界の舞台で銅の並木月海、やってくれました。

5階級しかない中で王者になった入江、銅メダルを掴み取った並木、本当にお見事でした。これからどういう進路を選ぶのかわかりませんが、5年後も10年後も応援し続けることができる道を進んでくれたら嬉しい…。

「カエル関係の就職」希望の入江なんて、プロ転向なら花形階級で鳴り物入りのデビューになるのですが…。

男子も東京2020は8階級(バンタム飛ばし)、狭き門を目指しました。

田中亮明は、大舞台でも攻撃的なスタイルのまま戦い抜いて銅メダルを勝ち取りました。ボクシングで五輪メダルの先生、格好良すぎです。
  
岡沢セオン、金メダルのロニエル・イグレシアスに敗れましたが、世界トップレベルの実力とトップを狙うポテンシャルは証明しました。アマチュアボクシングにこだわりを持つ岡沢ですが、プロとは体重が微妙に違うとはいえウエルター級でサウスポー、夢の続きを見たい!

自衛隊の森脇唯人は難しい階級でラウンド16進出、健闘してくれました。破れたオレクサンドル・ヒズニャクは銀メダル、プロ転向で先輩のロマチェンコばりのパフォーマンスを人気階級のミドル級で見せたら…。

一番応援していた成松大介は、負傷のため2回戦を棄権。残念ですが、31歳の成松のボクシング人生を「運が悪かった」とまだ決め付けたくありません。

「素晴らしいチーム」(入江)の男女6人は3つもメダルを獲得してくれた、史上最強の日の丸軍団でした。
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

米国には全国区のスポーツヒーローは存在しない。

「全国区」なんて概念がない国なので、当たり前と言えば当たり前です。

それでも、Forbesのアスリート長者番付や、2018年にESPNマガジンが創刊20周年を記念して企画した「The Dominant20」などのランク付けから、米国でパワーを持つアスリートが誰なのかは少しは覗き込んだ気分になれます。

The Dominant20は米国に特化して知名度、新聞雑誌への露出、SNSのフォロワー、報酬などの視点から、1999〜2018年の20年間、米国スポーツ界で最も支配的に活躍したアスリートの20傑です。

ちなみに電子版では2018年の1年間でも選考基準はより恣意的になっていますが同様の企画を実施、下記がその順位です。

これを見て「羽生結弦は米国で11番目に有名なアスリート」と巨大な勘違いする人は皆無とは思いますが…。

20. Mike Trout – Baseball
19. James Harden – Basketball
18. Patrick Mahomes – Football
17. Alex Ovechkin – Hockey
16. Justify – Horse Racing
15. Drew Brees – Football
14. Mookie Betts – Baseball
13. Lebron James – Basketball
12. Lewis Hamilton – F1
11. Yuzuru Hanyu – Figure Skating
10. Novak Djokovic – Tennis
9. Simona Halep – Tennis
8. Luke Modric – Soccer
7. Breanna Stewart – Basketball
6. Chloe Kim – Snowboarding
5. Katie Ledecky – Swimming
4. Ariya Jutanugarn – Golf
3. Daniel Cormier – MMA
2. Eliud Kipchoge – Marathon
1. Simone Biles – Gymnastics
先ほど終わったばかりの東京2020の男子マラソンで圧勝したエリウド・キプチョゲが2位(マラソン世界記録樹立)、シモーン・バイルスが1位と五輪選手がワンツーでした。

そして、これ、2021年でやるとESPY大坂が最優秀女子選手賞、大谷が最優秀野球選手賞をすでに受賞していますから大谷翔平と大坂なおみのワンツーも十分ありえます。



前置きが長くなりましたが、1999〜2018のThe Dominant20です。

詳しいThe Dominant20はここをクリック

1. Tiger Woods, golf (17.0)
2. LeBron James, NBA (15.6)
3. Peyton Manning, NFL (12.7)
4. Jimmie Johnson, NASCAR (12.0)
5. Roger Federer, tennis (10.6)
6. Annika Sorenstam, golf (10.3)
7. Michael Schumacher, Formula 1 (10.2)
8. Floyd Mayweather, boxing (10.1)
9. Marta, soccer (9.8)
10. Usain Bolt, track (9.5)
11. Lionel Messi, soccer (8.9)
12. Serena Williams, tennis (8.9)
13. Lauren Jackson, WNBA (8.3)
14. Cristiano Rinaldo, soccer (8.2)
15. Novak Djokovic, tennis (8.0)
16. Alyson Felix, track (7.3)
17. Barry Bonds, MLB (7.1)
18. Mike Trout, MLB (7.1)
19. Manny Pacquiao, boxing (6.5)
20. Tom Brady, NFL (6.3)→The Dominant20には「ブレイディが20位なわけがない。デタラメ順位だ」という批判もありました。
IMG_5950

ESPNと米国、独断と偏見の二段重ねであることをまずお断りして、当該の20年間は「タイガー・ウッズ」の時代でした。

日本から見ると4位のジミー・ジョンソン(ナスカー)、9位のマルタ(女子サッカー)、13位のローレン・ジャクソン(女子バスケ)、16位のアリソン・フェリックス(陸上競技)、が「誰だ?」ってなりそうです。

ナスカーなんて、南部のちょっと懐古的右翼が楽しんでるイメージです。
IMG_5953

米国目線では8位のメイウェザーと19位のパッキャオが「この報酬要素だけでランキングされてるのは誰だ?」でしょう。

順位が上の方が大きなページを割いているのに、8位のメイと9位のマルタだけは〝逆転〟。メイやパックは知名度などではなく報酬のバロメーターが振れまくってることからランキングされました。

2028年の30周年でもこの企画があるのかどうかわかりませんが、大坂なおみが上位に入るどころか1位もあるかもしれません。

2021年限定なら、大谷翔平の1位は十分にありえますが、報酬の低さがネックになりそうです(公表されていませんが大谷のエンドースメントは選手年俸の数倍でしょうが)。
42d90a63459877.5ab1661fb47c7

米国人でもヨーロッパ人でもない、多くの米国人がどこにあるかも分かっていないアジアの島国という背景を考えると、大谷とパッキャオが米国に残している爪痕は途轍もないことです。

まあ、パッキャオは報酬だけ、大谷は現実のムーブメントを引き起こしているので、米国スポーツへの影響力という点では27歳の日本人が圧倒的に上です。 

といっても「大谷がホームラン王とMVP、スポーツイラストレイテッド誌とESPYの年間最高選手賞を受賞する」のと「村田諒太が東京ドームでカネロ・アルバレスを沈める」の、どっちが熱狂するかといえば、迷うことなく後者です。

アスリートに競技結果以外や、そもそも競技を超えて順位をつけるのは面白い試みですし、このブログでもさんざんやってます。

頭のおかしい平等主義者におもねって、タブーにすべきではありません。 

ただ、それはスポーツの楽しみ方の中でも最も瑣末でどうでもいい部分です。

米国ではボクシングは完全なマイナースポーツ、日本でのメジャー度も大谷と村田では国内外のメディアの取り上げ方や報道の質量は全く比較になりませんが、個人的には大谷がホームラン100本打って30勝しても、村田がカネロ沈める方がワクワクします。

もちろん、大谷の凄まじさや、米国でのステイタスは十分認めていますが、世界が認める高級ワインよりもピートの効いた暴力的なモルトウィスキーの方が好きなのと一緒です。 
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

誰にでも、思い入れのあるアスリートがいるでしょう。

多くの場合、その理由は彼らがまだ若い学生時代からその才能と活躍を目にしてきたからです。

甲子園のヒーローが、プロで格別の注目を浴びるように。

海外のアスリートの場合、私たちが彼らを目撃するのは世界戦線に躍り出てからです。

桁外れに早熟の天才でない限り、この意味での思い入れのあるアスリートはまず出現してくれません。

また、実際には学生であってもその才能があまりに眩しくて、学生という性格をほとんど感じることができないケースがほとんどです。

彼らは例外なく怪物だからです。

怪物が学校に通って授業を受けるとか、食堂で友達と冗談を言い合うとか、甲子園のヒーローならまだしも海外の怪物アスリートでは想像しにくいということもあります。

しかし、どんな事例にも必ず例外があります。

アリソン・フェリックスは、そんな稀有なサンプルです。
i

FullSizeRender
ESPNマガジンの「この20年間で最も支配的だったアスリート20人」にも数えられたアリソン。陸上競技で選ばれたのは、彼女とウサイン・ボルトだけでした。

ちなみにボクシングでも、メイパックの2人だけ。

まだ高校生だった少女が、マリオン・ジョーンズの持つ200メートルジュニア記録を更新したというニュースが飛び込んできたのは2004年でしたから、もう17年も前です。

その年に開催されたアテネ2004で、現役女子高生は評判通りの強さを見せてベロニカ・キャンベルに次ぐ2位、銀メダルに輝きます。

ゴールした後の柔らかい物腰に、お洒落な髪型、走ることを目一杯楽しんでいた彼女は普通の明るい高校生、とても怪物には見えませんでした。

当時、その後陸上競技をやることになるうちの子供とアテネのアリソンを応援した記憶があるのですが、それは私の記憶違いです。

アリソンよりも12歳年下の娘は当時、まだ6歳。一緒に五輪中継を長々と見る年齢ではありません。

娘から「2011年の大邱・世界陸上と翌年の2012ロンドンがアリソンをちゃんと応援してたときだ」と指摘されました。

世界デビュー当時から米国のアイドル、モデルの仕事もこなしていた彼女。

私はそんなアリソンの輝きを見ながら「陸上競技を長くは続けないだろうな」と勝手に決めつけていました。

しかし、陸上ファンは一人の怪物が少女から素敵な大人に、そして逞しい母親になるまでを見る幸運に恵まれました。

35歳になったアリソンは女子最多の6個の金メダルをコレクション。

東京2020でも400メートルで銅メダル。メダルの総数は10個と、カール・ルイスの最多記録に並びました。

そして今回のレースです。

ライバルたちを競り落とす絶妙に滑らかなコーナリングは高校生のときと変わらないように見えましたが、以前とは違いコーナーを抜けても先行するランナーを追いかける苦しい展開。

年齢を重ねるということは、そういうことです。

それでも、粘って3位に食い込みました。49秒46のシーズンベストを五輪決勝で持ってくる、何という勝負強さ!

年齢を重ねて、アスリートととして熟成されるとは、こういうことです。

「オリンピックは東京が最後」と美しく笑うアリソンですが「オリンピックは」ということは、来年の世界陸上には出場する気でしょう。

開催地は母国アメリカのオレゴン州。最後の勇姿を刻むのにこれ以上の場所はありません。
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

↑このページのトップヘ