カテゴリ: サッカーW杯

“Of course, we have come here to win the world’s top prize,” Japan midfielder Yui Hasegawa said ahead of the World Cup. “For the future of women’s soccer, results are important. We have a lot of responsibilities, and I want to focus on the results.”

大会前、CNNのインタビューに答えた長谷川唯は「優勝するためにここに来た。日本の女子サッカーの未来にとって結果が最も大切。私たちには勝つ義務がある。結果にこだわって戦っていく」と話しましたが、誰もそれを本気にしていませんでした。

日本では男子サッカーは野球に並ぶメジャースポーツですが、女子サッカーは国内リーグも含めて試行錯誤が続いています。
 
彼女たちには常に逆風が吹き付け、欧米の代表チームだけでなく、欧米のメディアやファンからは信じられないことに、過小評価と戦ってきました。

FIFAの放映権料が跳ね上がったことも理由の一つですが、大会直前までどこのテレビ局も放映に手を挙げなかったのは彼女たちが期待されていないことの裏返し。

快進撃の予兆はありました。世界を肌感覚で知る海外リーグに所属する選手が増えていたのです。

英国マンチェスター・シティで活躍する長谷川は大会屈指のMFと見られていました。ただ、長谷川を起点とした攻撃に見合うだけのFW陣が日本には無いと見られていたのです。さらに近年は、守備の脆さも目立っていました。

なでしこは、その考えが全くの間違いであったことをグループリーグ初戦で思い知らせます。「このチームはFWのタレントと守備にも優れている」(CNN)。

7月22日(土)のザンビア戦から、8月11日(金)までの22日間。なでしこが見せてくれたのは、世界最強チームの夢でした。

「長谷川を封じ込めてフィジカルを全面に出して戦う」。対なでしこの戦略を聞かれたペーター・イエルハルドソン監督は答えました。「それをみんなやろうとしてどこの国も出来ていないが?」と聞かれると「スペインはスピードに戸惑っていたが、単純なスピード勝負にも持ち込まない」。

スウェーデンの戦いぶりは見事でした。

史上最強のなでしこが繰り広げた22日間のShock The World、世界がどう報じたのかを振り返ります。
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キックオフ直前のオッズは、なでしこの11/12(1.92倍) に対してスウェーデンは24/9(3.67倍)。

明白になでしこ有利でしたが、スウェーデンのフィジカルに押され気味になると、数字はどんどん接近。

前半32分にスウェーデンが先制点を挙げると、オッズは逆転。なでしこ17/2(9.5倍)、スウエーデン7/20(1.35倍)と大きく開いてしまいます。

今大会で初めて先制点を許したというよりも、戦い方が悪い。当たりの強さ、フィジカルで勝負に来てるスウェーデンに守りの時間が増えました。 

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ただ、スウェーデンはよく研究してます。

前半を0−1でハーフタイム。池田太がこの状況を想定していないはずがありません。後半どんなモデルチェンジをして逆襲するのか?

後半6分、PKを与えてしまい0−2。厳しい展開になりましたが、時間はまだたっぷりあります。

なでしこのオッズは35/1(36倍)、スウェーデン1/33(1.03倍)と数字上は絶望的に。

2点取られた、なでしこは前がかりにならなきゃいけないのに、それも出来ない、防戦一方。

後半20分、スウェーデンの攻勢が続きます。

なでしこ40/1(41倍)、スウェーデン1/40(1.025倍)に。

後半32分植木がペナルティエリアで倒されPKを得ますが、その植木がPK失敗。痛い。ここで1点差にするのとしないでは全く違う。

オッズは50/1(51倍)、1/50(1.02倍)。

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途中出場の林のシュートで1点差に。オッズは28/1(29倍)と1/8(1.13倍)と一気に縮まりました。

ここに来てようやく、なでしこの時間帯に。 

スクリーンショット 2023-08-11 18.27.55
 
あのPKが入っていれば、あのFKが決まっていたら…そんなこと言い出すとキリがありません。

大会最強と目された日本を、フィジカル勝負に持ち込んだスウェーデンが強かった。

ただ、こんなに課題が明確に浮き彫りになる試合も滅多にありません。

「日本は世界の進歩に乗り遅れている」なんて、もう誰にも言わせません。 
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スウェーデンのペーター・イエルハルドソン監督は日本に最大限の尊敬を表現しています。

「日本は私たち(ヨーロッパ)が今まで見たことがないチームだ」 「2年前の東京五輪では3−1で勝利したが、最後まで諦めない日本は厄介な相手で点数ほど差のある内容ではなかった」。 「(8強の中で日本はボールポゼッションが一番低いと聞かれて)慰めにもならんよ。それはスペイン戦の数字が影響しているだけだろう。そのスペイン戦はどうだった?攻めまくられてなんとか凌いだ試合だったか?」。

「世界1位のアメリカの次は、今大会最強の日本が相手。ノックアウトステージに楽な戦いはない。(アメリカ戦に続いて明白にアンダードッグと指摘されて)オッズや専門家の予想は気にしないし、そもそも意味がない。大会前に日本がどんなチームかなんて、誰も理解できていなかったじゃないか」。




This Japan team is super adaptable and can beat opponents with whatever they give them.


ESPNのケイトリン・マレーも「日本のような万能型のチームは見たことがない」と語り、「試合展開によってボール支配率が変わる日本は途轍もない順応力を持っている。つまりどんな相手も倒せるということ」と最大級の評価。

マレーは「正直、日本はノーマークだった。宮澤ひなたは過去の代表戦で4ゴールしか決めていないのに、W杯ですでに5ゴール。狂気の沙汰だ」。

サム・マースデンは「池田太と長谷川唯はイタリアと南アフリカ戦(でのスウェーデンの守備)を見てほくそ笑んでるかもしれない。日本の攻撃陣が沈黙するとは考えにくい。ここまでの知性溢れる戦い方から、その綻びを日本が見つけることが出来ないことも考えにくい。2−1で日本の勝利」。

得点が入りにくいサッカーは大番狂せが簡単に起きるスポーツです。

オッズは刻々変化して日本の勝利は23/20(2.15倍)から11/10(2.1倍) 。スウェーデンは23/10(3.3倍)から9/4(3.25倍)と日本有利の基調は変わらず。しかし、大番狂せと呼べる差はありません。

イエルハルドソン監督はこうも言っています。

「私たちは私たちの戦い方を貫くだけ。ロングボールとクロスを上げてゴール前の高さで勝負する。私たちは、なんでも出来る日本代表とは違う。自分たちのサッカーをして負けたなら、それは仕方がない。2試合連続で番狂せを起こせるなんて、最高のモチベーションだよ」。

スウェーデン、強そうです。 一番怖いやつです。


16時10分からNHK総合で地上波生中継です! 
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世界ランクは日本が11位。スウェーデンが3位。

1位のアメリカと2位のドイツがすでに敗退した今大会、現存する最高位がスウェーデンです。

ところが、ついにウィリアム・ヒルの掛け率でも下剋上の数字が叩かれています。

日本の勝利は23/20(2.15倍) 。対するスウェーデンは23/10(3.3倍)。

ファーストゴール・スコアラー(最初にゴールを決める)のは田中美南、植木理子が13/2(7.5倍)で一番人気。2番手が宮澤ひなたの15/2(8.5倍)。

ハットトリックは田中美と宮澤が125/1(126倍)。続いて植木の175/1(176倍)。

最も起こりうるスコアは日本が1−0で勝利11/2(6.5倍)。ここまで全ての試合で3点以上取ってきたなでしこですが、スウェーデン相手では大量点は見込めないと見られています。

さて、どんな試合になりますやら。



 
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優勝候補筆頭の米国代表がラウンド16でまさかの敗退。

90分間と延長30分、押し気味に試合を進めながらもPK戦に持ち込まれ競り落とされた〝史上最強チーム〟は、オッズ上は番狂せを喰らったことになります。

しかし、グループステージからの戦いぶり、そしてスウェーデン戦を見れば、監督・コーチも含めたこのスター軍団は連携と決定力が欠如、チームとしての体をなしていなかったことは明らかです。

ペナルティエリアまで侵入しながら得点できなかったとき、自分を叱るように叫んでいるだけの選手の姿に衝撃を受けました。

同じようなシーンで、なでしこたちは、すぐにバス交換した味方と、ベンチに視線をやって、プレーを再確認、反省しながら微笑み合うのとは全く対照的でした。

野球ならまだしも、サッカーで連携と規律を失えば、個々の力がどんなに強烈でもどうしようもありません。

そして、今週金曜日になでしこと激突するスウェーデンもまた、連携と規律に優れたチームです。

なでしこが七色の攻撃パターンを持つのに対して、スウェーデンはクロスとロングボールから高さというストロングを打ち出す頑なの一撃を持っています。

「ノルウェーの上位互換」というのはナメた表現に聞こえますが、その通りです。

そうです「上位」互換です。

この大会でなでしこが刀傷を負ったのは、ノルウェーの高さに斬りつけられた一つだけですが、あのパターンに持ち込まれると体格で劣るなでしこにはどうしようもありません。

そして、そのノルウェーはオウンゴールで日本に先制され主導権を奪われましたが、ファイブバックの鋼鉄のカーテンを敷いて日本の波状攻撃に備えていました。

「大会前なら強豪のノルウェーがあんな守備陣形を取るわけがない。なでしこはここまで恐れられてるのかと感心する一方で、よく研究されていた」(安藤梢)。

ノルウェー戦は日本にとって、vsスウェーデンに向けての格好のテストマッチでしたが、それはスウェーデンにとっても全く同じことでした。

いいえ、なでしこにとって成功体験となってしまったノルウェー戦は、スウェーデンにとって同じスタイルの隣国の敗北から多くのものを学習できるこれ以上ない教材になっているはずです。

「今日の勝利は明日の悪手」と言い切ったのは羽生善治。

「スウェーデンの高さに頼る攻撃はワンパターン」という意見もありますが、ノルウェーもそうでした。なでしこは、あれほど警戒していたそれに、すでに切りつけられているのです。

「1万通りの蹴りを1回ずつ練習した相手は怖くないが、たった一つの蹴りを1万回練習してきた相手ほど恐ろしいものはない」。そう語ったのはブルース・リー。


真冬の南半球の金曜日。なでしこの前に立ち塞がるのは、残念ながら空中分解したアメリカではありません。

ノルウェーの敗北を目の当たりにし、同じ蹴りを1万回練習してきた規律と信念が貫徹された北欧のチームです。
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今大会で目覚ましい快進撃を見せている、なでしこジャパン。

その準々決勝の相手がスウェーデン代表に決まりました。

すでにノルウェーを下して高さとロングボールを使ってくる相手との〝テストマッチ〟は完了済みとはいえ、ノルウェーよりもはるかに格上の相手です。



米国戦は、想定内の塩試合の末にスコアレス・ドロー。

北欧の巨人が一進一退のPK戦を制して、なでしことのベスト4決定戦への切符を手にした瞬間、スタジアムに鳴り響いたのはアバのDancing Queen。ベタベタですが、いいですねぇ。

日本もキルビルあたりを流して欲しいです。



それにしても、面白くない試合でした。仙台育英vs浦和学院の方が面白かったです。

USWNTは、最初から最後までチグハグなまま大会を去ることになりました。

GKメイハーまでPKを蹴ったのに、どうして出てこない?アレックス・モーガン!昨年のネイマールを思い出しました。

それにしても、米国がラウンド16で敗退、モーガンがノーゴールで米国へ帰るなんて誰が予想したでしょうか?



劇的な試合でしたが、幕切れだけが劇的だったというだけの試合。

今大会で偉大なレガシーをコンクリートすることが確実視された34歳のアレックス・モーガンが全く機能しませんでした。あれほど存在感のあったアタッカーが、今大会のピッチではどこにいるのか、最後までわかりませんでした。

あのいやらしいまでのゴールへの嗅覚はどこに消えてしまったのでしょうか? 

スポーツの世界は何が起きるかわかりません。ましてや、大会前は史上最強と謳われたUSWNTでしたが…。

スウェーデン、油断できない相手です。高さと個人技では間違いなく、なでしこを上回っています。

それでも、恐るべき規律で統制されたニホン・オオカミの牙に噛まれることなく90分を耐えることはできないでしょう。

それにしても、USWNT、情けない結末です。  
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今日、18:00キックオフの米国vsスウェーデン。

FIFA公式の動画配信サービス、FIFA+でライブ配信してくれるそうです。無料です。

https://www.plus.fifa.com/en/content/21f7b473-a9de-4465-a5b2-6fd1869368a5?gl=jp&intcmp=(p_fifaplus)_(d_plusfifa)_(c_wtw-match-details)_(sc_fwwc-2023)_(ssc_livestreaming)_(da_18072023)_(l_en)


「カネと権利の亡者、FIFAらしくない」なんて悪口は、今日は言うまい。

アレックス・モーガンと米国代表のための大会、と言われていたのは開幕前まで。

ウィリアム・ヒルが叩いた掛け率は米国の勝利が23/20(2.15倍)、スウェーデンが23/10(3.3倍)。

「米国人気を差し引くとイーブンか、もしかしたらアンダードッグ」(CNNスポーツ)。

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ESPNのインタビューに答えたブラトコ・アンドノフスキー米国代表監督は、史上最悪の結果に苦しんだグループリーグについて「1位通過したわけではないが、敗退したわけでもない。大袈裟に騒がれるのは慣れている。史上最悪のチーム?そんなことは大会が終わってから言え」と不機嫌に。

スウェーデン戦については「ノックアウトステージ。ミスが許されないのはわかっている」。

アレックス・モーガンが監督に助け船を出すように「うまくいかなかった原因ははっきりした。ボールを持っているときにどうするか、相手が持っているときにどうするか、ゴール前のチャンスでどう詰めるか。監督と選手の間で修正点は共有できている」。 

…この期に及んで何を言ってるんだと不安になりますが、戦前は圧倒的優勝候補。実力がないわけではありません。

もし、北欧の大国を撃破して日本戦に勝ち上がってきたら、簡単な相手とは考えられません。なでしこにとって最大の試練になるかもしれません。

モーガンは日本戦には良い印象しか持っていないでしょう。
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サッカーや野球は、あちこちの友人知人たちとワイワイ応援できるのも最高です。

今日の女子サッカーW杯日本vsノルウェーもオンラインで同窓会的な観戦とあいなりました。



結果はもうご存知でしょう。


さて、世界はどう伝えたか?


【ESPN】With poise and style in abundance, Japan march on into FIFA Women's World Cup quarterfinals
〜なんの波風もなく日本は準々決勝進出。


【CNN】Japan was confident on the ball and worked hard when without possession, while Norway struggled to create openings.〜日本は相手ボールになっても落ち着き払い自信満々でハードワークを貫き、ノルウェーは日本の隙を見つけることに苦しみ続けた。


【英国BBC】Japan are seeking their first Women's World Cup title in 12 years and they have barely put a foot wrong at this tournament.〜日本は12年ぶりのW杯優勝に向けて、ここまで全く隙を見せていない。


【ノルウェー:ヘーゲ・リセ監督】"Credit to Japan for how they played and how they broke us down," said coach Hege Riise.〜日本のパフォーマンスと私たちを粉砕した、そのやり方は見事だった。


【 フランスL'Équipe】Supérieures aux Norvégiennes, les Japonaises ont remporté ce duel entre ex-championnes du monde (3-1), samedi, et décroché leur billet pour les quarts de finale du Mondial.〜元世界王者同志の激突で、日本はノルウェーよりも優れていることを完璧に証明し、準々決勝に進出した。


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【Sports Illustrated】Chaos Ranked.No team has put together a more formidable group-stage performance than Japan. 〜世界ランク無視の下剋上。グループステージで日本ほど恐るべきパフォーマンスを見せたチームはない。


さらに、スポーツ・イラストレイテッド誌は「現時点でUSWNT(米国女子ナショナルチーム)は1位ではない。1位は英国、2位日本、3位オランダ、USWNTは1位ではない、4位だ」。




▶︎▶︎▶︎「米国代表は悪い意味でもスター軍団」。ほんの一部で囁かれていた米国代表の欠点が露呈しています。

明日のスウェーデン戦に勝たないと、8月11日(金)の日本とのベスト4を賭けた試合に進めません。

スウェーデンには失礼千万ですが、なんとしても〝アレ〟に勝ち上がって欲しいのですが

Golden Boot Winner(得点王)の最右翼は宮澤ひなたで、唯一の3倍台の11/4(3.75倍)。 大会前は4/1(5倍)でトップドッグだった〝アレ〟は1/100(101倍)に転落。

アレを中核とした史上最強チームが心配です。明日の試合は、日本で見れないのかな? 
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スタメン発表。

田中美海のワントップか。

田中美と植木理子のそれぞれ「枠内シュート2本以上=7.5倍」にベットしていた豪州の友人から早速泣きの声が届きます。

ノルウェー、強そうに見えます。試合前はみんなそうですが。



なでしこ…たくましい、たくまし過ぎる。

これ、もう優勝候補筆頭でしょう?

次の米国戦?オッズも予想も、間違いなく、なでしこ有利です。
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サッカー女子W杯。日本での注目度はそれなりですが、世界的には大きく盛り上がっています。

ボクシングは日本と先進国でマイナー競技、女子サッカーは日本でマイナー競技という背景がありますが、まさに逆・井上尚弥。

2011年と何が一番変わったか?

女子サッカーが世界的にますます人気を集めているということです。

もし、米国が男子サッカーの強化に成功したなら、この地球最強のスポーツは最後のフロンティア、アメリカをついに飲み込んでしまうでしょう。

私が愛するボクシングは、先日の「テレンス・クロフォードvsエロール・スペンスJr.」のPPVが65万件を超えるスマッシュヒットをマーク、不人気のレッテルがこびりついていたクロフォードのキャリアで大きな壁となっていた20万件を大きくクリア。

しかし、4月に行われたライト級のノンタイトルマッチ「ガーボンタ・デービスvsライアン・ガルシア」が120万件を売り上げたことを考えると〝無敗のウエルター級王者同士の完全統一戦〟としては非常に寂しい数字と言わざるを得ません。

ボクシングが米国でどんどんマイナーの坂道を転がり落ちてゆくだけでなく、競技レベルへの関心が希薄化し、キング・ライのような人気先行型アイドルや、茶番劇のエキシビションがより大きなビジネスになるというのは、もはやスポーツとしての体をなしていない段階に突入しています。

認定団体のデタラメなランキングから増産される穴王者と雑魚挑戦者たち、そしてファンは競技レベルに目を向けない…「ボクシングはマイナー〝スポーツ〟ですらなくなる」と捨て台詞を残して、この市場から手を引いたHBOの言葉が生々しく聞こえてきます。

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マルタはブラジル代表にも関わらず、米国で最も人気のある女子選手の一人。ESPNの1999〜2018年で最も支配的だったアスリート20で9位(1位はタイガー・ウッズ)。フロイド・メイウェザーは知名度は全くありませんが、報酬面で一気にポイントを稼いで8位、同じ理由でマニー・パッキャオも19位。ちなみに、マイク・トラウトは18位。


その一方、米国で人気スポーツとして急浮上しているのがサッカー。女子の米国代表はすでにカネロ・アルバレスよりも大きな存在になり、男子でも顔見世興行を展開中の欧州ビッグクラブは全米で大きな関心を呼んでいます。

昨日は、メジャーリーグ・サッカー(MLS)のロスアンゼルス・ギャラクシーが吉田麻也の獲得を発表。「日本では欧州トップリーグの関心が高く、そのマーケットにMLSが切り込むには、日本とのパイプが必要」(CNNスポーツ)。

近い将来、Jリーグのトップ選手たちは欧州ではなく、MSLを目指すようになる日が来るでしょう。

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アレックス・モーガンは米国スポーツ史上最強のヒロイン。


今日から決勝トーナメントがキックオフとなる、すでに米国でメジャースポーツの座を勝ち獲っている女子サッカーW杯。

そのメジャーの舞台で「今大会最大の旋風」を巻き起こしているのが、なでしこジャパンです。

「大会前には世界ランク11位は過大評価と見られていたが、それは大間違いだったと認めるしかない。日本はボールを支配されていても、全く慌てず余裕を持ってカウンターを仕掛けてきた。(世界1位の)米国相手でもここまでやられることは考えられない」(ホルヘ・ヴィルダ監督)。

今日、16:00から地上波NHK総合でオンエアされる世界12位のノルウェー戦。世界ランクは一つしか違わないものの、予想は「1戦ごとに強さと巧さ、狡さに磨きがかかっている日本が有利」(ESPN)。

しかし、ボクシングが典型ですが、サッカーもスタイルと相性が勝負のアヤになります。

際立った組織力で世界の度肝を抜き続けている日本に対して、ノルウェーの持ち味は高さと個人技。

スペイン戦では相手にボールを与えても、冷静にカウンターのチャンスを狙っていたなでしこですが、ノルウェーにはクロスを上げさせてはいけません。早い段階で攻撃の芽を摘んで、クロスやロングボールを入れてくるサイドを自由にさせないこと。

ノルウェーはA組でニュージーランドに1−0で大番狂せを起こされ、スイスとスコアレスドロー。フィリピン戦ではMFハウがハットトリックを決めるなど6−0で大勝したものの、ゴールネットを揺らしたのはこの試合だけで、得失点差でニュージーランドを交わして辛くも2位通過。 

しかし、ハウだけでなく、2018年にバロンドールを獲っているヘーゲルブルクも健在。体格差を感じてしまう展開に持ち込んではいけません。

「日本に死角があるとしたらノックアウトステージの経験。彼女たちがグループステージで素晴らしい結果を出したのは、負けたらおしまいという崖っぷちではなかったことも理由。ノルウェーは先制点を挙げて、日本の焦りを誘いたい」(ESPN)。 

常識的に考えて、現時点でのノルウェーとの力量さは明白ですが、両者のスタイルは全く対照的。

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英国ガーディアンが「優勝は日本」と予想するなど、なでしこ株は沸騰しています。

ウィリアム・ヒルが叩いたオッズは、なでしこ勝利が7/10(1.7倍)、ノルウェー7/2(4.5倍)。

植木理子と田中美南がそれぞれ2本以上の枠内シュートを打つ、13/2(7.5倍)。

さて、4試合連続のゴールラッシュを期待しましょう!

そして、次戦は〝アレ〟です。 
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