カテゴリ: サッカーW杯

色んな意味で固い両者がジャブを交換し合って前半を0−0で終了。

今大会で最大のトピックス、ハーフタイムショーはマドンナがロナウドとロナウジーニョが運転するバギーカーに乗ってピッチへ。セサミストリートのキャラクターがリードするオーケストラは「セブン・ネーション・アーミー」。ゲンナジー・ゴロフキンの入場曲です。

BTSからジャスティン・ビーバーへ。フロイド・メイウェザーの横でリングまでの花道を歩いていたジャスティン、すっかり大人になりました。そして、シャキーラへ。

さまざまな制約から、当初予定の30分以上の尺が17分に短縮(それでもFIFAルールを2分超過)にまとめたショーは、誰が見ても中途半端感満載でした。

個人的には、気が散るので要りませんね、これ。次回の地中海W杯では採用されないでしょう。

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後半キックオフ。

アルゼンチン、打たれ強い。押されても押されても、ゴールは割らせない。

エンソ・フェルナンデス、イエロー2枚目で退場。アルゼンチン、さらに苦しくなった。

後半もスコアレス。アルゼンチンはシュートゼロ。


延長後半、ついにスペインがゴールをこじ開ける。

GOOOOOAL!!

スペイン相手でも、アルゼンチンの逆転回路が作動するのか?



アルゼンチン、必死の反撃も実らず。

いや、緊張感が加速していくいい試合でした。



超強豪国がメッシのような途轍もない才能に恵まれても、そのメッシが6度も挑戦して1回獲れるかどうかのW杯。今日の決勝は、アルゼンチンにとって当然の敗北、全てのファクターで圧倒され、捨て身の反撃は実らず、実質、何もさせてもらえませんでした。

日本にとってW杯の頂点を目指すとしたら、それは「最高の景色」とか「新しい景色」とかいう戯言では到底届かない、全く別物の意識で望むしかありません。

日本はこの四半世紀、グループリーグ突破が「最高の景色」の国です。次は変な景色ではなく「何が何でもKOステージの1回戦突破」という明白な意識で、負けたら終わりの壁を破って欲しいです。





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FIFA insists MetLife Stadium’s pitch is ready for the World Cup final despite criticism



決勝戦の舞台はメットライフスタジアム。日本の従順な犬メディアは「ニューヨーク・ニュージャージー スタジアム」とFIFA様の仰せの通りに報道していますが、THE ATHLETIC など欧米では「広告だらけのスタジアムで何ぬかしとんねん」とお構いなしです。

米国メディアがメットライフ生命のスポンサードを受けている事情がまずありき、なんですが…。

さて、メットライフスタジアム、そのスペックや交通アクセスが悪いことから評判が悪いようですが、最大の問題はピッチの状態、芝です。

このスタジアムの芝はもちろん天然芝ですが、これは人工芝を一旦剥がして急ごしらえでセッティングしたもの。「この芝は緑色をしていても乾燥しすぎている。ボールがおかしな方向に転がる」(ブラジル代表 ビニシウス・ジュニオール)という不満が選手の間で噴出しているのです。

フランスのデシャン監督も「見たことがない」と言いましたが、それは良い意味ではなく「すぐ下がコンクリートだろう」と呆れ果てていました。


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FIFAと利害関係のない多くの関係者は芝だけでなく、気温・気候の影響を受けにくいドームの会場がベターと考えていましたが…。

もちろん、FIFAは「ニューヨーク・ニュージャージー スタジアムの芝には何の問題もない。世界一を決める最高の舞台だ」とあらためて主張しています。

FIFAの「収益を最大限にする、それ以外の優先事項は存在しない」という絶対哲学にのっとるとメットライフスタジアムは「ヨーロッパとの時差が小さい」「世界最大の都市ニューヨーク市に近接」「セントラルパークでの世界最高級のパブリックビューイング」…と〝信仰〟に完全一致しています。

さあ、1ヶ月以上に渡った人類最大の〝黒ミサ〟のフィナーレが迫っています!

エコエコアザラク、エコエコザメラク!






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もし、日本代表がベスト4敗退なら、今ごろは3位決定戦は大盛り上がりだったでしょう。

ベスト4で敗れたチームが優勝経験国ではなく、アジアやアフリカの〝発展途上国〟であったなら、そこには〝国威発揚〟の意味があるかもしれません。

しかし、それが フランスとイングランドであったなら?

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Two major teams that had legit title hopes, not teams that are “just glad to compete third-place match?

〜この2カ国は「3位決定戦出場を喜ぶチーム」ではなく、本気で優勝を目指していたのだ。本気で優勝を目指していた者にとって敗北したあとに「3位」を争えというのは屈辱ですらある(THE ATHLETIC)。

THE ATHLETICの記事は日本をディスっているわけではありません。

表彰台が用意される五輪では3位決定戦がある種目もありますが、米国では「3位決定戦」という概念はまずありません。「アスリートである二人の敗者を戦わせるのは残酷で失礼にあたる」という気持ちが強いのでしょう。

Feels like a punishment

〜特に今回の2カ国は「罰ゲーム」のように感じているだろう。


イースタン・カンファレンス決勝でピストンズに敗れた、マイケル・ジョーダン率いるブルズに3位決定戦を強いる愚か者がどこにいるのか?

そして、敗者は連敗して母国へ帰ることになります。

敗者に「静かに去ること」よりも「3位決定戦」の方が慰めになると考える人がいるとしたら、それはスポーツの残酷が面白さと表裏一体であることを理解していません。

THE ATHLETICやESPNなど米国の大手メディアは「3位決定戦」がなぜ存在するのかを「FIFAの本能」だと結論づけています。

FIFAの本能、つまり「興行利益を増やすことが全てに優先される」という宗教的なまでに一徹な価値観です。

FIFAはもちろん、いくつものもっともらしい理由を用意しています。

「〝銅メダル〟には明らかな価値がある。無いという人はその理由を述べよ」。

「3位になると次回大会予選の組み合わせ抽選に影響することもある」。

「ゴールデンブーツ(得点王)争いを公正にする(これまでも3位決定戦で得点王が決まったことがあり、今回でもエムバペとケインがその可能性を秘めている)」。

得点王争いについては意見が分かれるでしょうが、米国スポーツ・ジャーナリストの間では「3位決定戦でのゴールは得点王争いにカウントすべきではない」という意見も多く聞かれています。

FIFAの本能を野放しにしてると、次回大会を62カ国参加に拡大(これはほぼ確定)、そして3位決定戦だけでなく「8位決定戦」まで用意するかもしれません…。



そして、その次は…







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Mon 20 Jul
World Cup 2026 - Tournament Winner

Spain 8/13(1.62倍)

Argentina 6/5(2.2倍)



史上最多48チームで争われたW杯2026も、いよいよクライマックス。

やはり、史上最多3カ国による共同開催となった今大会。激戦を潜り抜けて生き残ったのは、スペインとアルゼンチンの2チーム。開催国の米国、カナダ、メキシコを含めて46の国が夢舞台から引き摺り下ろされました。

もちろん、46チームの敗北名簿には優勝を目指しながらも、またしても決勝トーナメント1回戦でノックアウト負け、ベスト32で散ったした史上最強の日本も刻まれています。

2002年にグループリーグを突破してベスト16に進出してから24年、日本サッカーは確実に進歩しているとはいえ、世界は立ち止まって待ってくれてはいません。負けたら終わりの壁を破れないまま、四半世紀が過ぎ去ろうとしています。


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次回の2030大会はモロッコ、ポルトガル、スペインの共同開催で、参加国は62カ国とさらに拡大されるのが確実。

アジア予選は今以上に緩やかになり、「ドーハの悲劇」のような崖っぷちの戦いはもう経験することはないでしょう。

その一方で、たった一つの優勝杯を争う戦いはより熾烈になります。62カ国の中には〝カーボベルデ〟がどのくらい潜んでいるでしょうか?

次大会もポット1に入れず、〝カーボベルデ〟が牙を研ぐグループに迷い込むと、グループリーグ敗退も十分にあり得ます。

今回、大会直前、大会期間中に負傷者が続出したのを見ても、日本には優勝まで7試合を戦い抜く実力も層の厚さも体力もなかったことがはっきりしてしまいました。

「強豪国に研究されるまでに成長した」(森保一監督)とはいえ、よほどの幸運に恵まれない限り、次大会も「いつもの景色」を見て、大会途中で地中海をさることになるでしょう。

ラグビーやバレーボール、卓球、バドミントン…日本は世界大会で大きな成長と成果を見せているにもかかわらず、最も注目されているサッカーで四半世紀も足踏みを強いられているのは、このスポーツが地球規模で最も注目されているからです。

次元は全く違いますが、JBC発足から70年以上が経ってもウエルター級が一つも獲れないままなのも同じ理由です。

「ペーパーボクサー」という言葉があるくらい非常にゆるいライセンスを保持しているプロボクサーでも2000人もいない(活動しているボクサーをカウントするBoxRecの7月17日現在のデータで1249人)競技人口の薄さが課題のボクシングとは違い、サッカーはほぼ飽和状態。

これ以上、大きく変えるために何か出来ることがあるのか?という非常に難しいステージに立たされています。

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さて、決勝の舞台はニューヨーク・ニュージャージー スタジアムです。

誰も聞いたことのないスタジアムですが、NFLのニューヨーク・ジェッツとニューヨーク・ジャイアンツのフランチャイズ、メットライフ・スタジアムのことです。

FIFAは自分たちに投資してくれるスポンサーには礼儀の限りを尽くしますが、そうではない命名権スタジアムには徹底的に冷徹なのです。ここだけは一貫しています、ブレブレのFIFAでもここだけは絶対譲れない聖域です。

ウィリアム・ヒルの見立てはスペインの優勝が1.62倍、アルゼンチンが2試合連続のアンダードッグで2.2倍。

賛否が渦巻いている、ド派手なハーフタイムショーも楽しみです。

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かき揚げそば(冷やし)をかきこんで、お仕事へ。

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イングランドvsアルゼンチン。

会場はメルセデス・ベンツ スタジアム…FIFAの唯一ブレない絶対哲学「ビッグスポンサーへの思いやり」から、対外的にはアトランタ スタジアムとなります。

「1点差を守りに行くのが早すぎた」と、トゥヘル監督の采配を非難する意見が英国で沸騰していますが、完全な結果論。

最終盤で同点、逆転に漕ぎ着けたアルゼンチンにとって、またしても薄氷の勝利。

それでも、激闘続きで疲労が心配されたアルゼンチンでしたが〝チャンピオンシップ・ラウンド〟で自力を見せつけたのは、メッシをはじめ流石でした。

スペインは、アルゼンチンの脅威的な逆転能力をどう見るのか?

決勝に向けてアルゼンチンの異様に不安定ながら不気味に勝負強い戦いぶりは、良い参考書になるのか?それとも戦い方を迷わせる毒薬になるのか?

スペイン13/10(2.3倍)、アルゼンチン9/4(3.25倍)。ウィリアム・ヒルの見立てはイングランド戦に続いて、アルゼンチンがアンダードッグです…。


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ウィリアム・ヒルのオッズはFranceの勝利が11/8(2.38倍)、Spainは19/10(2.9倍)、わずかにフランスが有利と専門家予想と同じ見立て。

「大方の予想」が立たない、50:50の決戦です。


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舞台はダラス・スタジアム。マニー・パッキャオがジョシュア・クロッティとアントニオ・マルガリートを翻弄したあのカウボーイズ・スタジアムです。

前半はスペインがPKを決めて折り返し。このまま終わるとは思えませんが、このまま終わっても番狂せではない、なんでも起こりうるハイレベルな攻防です。

次の1点はスペイン。後半13分、ペドロ・ポロのゴール。2-0、フランスは難しい局面に追い詰められました。

オフサイドになりましたが、ヤマルも美しいシュート。フランスのディフェンスにズレが生じています。

フランスの攻撃陣があれば2点は重くない…しかし、それは相手がスペイン以外なら。

スペイン、固い、固い。

試合終了。




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「強いやつが勝つんじゃない、勝ったやつが強いんだ」。ボクシングをはじめ、あらゆるスポーツで語られるマキシムです。

しかし、今回のW杯ではアルゼンチン、イングランド、スペイン、フランスーーーまさに強いやつがファイナル4に揃いました。


Who’s gonna win? Well, probably France.

どの国がW杯を手にするのか?まあ、おそらくフランスだろう。〜THE ATHELETIC

優勝国は大方の予想で、ここまで最も安定した強さを見せつけているフランスですが、紙一重のレベルでの一発勝負。どこが勝っても驚きはありません。

スペインの堅守にエムバペが空転する、バランスの取れたイングランドがメッシの個人技に翻弄される…そんなアップセットは想定内です。

各国のストロングポイントを整理、決勝に進出、W杯を手にするのは…?


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【フランス】決勝進出の経験が豊富。3大会連続での決勝進出は脅威的な安定感で、この国の育成システムが正しく機能していることの裏付けだ。選手・監督の両方で優勝経験のあるデシャンが振るトリコロール旗は、W杯で吹く風を熟知している。最強の攻撃陣を封じるのは、どのチームでも不可能。



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【スペイン】フランスのナンバー(天敵)となりうるのが無敵艦隊。彼らにはフランスにもイングランドにも、アルゼンチンにも苦手意識はない。史上最強の中盤はエムバペやメッシを機能不全に陥られせるだろう。今大会は、ヤマルの時代の始まりを告げたと記憶されるだろう。



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【アルゼンチン】1962年以来、W杯連覇はどこの国も成し遂げることができていない。この偉業を達成する可能性がある唯一の国が、アルゼンチンだ。ランキングこそ1位だが、ファイナル4の中で最も評価が低い。しかし、メッシ伝説がさらに上書きされたとして、誰が驚くだろうか?



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【イングランド】このチームは、それぞれ6ゴールを決めているケインとベリンガムという大砲を2門も擁している。そして、ノルウェー戦で勝利して「運が良かった、それだけだ」と冷静に切り捨てたトゥヘル監督の戦術は、ここまで見事にはまっている。





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ファイナル4が出揃ったサッカーW杯。あと1週間で閉幕、あっという間の3週間。

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今回は、世界で最も正確で早いスポーツ情報を提供してくれるTHE AHLETIC の「アルゼンチンに有利な判定がいつも下されるのは陰謀か?」からお話を発展させてゆきます。

The most conspiracy-minded of our readers (and sometimes Hannah) are sure that the universe is working on behalf of Argentina to make sure Lionel Messi gets another run at a World Cup title. 


陰謀論好きな読者は「リオネル・メッシが再びW杯を手にするために闇の勢力がアルゼンチンに有利な判定を下すよう操作している」と考えている。

「絶体絶命の土壇場でいつもおかしな判定によってアルゼンチンが救われるのは、何らかの陰謀があるからだ」ということだが、アルゼンチンを贔屓して、闇の勢力にどんな恩恵がもたらされるのか全くわからない。

〝破綻国家〟に肩入れするよりも、野球のマイナー大会WBCですら巨額の利権が絡んだ日本をブラジルやノルウェー、そしてアルゼンチンに勝たせた方がFIFA(あ、闇の勢力の正体をバラしてしまった)にとって素晴らしい見返りが期待できるはずだ。

日本を優勝させたら、大会の画像や動画の使用料、出版物の権利だけでもとんでもない金額になるだろう。FIFAが最も優勝して欲しい国の一つが日本であることは間違いない。

また、サッカーを米国でメジャーに押し上げる、トランプとの良好な関係をつなぐという意味でも米国をもっと上位に進出させたかっただろう。

しかし、そうはならなかった。

さらに「もし、闇の勢力がアルゼンチンの逆転劇を陰で工作しているのなら、これはアルゼンチン代表もグルになって毎度、毎度、大ピンチを演出しなければならない。エジプト相手でも0−2の劣勢を作るのは、もし陰謀なら非常に杜撰で危険な工作だ」。

火曜日には運命のイングランド戦が待ち構えている。エジプトに追い詰められ、スイスに大苦戦、メッシの状態が下がり気味なのも不安要素だ。

イングランド相手でも劣勢から逆転の陰謀が働くのだろうか?

オッズはイングランドの6/4(2.5倍)に対して、アルゼンチンは2/1(3倍)。わずかながら、陰謀に支えられるアルゼンチンがアンダードッグ。

陰謀の渦巻くファイナル4が、いよいよ動き出す。





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大方の予想通りにフランスとスペイン、イングランド、アルゼンチンがベスト4に勝ち残りました。

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ブラジルを撃破、イングランドを最後まで苦しめたノルウェー、アルゼンチンを苦しめたカーボベルデ、エジプト、スイスの健闘が光りました。

ノルウェー、日本に勝ったブラジルに勝ってただけに応戦していましたが、VARに泣かされました。しかし、VARで見ても「倒されたのか(ファウル)?自分から倒れたのか(シミュレーション)?」がどうとでも取れる場合は審判の判断。

サッカーとラグビーなど他のフットボールとの決定的な違いは表面的には手を使えるかどうかですが、本質的には「ファウルをもらいにいくズルさが積極的に評価されること」。マリーシア(ずるいこと)が唾棄されない風土があるのは、マチスモ(男らしさ)に根ざすメキシカンスタイルが好まれるボクシングとは全く違う世界観です。

前回W杯で限度を超えて何度もシミュレーションを繰り返したネイマールへの非難が予想外に小さく、子供たちマネするなど寛容に受け止められた一方、ボクシングではゲンナジー・ゴロフキンとの初戦で打撃戦に応じないカネロ・アルバレスが完全ホームのリングで大ブーイングを浴びました。


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数字とファイトマネーだけならチャベスを大きく上回るカネロですが、評価と尊敬は逆転されてしまいます。



今大会の日本代表はいつもの見慣れた景色で終わりましたが、世界では新しい景色がいくつも輪郭を現しています。

イングランドやフランスが代表格ですが、かつての「宗主国vs植民地」という構図がより鮮明に浮かび上がっています。

ベスト4でも、アルゼンチンが何度も戦争を重ね惨敗し続けたイングランドと対戦します。さらに、決勝でスペインと激突すると宗主国vs植民地。

帝国主義の時代には宗主国が植民地を虐げ、資源を吸い上げていましたが、W杯のピッチでは元宗主国のサッカー・インフラ整備から力をつけた元植民地の逞しい姿が見られるようになっています。

これは「サッカーの世界制覇」「強豪国の分散化」を加速させる意味だけでなく、政治色が濃くなってしまうという危険も孕みがちです。

敗戦国である日本の場合はvs韓国、vs中国で、同じ構図になりにくいもものの、より複雑な政治的感情が交錯してしまっているようにも映ります。

日中、日韓関係は、民間レベルと政府レベルでの感情差があまりにも激しすぎるのも深刻。



ブログの主題から外れる政治の話はこの辺にして、この〝帝国の遺産〟を享受できない日本は「フランス代表って多民族軍ですよね?」と斜めから見て、〝エムバペ〟やスペインの〝ヤマル〟らを見て「あんなん日本人にいない」と諦めるしかありません。

「アフリカに植民地を持って、あの戦争に勝っとけば五輪やW杯で優勝や金メダルがザクザクだったのになあ」…なんて不謹慎な冗談はさておき、日本サッカーの「代表選手の平均点を上げる」戦略はそろそろ限界に達しています。

ほぼ単一民族の組織力と団結力も限界、欧州トップリーグで選手を送り込むのも一気に進みましたが〝地球選抜〟に入るようなスター選手は見当たらず、Jリーグ創設から指摘されている「この国では圧倒的なストライカーは生まれない」という〝不妊症〟に苦しみ続けています。

もちろん、圧倒的なストライカーなどブラジルでもアルゼンチンでもそう簡単に生まれませんが、日本ではそれに準ずるストライカーですら一人も産声をあげていないのです。

この不妊症の原因が、決して屈強ではない日本人という種にあるのか、それとも画一的な教育をよしとしてきた畑にあるのか、それともその両方なのかはわかりませんが、もはや偶然ではすまされない歳月が経ってしまいました。

五輪をも軽く上回る興行規模を誇るW杯がサッカーで最も盛り上がる大会であることは論を待ちませんが、この大会が最高レベルではないことも知っておかなければなりません。

「そんなん知ってるよ。欧州チャンピオンリーグが最高レベルでしょ」というかもしれませんが、それがわかっていれば、そこで超活躍する日本人を送り込まないと「最高の景色」なんていつまで経っても口先だけです。

THE ATHLETICS などが実施したアンケートで強豪国の多くの若手選手が「W杯とチャンピオンリーグ、どちらで大活躍したい?」と聞かれて「国を代表する誇りはW杯だが、より多くの情熱を注いでよりレベルの高い戦いをくぐりぬけてきたクラブチームでの活躍こそがアスリートとしての見せ場」と語るようになっています。

各国の平均点が上がっているのは、日本だけではありません。だからこそ、史上最強のはずの日本が史上最悪のベスト32で敗退したのです。

出場48チームで間違いなく最弱だった内部崩壊のチュニジアが同組でなければ…あれがカーボベルデだったなら、あるいは統制の取れた状態のチュニジアだったなら…もはやどんな詭弁も通用しない、最低の景色を見せられていたかもしれません。

日本は、運が悪かったのではなく、良かったのです。もしかしたらブラジルとも戦えなかったかもしれないのですから。

少しずつしか上げることの出来ない平均点を世界の趨勢以上に跳ね上げるには、強力すぎる起爆剤が必要です。エムバペやヤマル、ハーランドは超人にしか見えないでしょうが、野球の大谷翔平は日本人です。大谷は突然変異にしても、岡本和真や村上宗隆、佐藤輝明が大谷について語るとき、そこにあるのは憧れではありません。親近感と自分の可能性への飽くなき希望です。

今回、日本のキープレイヤーと見られた久保建英が言うように「次のW杯もこのまま(のメンバー)だとダメ」なのは当然です。その久保でもバルサやレアルでどんな評価を突きつけられたことか…。次のW杯で29歳になる久保がレアルに呼び戻されてバケモノ級の超活躍する…そんな上積みは想像できません。








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「最も風当たりが厳しい職業はサッカーの代表監督」。

そんな常識が覆されようとしています。

過激なサポーターを抱えるJリーグチームの監督の方が、厳しい目を向けられてる気がします。プロ野球・人気球団の監督の方がメディアやファンの風当たりが強いでしょう。

そして昨日、森保一監督の続投が決まったそうです。アジア杯サウジアラビア大会(来年1月7日~2月5日)まで、極めて異例の半年契約だそうです…これ、何の意味があるのでしょうか?

〝最高の景色〟を見せてくれたご褒美?

阪神の元監督・岡田彰布が掲げた〝アレ〟は「優勝」以外の何物も指さない決意の言葉でした。一方で、今回のサムライブルーが掲げた〝最高の景色〟はベスト32敗退という過去最悪の結果ですらOKという「こんなこといいな!」というドラえもんの道具のような便利な言葉でした。




のび太のママ「今度のテストは頑張りなさいよ!」

のび太「わかってるよ、最高の景色を見せてあげるよ」



…。


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