フシ穴の眼 〜スポーツ疾風怒濤編〜

      Hope Lights Our Way / 希望の道を、つなごう。

カテゴリ: 大谷翔平

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大谷翔平がシフトでガラ空きの三遊間を抜けるレフト前ヒットを放ちました。

「シフト」といえば「王シフト」。王貞治はどんなに変則のシフトを目の前で展開されても、引っ張り一本槍のスタイルを崩さなかったといいます。

大谷さんは昨シーズンもホームラン王争いの最中に、バントヒットを決めたことがありました。


「ホームラン狙ってくれよ」。

そんな凡人の願いは、永遠の野球小僧には届かないのかもしれません。

どうやったら自分が一番輝けるか?ではなく、どうしたらチームが勝てるか、に軸足をしっかり乗せているのでしょう。

集団競技で一番面白いのは、本当はそこなのですが、それに気づくのってなかなか時間がかかるもので、私なんかは自分が一番輝くことしか考えていませんでした。

それに気づいたときはもう高校3年生、最後の甲子園予選でした。

「俺って本当に馬鹿だ、今頃気づくなんて」。そんな風に後悔しましたが、ずっと後になると気づいて試合に出られただけで、十分、遅いなんてことはなかったと思えるようになりました。

年を重ねるってことは、自分も含めていろんな人やことを許せるようになることかもしれません。

まぁ、許せんのは井上信者やな。奴らが国を滅ぼす。

なんて、冗談はさておき、王貞治は自分のバッティングを崩さないために、目先のヒットを欲しがって流し打ちをしないという長期的ビジョンに立っていました。ゆったり広い海のようなスポーツマンでした。

対する大谷さんは、目先でも何でもいいからとにかくチームの勝利に今、この瞬間に自分がどう貢献出来るのかを考える、目の前しか見ない、急流のようなアスリートです。

王貞治が格好良いのは当たり前ですが、大谷も相当にクールです。

どっちか好きかと聞かれたら…。

大谷かな。「ホームラン狙ってよ」と言っておいて、矛盾しますが。



それにしても、エンゼルス、弱い、弱い、弱すぎるよ…。
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私もずっと昔、昔は下手くそな野球少年でした。

捕手以外は全部やりました。

投手としては、変化球はカーブしか投げれませんでしたが「しっかりブレーキがかかって落差もある」と褒められることもありましたが「ストレートが速ければ投手として大成する」と必ず同じ〝注文〟がつきました。

そうです。ブレーキ鋭くドロンと落ちるカーブは、手元でホップするような上質のストレートとセットになって大きな威力を発揮するのです。

かつて、ドロップと呼ばれていたようにカーブは〝カーブ〟(大きく曲がる)だけではなくドロップ(鋭くブレーキがかかって落ちる)するのが特徴です。

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江川卓やメジャーのドワイト・グッデンは上質のストレートとカーブを持っていました。

さて、大谷さんです。

大谷翔平は日本人としてではなく、人類として規格外のパワーアスリートですが、恐ろしいほど器用な野球選手です。

それが天賦の才能だけではなく、鋼鉄の意志を伴う不断の努力によって培われ、進化し続けているのは明らかです。

才能だけではあんなこと、出来っこありません。

昨年のシーズンオフにもバラエティ番組などはもちろん、自身を特集した番組にも一切出演しませんでした。

表彰関係の短いコメント出演でも明らかに撮影スタジオではない、殺風景な狭い部屋、おそらくトレーニング施設からその姿と声が届けられました。

マシンなどの設備が少しでも映ってしまうと、場所が特定されてしまうから、殺風景な物置を整理して急拵えの会見場に仕立てたのでしょう。

1日くらいバラエティ番組に出て、気分的にもリラックスしてもいいんじゃないかとも思いますが、彼にとっては野球が最優先でない日は、たとえそれが一日でも受け入れられないのかもしれません。

そして、それがその日1日だけでは済まないこと、大歓迎を受けて有名人と連絡先を交換したり、食事の約束をしてしまうとどうなるか、よくわかっているのでしょう。

オフの間もトレーニングと体のケアを欠かさない、全てにおいて野球を優先させる。

松坂大輔らレジェンドのインタビューに簡単に素気なく答える塩っぷりから、そんなことをふと思ってしまいました。

そんな大谷さんが今季からカーブを本格的に投げています。

江川やグッデンと比べると、ブレーキも曲がりも落差も物足りません。誰と比べてるんだという話ですが。

あのカーブが〝ドロップ〟として完成すると、さらに手がつけられなくなります。

大谷さんのプライムタイムが今だと考えている人は少数派でしょう。

大谷さんが史上最高のカーブの投げ手、と評される日が来るかもしれません。


記録的な酷暑に喘ぐ日本列島ですが、国宝が迎える夏の季節は、まだまだずっと先になりそうです。

熱中症なとには十分ご注意されて、大谷さんの夏を楽しみに待ちましょう。
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このブログを立ち上げた2017年の記事ですから、もう5年のブランクを空けての②です。

あらゆるお話には続きがあるのです。


この5年で「大谷翔平が通用する、しない」のレベルではないことは明らかになりました。

5年前に「飛ばないボール」を東京ドームの天井に叩きつけた大谷。

「国際球じゃない(のが混ざってる)!」と関係者が慌てふためいたエピソードは、メジャーの打者としての成功を確約するものでした。

埼玉の中村剛也は、飛ばないボールが導入された2011年に自己最高の48本塁打をスタンドに放り込み、千葉のチーム本塁打46本を上回りました。

「飛ばないボールが飛ぶ」。あり得ない話です。

中村や大谷が規格外のパワーヒッターであっても、飛ばないボールになれば、飛距離や本塁打数は落ちるはずです。

「飛ばないボール」が、特定のプレーヤーにとっては「飛ぶボール」になる、なんて理屈があるのでしょうか?
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かつて、落合博満は「球場の大型化で本塁打が減る」と言われて「広さとか関係ないの。ちゃーんと芯で打ったらボールなんて飛ぶんだから」と笑いましたが、そんなわけありません。

もちろん、落合は狭い川崎球場を利用したバッティングをしていました。飛ばそうと思えば、もっと飛ばせるというのはそうでしょう。

最初の三冠王を獲ったときは「数字が低い。幸運な三冠王」と批判され「三つ獲りゃ三冠王でしょ。どんなに多く打っても2番じゃ意味がない」と反発、その後文句無しの数字で三冠王に二度輝きました。

三冠王の件は落合の反骨だったと思います。最初の三冠王のときでも、50本打とうと思えば打てていたというような物言いは嘘でしょう。

しかし、佐々木主浩をはじめ好投手を得意としていたことや、ウィニングボールを仕留めることをこだわって2ストライク後の打率が異様に高かったことは、常識では考えられません。
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「ウィニングボールを待つ」というのはイチローも何度も口にしていたこだわりで、「それを打って初めてその投手に勝ったことになる」という、究極の勝負論です。

普通に考えると、追い込まれる前のカウント球を打つのが常識です。

では、落合やイチローが意図的に追い込まれてウィニングショットを待つ、なんて訳の分からないことをしなければ、もっと凄まじい成績を残していたのでしょうか?

落合の「ヒット狙いなら4割打てる」や、多くの人が確信していた「イチローが本塁打狙いに徹したら40本は打てる」というのはその通りでしょう。

イチローの最多本塁打は球場拡大で全体の飛距離が落ち本塁打が激減した1995年。本塁打王の28本に、3本差に迫る25ホーマーをかっ飛ばし、打率と打点の二冠、あの年のイチローは明らかに三冠王を狙っていました。

超トップにだけ共通する、常識では説明不可能のパフォーマンス。



筋肉バキバキのボクサーが一発強打者であるとは限らず、ノニト・ドネアやルスラン・ブロボトニコフのような、緩い胴体のKOパンチャーもいることは、体重移動やパンチを打つときのメカニクス、拳を握る強さや手首の返し…当て勘と一括りにされる、さまざまなタイミング的要素から説明がつきます。

しかし、井上尚弥や往年のマニー・パッキャオが奪うダウンシーンは非常にわかりやすい一方で、晩年のパッキャオが取っていたフラッシュダウン気味のダウンはどういう技術体系に基づいているのかは分かりにくい、経験の一言で片付けるしかありませんでした。

ゴール前でこぼれ球が来る場所を予め分かっているかに見える優れたストライカーは、何故そこにいる?というシーンがよく見られます。

スポーツで起きる全ての事象は科学的に説明出来るはずです。

何故、おかわり君は飛ばないボールを軽々とスタンドに運べたのか?

打率280、本塁打20程度の巨人時代の落合を、佐々木主浩はなぜあそこまで恐れたのか?

パッキャオの左は晩年でも警戒されていたにもかかわらず、どうして対戦相手は軽く押されても尻もちをつくような足を揃えた体勢に追い込まれてしまうのか?

超一流の摩訶不思議に迫るお話の再開です。

全部、科学的に説明できるはずです…そうでなければなりません。

彼らは、まだ解明されていない技術体系に先んじて辿り着いただけの〝シュガー・レイ・ロビンソン〟の一派に過ぎません。

途轍もない一派には違いありませんか…。




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暖かかった日中、近所の公園では八重桜がほころんでいました。

花の命は短くて 苦しきことのみ多かりき(林芙美子)。

いのち短し 恋せよ乙女(「ゴンドラの唄」1915年:吉井勇作詞・中山晋平作曲)。
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革命にはタイムリミットがある。【チクタクチクタク…】シリーズの続きです。

以前も紹介した「もっと有名になるべきエピソード」を、あらためてご紹介しながら村田諒太と井上尚弥に思いを馳せます。
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さて、日本経済新聞の取材で、大谷翔平の二刀流挑戦について聞かれた栗山英樹が即答した言葉です。

「タイムリミットを意識せざるをなかった」。

昨年の大爆発で忘れ去られていますが、大谷の二刀流は逆風の大嵐の中で船出しました。

「二刀流なんて歴史上誰もやっていない。その意味を理解すべき」「王貞治ですら打者に専念した」「投手と野手で毎試合出場できるわけがないから、成績はどっちも中途半端に終わる」「早くどちらかに専念しないと時間の無駄」…全て正論です。

「二刀流、面白いじゃないか!大谷なら出来るかもしれない。がんばれ!」という声は圧倒的に少数派でした。

否定の集中砲火を浴びる中で、栗山は「偉大な実績のある元選手や、大きな影響力のあるメディアが足並み揃えて二刀流に否定的な意見を展開していた。彼らが広めていた否定論を、とにかく早い段階で払拭しないと〝革命〟の火種はもみ消されてしまう」と考えたというのです。

常識をひっくり返そうとする革命は、それ自体が困難な挑戦であるのはもちろん、外野の雑音も大きな敵になるということです。

井上尚弥の場合は「冒険しろ」という外野の声も多いのに、本人が「バンタム級に敵がいなくなったとしても、階級を上げてつぶされるようなら上げない」(読売新聞)と、至って常識的な正論を口にしています。

まさに〝逆〟大谷翔平。

どちらが正しいとか、どちらが間違っているとかではありません。

井上の流儀は、ウンベルト・ゴンザレスから度々挑発されながら、ストロー級に閉じこもったリカルド・ロペスにも通じる完璧主義です。

もちろん、大谷も完璧主義者かもしれません。高い次元で二刀流をやってのける、確固たる自信があったのかもしれません。だから、周囲から何を言われようが、二刀流を貫いたのでしょう。

井上が憧れた「パッキャオが見た風景」は、実現するにはもうタイムリミットを超えてしまいました。バンタム級の完全統一も、慢性の減量苦からタイムリミットが近づいています。

村田諒太のケースは、大谷とも、井上とも違います。

本物のビッグネームと戦い、勝利する。それが村田に期待された宿願でした。タイムリミットへの意識は、より強烈だったかもしれません。

2020年に内定していたカネロ・アルバレス戦。2021年にチケットまで発売されていたゲンナジー・ゴロフキン戦。いずれも中止・延期に追い込まれて、来月にようやくゴロフキン戦がセットされました。

村田のタイムリミットは超えてしまったのか、それとも…。その答えは来月9日まで、誰にもわかりません。

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なんだか週末もバタバタしてて、金曜日に録った「タモリステーション~二刀流 大谷翔平の軌跡~」を見終わりました。

米国に憧れ、米国をひれ伏せさせるようなアスリートの出現を待っていた私たちにとって大谷翔平は「いや、そこまで求めてなかったんですけど…」というほどの輝きを放ってくれました。

タモリが語ったように「これはフィクションの世界」であり「日本人の誇りじゃなくて、人類の誇り」です。 

メジャー1本に絞っていた大谷がNPBへ進路変更したのはメジャーでは許されない「誰もやっていないこと(二刀流)」への挑戦を応援してくれる日本ハムファイターズの熱意でした。

すでに様々な報道で紹介されている「大谷翔平くん〜夢への道しるべ」も登場しました。その一部が「競技別海外進出の傾向」。
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特段、新しい見解ではありませんが競技ごとにあらためて並べてみると興味深いものがあります。

もちろん、これは「一般的」なマッピングです。現実には、個々のアスリートの才能や潜在能力、性格などによって「国内か海外か」は変わってきます。

さて、ここには記載されていない「ボクシング」はどういうポジションになるでしょうか?

まず、ボクシングの場合は野球やサッカー、テニスとは全く違う点が二つあります。

一つ目は「日本人にとっては国内市場が最も報酬・待遇が良い」という、相撲と同じ性格を帯びている」ということ。

井上尚弥や井岡一翔は言うに及ばず、村田諒太ですらラスベガスやニューヨークには巨大な需要はありません。

もちろん、ミドル級でカネロ・アルバレスを失神ノックアウトし、タイソン・フューリーを追いかけ回して粉砕するような大谷翔平クラスの才能が出現するなら話は別です。

二つ目は「軽量級と中量級以上では種目が違うと考えるべき」ということです。

ライト級以下の軽量級では「国内の競技力や競技環境が高い」といえ、フェザー級以下となると「海外の方が報酬が高い」とは到底言えません。井上や井岡の超軽量級は〝こっち〟の階級なのです。

この境界線はライト級〜ジュニアウェルター級にあり、村田のミドル級は完全に〝あっち〟の階級です。村田は、国内でこそ最大の需要と報酬が約束される一方で、本物のスター選手を国内で呼ぶには軽量級では考えられない桁違いのコストがかかります。

そして、バンタム級等とミドル級では練習体系が違います。

あまり言いたくありませんが、もし村田が米国人なら、つまりロンドン五輪で唯一の金メダル(しかもミドル=75㎏級!)を米国にもたらしていたら、適切なキャリアプランと経験豊富なトレーナー、充実した練習環境によって、今以上に強大なミドル〜ライトヘビー級王者として君臨していたかもしれません。

「(3)–1競技別海外進出傾向の違い」で、井上らの超軽量級は「黄色」の「トップ選手であっても国内に拠点を置く」ですが、村田のミドル級は「国内に拠点を置く」ながら「海外の方が競技力が高い」という、このマップ上ではどこにも居場所が見当たらないように思えてしまいます。
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スポーツ・イラストレイテッド誌が選ぶ「スポーツ・パーソン・オブ・ザ・イヤー」が7日(日本時間8日)発表され、エンゼルス大谷翔平投手は落選。

今年2月のスーパーボウルを制し通算5度目のMVPに輝いたNFLバッカニアーズのQBトム・ブレイディが16年ぶり2度目の受賞。

https://www.si.com/sportsperson/2021/12/08/tom-brady-wins-sports-illustrated-sportsperson-of-the-year-daily-cover

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このブログでも「ボクサーは1981年のシュガー・レイ・レナード以来40年間、タイソンもパッキャオも誰も受賞出来ていない」と紹介してきた米国が選ぶ世界最高のスポーツマン。

ダブルカバーの特集を組むなど大谷フィーバーを先導してくれたスポイラだっただけに、獲ると確信していましたが…まさかの落選。

米国における野球はもはやメジャースポーツとは言い切れないことが影響したのかどうかはわかりませんが、残念でした。

ボクシングだと、カネロ・アルバレスがヘビー級まで制したとしても獲れませんね、これじゃ。


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小学生の一時期、岩手県盛岡市に住んでいました。

南部富士、岩手山を北に仰ぐ、空気が澄み切った凛とした街でした。

全国的にはB級マイナーな土地でしたが、深い自然が広がる、日本で最も大きな県で、都会ではまずない蜜の詰まった大きなリンゴや、山菜など地産地消の食べ物にも恵まれた子供にとっては最高の環境でした。

近年、この陸奥の土地から「世界」をつかむヒーローが誕生しています。

八重樫東(ボクシング)に菊池雄星(シアトル・マリナーズ)、大谷翔平(カリフォルニア・エンゼルス)。

岩手日報が、「特別報道写真集 大谷翔平2021」(1480円)を発行しました。岩手日報だけの写真も多数掲載した完全保存版で、発売日は岩手県内12月 4日/全国12月13日。

東銀座駅直結の「いわて銀河プラザ」は東京ではなく、岩手県です。ということで昨日、普段なら気持ちが沈む休日出勤の合間にスキップして購入。

併せ「もう一人の世界チャンピオン」八重樫東の「岩手日報特別版・激闘王の軌跡」(500円)もレジへ。
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あっという間に読み切りました。

「命を懸けて常に戦っている。悔いがないと言えばうそになる」(2017年IBFジュニアフライ級王座陥落」。

「命を懸けて常に戦っている」から「悔いがない」んじゃないです。

命を散らされるようなダメージや敗北を喫しても、怯むどころか逆襲の炎を燃え盛らせて立ち向かっていける理由は、そんなところにもあるのかもしれません。


「すごく楽しい一年だった」。「小さなつまらないけがは自分だけではなく周囲の人にもして欲しくない」 。今年を振り返る大谷翔平の表情や言葉から野球の言葉を削ると、遠足から帰ってきた子供のようにしか思えません。

最高の用具で固めたトップアスリート達が 美しい巨大スタジアムで、世界最高に磨き上げた互いの技を競い合うーーそんな地球上で最も過酷な戦場の一つから凱旋した英雄には見えません。

激闘王とSHO-TIME、何の共通点もない二人に見えますが、二人とも絶対に諦めない頑固さを体の芯に持っています。


盛岡の名所に有名な石割桜があります。

浅田次郎の「壬生義士伝」で吉村貫一郎が「南部の武士たれば 石ば割って咲げ」と語った、あの石割桜。

八重樫は何度も石を割って咲きました。

大谷はこれから、いくつの巨岩を割って見せてくれるのでしょうか。そして、私たちが見たこともない花をいくつ咲かせてくれるのでしょうか。

 
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もう、3年以上も中学生の野球チームの練習にお付き合いさせていただいています。今日も練習試合がありました。

私たちの時代と比べて、子どもたちの中での野球のステイタスは低下。顧問の先生や父兄の方と話していてもそのことを実感してしまいます。

私の少年時代…「最初は周囲がみんな野球してたから自然に始めていた」「いろんな運動部の中でも野球部は王様感があった」「テレビで巨人戦や阪神戦を見て憧れた」…そんな環境でした。

それが今では、小中学校の野球チーム数は激減して、みんなが野球をするとか、野球部の王様感とか、地上波でプロ野球が毎日やってるとか…もうそんな贅沢な勧誘装置は野球にはありません。

昨日の大谷翔平のMVP受賞の話になると、顧問の先生は「大谷はよく野球を選んでくれた」と感謝していました。

今年だけで、途中入部の新入部員が3人も増えたのです。私が関わった3年間では一人もいませんでしたし、顧問が振り返っても「この10年でも記憶にない」といいます。
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その3人は全員が〝大谷翔平インスパイア組〟です。地上波で野球を中継しなくても、地上波のニュースは「大谷翔平がいかに素晴らしいか」「どれほど米国で歓迎され評価されているか」を伝え続けています。

父兄たちにとって子どもとのコミュニケーションで「大谷翔平」は重要な話題の一つになっています。

担任の先生も「全力疾走しろと怒ることがめっきり減った」と言い、「送りバントのサインを嫌がる子がいなくなった。大谷もバントするのを見てるから」と練習や試合での大谷効果を語る一方で、たった一つだけ困ったことがあると、父兄を笑わせました。

「みんな投手をやりたがるんです。去年はそんなこと言ってなかったのに」「新入部員の希望のポジションは二刀流。そんなポジションないのに」。

内野手や外野手なら複数のポジションがあるものの、投手は一つだけ。「野手としての練習に上乗せする形でなら認める」と伝えたら、それでも何人かの子が手を挙げて「今はリリーフ陣がありえないくらい充実してる」。

軟式野球でも投手の球数制限の考え方は浸透していて、複数の投手を擁する環境は「ルール」と「大谷効果」の二本柱で進んでいます。

より多くの子どもたちが投手としての可能性を試される機会が増えているのです。弱小チームにもかかわらず、4〜5人の子どもがキャッチャーを座らせて投球練習をし、交代でブルペンを使う様子は、自分の時代とは隔世の感があります。

また、高校大学と進んで「投手だから」という理由で打撃練習から遠ざかる選手も少なくなっているはずです。



そして、一番素晴らしいこと、私も含めた大人たちが共通して気づいていることは「今まで以上に楽しそうに練習や試合をするようになった」ということでした。



さて!地上波生中継で日本シリーズが始まります!!!
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ESPNから「Way-too-early 2022 MLB awards predictions〜あまりにも早すぎる2022年のMVP予想」をご紹介。



*****シーズン直前、SportsBetting.comのア・リーグMVP予想は、エンゼルスのマイク・トラウトとホワイトソックスのルイス・ロバートが最有力候補だった。

それは、既成概念に照らして考えると極めて当たり前の予想だ。

現実には、大谷翔平が2014年のトラウト以来、満票でこのスポーツで最も価値のある賞を射止めた。

〝戦前予想〟では大谷はアーロン・ジャッジと並んで3番手の候補だったから、SportsBetting.comの感覚は相当に鋭いと言えるだろう。 


しかし、大谷と「大賞」を最後まで争ったのは、8位のウラジミール・ゲレーロJr.、完全圏外のマーカス・セミエンだった。

今更、語ることではないが、最も難しい作業は未来を予測することだ。

明日、起こることを予想するのも難しいのに、160試合以上の戦いの結果(MVPやサイ・ヤング)を当てるなんて不可能に近い。

どうせ、不可能なら世界一早い予想をやってみようじゃないか!

※ここからは大谷翔平に絞って拙訳してゆきます。


 

AL Cy Young(サイ・ヤング賞)

Sleeper(臥龍=とんでもない実力を秘めた眠れる獅子、臥せるドラゴン): Shohei Ohtani, Angels


2021年シーズンの前半は、荒削りな部分もあった。しかし、その精度は試合を重ねるごとに研ぎ澄まされていった。

彼が発展途上なのは誰の目にも明らかだ。すでにメジャー屈指のファーストボールと、最も打たれないスプリットを持つ27歳がさらに発展したらどうなるのか?

大谷がサイ・ヤングを獲っても驚くことは何一つない。



AL MVP(ア・リーグMVP)

有力候補は大谷、ゲレーロJr.、トラウトの順。

大谷に死角があるとしたら、それは今シーズンの疲れだ。

投手、打者、そして走者として爆発的なパフォーマンスをシーズン通してやってのけた大谷の肉体が来年の開幕までにリフレッシュされているのかどうかは、誰にもわからない。

常識的に考えると、二刀流をあのレベルで毎シーズン繰り返すことはありえない。

ただ、非常識なことをやってのけた大谷は、常識では測ることはできない。




最後に今日の投票結果です。

人間が決めるランキングや賞には大きな意味はない、そんなのは妄想や幻想の類だといつものたまう私ですが、満票の場合は違うかもしれません。

誰の目からも文句なしだと映るものは、もはや妄想でも幻想でもないのでしょう。
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 2021 AL MVP Voting 
 PLAYER, TEAM1ST2ND3RD4TH5TH6TH7TH8TH9TH10THPTS. 
 Shohei Ohtani, LAA30         420 
 Vladimir Guerrero Jr., TOR 291       269 
 Marcus Semien, TOR  2442     232 
 Aaron Judge, NYY  359751  171 
 Carlos Correa, HOU   1167131 163 
 Jose Ramirez, CLE   483643 133 
 Salvador Perez, KC 123 62334103 
 Matt Olson, OAK   221953290 
 Cedric Mullins, BAL   122399187 
 Brandon Lowe, TB     2125434 
              
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岩手日報が特別増刊号を発行するそうです。
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前から作ってたポスターでしょうが、これは幻のポスターになるわけないです。

岩手の方々は喜び、ひとしおでしょう。
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