カテゴリ: 大谷翔平

40-40の延長線を史上初の44-46まだ伸ばして、日米韓台だけで絶賛されている大谷翔平ですが、米国では盗塁は長らくハイリスク・ローリターンとされてきました。

100年を超えるMLBの歴史でも〝最古〟の記録はホセ・カンセコの1988年。わずか36年前のことで、ボクシングでいうと新参者のWBOが発足した年です。

さらに6人の40-40クラブの半分にあたる3人は21世紀になってから入部。

アクーニャJr.と大谷は、去年と今年の入部です。

IMG_2276
あわてるな、広いアメリカ、そんなに急いでどこへ行く?

つい先日まで43-43だったというのに。それにしても、なんてせっかちな男なんでしょうか?

牽制球の制限やベースの大型化、野手と走者の接触を危険視して野手に厳しくなったルール改革は盗塁をローリスク・ハイリターンの戦術に変え、アクーニャJr.と大谷の誕生に最も貢献した要因だと言い切れます。

スパイクの刃をヤスリで磨き、小さなベースを目掛け、野手に文字通り刃を向けるウルフ・チーフは一発退場どころか、長い出場停止処分と社会福祉活動、重い罰金を科せられるでしょう。

もちろん、40本塁打クラブの主流である重量級選手の多くは走塁を苦手としており、それを両立する40-40が偉大な記録であることに変わりはありません。

しかし、そのハードルは盗塁において劇的に下がっているのです。

大谷翔平の44-46が歴史を塗り替える偉大な記録かどうかは、正直わかりません。

50-50クラブを開設すると、当然、歴史上最初の人物になりますが。

さらに、今年はナ・リーグの慣れない投手と環境の中での活躍、何よりも肘のリハビリ中ということまで考えるとユニコーンがやはり特別な生き物であることは疑いようがありません。

MVP論争も拍車がかかって来ましたが、日本のファンは「なんとしても獲って欲しい」と強くは思っていないような気がします。

リハビリ中にもかかわらず、大谷翔平はMVP論争の主役なのです。リハビリ明けの来シーズン、何が起きるのか、今から楽しみでしかありません。

まあ、来シーズンのMVP論争はシーズン半ばで鎮静してしまって、あとはユニコーンがどこまで行くのかを見守るだけになりそうですが。




このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

大谷翔平がまたしても同一試合で本塁打と盗塁をマーク、43本塁打&43盗塁と均整の取れた大記録を達成しました。

ただ、大谷翔平を中心に世界が回っている〝地動説〟は日本だけ。

米国での人気は、MLBのスーパースターの一人にすぎません。

今日の試合も、地元ロスアンゼルスタイムズはDodgers overcome Clayton Kershaw injury and make history in thrilling win over Arizona の見出しで「クレイトン・カーショウの怪我」がまずありき。

それでも Shohei Ohtani added more insurance in the eighth, becoming the first player in history to have 43 steals (he reached that mark in the second inning) and 43 home runs in a season by going the other way for a solo shot that made it 10-5. と史上初の43−43をレポート。



ドジャースに並んで大谷の恩恵を受けているMLBは、公式HPで大きく報道。

The superstar stole his 43rd base and hit his 43rd home run to become the first member of the 43-43 club.


スーパースターは43個目の盗塁を決め、43本目の本塁打を放ち、43−43クラブの最初の会員となった。


There are still 27 games left to go. Could MLB see its first 50-50 season before all is said and done?

シーズンはまだ27試合も残っている。我々は史上初の50−50を目撃することになるのだろうか?


ESPNでも50−50に言及しています。

With more than a month of regular-season baseball remaining for the Dodgers, Ohtani is on track to become the first player to hit 50 home runs and steal 50 bases.

ドジャースはまだ1ヶ月もレギュラーシーズンを残している。50−50が十分射程距離に入っている。



And with two more nights like Friday, he’ll match Rickey Henderson for the major-league record of most such games in a single season (13, in 1986).

ニューヨークタイムズのスポーツ報道を請け負うThe Athletic でも大谷の偉業を大きく報じました。その中で「本塁打と盗塁を同一試合であと2試合積み重ねると、リッキー・ヘンダーソンが1986年にマークした13試合に並ぶ」。



****** 40−40クラブの6人目のグレート、大谷翔平が最高のプレイヤーなのか?というと、そうではありません。

「43本塁打−43盗塁」が史上初というのは、単なる言葉遊び。

昨年、ロナルド・アクーニャJr.が記録した「41−73」とどちらが上かは、数字がわかる年齢の幼児ですらわかります。ちなみに、アクーニャJr.は打率.337。

〝大谷用語〟を使うと、アクーニャJr.は「.337-41-73」クラブの唯一の住人で「43−43」よりもはるかに難易度が高いのは明らか。

とはいえ、43-43は完全な通過点。レギュラーシーズンは27試合も残し、50−50へ視界良好。50−50なら誰が考えても、40-40クラブ卒業です。

さらに、大谷はまだ現役真っ只中。50−50も通過点。

来年は50−50の更新に、投手をやりながら挑戦するわけです…。



IMG_2276

日本では号外も出たそうですが…。











このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

ユニコーンが史上最速の40-40を達成、またまたまた一般紙の一面を飾りました。

FullSizeRender

アスリートが一面を飾るということは、スポーツ面はもちろん、社会面や社説などでも取り上げられるということ。

さらに、主要駅ではまたまたまた号外も配られたかもしれません。


日本史上、最も多く一般紙の一面に登場し、最も多く号外を発行させたアスリートは大谷翔平です。

まだ、現役生活を折り返しているか、いないかというのに。 

国民的英雄など生まれるわけがない多様化の時代というのに、連日ニュース番組の冒頭でもその活躍が報じられ、ネットニュースでも驚くべき閲覧数と動画再生数をマークする大谷翔平を「国民的英雄」と呼ぶことに誰も異論はないでしょう。

FullSizeRender

しかし、スポーツ紙ではデイリーで森下、報知で浅野に一面を譲りました。

また、米国では野球は人気トップのスポーツではなく、そのファン層も年配者の割合が多く、スポーツ産業の中で〝斜陽〟とみられています。

もちろん、米国でも野球はマイナースポーツとは到底言えず、堂々のメジャースポーツですが、日本とは比較にならない多様化と地方のパワーが強烈なのがアメリカ。 


西海岸の名門球団でチームの中核を担い、歴史的偉業を次々に塗り替えるユニコーンは、最も優れた野球選手の一人で、二刀流に戻ればワン・オブ・ゼムの言葉は外されます。

そんな実質、飛び抜けて最も優れたユニコーンでも、米国で最も注目され報道されている野球選手ではありません。

地上波のニュースやCNNスポーツ、ESPNを眺めていても野球の露出度は第二集団、その野球の中でもトップの扱いを受けているのはダントツでアーロン・ジャッジです。

大谷はジャッジに離された第二集団を引っ張る一人に過ぎません。

米国全土で人気があるのはニューヨーク・ヤンキースだけという価値の多様化に、何よりも大谷が馴染みの薄いアジア人ということが大手メディアの報道を、日本のファンから見るとかなり抑制的に見せている原因です。


FullSizeRender

これはニューヨーク拠点のデイリーニューズ紙ですが、ニューヨークタイムズなども拠点を置く世界最大の都市で大谷翔平が大きく報じられることはレアケース。

このブログでも何度か触れていますが、米国人の取引先や友人では、大谷翔平を知らない人の方が多数派です。

日本に仕事上の知識がある取引先ですら〝予習〟をせずに大谷翔平を知っている人は少数派。

まあ、そんな人々でも日本に来てしまうとこの国でのユニコーン同調圧力のパワーに驚き、平伏し、あっという間に「大谷翔平の直近の活躍」を挨拶がわりにして楽しむようになるのです。

そうです「日本に来てMLBファンになった」という人たちも少なからずいるのです。

そして、レアでもニューヨークなど東海岸の大手メディアで大きく報じられることがあるのは、ユニコーンが現在のMLBの軟弱なステイタスや西海岸のチーム、アジア人というビハインドを破壊するほどの衝撃を与えているからです。

国民的英雄なんて生まれるはずのない時代に登場した、大谷翔平。

あそこまで常識を破壊すると、1億人の共通項になってしまうということです。


あり得ない現象を引き起こす。

ユニコーンのユニコーンたる所以です。
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック


With walk-off SLAM, Ohtani becomes fastest member to join 40-40 club

大谷翔平が鮮烈なサヨナラ本塁打を放ち、史上最速で40−40クラブに入会した。



>歴史上、先人が5人もいる既存のクラブにユニコーンが入会したというのですから、たいしたことないというか、ユニコーンらしくないニュースです。

他に仲間が一人もいない50−50とか60−60とか、いやいやそんな想像上の延長ではない、70-70クラブを、たった一人で寂しく結成して、新入部員の門戸を完全に閉ざしてこそ、ユニコーンです。

それにしても、大手メディアから速報がものすごい勢いで続々流れてきます。さすがメジャースポーツ。


DU3NjI1MDM4のコピー


Add one more piece of history to Shohei Ohtani's  incredible career.〜大谷翔平の空前絶後のキャリアにまた一つとんでもない偉業が加わった。

後々の時代に、この最速記録を誰かが抜き去る可能性はあるかもしれない。

しかし、その頃には大谷の記録は50−50や、おそらくもっとずっと先の数字となって残っているだろう。

It's even possible that someone, perhaps Ohtani, could go further and establish something previously thought nearly impossible: the 50-50 club.

今シーズンに入会した40−40クラブに大谷翔平が止まっているのは、そんなに長い時間ではない。

1996年:バリー・ボンズ(160試合)

1998年:アレックス・ロドリゲス(153試合)

2023年:ロナルド・アクーニャJr.(152試合)

1988年:ホセ・カンセコ(151試合)

2006年:アルフォンソ・ソリアーノ(147試合)

2024年:大谷翔平(126試合)


ESPNは「45−45は歴史上まだ誰も達成していない」と報じ、「大谷は近日中に40−40クラブを脱会するだろう」。




今日の試合は、日本のファンが「こうなったらいいな」と願った通りの展開になりました。

NHK BSの解説、岩村明憲が「スーパースターとかじゃない、もはや神ですよ」と興奮していましたが、好機で凡退するケースが目立っている大谷は、まだそんな領域ではありません。

ただ「足にスランプはない」というこのスポーツの金言を厳格に守り続け、凡打でも全力疾走を怠らない、出塁したら常に先の塁を貪欲に狙う…その姿勢は野球に打ち込む少年たちの教科書です。

ユニコーンのような大きな本塁打は打てなくても、全力疾走は誰にでもできます。

野球少年の鏡です。

その意味では、やっぱり神ですね。

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

Ohtani hits 40-40 in the most Ohtani way possible!
(ESPN)
大谷翔平がまさに大谷らしいやり方で40−40を達成した!


このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

1993年に立ち上がった〝スポーツ界のアカデミー賞〟は、今年で32年目。

ESPY(Excellence in Sports Performance Yearly Award)は世界で最も人気のある男子サッカー選手が1度も選ばれていない一方で、世界的にはマイナーな女子サッカーからはミア・ハム(1998年)とアレックス・モーガン(2019年)が最優秀女性アスリートに輝くなど、米国の独善が目立つアワードです。

また、ウサイン・ボルトが男子100メートル走で世界を震撼させる9秒58(いまだに世界記録)を叩き出した2009年はマイケル・フェルプス(競泳)、マニー・パッキャオがボクシング史の歴史を塗り替える史上初(いまだに誰にも破られていない)の8階級制覇を成し遂げた2010年はダーク・ノヴィツキー(NBA)が選ばれるなど、ボクシングファンや陸上競技ファンからすると納得できないこともありました。

それでも、スポーツ・イラストレイテッド誌が黄昏時を迎え、同誌のSports person of the yearの存在感が限りなく軽くなったいま、ESPY賞が米国スポーツ界で圧倒的な権威を誇っているアワードだということを否定できる人はいません。

7月11日(日本時間12日)、今年度の式典が開催されるのはロスアンゼルスのドルビーシアター。司会はセリーナ・ウィリアムス。



大谷翔平が、この世界最大のスポーツメディアESPNの「MLBベストプレイヤー賞」に輝きました。4年連続はMLB選手では史上初。通算4回もあのバリー・ボンズと、アルバート・プホルスに並ぶ史上最多。

大谷のこれからが全盛期、30歳という年齢を考えると、あのボンズやプホルスとの比較ですら別次元に飛び立ってしまうのは疑いようもありません。

ユニコーンは生涯、何度受賞するのでしょうか?10回?もっと?


そして、日本が誇るユニコーンは、あらゆるスポーツを包含したExcellence in Sports Performance Yearly Awardの最終候補4人のなかにも残っています。

米国での人気、認知度では比べるべくもないパトリック・マホームズ(NFL)、スコッティ・シェフラー(ゴルフ)、コナー・マクデビッド(NHL)と〝大賞〟を争うと見られています。

2021年に初受賞している大谷が2度目の栄光に輝くとしたら、5度のタイガー・ウッズ、4度のランス・アームストロング、3度のレブロン・ジェームズに続く史上4人目。

こちらも、未来人がタイムマシンに乗って「大谷がタイガーの記録を大幅に更新する10度目の受賞」とやって来ても、誰も驚かないでしょう。

それにしても…。こんな日本人アスリートが出現するとは、想像すらしていませんでした。








格闘技界からは、2015年にMMAファイターのロンダ・ラウジーが選ばれており、これが唯一無二。

IMG_1070

ロンダ・ラウジーはリング誌でも、ボクシング関係者以外では史上初めて単独カバー。大特集も組まれました。



ちなみに、ボクサーがExcellence in Sports Performance Yearly Awardに選ばれたことは、過去32年間で一度もありません。ノミネートされるのはメジャースポーツからですから、ボクサーは未来永劫、ノミネートされることすらないかもしれません。

「Fighter」の称号もMMAに奪われ、今では「BEST BOXER」が毎年選ばれています。

そして、今年はセニエサ・エストラーダテレンス・クロフォードオレクサンデル・ウシクに続いて井上尚弥もノミネート!

スクリーンショット 2024-07-11 22.31.39
「米国ボクシングは死んだ。普通のスポーツファンは誰も知らない」。そんなコメントが押し寄せる4人のリスト。



これ、男子の3人の中なら、すでにESPNのBoxer Of The Yearに選ばれ、ESPNと業務提携しているトップランクと契約している井上尚弥が最有力と考えるのが自然ですが…。

IMG_1506

個人的には、ボクサーにとって(あらゆるスポーツの中で?)最も価値のあるアワードはシュガー・レイ・ロビンソン賞だと考えていますので、ESPYならボクシングにとって歴史的な偉業ですが、ボクサー部門ならどうでもいいかな…。

クロフォードとウシクが選ばれたなら、それは違う!と思いますが。



というわけで笑顔の可愛いセニエサさん、どうぞ。





このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

東京ミッドタウンで11:00から開催の「SHO-TIME STADIUM~大谷翔平30年の軌跡~」。

IMG_2130
日比谷の守護神、ゴジラ。


FullSizeRender
セイコーの宣伝ブースの色彩が濃厚。


FullSizeRender

FullSizeRender
大混雑、入場制限までしてるようだったので、並ばず立ち去りました。

明日明後日の土日はもっと混み合うんでしょう。



このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

東京ミッドタウンで明日から開催の「SHO-TIME STADIUM~大谷翔平30年の軌跡~」。

https://www.hibiya.tokyo-midtown.com/jp/sp/event/6672/

その宣伝広告、電飾が銀座駅構内に溢れています。

IMG_2121
FullSizeRender
FullSizeRender

つい3年前のシーズン前まで「二桁勝利、二桁本塁打」を歴史的な快挙と沸き立っていたというのに、本塁打王まで獲ってしまいました。

そして、今は2度目のトミージョン手術のリハビリ中にもかかわらず、三冠王を争っています。

リハビリって何…?

FullSizeRender

大谷翔平選手をみんなで応援しよう!…もう必要ないと思うぞ。

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

アホみたいに深いとこに飛んでったな。ヒトはあんな遠くまでボールを飛ばさない。〜デーブ・ロバーツ監督

y9uw2yydpglfyw7mpofb
もう「パワー」の主役。

日本人がパワーでアメリカをねじ伏せまくる、そんな日が来るとは…。

大谷翔平の「ヒトはあんな遠くまでボールを飛ばさない」ホームランについて「アーロン・ジャッジは人間だ」(NYタイムズ紙)。


世界最高峰がMLBというのが悩ましくなって来ました。
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

米国への強烈な憧れのなかで育まれた歴史と文化、アマチュアとプロを通じて他のスポーツとは別格の人気を集め続けてきた野球が、我が国で特別なスポーツであることは論を待ちません。

長嶋茂雄や王貞治は特別でした。



そして、野茂英雄やイチロー、松井秀喜、松坂大輔らは他のスポーツに注がれるのとは違う種類の期待を背負って太平洋を渡りました。

米国が驚くような活躍を見せてくれ。

しかし、胸の奥底に秘めた期待の根っこを、多くの日本人は口にすることはありませんでした。

パワーの米国をパワーでねじ伏せる活躍を見せてくれ。

それを口にはしないで、胸の奥底にカギをかけてしまっていた理由は、日本人には不可能であることを、私たちは身に沁みて理解していたからです。

ところが、そんな奥ゆかしい堅固なカギを力ずくてぶっ壊し、「いや、俺たちいくらなんでもそんなことまで期待してなかったのに…」という「世界スポーツ史でトップレベルの衝撃」(ニューヨークタイムズ)と表現された、空前絶後の偉業を成し遂げたのが大谷翔平でした。


FullSizeRender

今日のお話のテーマは、21世紀に現れた、存在しないはずの生き物、ユニコーンではありません。

ユニコーンの相棒のお話です。

法律に照らし合わせなくても、どんな角度から見ても相棒のやったことは犯罪です。

ただ、いろんな人の声を聞くにつけ、あまりにも彼への当たりが強すぎるように感じています。

もちろん、ほぼ神の大谷翔平を騙して盗んだ行為を許せないと思うのは、何となくわからなくもありません。

同じ金額を誘拐して身代金を要求したのなら、言い訳無用の凶悪犯罪ですが、そうではありません。

そして、最も憎むべき断罪されるべきは、マフィアと強くつながっている違法賭博の胴元です。

FBIがマフィアにからむ違法賭博を捜査している過程で浮上してきたのが元通訳です。

本丸のマフィアの大元まで吊し上げるのは難しいかもしれませんが、胴元は判明しているわけですから、追求出来るところまで踏み込んで欲しいという願いが先に立ちます。

ちなみに日本では、アルコールやギャンブルの依存症は保険対象の疾病です。


もちろん、元通訳の行為は日本中に対する裏切りと受け止められるのは仕方がありません。

さらに、先日書いたように、米国スポーツ界では選手とその周囲の人間の賭博に関しては、たとえ合法であれ自身がかかわるスポーツに対して非常に敏感になっています。

今回、元通訳が重篤な疾病に冒されながらも、その意味での最後の一線を越えなかったという報道には一抹の救いを感じています。

もちろん、教科書に載るような信頼関係が元に戻るわけもありませんが、十羽一絡に元通訳を救いようのない大悪人とする報道、それに追従する馬鹿な人々にはなんだかなぁな思いです。






このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

↑このページのトップヘ