村田諒太選手が五輪金メダル会得後、プロではミドルでは無く、jrミドルやSミドルでの世界C奪取を目指していたのなら、世間での注目度や大企業のバックアップはどうだったんでしょうね?



ミドル級(といってもプロよりずっと重い75kgリミット/村田がいかにナチュラルに近い体重で戦っていたかがよくわかります)で金メダルですから、プロのアルファベットとは比較にならない価値があります。どの階級をターゲットにしても電通まで積極的にスポンサーを集め、フジテレビなども神輿を担いだのは変わらないでしょう。
ただ、村田が祀られた理由は、人気階級という日本ボクシング界が見えないふりをしていた超難関、つまりボクシングのメジャーリーグに挑むから。
最初のタイトルをどこで獲るかは別にして、どこかのタイミングでGGGやカネロが覇権を争う当時のミドル級に乗り込んでいったのは間違い無いでしょう。
村田への期待は「人気階級で本物のビッグネームを倒す日本人」という、国内に貧困な王者や挑戦者を引っ張り込んで軽量級のタイトルマッチを繰り返す従来の日本ボクシングとは一線を画する夢が現実になるかもしれない、ということでした。
井上尚弥らは在来のローカル線を走ってるだかなのです。もちろん彼らにはなんの責任もありません。責任があるのは、ローカル線を宇宙ロケットだと偽り、本物のメジャーから目を背け続けた興行サイドです。
村田は本物のビッグネームには力負けしてしまいましたが、人気階級の並王者やアルファベットの世界ランカーなら当たり前に撃破したのはさすがでした(そんな日本人ですらいつ現れることか?)。


