アマゾンは、4月9日の「村田諒太vsゲンナジー・ゴロフキン」が2015年のサービス開始以来、配信初日の視聴者数で歴代最多を記録したと発表しました。
そして、その記録は6月7日の「井上尚弥ぃvsノニト・ドネア」が更新したそうです。
ただ、いずれも具体的な数字は発表せず〝大橋節〟のようなざっくりした数字すら聞こえて来ません。
ざっくり聞こえてきたの数字は、ファイトマネー総額が「村田」 が20億円以上、「井上」が4億円以上。
アマゾンプライムは月極のサブスクリプション、PPVではありません。
今回の「記録」も配信初日の視聴者数であり、月極500円のアマゾンプライムの新規加入者がどれだけ増えたのかは、もちろん未公表。
実際にビジネスとして採算ベースに乗っていたのか、それとも将来に手応えを感じる赤字だったのか、思い切った先行投資として納得しての大赤字だったのかは、わかりません。
米国ではブローカーが販売した数字も含めた正確な数字が発表されますが、ファイトマネー同様に日本ではPPVの数字も〝黒塗り〟されてしまうのでしょうか?
しかし、日本でもこの手の話で、透明性が高く、誰にでも実感できる例が8年前にありました。
2014年の全米オープンで錦織圭が準優勝、独占中継したWOWOWは9月の新規加入者数が過去最高の15万3273件を記録したと発表しました。
この分かりやすさは、アマゾンプライムからは全く伝わってきません。
錦織フィーバーはテニスファンでなくても、皮膚感覚で響いてきました。発表がなくても、想像ができました。
先日のTHE MATCH2022は純粋なPPVで、単価もWOWOWの月額を上回りながら50万件以上も売り上げたというのですから、とんでもないことです。
ただ、多くの人の感想は「え?そんなに売れたの?」だったんじゃないでしょうか?
この数字が事実なら、その経済的・商業的インパクトはWOWOWの錦織効果の比ではありません。
しかし、コアな格闘技ファンを除いた、多くの生活者に、THE MATCH2022の熱狂や興奮はほとんど伝わっていなかったように感じます。
もちろん、PPVスターのメイウェザーもパッキャオもカネロも米国のカジュアルなスポーツファンにとってメジャーな名前ではありません。
「ボクシングのPFPは〝地下ビジネス〟」と言われる所以です。
そう考えると、翌日のスポーツ紙を例外に一般メディアが完全にスルーしたTHE MATCH2022が、東京ドームに詰めかけた5万6399人とPPV購入者50万人だけによる排他的な〝黒ミサ〟だったという仮説も成り立ちます。
さて、THE MATCH2022に話を戻します。
ABEMAが独占生配信した「那須川天心vs武尊」のPPV販売件数は、ABEMAの親会社サイバーエージェントの藤井琢倫執行委員が「50万人以上。私が知る限りでは日本格闘技史上最も多くのみなさまに楽しんでいただけた」と明言しました。
一般チケットの価格が5500円、単純計算で25億円以上となる巨額の売上となったと報道されています。
「50万人」という表現が引っかかります。PPVの単位は「件数」「世帯数」です。まさか、藤井氏がそんな基本的なことを知らないわけがありません。
まさか10万件売り上げで、1件で5人が見たとして、50万人とかいう荒っぽい計算はしてないと思いますが…。
たとえ、10万件でも革命だと思います。テレンス・クロフォードよりも、ずっと人気があるってことです。
人気だけなら天心&武尊>>>>クロフォード、確定です。人気階級で人気がない…そりゃ、ボブ・アラムも文句の一つも言いたくなります。
世界の最多販売記録「マニー・パッキャオvsフロイド・メイウェザーJr.」は米国内だけで460万件、4億2500万ドルを荒稼ぎしましたが、日本の人口が米国の半分以下であること、まだテスト段階にもかかわらず50万件以上を売り上げたことを考慮すると、日本市場は途轍もない潜在能力を秘めていることになります。

そして…没落イメージがすっかり定着したテレビ。
2019年11月の「井上尚弥vsノニト・ドネア1」はフジテレビ系列で生中継、視聴率15.2%でした。
2021年の「井岡一翔vs福永亮次」はTBS系列で生中継、6.2%。
バンタム級トーナメント決勝が、井岡の消化試合の3倍未満という数字は多いのか少ないのか、よくわかりませんが、視聴率15%で1億円の放映権料を払うテレビ局はないでしょう。
7月13日にはTBS系列で「井岡vsドニー・ニエテス」が生中継されます。水曜日、ドネア2に続いて、またしてもウィークデイです。
井岡vsニエテス…ボクヲタにはたまらんカードでも、一般のスポーツファンには「ニエテスって誰?」です。
将棋やチェスのような、ジャッジと視聴者泣かせの試合になりそうです。
6.2%の福永戦は、なんだかんだいっても大晦日でした。
週の真ん中の水曜日、視聴率はどんな数字になるんでしょうか?
まさか深夜の通販番組みたいな数字を叩き出すなんてことはないでしょうが、怖いですねぇ…。
かくいう私も見れるかどうか、録画は絶対しますが…。
そして、その記録は6月7日の「井上尚弥ぃvsノニト・ドネア」が更新したそうです。
ただ、いずれも具体的な数字は発表せず〝大橋節〟のようなざっくりした数字すら聞こえて来ません。
ざっくり聞こえてきたの数字は、ファイトマネー総額が「村田」 が20億円以上、「井上」が4億円以上。
アマゾンプライムは月極のサブスクリプション、PPVではありません。
今回の「記録」も配信初日の視聴者数であり、月極500円のアマゾンプライムの新規加入者がどれだけ増えたのかは、もちろん未公表。
実際にビジネスとして採算ベースに乗っていたのか、それとも将来に手応えを感じる赤字だったのか、思い切った先行投資として納得しての大赤字だったのかは、わかりません。
米国ではブローカーが販売した数字も含めた正確な数字が発表されますが、ファイトマネー同様に日本ではPPVの数字も〝黒塗り〟されてしまうのでしょうか?
しかし、日本でもこの手の話で、透明性が高く、誰にでも実感できる例が8年前にありました。
2014年の全米オープンで錦織圭が準優勝、独占中継したWOWOWは9月の新規加入者数が過去最高の15万3273件を記録したと発表しました。
この分かりやすさは、アマゾンプライムからは全く伝わってきません。
錦織フィーバーはテニスファンでなくても、皮膚感覚で響いてきました。発表がなくても、想像ができました。
先日のTHE MATCH2022は純粋なPPVで、単価もWOWOWの月額を上回りながら50万件以上も売り上げたというのですから、とんでもないことです。
ただ、多くの人の感想は「え?そんなに売れたの?」だったんじゃないでしょうか?
この数字が事実なら、その経済的・商業的インパクトはWOWOWの錦織効果の比ではありません。
しかし、コアな格闘技ファンを除いた、多くの生活者に、THE MATCH2022の熱狂や興奮はほとんど伝わっていなかったように感じます。
もちろん、PPVスターのメイウェザーもパッキャオもカネロも米国のカジュアルなスポーツファンにとってメジャーな名前ではありません。
「ボクシングのPFPは〝地下ビジネス〟」と言われる所以です。
そう考えると、翌日のスポーツ紙を例外に一般メディアが完全にスルーしたTHE MATCH2022が、東京ドームに詰めかけた5万6399人とPPV購入者50万人だけによる排他的な〝黒ミサ〟だったという仮説も成り立ちます。
さて、THE MATCH2022に話を戻します。
ABEMAが独占生配信した「那須川天心vs武尊」のPPV販売件数は、ABEMAの親会社サイバーエージェントの藤井琢倫執行委員が「50万人以上。私が知る限りでは日本格闘技史上最も多くのみなさまに楽しんでいただけた」と明言しました。
一般チケットの価格が5500円、単純計算で25億円以上となる巨額の売上となったと報道されています。
「50万人」という表現が引っかかります。PPVの単位は「件数」「世帯数」です。まさか、藤井氏がそんな基本的なことを知らないわけがありません。
まさか10万件売り上げで、1件で5人が見たとして、50万人とかいう荒っぽい計算はしてないと思いますが…。
たとえ、10万件でも革命だと思います。テレンス・クロフォードよりも、ずっと人気があるってことです。
人気だけなら天心&武尊>>>>クロフォード、確定です。人気階級で人気がない…そりゃ、ボブ・アラムも文句の一つも言いたくなります。
世界の最多販売記録「マニー・パッキャオvsフロイド・メイウェザーJr.」は米国内だけで460万件、4億2500万ドルを荒稼ぎしましたが、日本の人口が米国の半分以下であること、まだテスト段階にもかかわらず50万件以上を売り上げたことを考慮すると、日本市場は途轍もない潜在能力を秘めていることになります。

そして…没落イメージがすっかり定着したテレビ。
2019年11月の「井上尚弥vsノニト・ドネア1」はフジテレビ系列で生中継、視聴率15.2%でした。
2021年の「井岡一翔vs福永亮次」はTBS系列で生中継、6.2%。
バンタム級トーナメント決勝が、井岡の消化試合の3倍未満という数字は多いのか少ないのか、よくわかりませんが、視聴率15%で1億円の放映権料を払うテレビ局はないでしょう。
7月13日にはTBS系列で「井岡vsドニー・ニエテス」が生中継されます。水曜日、ドネア2に続いて、またしてもウィークデイです。
井岡vsニエテス…ボクヲタにはたまらんカードでも、一般のスポーツファンには「ニエテスって誰?」です。
将棋やチェスのような、ジャッジと視聴者泣かせの試合になりそうです。
6.2%の福永戦は、なんだかんだいっても大晦日でした。
週の真ん中の水曜日、視聴率はどんな数字になるんでしょうか?
まさか深夜の通販番組みたいな数字を叩き出すなんてことはないでしょうが、怖いですねぇ…。
かくいう私も見れるかどうか、録画は絶対しますが…。