カテゴリ: ドーピング

カネロ・アルバレスのライトヘビー級戦があと3日に迫りました。

私のようなアンチがカネロを嫌う理由は、①過保護なマッチメイク、②ドーピング騒動の2点に集約されるでしょう。

①については、カネロだけでなく、村田諒太やオスカー・デラホーヤ、古くはジョージ・フォアマンも過保護なマッチメイクでプロキャリアに線路が敷かれました。

それなのに、どうしてカネロだけが嫌悪されるのか?

あらためて問いかけるのも無駄なことですが〝村田ゲート〟を通るには「富裕国の五輪金メダリスト」という絶対的な手形が必要なのに、カネロはボクシング大国のメキシコの生まれとはいえ、五輪に出場すら出来なかった馬の骨です。

馬の骨の分際で、温室の中に丁寧に線路が敷かれたから反感を買うのです。世界王者になってからもキャッチウェイトや、当日リバウンド制限などを対戦相手に強いて(現実には相手は喜んで受け入れてるのですが)、リスクの大きいパンチャーを徹底的に回避してきたのが腹立たしいのです。

もちろん、五輪金メダリスト以外は〝村田ゲート〟を通るべからず、なんて国際法はありません。ボクソングが盛んでない国や、人気のない階級で五輪メダルを獲るよりも、メキシコの人気者の方が優遇されるにふさわしい、今はそんなメキシコの時代だといわれたら返す言葉もありません。

②のドーピングについては、世界的な統括団体が不在というボクシングの構造上の問題です。「五輪選手がドーピングしたら永久追放に匹敵するペナルティを科せられるのに、プロボクシングでは6ヶ月のライセンス剥奪なんて甘すぎる」なんて騒いでもなんの意味もありません。

ライセンスを剥奪できるのは米国なら各州のコミッション、日本ならJBCです。世界中のコミッションがライセンスを剥奪しないと意味がないのですが、足並みを揃えるなんて不可能。それができるなら、国際連合的なコミッションが出来ています。

ドーピングが発覚すると、ランキングから一定期間追放するリング誌やESPNなどのメディアでもドーパーが殿堂入りすることに異論を挟むことはありません。

そして、おそらくカネロは①にも②にも、自分が主体的となって絡んでいません。カネロだけを蛇蝎のように嫌うのは、江川卓や桑田真澄に罵声を浴びせた多くの野球ファンと同じレベルです。

それでも、カネロを忌み嫌うのは、江川や桑田のように孤立無援、四面楚歌の中で戦っていないからです。
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ネバダ州の経済に大きなインパクトを与えた2015年のメガファイト。↑ファン投票の勝敗予想ではパッキャオが圧倒的に支持されていましたが…。

およそ年間200試合、課税対象のファイトマネー合計1億5000万ドルもの興行を打つネバダ州アスレティック・コミッションにとって、カネロの試合は200分の1か2に過ぎません。しかし、カネロがファイトマネー合計の50%以上を占める年も珍しくないのが現状です。

この数字にはカネロの試合目当てにラスベガスのホテルに宿泊し、カジノやショーも楽しむ経済効果は換算されていません。

承認料が収益のほとんどを占める承認団体にとっても、収益の中でカネロ戦は大きな割合を占めているでしょう。カネロに4団体統一してもらうことは、団体に取っても最高の形です。

カネロ戦を開催するために1000万ドル単位のサイト・フィー(招致料金)を支払うMGMグループや、毎度特別ベルトを製作して買い取ってもらうWBCにとってカネロは神様みたいなものです。

カネロがテキサス州のAT&Tスタジアムや、ニューヨーク州のマディソン・スクエア・ガーデンで試合をされると、ネバダ州全体の大損失なのです。
 
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カミラ・ワリエラが個人フリー演技で自滅しました。

後味の悪い結果です。

ドーピング問題から、ワリエラの出場した団体のメダル授与式は行われず、今回の個人でも同様の処置がとられました。

ワリエラが個人に出場できたのは、彼女が16歳以下の"protected person"(保護対象者)だからというのが大きな理由です。

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しかし、15歳の彼女は本当にprotectされたのでしょうか?

世界中から非難と疑惑の視線と言葉を浴びせられた15歳にとって、あのリンクは夢の舞台などではなく、残酷な処刑場になってしまいました。

ドーピングをしたから当然の報い、などであるはずがありません。

15歳の少女をあんな目に遭わせては、絶対にいけません。

今回の五輪で、ドーピング問題だけでなく、同じくらい深い問題が浮き彫りになってしまいました。


16歳以下のprotected personをどんな形で保護するのかも考えられないIOCが無神経で厚顔無恥な営利団体なのは十分理解していても、どうにもこうにも、やりきれません。
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まず、ネーサン・チェンが素晴らしかった、強かった。

4年前の平昌では勢いだけだった18歳が、母方のルーツの地である北京で躍動しました。

フリーで使ったエルトン・ジョンの「ロケットマン」も力強いリズムで舞うチェンにピッタリでした。

日本勢は銀メダルに鍵山優真、3位に宇野昌磨、4位に羽生結弦。

SPの〝事故〟がなければ羽生が勝ててたか?なんてイフは無意味です。圧巻のレベンジを果たしたチェンの金メダルには拍手を送るしかありません。

チェンの後、2〜4位を日本勢三人が占めたのは期待はしていたとはいえ「嬉しい驚き」「史上最強」(荒川静香)にふさわしいパフォーマンスでした。
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清々しい風が吹いたような男子フィギュアに対して、女子は団体戦の表彰式がサスペンドされる異常の事態に揺れています。

ロシアのコメルサント紙が「優勝したロシアのカミラ・ワリエワがドーピング検査で陽性反応を示した」と報じ、多くのメディアも追随しています。

コメルサント紙は複数の関係者への取材で、15歳の妖精が大会前に提出したサンプルから禁止物質にリストアップされているトリメタジジン(TMZ)が検出されたとしています。

TMZは心臓病の薬として使われるのが一般的で、冠動脈を拡張して心臓へ流れる血液の量を増加させ、心肺機能を上げる効果があるため、競技力向上につながります。

国際オリンピック委員会(IOC)が昨日開いた記者会見で、マーク・アダムス広報は「継続中の法的案件で、現在話せることは何もない。多くの報道は憶測の域を出ない」とだけ語っています。
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ロシアは国家ぐるみのドーピングを進めていたことで、2019年から4年間、国際競技から追放されました。ロシアの選手はドーピングに潔白であることを条件に中立的な「ロシアオリンピック委員会(ROC)」の旗のもとで参加されることが認められています。

潔白な選手を救済するのは当然の処置ですが、今回のロシアは最大規模の214名を北京に送り込んでいます。

「ROCの選手は母国の国旗を背負えず、肩身の狭い思いをしてそう」という同情は、間違っているのかもしれません。

「ロシアに対するペナルティは形だけのもの、国旗をROCにしただけ」(ESPN)という指摘は、間違いではありません。

IOCが「継続中」というのは、ワリエワのサンプルが陽性反応を示したのが本当にTMZなのかどうか?という点も含めた世界アンチドーピング委員会(WADA)の検査結果かもしれません。

WADAによると、TMZが、許可されている片頭痛治療薬ロメリジンが偽陽性反応を示して尿検体に現れる可能性があるということです。

ただ、これが五輪開催直前に採取されたサンプルなら、白か黒かを時間をかけて調査するのはわかります。

しかし、AP通信は、このサンプルについて「先月エストニアで開催されたヨーロッパ選手権でワリエワが優勝する前、12月に採取された」と報じ「五輪の最中に、どうして去年12月のサンプルの陽性反応が降って湧いてくるのか?」と疑問を投げかけています。

国際スポーツ専門弁護士ポール・グリーンは「検査結果を一定期間内に報告しなければならないという義務はない。検体が研究室に投げ込まれ、誰かの悪意ではなく放置されることがないとは言えない」と、「偶然放置され、偶然五輪中にサンプルを検査した可能性も否定できない」とESPNに語りました。

今後、事態はどう進展するのか?

グリーンは「ワリエワとIOCは、メダル剥奪には至らない警告を含む制裁を彼女が受け入れることで合意に達する可能性」を挙げています。

もし、IOCが持ちかけた妥協点にワリエワが納得しないなら「現地で緊急案件を審理するスポーツ仲裁裁判所(CAS)のアンチ・ドーピング部門のパネルに問題が持ち込まれることになる」(グリーン)。

中国とロシアとIOC。そして、検査機関のWADAと、裁判所のCAS。非常に複雑な問題が絡み合っていますが、IOCは迅速に見解を発表するしかありません。

女子個人戦は来週に迫っています。

15歳の神業に感動した一人としては、残念すぎる展開です。そう、15歳です。

16歳以下は"protected person"(保護対象者)です。この点も「進行中の法的案件」をより複雑なものにしているのでしょう。

ワリエワが失格なら?

日本が銀メダルに繰り上げですが、素直に喜べるはずもありません。
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ノニトとレイチェル、そしてビクター・コンテ。

8月14日に内定していたWBC王者ノニト・ドネアと、WBO王者ジョンリール・カシメロのフィリピン対決は、日本国内では「カシメロがドーピング検査を拒否した」と勧善懲悪的に語られていますが、両陣営が嘘の応酬で事態を険悪化させたのは明らかです。

カシメロ陣営の決定的な非は、レイチェルに事実に基づかない誹謗中傷を浴びせたことです。

その他のカシメロ陣営の主張は、レイチェルは否定しているものの、おそらく事実に近いでしょう。

「数年前にドネアをスパーリングパートナーに指名したが、逃げられた」。→これはカシメロがこれまでも何度も口にしていたことで、事実でしょう。

ただ、ドネアが逃げたのはボコボコにされるのが怖いのではなく「後輩のパートナー」にまで落ちることにプライドが邪魔したのかもしれません。

「今回のVADAのプログラムは3万ドルと、軽量級ボクサーにとっては世界戦のファイトマネーに匹敵する金額で、自己負担ではすぐに登録できるものではなかった」。→レイチェルは「3万ドルなんてありえない」と言いますが、帝拳がルイス・ネリのVADAプログラムを肩代わりしたのが150万円でしたから、より厳格な「五輪式」なら全く見当違いの金額ではありません。

カシメロをマネジメントするショーン・ギボンズはマニー・パッキャオの右腕でもあり、パッキャオと常に距離を置こうとするドネアをSNSでいつもバカにしてきた。

「パッキャオは強い階級に登るが、ドネアは弱い階級に落ちぶれる」。

「コンテが司法取引で釈放されると真っ先にすり寄ったのがドネア。まともなアスリートならコンテとは関わらないはずなのに、どうしてだろうか?」。

レイチェルは反論します。

「フロイド・メイウェザーとは違いからノニトは無視されるが、ノニトは五輪式ランダム検査を提唱したパイオニア。酒も飲まないし葉っぱ(大麻)も吸わない。ノニトほど健全なアスリートはいない。一市民に戻ったコンテを犯罪者扱いするのは名誉毀損」。

Nonito had to deal with pressure as being maybe the next big thing from the Philippines, post Pacquiao.

「ノニトはパッキャオの後継者という重圧にいつも晒されていました」。

「フェルナンド・モンティエルを2ラウンドでKOしたのは、パッキャオのリッキー・ハットン戦のミニチュア版だった」「パッキャオが名前を挙げたフェザー級であなたは酷い挫折を経験した。引退しないのか?」「パッキャオにとっては通過点だったライト級でPPVスターが夢だと語ってしましたが、それが破れてはるかに下の階級で細々と闘うモチベーションはどこから来る?」…。

「トップランク時代にパッキャオの前座に起用されるのを、常に断り続けたのは当然でした」。

「ゴールデンボーイ・プロモーションズへの移籍がトップランクの訴訟によって妨害された後、ボブ・アラムは無理難題を押し付けてきました。ギレルモ・リゴンドーにニコラス・ウォース…」。

「最後にマッチメイクが提案されたのは、スパーリングでウォータースを追いかけまわしていたオスカル・バルデスでした。ノニトはそこでトップランクに頭を下げました。もう無理だと」。

トップランクは「ドネアはトップランクの厳しいマッチメイクに耐えられないとリリースを要求してきた。ドネアは偉大なファイター。契約期間はまだ残っているがフリーエージェントにしてあげました」。

裏切り者に大恥をかかせたアラムは、さぞかし気持ちよかったでしょう。嫌な年寄りです。

「その頃にはもう、オスカー・デラホーヤもノニトへの興味を完全に失っていました。彼はアラムが大切なものを横取りしたかっただけでした。アラムが捨てたものには関心を示しませんでした」。

その頃、釈放されたコンテが、Scientific Nutrition for Advanced Conditioning (SNAC)という健全な?サプリメント提供会社を創立しました。

彼は、禁止薬物PED(Performance enhancing drug)をルールを無視してアスリートに提供したことで収監されていたのです。

米国的なセカンドチャンスの考え方は、あるべきだと思います。更生した人物がその知見を活かして、正しく社会に貢献するなら大賛成です。

しかし、コンテは自分が制作したサプリメントなどに「PED」とブランディングしているのです。

それを問われたコンテは「Performance Energy Drink」の略だと言い放ったのです。もちろん、どんな名前をつけようが自由です。

しかし、そんな元犯罪者を信じられますか?反省の色が全く見えません。 完全にボクシング界をナメています。
 
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ンテは「ボクシングの検査はザル」とことあるごとに嘲笑しています。そして、ボクサーの顧客を集めています。

社会的な影響力の低いボクシングではドーピングが発覚しても試合結果が有効という、完全治外法権の世界です。

コンテはメジャースポーツに手を出したから世紀のスキャンダルに発展しましたが 、マイナースポーツのボクシングではドーピングは野放しです。

ドーピング問題で揺れた「フロイド・メイウェザーvsマニー・パッキャオ」から1年後の2016年にWBC は「クリーン・ボクシング・プログラム」をキックオフさせますが、VADAと業務提携したその内容はネバダ州アスレティック・コミッションが「私たちの方が厳格」というような酷い内容でした。

WBCのプログラムはパスカルを〝摘発〟するなど一定の効果はありますが「私たちはやってますよ」という主張のためだけのポーズに過ぎず、あの腐敗団体がフリオ・セサール・チャベスJr.など人気選手に検査が甘いのは変わりません。

〝パスカル〟たちも、今後は「マスキングをうっかり忘れた」とかの凡ミスしなくなるだけです。イタチごっこですらありません。

そして、ここが重要なポイントです。

多くのケースでドーピングが発覚したとき、選手は「知らなかった」と主張します。

ジャン・パスカルは複数の筋肉増強剤に陽性反応を示したことに驚き「即刻、栄養コンディションイングコーチを解雇した」と釈明しました。

本当に知らなかったのかどうかはがわかりませんが、パスカルが過去にメモ・エレディアら〝その道〟の達人をアドバイザーにしていたのは事実。

憶測でものをいうべきではありませんが、ドネアの検査はもっと厳格にしなければなりません。もし、何かが出ても「知らなかった。コンテを信じていたのに」と弁解するだけです。

ドネアがドーパーかどうかは、わかりません。

ただ、確実な事実はノニト・ドネアは「李下に冠を正した」ということです。

日本人的な感覚では到底理解できません。
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そのことについては、レイチェルもノニトも「セカンドチャンスを奪われる国はおしまいだ」というだけです。

私たちが聞いているのは「どうして李下に冠を正したのか?それまでしてコンテの〝力〟が必要だったのか」ということでしたが。

ドネアは「ボクシングをクリーンにしたい。子供たちの手本になりたい。今までに何度もドーピングで罰金を支払った選手を見てきた。彼らを軽蔑するし、私は不正をする必要がないから堂々としている」と胸を張りますが、コンテを軽蔑しないのは、なぜでしょうか? 
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日本なら「ドネアはスポーツマンの紳士」。「カシメロは低脳な野蛮人」。 

米国なら「極貧から這い上がった謙虚なパッキャオ」と「嫉妬と金銭欲に狂った下劣なメイウェザー」。

古今東西、どこの馬鹿でもステレオタイプな切り口が大好物です。


馬鹿は、歴史を知りません。というか、知ろうとしないから馬鹿なのです。


ノニト・ドネアを下手したら3年前に知ったようなアンポンタンが「ドネアは紳士」とのたまいます。

馬鹿は、米国を知りません。メイウェザーは〝まともな〟人気があると思い込んじゃいます。

それでも「ドネアvsカシメロ」が破綻した直接の原因がVADAのドーピング検査でないことは、誰にでもわかるでしょう。

「偏見でモノを言うな。事実で説明しろ」と説いてきた私が、こんなことをいきなり言うのは自分でもおかしいとは思いますが、ドネアのトラブルは、トップランクとゴールデンボーイ・プロモーションズの抗争の道具にされたこと、父ドネアとの決別、などなど…これまでにも数え切れないほどありました。

そして、その舞台裏(今回は表舞台?)には、いつも必ずレイチェルがいたことも。

そして、今回はドネアの栄養・コンディションイングコーチであるビクター・コンテが、カシメロ陣営に検体提出のタイミングについて非難を浴びせました。

コンテは、ドーピング・グル(教祖)と世界中が認める、実績でも名前でもドーピング界で飛び抜けた第一人者です。

ドネアは本当にサムライですか?

過去のトラッシュトークや対戦相手を愚弄する行為を持ち出すつもりはありませんが、彼はずっと〝仙人〟だったわけではありません。

少なくとも、今でも「李下に冠を正さず」という倫理観は完全に欠落しています。

もちろん「誰にだって、たとえコンテみたいなスポーツ史上最低の極悪犯罪者にだってセカンドチャンスは与えられるべき」という欧米的な理屈は、ありです。 

しかし、ルイス・ネリを許せなくてコンテは許す、という、一部の日本のボクシングファンの理屈は、私には全く理解不能です。

まー、コンテなんて知らないというのが本当のところなんでしょうが。

おれおれ詐欺の出し子だけを激しく馬鹿みたいに憎悪して、本丸には全く思い至らない…。まさにこれぞ、馬鹿思考極まれり、です。
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カシメロ陣営の最大の非は、噂レベルでしかないレイチェルの過去などを誹謗中傷したことです。これは、絶対に許されません。

しかし、それらはこのブログでは全くどうでもいいことです。
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しかし、2番目の非は、大問題です。

つまりこのブログで最優先のリングにかかわる非です。

WBCのピースを持つドネアとタイトルを賭け合うということは、通常実施されるドーピング検査だけでなく、WBCとVADAで結託している「クリーンプログラム」に登録しなければならないということです。

統括コミッションの検査に上乗せてVADAの検査プログラムにも登録するということになります。

もう何度も書いてるので、繰り返しませんがVADAはザルです。

そして、VADAはある意味、検査の承認団体の様相も呈してきています。最悪のルートです。

もちろん「やらないよりはやったほうがいい 」という理屈もあるでしょう。

実際、私もリング誌などで読んだレベルですが、米国で最も厳格なネバダ州アスレティック・コミッションよりもVADAはマシです。

それでも〝ちゃんと〟ドーピングする輩にとってVADAの検査など、簡単にくぐり抜けれます。

零細企業のVADAは「五輪式365日24時間ランダム検査」を標榜しても、海外の選手まで検査できません。

それどころか、米国内でも「VADAは連絡してから来る」(フロイド・メイウェザー)、「フィリピンで検査されたことは一度もない」(パッキャオ)という有様です。


本物の「五輪式ランダム」は365日24時間、いつでも検査に行く、応じなければアウト、というだけだはありません。

365日24時間の「所在地」を提出しておかなければならないのです。報告していた場所にいなければ、その時点でアウトです。

こんなものパーティーマンのメイパックが応じるわけがありません。

それ以前に「クリーンプログラム」を掲げるWBCが、フリオ・セサール・チャベスJr.をどれほど遇したかは、ボクシングファンなら誰でも知ってるでしょう。

「メキシコベルトをリングに上げるな」とWBCを罵ったドーピング・アルバレスに、最終的にWBCが〝土下座〟したことも知っているでしょう。

レイチェルはいつも狡猾(かしこく)て、カシメロはいつも暗愚(ばか)です。 

もし、井上vsドネアⅡが実現したら、ザルVADAではなく、JADAに文字面だけでない本物のオリンピック式プログラムで依頼するのも一考です。

日本人だから盲目になってるのかもしれませんが、どう考えても井上尚弥がドーピングしてるとは考えられません。

本物の五輪式365日24時間ランダムが導入されると、コンテは慌てるでしょう。シャバに出てからは、ご自慢のマスキングも最先端では試されていませんから。

かつてのドーピング・グルも今はロートル。JADAの検査でも突破できないかもしれません。

というか、そうなるとリング上では「井上vsドネア」で、リング外では「JADAvsドーピング博士」。

普通に考えて、コンテ、つまりドネア陣営が拒否するでしょう。 
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8月14日に予定されていた「ジョンリール・カシメロvsノニト・ドネア」の大一番が、中止の危機にさらされています。

WBO王者カシメロがVADAのドーピング検査プログラムへの参加を拒否したことを受けて、WBC王者ドネアが「そんなやつとは試合できない」と辞退を表明したというものですが、正式には何も発表されていません。
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BoxRecのスケジュールも削除されていません。 

ドーピング疑惑が根強いドネア陣営が仕掛けた駆け引きという見方もされていますが、この種のゴタゴタがおきるのはボクシングの世界では慣れっこです。

米国では各州のコミッションが試合を統括、薬物検査も義務付けていますが、多くの場合試合前後にしか検体採取は行われません。 

検査のタイミングがわかっていたら、禁止物質を隠蔽するマスキング作業も容易になりますが、それがボクシングの現状です。

ドネアの栄養コンディション管理を担当する、ドーピングの専門家ビクター・コンテも「ドネアはカシメロとの試合を拒否する」と語っていますが、カシメロ陣営の声は聞こえてきません。

日本ではドネア=良い人、カシメロ=悪者ですが、世界のボクシングマニアの間では、過去にドーピング犯罪にどっぷりつかっていたコンテと組んでいるドネアのドーピング 疑惑は以前から指摘されてきました。

VADAの検査は義務ではありません。短期でも1万ドル以上のコストがかかり、相手を参加させたいのなら、こっちがその費用を負担する提案をしてからの話です。帝拳がルイス・ネリの検査料を全額負担したように。

どっちにしても、楽しみなカードだけに実現して欲しいのですが…。

 
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土曜の昼休みは、スポイラではなくNHKが今年になって立て続けに放映した「野球革命」のシリーズから私見を交えて。
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変化球を構成する要素は「球速」「回転軸」「回転数」。これを再現する練習を積めば、誰でも江川卓のストレートや、佐々木主浩のフォークを投げることが出来るのです。

「誰かが投げているボールは変化球のロジックがわかれば誰にでも投げることができる」(ダルビッシュ)。

つまり、彼らの〝魔球〟は秘密ではなくなったのです。

昨年、ダルビッシュを抑えてサイ・ヤング賞を勝ち獲ったトレバー・バウアーはラプソードはもちろん、7年前からボールの握りや手首の角度を正確にとらえる高性能カメラを練習に導入してきました。

バウアーが「ピッチデザイン」という言葉で表現する変化球は、なんとなく投げられる感覚的なものではなく、繰り返し練習することでボールの握りや手首の角度、球速・回転軸・回転数を一定にした細かい〝成分表示〟が明らかになった〝量産品〟です。

2017年に同僚のコーリー・クルーバーの横に大きく滑るスライダーを習得すべく、バウアーはクルーバーの投球をコピーします。
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約5000球を投げ込み、ほぼ〝完コピ〟に成功。

この作業には、リリース時の手首の角度や指の動きを精密に見ることが出来る高性能カメラと、球速・回転軸・回転数を見える化した数値が不可欠。一球一球これらを確認しながら、ピッチデザインを進めていくのです。

1日わずか50分の練習で広島の強豪校に成り上がった武田高校ではこのデータを重視。合同ランニングなど成果の裏付けが希薄な練習は廃止します。
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「投手だけでなくあらゆるポジションで投げることは重要」という心理から、140㎞を投げる練習を追求、成果を上げ続けています。 

NPBでは開幕から31試合無失点の日本記録に並んでいる 平良海馬(西武ライオンズ)も、このピッチデザインの申し子。

2019年オフに菊池雄星から教えてもらったラプソードを早速練習に取り入れ、衝撃を受けます。それまで「速くて伸びもある」と自信を持っていたストレートが、打者の手前で垂れる質の悪いボールだったのです。「速いから伸びる」のではなく「回転軸が垂直に近く、回転数が多いから伸びる」ということに気づいてから、スピードガンの数字へのこだわりは霧散しました。

そして昨年、一気にブレーク。リーグ最多の54試合に登板、防御率1.87の数字を残して、3年目で新人王に輝きます。

回転軸と回転数を追求した投球はストレートでも160㎞をマークしますが「ストレートは誰もが狙っていて、データを見ても一番打たれている危険なボール」と、変化球を磨くことを重視します。

平良だけではなく12球団全てがラプソードを導入している現状を見ると、NPBでも投球の回転数が飛躍的に伸びていることは疑いようがありません。

もちろん、日本では“sticky stuff”(粘着物質)をポケットにしのばせてる投手はいないでしょう。

ロージンバッグを粘着物質といえばそうですが…。

打者の手元で伸びるボールは回転数と垂直に近い回転軸が最重要。大きな変化球も回転数を増やすこと、落ちるボールは軸をぶらして回転数も抑える…。

速いボールを投げること、速く走ること、それは持って生まれた才能と考えられた時代もありましたが、全ては「回転数」や「筋肉」で説明出来る、後天的な要素が強い能力だと証明されたことは、歓迎すべきです。 

そこへの近道として“sticky stuff”やsteroidなどが使用されるのは言語道断ですが…。 
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もはや、スポーツイラストレイテッド誌から離陸し、この先はおそらく野球からも飛び出した話になります。

“sticky stuff”=超粘着物質を使ってボールの回転数を上げるピッチングは、ドーピングと同じように許されざる〝犯罪〟なのか?

そして、様々な滑り止めと手袋によって、素手ではありえないグリップ力で強烈な打球をはじき返す打者が許される理屈はどこにあるのでしょうか? 
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米国でこの問題が噴出した頃、日本では回転数を見える化する練習を「野球革命」と称賛していたのは、いつもながらの日米のタイムラグです。

インターネットの時代になってもこの傾向は変わらないようです。

そして、革命の英雄トレバー・バウアーは、一転して〝重要参考人〟になっています。

この問題を、現段階でドーピングと同列に語るべきではありません。

“sticky stuff”はアウトかセーフか?その線引きはどこにあるのか、あるべきなのか?…そこからも、さらに離れてピッチャーにとって、球速などと比較できないほど回転数が重要な数字であることが科学的に明らかになったのは事実です。

スピードガンと睨めっこする時代は終わり、ラブソードの球質分析を検証する時代に突入しているのです。

ここ数年、ボールの回転数や回転軸が数値化されることで、ピッチャーの練習方法はアマチュアレベルでも劇的に変わりました。

つまり“sticky stuff”などがなくても、MLB投手の回転数が大きく伸びていても不思議ではないということです。少なくとも伸びてなければ、おかしい。

“sticky stuff”の使用を奨励するつもりはありません。

回転数を増やすことを目指す。この目的は間違っていないのです。間違っていたとしたら、それはその手段です。

〝ピッチャーズ・バイブル〟の極意が「球速」ではなく「回転数」と「回転軸」であることは、ラプソードなど影も形もない80年代に「江川卓」によって多くの人が気づいていました。

しかし、それが数値化できなかったため、江川は「突然変異」と見られ、後年は「レベルが低かったからストレートとカーブだけで通用した」と片付けられてしまいます。

「わかってても打てないストレート」など無い。

その既成概念に曇りをもたらしたのが我らが藤川球児でしたが、それでもまだ「回転数」と「回転軸」の重要性に大きな注目が払われることなく〝火の玉ストレート〟で話が終わってしまいました。

米国からもたらされて初めて気づく。野球もボクシングもその繰り返し、金魚のフンです。
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ラプソード。↑75万円、マネジメント費が年9万円。これで素晴らしい世界が広がるのですから、安いものです。

ただ、こういうのって日本が作って欲しかった…。



話がそれましたが「回転数」という目的は間違っていません。




それは「筋肉」を目的とし、ひたすら追求したベン・ジョンソンと同じように。


私が陸上競技をいそしんでいた時代、中長距離はもちろん、スプリントでも「マシンでガンガン!」やる筋トレは、実践にそぐわないという考えが残っていました。

しかし、1988年のソウルで「速さ」は才能ではなく「正しく付けた筋肉」によってもたらされることが、世界に証明されたのです。

「ベンの目的」が正しかったことは、後に続くスプリンターたちが証明しました。

世界が証人になる舞台で、筋肉(ベン)は天才(カール・ルイス)に勝てると証明したのですから、当然です。

ただ、ベンは「手段」を間違いました。


さて…。




コンビニでみつくろった日本酒をちびちびしながら、続きます。

野球だけの話ではありません。これは、もう終わりそうにありません。
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'This Should Be the Biggest Scandal in Sports'

これはスポーツ界最大のスキャンダルに発展するかもしれない。


1990年代のステロイド時代以来の大スキャンダルが2021年シーズンを揺るがしています。

先週、ナショナルリーグのダグアウトに持ち込まれた三つのボール。

粘着性の物質が付着したボールに手の平に乗せて、逆さまにすると…ボールは落ちなかった。

もう一つのボールには投手の指、指紋の跡が付いていて、どうやって投げたのかがよくわかった。

三つ目のボールの付着物を剥がそうとすると、3インチの縫い目も一緒に引き裂かれた。

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ここ2、3年、投手がボールに “sticky stuff”(粘着剤)を違法に塗布することが当たり前に広がっているとされています。

最近引退したある投手は、80〜90%の投手が何らかの形で “sticky stuff”を使用していると証言。

この “sticky stuff”はスピン量を増やし、ボールの変化を大きくし、打者を幻惑するとされています。

リーグ全体の打率が.236と歴史的な低さになるなど、かつてない投高打底の傾向が強まっています。

Sports Illustrated誌は20数人の関係者に話を聞きましたが、そのほとんどは匿名を条件に現状を語りました。

あるアメリカンリーグの監督は、相手投手の投球時に「聞いたことがない摩擦音が聞こえた」と語り、ある投手は「バンドエイドを引き剥がしたような音」と表現しています。

MLBがファールボールなどを調査、MLBのロゴが皮から剥がれたボールがいくつも見つかったと報告しています。

MLBのルールではボールに異物を付着させて投球することを禁止していますが、ナショナルリーグのある中継ぎ投手は、コーチから「効果があるのはあきらか」と使用を勧められたそうです。

スポイラ誌がStatcastのデータを分析したところ、ワールドチャンピオンのロサンゼルス・ドジャースがスピン回数で他球団を圧倒していることが判明しました。
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鐘の鳴る球とされるフォーシーム・ファストボールのスピン率の前年比上昇率が、ドジャースはどのクラブよりも明らかにに高いのがわかるでしょう。

ドジャースのフォーシームのスピン率は、Statcast時代の他のどのチームよりも高くなっているのです。

現時点で、ドジャースがボールを加工しているという証拠はありませんが、ほぼ全体的に、今シーズンはその球種のスピン率が昨シーズンよりも有意に上昇しています。

ドジャースの広報に質問状を送りましたが、現時点で回答は届いていません。

にちろん、スピン数の増加はドジャースに限った傾向ではありません。

帽子のつばや靴ひも、靴の中に“sticky stuff”を隠している投手もいます。

しかし、ほとんどの投手はコソコソするようなマネはしません。野球中継では、投手が投球の合間にグローブを覗き込んで、自分の好きな成分をボールに塗っているのを普通に見ることができるでしょう。

「あからさまだ、露骨だ」とある監督は嘆きます。

長いメジャーの歴史の中で、今年の平均打率は最低になるかもしれません。

メジャーのボールが滑りやすいことは広く知られています。

投手はマウンドに置いたロージンバッグをボールにつけて滑り止めにしてきました。
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しかし、ここ数年でロージンバッグ以外の“sticky stuff”が使われているというのです。
昨年末、エンゼルスのクラブハウスで解雇された従業員が起こした訴訟では、ヤンキースのゲリット・コール、ナショナルズのマックス・シャーザー、アストロズのジャスティン・バーランダーらがロージンバッグ以外の“sticky stuff”の使用者であると主張。

この訴訟は却下されましたが、控訴されています。


Statcastによると、スピン数が増えたことで。今年は平均的なフォーシームの落下距離が18年に比べて2インチ近く減少し、打者にはホップしているように見えるといいます。

2021年の今のところ、1分間に2,499回転以下で投げられる真ん中の速球を前にした打者の打率は.330。2,500回転以上の速球を真ん中に投げられた打者の打率は.285。高回転の速球の割合は、15年からの6年間で3倍に増えています。


ボールに細工するのは、今に始まったことではありません。

100年前から選手がボールを加工していたとしたら、なぜ今になってこのような騒ぎになっているのでしょうか。

今回の取材でほぼ全員が、一人の投手の名前を挙げています。ドジャースの右腕、トレバー・バウアーです。 
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Cheater=詐欺師、ペテン師 

スポーツ界では、最も忌み嫌われる不正行為をした選手を指す言葉です。最近では主にドーピングをした選手に向けられる言葉です。

Cheater
とみなされてしまうと、どんな偉大な業績を残していたとしても誰も認めてくれません(※)。

史上最強の打者はバリー・ボンズではありません。

史上最高のサイクリストはランス・アームストロンではありません。

ここでは、ドーピングはやっていないが、卑劣な反則行為に手を染めた9人を紹介していきます。長らく続きを書いていなかったシリーズ再開です。

(※)世界的な統括団体が存在しないボクシングは、残念ながら例外です…。

罪状④:紳士の裏切り(Transgressing golf's code of self-regulation)
David Robertson
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1985年、全英オープン。デビッド・ロバートソンは決勝ラウンドに進出していました。

14ホールを終えたとき、パートナーの選手が審判団を呼び、ロバートソンの失格が宣告されます。

ロバートソンは、いつも最初にグリーンに上がり、ボールをマークしているように見えましたが、マーカーをパターに乗せてグリーン上をときに20フィーとも移動し、ホールの近くに落としていたのです。

ゴルフは自己申告の紳士のスポーツ。ロバートソンの行為は、絶対にやってはいけない Cheatです。

2万ポンドの罰金と20年間のプロライセンス停止を科せられた卑怯者は、その後、いくつかのアマチュア大会に出場して優勝したそうですから、ゴルフが大好きで、実力もあったのでしょう。

それでも、魔がさしたとしても、許される行為ではありません。


罪状④:爪ヤスリは爪を整えるために使っただけだ。(The board and sandpaper were actually to keep his nails nice and trim.)
Joe Niekro


ナックルボーラーとして日本でも誰もが知っているニークロ兄弟。その弟、ジョーの卑怯なやり口です。

1987年、ミネソタ・ツインズのジョーが投じた一球に不自然な回転を感じた主審が「ポケットの中を見せろ」とマウンドに詰め寄ります。ポケットの中は空っぽだと見せようとしたジョー。

その瞬間、左ポケットから爪ヤスリが飛び出したのを審判団は見逃しませんでした(このビデオの63秒頃)。そして、紙ヤスリまで持っていました。
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https://www.si.com/mlb/2017/08/03/joe-niekro-ejection-emery-board-twins-anniversary

ジョーは「爪ヤスリは爪を研ぐだけにしか使わない」と弁解しましたが、退場処分。10試合の出場停止を命じられます。

ジョーがボールを不正に傷つけているという噂は、以前からあちこちで立ち上っていました。そして、普通では考えられない回転のボールを投げたとき、彼はポケットの中に爪ヤスリを持っていました。

しかし、全ては状況証拠です。実際にボールに傷をつけて投げたのを見られたわけではありません。尿や血液サンプルから、人間の体内に存在しない、あるいは存在するわけがない量の化学物質が検出されたわけでもありません。

当時43歳のニークロは、翌年逃げるように引退します。

残りの現役生活は長くはなかったでしょうが、22年のキャリアを閉じるには最悪のやり方でした。

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