フシ穴の眼 〜スポーツ疾風怒濤編〜

      Hope Lights Our Way / 希望の道を、つなごう。

カテゴリ: 世界のニュースから

ケン・マッカラムは、元3階級生は(ジュニアミドル・ミドル・ライトヘビー)の名王者マイク・マッカラムの三男です…なんて冗談はさておいて、ケン・マッカラムは英国の〝秘密諜報機関〟MI5の長官です。

MI5よりもMI6の方がよく耳にするかもしれませんが、6は5も統括するSecret Intelligence Service=SIS)で、5はその中心部署で防諜を主要任務としています。
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米国CIAやイスラエルのモサド、旧ソ連のKGBなどに並ぶ有名な諜報機関で「ミッション・インポシブル」の「IMF=mpossible Mission Force(不可能作戦部隊)」のモデルにもなっているのがMI6です。

私がその名を初めて知ったのは、いろんな本を読み漁った高校時代のことでした。

ジョン・ガードナーやイアン・フレミング、ブライアン・フリーマントルらのスパイ小説の世界に興味を持って、高校図書室にない作品は大きな図書館にも探しに行きました。

きっかけになったのは、月並みですがフレデリック・フォーサイスの「ジャッカルの日」。

引きこもり高校生だった私は「けして表には出ずに、要人の暗殺や国家転覆までを執行する秘密組織」に妙な親近感を持ったのかもしれません。

ただ、当時はCIAやKGBは疑惑をかけられた工作活動を「そんなことをすることも出来るわけもない」と公式に声明、英国に至ってはMI6の存在すら否定していました。

その一方で、ただの創作者であるはずのスパイ小説作家のほとんどが、そんな組織に深く関わっていた経歴を持ち、フォーサイスのように〝現在進行形〟の傑物までいましたから、読者としては迫真の描写と〝奴ら〟は必ず実在する、という確信を楽しんでいたのです。

そんなMI6が事実上の諜報員(スパイ)の求人広告を新聞に掲載したというニュースが報じられたのは20年ほど前のことだったでしょうか。

「え?俺も採用試験を受けれるの?」と思わず腰をあげましたが、その後もテレビで求人CMを流し、今回はMI5がインスタグラムの公式アカウントを開設したのです。

「世界中の若者との接点を増やし、多様な人材獲得につなげるのが狙い」(マッカラム長官)といいますから、もはや国家が存在を否定した時代があったなんて信じられません。

HPにはこんなクイズを集めたコーナーも。 

FACT OR FICTION? MI5 has a crèche for baby spooks. (○×クイズ=MI5には託児所がある?)

時代は変わりました。
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ソフトバンクグループの2021年3月期連結決算の最終利益が、4兆円を大きく上回る見通しだそうです。

日本史上ではトヨタ自動車(18年3月期)の約2.5兆円を一気に抜き去り過去最高。

バブル崩壊まで一般的だった〝ガラパゴス決算〟ではなく、グローバルスタンダードの国際会計基準に則った数字ですから、Google(20年12月期)の約4兆3000億円を抜いてAppleの約6兆円を追いかける数字です。

韓国のネット通販など投資先が株式上場し、高値で取引されたことで含み益が生じたのが、記録的な〝史上最高〟のカラクリです。

もはや、その業態は機関投資家、株式市場の動向で業績が乱高下する体質になっています。実際、昨年度は巨額赤字に沈んでいます。

日本の企業が大きく成長するのは悪い話じゃありません。

さすが、実質世界最高の経済大国です。

ただ、日本はこのパンデミックの最中で、ワクチンも作れない国です。

高度に自由や権利が保障されているが故に、国も自治体もロックダウンなど最も有効な対策を講じることができず、零細企業の飲食店に多くの負荷をかけ、国民に一方的ななお願いをすることしかできない国です。

この国は、本当に経済大国なのでしょうか?

作れないのは、ワクチンだけでないかもしれません。

もう、この国からはカップヌードルもウォークマンも生まれないでしょう。

もう何も作れない、生み出せないのかもしれません。

お金をぐるぐる回すことでしか利益を生むのことが出来ない企業がひしめく、そんな国になってしまったのかもしれません。
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世界のボクシング界で最も注目されるThe Boxing Writers Association of America(BWAA)の各賞が発表されました。

◉Sugar Ray Robinson Award Fighter of The Year(シュガー・レイ・ロビンソン杯=年間最高選手賞)

ノミネートされた6人(Canelo Alvarez Gervonta Davis Tyson Fury Teofimo Lopez Jr. Errol Spence Jr. Joe Smith Jr.)の中から選ばれたのは、テオフィモ・ロペスJr.。

リング誌ではフューリーとのダブル受賞でしたが、最も権威のあるBWAAでは単独。このボクサー最高の名誉に輝いた米国人は、2015年のフロイド・メイウェザー以来5年ぶり。

さらに、父親のテオフィモ・ロペスSr.はEddie Futch Award Trainer of the Year(年間最優秀トレーナー賞)、マネージャーのデヴィッド・マクウォーターもCus D’Amato Award Manager of the Year(年間最高マネージャー賞)に選出されました。

〝チーム・ロペス〟は三冠達成を果たしたことになります。
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このクラスはロペスを筆頭にライアン・ガルシア、ガーボンタ・デービス、デビン・ヘイニーと、米国の人気者が並んでいます。

中谷正義と日本の「ライト級ウォーズ」の波が彼らに襲いかかる日もやって来るはずです。

中谷らがロペスやガルシアを米国リングで沈めるシーンを早く見たいものです。




◉Muhammad Ali – Joe Frazier Award Fight of the Year(モハメド・アリ−ジョー・フレージャー杯=年間最高試合賞)

ノミネート6試合(Gervonta Davis-Leo Santa Cruz Carlos Gongora-Ali Akhmedov Juan Francisco Estrada-Carlos Cuadras II Masayoshi Nakatani-Felix Verdejo Alexander Povetkin-Dillian Whyte Jose Zepeda-Ivan Baranchyk)には「中谷vsベルデホ」も挙がっていましたが、今回は受賞を逃しました。

受賞したのは「ホセ・セペダvsイヴァン・バランチェク」。 5ラウンドで両者が8度のダウンを応酬する大激戦でした。
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様々なメディアが今年のアウォードを発表しています。

12月30日水曜日の真昼間にご紹介するのは米国Yahoo!Sportsの各賞です。

Yahoo!Sportsではこの4−5年、ケビン・アイオラがMMAとボクシングをほぼ一人でカバー。

この人が決める個性的なPFPランキングは、以前は異論反論が寄せられていましたが、最近は無視されています。

この賞も「アイオラ選」です。
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 Fighter Of The Year :デオンティ・ワイルダー

Runners-up(次点、候補者)にはテオフィモ・ロペス、ガーボンタ・デービスに続いて井上尚弥の名前も。他にはエロール・スペンス、ローマン・ゴンザレス、ファン・フランシスコ・エストラーだ、エマヌエル・ナバレッテが候補に挙がりました。


Fight of the Year:ホセ・セペダvsイバン・バランチェック

5ラウンドで8つのダウンが応酬されたスペクタクル。何度も流れが変わり、決定的で劇的なフィニッシュ。この試合以外は考えられない。


Trainer of the Year:シュガーヒル・スチュワード

フューリーを予想外のスタイルでデオンティ・ワイルダーをKOした、あのシナリオを書いたシュガーヒルで決まり。


Prospect of the Year:エドガー・ベルランガ

この賞は「将来、世界最高のボクサーになる可能性が現時点で最も高い若者」に与えられるべき(現時点で最も完成された若者ではない)。


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Yahoo!はこの4賞だけ。

MMAも合わせると8賞を一人で決めてるので、これが精一杯なのでしょうか。

いずれにしても、いろんな見方がありますから、複数人による投票制が望ましいのは当然です。

その意味で、各メディアの代表者が投票するBWAAアウォードが最も価値あるものとみなされるのも、また当然です。
 
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全部、気のせいなのですが、巡り合わせを意識することがあります。

誰にでもあることだと思います。

ウィスキーのことを考えていると、バーの人から電話があったり…。

子どもが英語の先生になったとき、仕事上でも英語の教材や、英語教育の案件が立て続いたり…ふだんよりもそういうことを意識しているからなんです。原因は。

三日前に、ミニシアターの「ジャック&ベティ」にふわっと立ち寄った時、中学生くらいの男の子二人がチラシを並べたラックの前で「この映画、見に行こう」と話しているを見かけました。
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その映画が「神か悪魔か ディエゴ・マラドーナ 二つの顔」でした。

あんな若い子でも、普通に知ってるなんて、偉大な人です。



それにしても。

なんだかんだで、絶対死なないと思ってました。あの人だけは特別なんだと思ってました。

それなのに、早すぎます。
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テオフィモ・ロペスのコーナーに就くアシスタントトレーナー、ジョーイ・ガマチェ。

「オッズも予想も不利?ネットや紙の上で何を語ろうが、それは全部ウソだ。リングの上で起きたことだけが、事実であり真実だ。1980年にロベルト・デュランがシュガー・レイ・レナードに挑戦したときから、あなたたちメディアは一歩も前に進んでいない」。

現代最高のボクサー、ワシル・ロマチェンコへの挑戦が決まってから、テオフィモ・ロペスはロベルト・デュランの再来という煽りをよく目にするようになりました。

米国人でもメキシカンでもプエルトリカンでもない〝異邦人〟が米国のリングでスターの座を射止めることは極めて稀です。

そのキャリアが極めて稀で異常で変態的なパッキャオはもちろん例外ですが、デュランも例外中の例外の一人です。

ホンジュラスにルーツがあるとはいえ、ニューヨークで生まれ育ったテオフィモを〝異邦人〟というのは、ちょっと違う気もしますが、デュランを拠り所にしたい気持ちは良くわかります。
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当然のことながら、ガマチェもロマチェンコは認めています。

「五輪で2大会連続金メダル。微妙な内容であってもそれは至難なのに、ロマチェンコはそうじゃないから、特別なんだ。彼を見るとウィリー・ペップを思い出す、それくらいに凄い。そして、世界はロマチェンコをほぼ正確に評価している」。

そして、ロペスについては「間違いなく、世界で最も過小評価されている才能だ。人気先行の一発屋のような見方は、完全に間違っている。テオはオリンピアンで約170戦のアマチュア経験がある。彼のボクシングIQと、その防御ほど見過ごされているものはない」。

 If I was Lomachenko and his camp I would say, ‘Hey, we don’t need this fight. This is the wrong fight for you’.

「私はかつてロマチェンコのコーナーにも就いていたが、今もそうなら、この試合はやらせたくない。ロマチェンコにとって危険なだけで、プラスは何もないのだから」。

「テオが勝つと言っているのは、私が彼の陣営だからじゃない。彼のことをよく知るに至ったからだ」。

「テオを過小評価する人は必ず中谷正義のことを持ち出すが、彼は18戦全勝の東洋王者だ。しかも180㎝を超える身長とリーチ、彼に苦戦しないボクサーはいない。そして、これを言うとテオは怒るが、あの試合前のテオの心理状態は人生最悪だった。彼の姉妹と、彼の奥さんの間が上手くいかなかなくて、練習に身が入らなかったんだ」。

ロペスの妻と姉妹の間に確執があるのは事実ですが、中谷戦の背景についてガマチェが直接知り得るわけがありません。

なぜなら、ガマチェがテオフィモ陣営に加わったのは、大苦戦した中谷戦の後なのですから。

リングの外では虚々実々が渦巻きます。

しかし、事実と真実はリングの上だけにしか存在しません。

試合開始のゴングが鳴るまで、あと15時間を切りました。 
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日本航空が機内や空港内での英語アナウンスでの「レディース&ジェントルマン」という呼びかけを、10月1日から「オール パッセンジャーズ」「グッドモーニング」などに変更しました。

「性別を特定した表現ではなく、中立的な表現が望ましいと考えた」ということですが…いくらなんでもそこまで気を遣いますか!?

オール パッセンジャーって…センスのカケラもありません。

なんだか暗愚に先回りした、ナンセンスな気遣い狂想曲のステージは、ついに「レディース&ジェントルマン」まで侵略の魔の手を伸ばして来たのでありました。
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  ↑これもNGですね、絶対。

際どい水着姿のラウンドガールを侍らせて、ジミー・レノンJr.が「レディース&ジェントルマン!」と甲高く叫ぶボクシングのリングには、そんな卑屈な気遣いは絶対に持ち込んで欲しくありません!
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シカゴ・カブスのエース、ダルビッシュ有がサイ・ヤング賞に猛チャージをかけています。
勝利数は1位タイの7、防御率は1位に0.15差に肉薄する1.86、奪三振も1位に4つ差の79。

現時点でも〝最右翼〟と言っても差し支えないポジションですが、三部門全てでトップなら文句無しの受賞です。

野茂英雄から松坂大輔、田中将大まで優秀な先発投手を絶え間なく輸出して来た日本ですが、MLB投手最高の名誉、サイ・ヤング賞を視野にとらえることは出来ませんでした。

MLBで日本人が残した最も偉大な爪痕は、イチローがやってのけた2度の首位打者であることには誰も異論はないでしょう。

投手がイチローに並ぶには、最多勝か防御率のタイトルを2度獲得することが一つの目安でしたが、サイ・ヤング賞となると〝一発逆転〟という見方も出来るかもしれません。

では、日本人が過去に獲得した栄光・名誉で、イチローを上回るアスリートは存在したでしょうか?
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宮本武蔵とイチローを重ねて語った秀逸過ぎる記事「たとえこの冬に終わりがなくとも」。ESPNマガジン誌から。

まず、サッカーではバロンドールを獲ればイチロー越えが有力ですが、まだあのトロフィーの争奪戦に参加した日本人もいません。

ボクシングでは10階級時代に軽量級史上初の二階級制覇を果たし、60年代PFPキングのエデル・ジョフレを2度にわたって撃破したファイティング原田が候補です。

しかし、その爪痕を最も評価しているのが欧米のボクシング歴史家というのが引っかかります。

原田を知る世界のボクシングファンは、ほとんどいない気がします。それどころか、日本でも「最も偉大なボクサー」のアンケートをとると具志堅用高や井上尚弥らにも票が流れる気がします。

アマチュアスポーツ、五輪スポーツまで視野に入れると北島康介や吉田沙保里らも候補かもしれませんが、世界を抉った爪痕というには、あまりにもドメスティックな盛り上がりが優っている気もします。

なにはともあれ、ダルビッシュには是非ともサイ・ヤング賞を掴み取っていただき、この類の酒場の与太話に火を付けて欲しいものです。

SNS大好きなダルビッシュです。サイ・ヤング獲ったらいつもに増して饒舌になるでしょう…ちょっとめんどくさい気もしますが、サイ・ヤング獲ったら何書き込んでも許します!
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ボクサーの年齢、その若さに、あらためて驚かされることが多々あります。

具志堅用高がハングリーなペドロ・フローレスの攻勢に燃え尽きたのは、なんと25歳のとき。

シュガー・レイ・レナードが長期ブランクからまさかの復帰、マービン・ハグラーを競り落としたのは、まさかの30歳のとき。

マニー・パッキャオがマルコ・アントニオ・バレラを圧倒して、ファイティング原田の〝アジア最高〟の座を激しくチャージしたのは、まだ24歳のときでした。
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ミドル級の元王者アラン・ミンターが癌のため、69歳で亡くなりました。

完全統一王座の座をかけてビト・アンツォヘルモと死闘を繰り広げ、ハグラーの強さを世界に改めて知らしめてくれたサウスポー。

ハグラーに惨敗した一戦はプロ45戦目でしたが、調べてみるとまだ29歳の若さ、ハグラーより3つだけ年上でした。

私の中ではレジェンドの戦いに登場する貴重な脇役で、その年齢ももっと重ねていると思い込んでいました。

ミュンヘン五輪ミドル級で銅メダルを獲得して、プロ転向。

米国の五輪金シュガー・レイ・シールズを5ラウンドTKO、晩年のエミール・グリフィスをポイントアウトするなど、そのキャリアは鮮やかな色彩に富んだものでした。

ミンターは英国ボクシング史上、ただ一人唯一のUNDISPUTED MIDDLEWEIGHT CHAMPION、まだタイトルに幾ばくかの価値があった時代の完全統一王者、しかもミドル級です。

ミンターからその玉座を強奪したハグラーが膝から崩れ落ちて歓喜に号泣する姿は、恐ろしく新鮮で感動的でした。

それにしても、まだ69歳でしたか。長い闘病生活を送っていたそうですから。若かったが故に癌の進行も早かったのかもしれません。

素晴らしい激闘、忘れません。安らかにお眠り下さい。 
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「16の競技から16人」と言いつつもテニスとMMAは男女ペアで出場した一方、ボクシングは男子一人(モハメド・アリ)と、妄想トーナメントとはいえ、寝ぼけながら作ったような出場者達たち。

さすが、Yahoo!sportと感心することしきりです。 
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ベスト8に進出したのは、この8人。

「史上最高のアイスホッケー選手」ウェイン・グレツキーvs「野球の神様」ベーブ・ルース。

「ナイキエアで翔んだ」マイケル・ジョーダンvs「Patriots Dynasty"(ペイトリオッツ王朝)」の名手トム・ブレイディ。

「2004−2009に史上かつてない絶対王政を築いた」ロジャー・フェデラーvs「史上最強のゴルファー」タイガー・ウッズ。

「The Greatest」モハメド・アリvs「水中最速」マイケル・フェルプス。

そして準決勝、ベスト4は…日本人の感覚からは掛け離れた大番狂わせが、二つも起きました。
 
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