フシ穴の眼 〜スポーツ疾風怒濤編〜

      Hope Lights Our Way / 希望の道を、つなごう。

カテゴリ: リング誌から

こんなデジタルな世の中になっても、好きな本や雑誌は紙媒体で読みたい時代錯誤野郎。それが私です。

仕事先でも、老若男女いろんなやつらから「なんで?なんで?」と問い詰められることもありますが、そもそも人に納得してもらう理由があって好きになったわけじゃねぇ!
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リング誌電子版3月号が届きました。

これから冬本番というのに、もう春かよ!

でも、見てしまいます。

OPENING SHOTSは我らが福田直樹の秀作がずらり。中谷潤人vsジーメル・マグラモのワンショットも。

ちょうど今、発表されているアウォードの特集号です、やはりデジタルバージョンのタイムリーさは素晴らしい…。

2020の表彰は以下の通りです。


▶︎CO-FIGHTER OF THE YEAR:テオフィモ・ロペスとタイソン・フューリーが同時受賞。

やっぱり、この賞を獲る日本人が早く現れて欲しいです。

テレンス・クロフォード、オレクサンダー・ウシク、そしてテオフィモとThe Undisputed Champion が受賞してますから、井上が来年、バンタム級完全統一なら、期待大です!



▶︎FIGHT OF THE YEAR:ホセ・セペダvsイバン・バランチェック
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昨年の「井上尚弥vsノニト・ドネア」に続いて「中谷正義vsフェリックス・ベルデホ」の「日本人が勝者として2年連続」にも期待しましたが…。

これは納得です。

ちなみにROUND OF THE YEARもこの試合の第5ラウンドが選ばれました。



▶︎KNOCKOUT OF THE YEAR:ガーボンタ・デービスvsレオ・サンタクルス

これも納得。

ただ、二つの階級のタイトルを同時ステイク、両者の階級差などいろいろスッキリしない試合ではありました。



▶︎COMEBACK OF THE YEAR:ローマン・ゴンザレス
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文句なしです。キャリア初のアンダードッグをひっくり返してカリド・ヤファイをKO!

おかえりなさい、チョコラティト!



▶︎TRAINER OF THE YEAR:テオフィモ・ロペスSR.
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予想はシュガー・ヒル、願望は井上真吾でしたが、外れました。

テオフィモ父が名トレーナー???????????

これは納得できません。



▶︎EVENT OF THE YEAR:COVID-19

これも、納得したくない。

こんなEVENT OF THE YEARは今年が最初で最後です。



▶︎UPSET OF THE YEAR:テオフィモ・ロペスvsワシル・ロマチェンコ

「中谷vsベルデホ」もアリ!と期待しましたが…。

掛け率・予想を見れば、確かに中谷は大番狂わせとは言えません。

試合の面白さなら断然、勝ってましたが、そこに焦点あてるとFIGHT OF THE YEARになってしまって「セペダvsバランチェック」に及ばない…。

しかし、考えてみると来年、中谷がテオフィモに勝つとFIGHTER OF THE YEARUPSET OF THE YEARは確実、勝ち方によってはFIGHT OF THE YEAR と KNOCKOUT OF THE YEARまでかっさらいそうです。

これ、絶対にありえないとは言えませんよ。




**************

リング誌電子版の話から、本題がそれてしまいました。

絶滅危惧種の紙媒体。

例えば、リング誌や英国ボクシングニューズ誌、デジタル化が進んでいる欧米では、プリントバージョンよりも格安低価格で、しかも早くデジタル版が届けられます。

プリントバージョンではまだ届いていないリング誌3月号が、デジタルならもう読むことができるのです。

しかも、デジタルなら記事に関連動画がついていることも多く、プリントバージョンの優位点を聞かれても「時代錯誤野郎だから!」と開き直るしかありません。

日本の「ボクシングマガジン」など場合はデジタル版がプリントバージョンを完全補完してなおかつ動画付き、しかも格安という次元にはまだほど遠いので、プリントバージョンが生き残っています(生き残ってるのかな?)。

私には毎月ポストに投函されているリング誌、スポーツイラストライテッド誌、毎週届く英国ボクシングニューズ誌、愛おしくてたまらないのです。

遠い外国から遥々やって来たということもあるのでしょうが、やっぱりとにかく愛おしいです。

こいつらが、もはや時代遅れで無価値の紙屑とはどうしても思えないのです。

そんな私にとって、心強くて、嬉しいお話。

子供の教育現場における「デジタル教科書」で先行しているヨーロッパで実施された複数の調査で「10歳までは紙媒体の教科書を使う方が習得力が高い」という結果が出ているのです。

幼児の場合、最初の文字体験がデジタルか紙媒体かで、習熟度に有意の差が認められたそうです。

もちろん、10歳以降はほとんど差がなくなるということで、特にネット環境にあるデジタルの情報量は紙媒体とは比較になりません。

それでも「10歳まで紙媒体(デジタルと併用)で学習」が未来にも定着するなら、文字通り接触した記憶は永遠に残るわけです。

全員がそうではないにせよ「紙媒体で読みたい、見たい、そばに置いておきたい」という思いを持つ10歳以降の子供たちは一定数いるでしょう。

デジタル教科書を先行している教育現場では「読解力」や「書く」能力の低下も共通して指摘されていました。

また、心身に及ぶ健康面の影響がどの程度なのかもまだ明らかになっていません。明らかになっているのは「悪影響がある」ということだけです。


また、紙媒体より前に「非効率」「無駄」というレッテルを貼られた漢字。

中国では非効率的と簡易化され、日本でも「漢字が文明の進歩を遅らせる」と言われた時代が80年代までありましたが、今は風向きが変わっています。

日本で「今年の一字」など漢字表現が発信される機会が増え、同じような行事が中国にも波及しています。

欧米でも漢字への憧れは強烈です。身近な仕事関係ばかりか、ボクサーのタトゥーを見るだけでもそれは伝割ってきます。

紙媒体や漢字は、机上の唯物主義からだけ突き詰めれば「非効率」で「無駄」です。

では、それをいうならアロマテラピーやリラクゼーションもスポーツも「非効率」で「無駄」です。

共産主義を追求した社会では、紙媒体も漢字も存在しないでしょう。

しかし、そんな社会は、まず面白くありません。

そればかりか、間違いなく弱い。何もかも弱い、どうしようもない社会です。

なんでこんな話になったかというと、リモート会議の後、世間話で「紙媒体は必要か?」みたいな話になって、相手の取引先の方からアマゾンである本が届けられたんです。

「紙つなげ!彼らが本の紙を造ってる」というハヤカワのノンフィクションでした。

お礼のメールを送ると、取引先の方(まだ20代)から「 紙媒体の良さをアピールする内容でしたか?」と意外な返信。

東日本大震災から立ち上がる日本製紙石巻工場の感動の物語ですが、紙媒体とデジタルがどうという内容ではありませんでした。

メールのやりとりが面倒くさくなって電話すると「僕、読んでなくて、タイトルだけ見て思わず送ったんです。面白かったら嬉しいし、今度内容を面白く教えてください」と、Battle of Age なことを平然と語る20代男でした。

自分が読んでない本を人に贈るか?

しかも「読んだら内容を教えてくれ」って…。まずオノレが読んで、それで面白かったら「こういう本あるんですけど」って紹介して来い!

私の周囲だけかもしれませんが、若い男の子はとぼけた子が多い気がします(悪い意味ばかりじゃなくて)。
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今年のリング誌FIGHTER OF THE YEAR はライト級で時期尚早と見られたワシル・ロマチェンコ戦で番狂わせを起こしたテオフィモ・ロペスと、デオンティ・ワイルダーから予想外のノックアウト勝利を奪ったタイソン・フューリーが同時受賞。
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これは1981年のシュガー・レイ・レナードとサルバドール・サンチェス以来…と思いきや1985年にマービン・ハグラーとドン・カリーがやはり同時受賞してました。 

先日のカネロ・アルバレスのパフォーマンスを見て「2年連続もあるか?」と慄いていましたが、とりあえず良かった、良かった。 

まあ、でも〝カネロ戦待ち〟でしたね。

これで、リング誌よりも格上のBWAA のFIGHTER OF THE YEAR( Sugar Ray Robinson Award)の行方は混沌としてきました。
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リング誌2月号はテオフィモ・ロペスが単独カバー。

見開きのOPENING SHOTSでは、井上尚弥がジェイソン・マロニーを攻めるシーンが見開き2ページで。 

このコーナーはこれまでも八重樫東や山中慎介、三浦隆司、村田諒太が飾り、日本のボクサーが取り上げられています。

井上尚弥は意外にもこれが初登場かもしれません。
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OPENING SHOTS


In his long-awaited Las Vegas debut, Ring Magazine bantamweight champion Naoya Inoue was back to his malicious best in posting a dominant seventh-round knockout over Jason Moloney at the MGM Grand.

彼が待ち焦がれていたラスベガス・デビュー。リング誌認定世界バンタム級チャンピオン井上尚弥は、ジェイソン・マロニーを7ラウンドでノックアウト、凶悪なまでの強さを取り戻した。
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リング誌 THEN AND NOW: COMPUBOX ANALYZES MIKE TYSON-ROY JONES JR. EXHIBITION から、拙訳と補足です。
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 桜の紅葉もなかなか味わい深いものです。↑
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2003年3月1日、世界中のボクシングメディアが集まった前に、ロイ・ジョーンズJr.が座っていた。

ジョーンズは12ラウンド大差判定でWBA世界ヘビー級王者ジョン・ルイスを下したあとの記者会見。ミドル級の世界王者を経てヘビー級を制したのは、ボブ・フィッツモンズ以来のなんと106年ぶりの出来事だった。

ジョーンズの初防衛戦の相手が誰になるのか?様々な憶測が飛び交っていたが、最初に名前が挙がり、その対戦が熱望されたのがマイク・タイソンだった。

▶︎当時、ジョーンズはPFP1位、歴代でも上位に推すメディアもあるほど、その評価は天井知らずでした。一方で「弱い相手を圧倒するが、強い相手と戦っていない」という指摘も多く〝106年ぶりの快挙〟にしても「階級最弱王者を狙い撃ちにしただけ」「初防衛戦が注目」と冷ややかな目も向けられていました。

当時のタイソンは3年間の服役などでブランクを作り、レノックス・ルイスに予想通りに惨敗するなど化けの皮は剥がれていましたが、まだ36歳の危険なヘビー級ボクサーと見られていました。

タイソン戦は、その実力が報酬に正当に反映されていなかったジョーンズにとって巨額のファイトマネーが保証されるメガファイトになるはずだった。

気の早いラスベガスのオッズメーカーは両者の勢いから2-1で元ミドル級王者有利の数字を立ち上げ、試合を煽った。

しかし、あの記者会見の途中で、ヘビー級挑戦のためにジョーンズが返上したWBCとIBFのライトヘビー級王座に就いていたアントニオ・ターバーが「ジョーンズはライトヘビーですら最強を証明していない」と対戦要求をぶちまけた。

この要求を無視して、タイソン戦を選択することができたジョーンズだったがあまりにも直接的で無礼なターバーの挑発に、ヘビー級の新王者はメディアやファンが望むのとは違う選択をしてしまう。

その意味で、ターバーはボクシングの歴史を変えてしまったと言えるだろう。

ジョーンズはターバー戦に向けて少なくとも18ポンドの減量を強いられ、ライトヘビー級タイトルマッチのリングに上がる。

この試合は大苦戦の末に2-0のマジョリティデジションで、ライトヘビー級王者に返り咲いたが、ジョーンズにとってこの勝利は、長く険しい劣化との戦いの幕開けであった。

一方のタイソンは、ダニー・ウィリアムスとケビン・マクブライトという無名のボクサーに連続KO負け、そのキャリアを閉じた。

あれから17年、二人はついにリングの上で相まみえることになる。

しかし、この試合は彼らのキャリアに記録される公式戦ではなく見世物であること当時実現していたであろう試合とは何もかも様相が違う。

全盛期の彼らは階級こそ違え、圧倒的な強さでリングを支配していた点で、非常によく似ていた。

タイソンは①史上最年少(20歳と150日)で世界ヘビー級のピース(WBC)を獲得、②世界戦は12勝10KO4敗、③リング誌とBWAAの年間最高選手に2度選出(1986年/1988年)、④リング誌の歴代ヘビー級ランキングで14位(1988年)、全階級歴代ランキングで72位(2002年)、⑤2011年に国際ボクシング名誉の殿堂入り(一発殿堂)。

▶︎タイソンの全盛期はまだ高校生、その強さと日本国内メディアの絶対評価に対して、リング誌の14位の理由について「強い相手とは一人も戦っていない」という評価に、日米評価の激しい乖離に少し驚きました。

ジョーンズは①ソウル1988でライトミドル級に出場「史上最悪の判定」に泣いて銀メダル、②アマ戦績は122勝13敗、③プロデビューから17試合連続KO、④世界戦22勝14KO3敗、⑤のべ22人の元・前世界王者と対戦して18勝8KO8敗、⑥リング誌の年間最高選手(2004年)、⑦BWAAの年間最高選手賞は一度も獲得できなかったが、90年代のFIGHTER OF THE DECADE(10年間最高選手賞)には選出。

▶︎BWAAのFIGHTER OF THE DECADEに選出されていたら、常識的には年間最高選手を何度か獲得しているはずですが、これはある意味ありです。「年間でみるとより傑出していたボクサーがいたが、10年間で見るとジョーンズが一番」ということです。

とはいえ〝106年ぶりの快挙〟を「たまたまタイトルを持っていた最弱王者を狙い撃ちしただけ」と評価しないあたりはさすが米国メディアです


Prediction:(勝敗予想)全盛期は格下相手に圧倒的なパフォーマンスを見せながら、強い相手に技術と精神の欠点を暴露された二人。

2018年2月が最終戦のジョーンズは51歳、2005年6月のタイソンは54歳。両者の試合勘には大きな差があるかもしれない。

一方で、この見世物はヘビー級で行われる。もし、この試合が真剣勝負になると、タイソンのTKOを予想する。

ただし、これはexhibition(フロイド・メイウェザーvsコナー・マクレガーとは違う)。

二人はexhibitionの暗黙のルールを知っているはずだから「フリオ・セサール・チャベスvsホルヘ・アルセ」の3連戦のようなプロレス的な展開になるかもしれない。

そして、それが見るファンにとっても、二人にとっても最もハッピーなやり方だろう。



 
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どうして彼らは戻ってくるのか?

THE COMEBACK CROWD

MIKE TYSON, ROY JONES JR., OSCAR DE LA HOYA AND OTHER FORMER STARS ARE DROPPING HINTS AND MAKING PLANS TO RETURN – SO WHAT’S THE DEAL WITH THIS WAVE OF UN-RETIREES?

リング誌のドン・ストラドリーの記事から、私見も交えて…。
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Nov. 28: Carson, California (PPV)
Mike Tyson vs. Roy Jones Jr., 8 rounds exhibition, heavyweights

ボクサーがカムバックするケースには、多くの場合で共通点があります。

「カネのため」「栄光のため」です。 

もちろん、彼らは「カネのため」とは言いません。「まだできる。もう一度世界チャンピオンに返り咲いてみせる」。

「栄光のため」。「もう一度、注目を浴びたい」という自己顕示欲です。

そして、彼らのやり方は二種類あります。

一つ目は「Real Ring 〜文字通り本物のリングに戻ること」です。この〝やり方〟は当たり前ですが、悲劇的な結末を迎えます。

どんな優れたボクサーでも、自らの肉体の経年劣化と長いブランクに打ち勝つことは出来ません。

たとえ、それがジョー・ルイスやモハメド・アリ、シュガー・レイ・レナードであったとしても。
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例外中の例外は、エデル・ジョフレとジョージ・フォアマンですが、彼らが「時計に勝つ方法を知っていた」わけではありません。それは、後世のカムバッカーたちが、彼らから何も学習できないことからも明らかです。

しかし、ボクシングファンは彼らが「時計に勝った秘密」を知っています。

ジョフレとフォアマンが、飛び抜けてスペシャルだったということです。

そして…。この道に踏み出したのがセルヒオ・マルチネス。

アルゼンチンのマラビータがスペシャルであることに誰も異論はありません。しかし、お隣の国ブラジルが生んだ最高傑作ジョフレのように、飛び抜けてスペシャルでしょうか?
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名画「チャンプ」(1931年)も、カムバックするボクサーの悲劇的な結末を描いています。

そして、二つ目は「The Farce〜茶番劇で文字通りお茶を濁すこと」です。

まさに、日本時間11月29日に行われる「マイク・タイソンvsロイ・ジョーンズJr.」が「The Farce」です。

このサーカスのパイオニアを自称するフロイド・メイウェザーがMMAのスター選手コナー・マクレガーと演じた茶番劇はネバダ州アスレティック・コミッションが管轄する「公式戦」で、ボクシング史上2番目に大きな興行となり、商業的には大成功を収めました。
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オスカー・デラホーヤが踏み出してしまうかもしれないのは Real Ring ?それともThe Farce?どちらになるのでしょうか。
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少年時代のアイドルって、誰にでもいると思います。

ここでいう「アイドル」は、このブログで一般的な「アイドル」ではありません。

「オスカー、あなたは今までもこれからも私のアイドルだ」(マニー・パッキャオ) 。「サンキュー、そして、君は今から私のアイドルだ(これから素晴らしいレガシーを築かないと許さん!)」(オスカー・デラホーヤ)。…っていうのとは違うのです!

もっと、日本語的な「アイドル」、松田聖子やらジャニーズやらAKBやらの類です。

暗くて鬱屈した中高生時代を過ごしていた私にとって「アイドル=憧れの異性」は、小学校のときに父親に連れられた名画座で観たテイタム・オニールでした。

白黒のスクリーンでも、鮮やかすぎるほど輝いてた!

最初に見たのは「Paper Moon(1973年)=ペーパームーン」だとずっと思い込んでいましたが、先日NHK・BSで放送してた「The Bad News Bears(1976年)=がんばれベアーズ」だったかもしれない、とオノレの記憶の良い加減さに改めて衝撃を受けたのでした。

どちらの映画も、私が観たのは80年代、場末の名画座。

それでも、テイタム・オニールの可愛さにワンパンチKOされてしまいました。

「ペーパームーン」今、映画館で見たら、涙腺が劣化した私は泣くかもしれません…。

父親のライアンは「Love Story(1970年)=ある愛の歌」などで主演した名優、テイタムも父親と共演した「Paper Moon」で史上最年少(10歳)でアカデミー助演女優賞に輝くなど、セレブ中のセレブでしたが、南大阪でやんちゃで片付けるには目に余る少年にとっては、めっちゃ庶民的な可愛いお姉さんに見えたのです。

大ヒットした「Paper Moon」は、テレビドラマ化され、テイタムの役はジョディ・フォスターが引き継ぎます。なんという、コントラストでしょうか。

あのとき、テイタムとジョディの〝something〟が、確かに交錯しました。

その後、テイタムは「名子役は大成しない」というジンクスをなぞり、フォスターは「ジンクス破り」のキャリアを突き進みます。

中学校で野球に熱中していた私が「スクリーン」や「ロードショー」などの映画雑誌で知る〝初恋のテイタム〟のニュースはマイケル・ジャクソンとの交際、薬物中毒、ジョン・マッケンローとの結婚と離婚、父親ライアンとのトラブルも常態化…映画女優としては、それで全く問題ないのですが、映画作品には全く恵まれませんでした。

友人知人にボクシングファンは少なくても、映画ファンは当たり前に多くて、特に私の年代周辺でテイタムを知らない人はいません。

あー、ボクシングファンと同じで映画ファンも面倒くさいバカが多いんです…。。。それ、ワシやないかーい!

と、自画自賛しながら「加賀鳶 ひやおろし特別純米」(←去年お仕事した仙台の方から贈っていただきました)と茶巾寿しという〝ガッティvsウォード〟な最強マッチアップに酔っ払いつつも、テイタム話はブレません。

先日、一緒に野球してる中学生の親御さんたちと懇親する機会があって、そこに子供達のグランパ&グランマも何組か来てくれました。

そんな先輩たちは映画ファンもいて、あるグランパがちょうど放送してた「がんばれベアーズ」について「ああいうB級映画はダメですよね」みたいなことをおっしゃったので、「あれはB級映画じゃありません!」と、父兄さんとの受験英語や受験数学のうざったい話から、ワシの縄張りへ。

「ジョディ・フォスターは別格」「ブルック・シールズやフィービー・ケイツがアイドルでした」と80年代映画のアイドル話に発展、「テイタム・オニールって、あれからどうしてるんでしょう?」という良い感じにに年取ったおじいさん(といっても私と15くらいしかかわりませんが)の言葉に、すぐそこの書棚のリング誌に載ってんねんと、家族にもあまりおおっぴらにしないコレクションの一冊を見せました。
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2012年3月号ですから8年前です↑。

ライアン「ボクシング経験?もちろんあるさ!50年代に子供だった私たちにとってグローブは当たり前の遊び道具」「ロッキー・マルシアノは神様だった。ボクシングのスター選手は誰もが知ってる有名人だったんだよ」。

テイタム、綺麗な大人の女性になりましたが、私が憧れたテイタムとは全く違います…一番酷い言い方かもしれませんが、その後の映画や言葉、いろんな彼女からは、かつてのオーラは微塵も感じられません…。


そのページを開いて「10年近くも前ですが」と渡しましたが、リング誌と気づかれるかなと思いましたが、さーっと読み込まれて「さすが洋雑誌も読まれるんですね」と全く気づかれませんでした…。

まー、リング誌なんて知るわけないですね。

そもそも「リング誌のPFPは権威がある」とか盲信している本物のバカども見たことないんですから。

その〝グランパ〟には私も気づかなかった綴りの間違いを指摘していただき「これ、カス雑誌なんです」と苦笑いした次第でした。

ああ、「ペーパームーン」どっかにDVDがあったはず…。
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英連邦の「ロンズデールベルト」。リング誌の「世界王者ベルト」。

格好いいです。最高に格好いいです。

今夜はそんなリング誌のクラシックなベルトの〝レッドカーペット〟。

まずは、史上最高のディフェンスマスター、ウィリー・ペップ(career=1940-1966)。日本のボクシングファンは100人中100人が大嫌いなレフリーでもあります。
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簡素です。芸のない四角いバックルの下の装飾は、結構脆そうです、触れなば捥げん、な感じ。ちゃっちい感じが伝わってきます…ペップ、大嫌い。

続いて、ジョー・ルイス(career=1934-1951)。

「画像の選択にボクサーの好みが透けて見える」というのは、言いがかりです。実際に、ペップのはちゃちいのです。

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ジョー・ルイスのリング誌ベルトは、現在の雛形でしょうか。井上尚弥や京口紘人が腰に巻くものとほぼ同じです。

続いて、ジョージ・フォアマン(career=1969-1997)。

あれ、バックルが卵型に。

両サイドには「ジョー・フレイジャーに2ラウンドKO勝利」「1973年1月22日ジャマイカ・キングストン」が刻印。

これも、格好いいです。
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そして、いきなり現代。

ファン・マヌエル・マルケス(career=1993-2014)と、山中慎介(career=2006-2018)、タイソン・フューリー(career=2008〜)。

バックルが「ジョー・ルイス」に回帰しています。

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山中のベルトにはバックルの鷲の股下に宝石らしきものが埋め込まれていますが、マルケスのには見当たりません。

微妙に所々、違います。

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リング誌ベルト、格好いいですわぁ〜。

ペップのはしょぼいけど。 
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11月6日(金)東京:後楽園ホール
WBO世界フライ級王者決定戦


日本ではほとんど報道されていませんが、リング誌では「何度も延期された世界タイトルマッチ、中谷潤人vsジーメル・マグラモが3日後、ついに激突する」としっかりレポート。

リング誌ランキングで中谷は7位、マグラモは9位。世界基準の実力を持った二人が戦って勝者がWBOのピースを獲得します。

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▶︎▶︎▶︎中谷はこの試合にかつての対戦相手を招待している。

 I will win on their behalf and I want to dedicate my victory to them.

「ボクシングは食うか食われるかの残酷なスポーツ。一つの敗北でキャリアが終わることもある。そんな世界で、私は幸運にもこの舞台まで辿り着いた。過去に戦った20人の代表として、勝利を彼らに捧げたい」。

試合前に対戦相手のテープをほとんど見ない中谷だが「寺地拳四朗と京口紘人とのスパーリングの話は聞いている。臨機応変なボクシングで賢く戦わなければならない。ボディとアッパーがカギになる」とマグラモを評価。

※Editor’s note: 昨年行われた京口とのスパーではリング誌ジュニアフライ級王者の肋骨を折り、鼓膜を破った。

26歳のマグラモは、24勝20KO1敗の戦績ほどのハードパンチャーではないが、細かいパンチを集めて相手を追い詰めていく。

無敗の22歳は「コンビネーションを分断することが大切。私のリーチが活かせるはず。どんな状況になっても対応できるように、BプランやCプランも考えなくてはならない。マグラモはサウスポーを得意としているそうだが、彼が勝ってきた相手と私ではレベルが番う」と自信を深めている。

自信の源は、中谷は昨年、元IBFジュニアフライ級王者メリン・メランドを6ラウンドでストップしたこと、そして今年初めに行った5週間に及ぶ米国合宿だ。

メイウッド・ボクシング・クラブで名匠ルディ・エルナンデスの指導を受け、元IBF/WBAジュニアフェザー級王者ダニエル・ローマンと30ラウンドのスパーリングもこなした。

7月には富士山の近く山梨でも合宿を張り、寺地や黒田雅之ともスパーリングを重ねてきた。

エルナンデスはセコンドに付きたいと熱望したが「14日間の隔離期間」などの問題がハードルになり来日できないが「タフな戦いになるかもしれないが、11月6日に世界は22歳の才能を目撃する」と勝利を信じている。

マグラモは、プロボクサーを多く産み出しているボクシング一家の生まれ。父親のメルビンはマニー・パッキャオとも拳を交えている。▶︎▶︎▶︎
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マグラモはWBOの「オリエンタル」と「インターナショナル」の地域タイトルを獲得してランキングを上げてきた強豪です。

オッズは中谷2/5(1.4倍)、マグラモ2/1(3倍)と22歳の日本人有利と見ていますが、果たして?!


◉テレビ放送予定(11月6日)
▶︎日テレジータス 17:45~生中継
▶︎BS日テレ 19:00~生中継
▶︎地上波日テレ 27:19~録画放送  
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リング誌1月号はチャーロ兄弟の特集。

というか、もう1月号ですか。

この号ではノニト・ドネアの記事も。

FLASHBACK〜「過去の記憶を思い出す」というそのままの意味に加えて「フィリピーノフラッシュが帰って来た」ということを引っ掛けたタイトルです。

書き手はESPNから独立したダン・ラファエル。
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なんか悪者なんですが。大橋秀行会長なんかも人相悪ぅ。右は誰?まさかお父さん?お父さんは、確かに人相悪いけど。
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リング誌は英語版とスペイン(メキシコ)語版の2つあるのですが、まさか売り上げはすでに逆転してる?

ノニト・ドネアのWBSS参戦が発表されたとき、多くの人は驚きを持って受け止めた。

「世界トップ8」の資格がないのにどうして?

ドネアは7年前まではトップ選手だったが、今の彼は当時のボクサーではない。さらに、その7年間上の階級で敗北と苦戦を強いられたことから、クラスを二つも落とすのだ。

2012年、ドネアはBWAAの年間最高選手賞を獲得したが、皮肉なことにこの年から下り坂を転がり続けてきた。

優勝候補の一角、ライアン・バーネットが試合中に負傷して棚ぼたの1回戦突破、ケガを理由に戦線離脱したゾラニ・テテの代打ステフォン・ヤングを豪快に倒しはしたが、相手はヤングだ。

そして、決勝は圧倒的な内容で勝ち上がってきたPFPファイター、井上尚弥。

敗れはしたものの、圧倒的不利の予想を跳ね返し、決定的な場面も作って日本のモンスターを追い込んだ。

“When I win, it makes me want to retire. When I lose, it makes me want to keep going.”
– Nonito Donaire


「もし井上に勝っていたら引退も考えたかもしれない。しかし、負けた。負けたから立ち上がって前に進むんだ」。

「私はやられっぱなしでは絶対終わらない。やられたらやり返す。その魂は消えずにずっと燃やし続けてきた」。

「7年間もドネアは終わったと言われ続けたが、全く気にしなかった」。

With the right focus and the right mind, I’m still as dangerous as I was 10 years ago.

「正しい集中と心構えで、私は10年前と変わらない、今も危険なファイターだ」。
 
井上戦の2年前、ヘビー級でも老いたライオンと若いライオンの対決が年間最高試合に選ばれた。「 ウラジミール・クリチコvsアンソニー・ジョシュア」だ。

「あの試合を思い出した。若いライオンの思い通りにはさせないってね」。

 マネージャーのリチャード・シェイファーは「軽量級のフィリピン人が正当な評価を受けないのは仕方がない。それでもノニトは年間最高選手賞に輝いた。年間最高KO賞は2回も、年間最高ラウンドも、そして井上戦では年間最高試合賞も。彼は殿堂入りするだろう」と、逆境の中でも実力で評価を勝ち取ってきたと絶賛。

12月12日にはWBCバンタム級王者ノルディーヌ・ウバーリへの挑戦が決まっている。

「不利と言われてるのは知っている。引退するのにいい頃合いという人もいる。でも不利と言われるのはビック・ダルチニアンに挑戦した13年前から言われているし、この8年間は引退すべきという意見を何度も聞いてきた」。

「不利と言われるほど燃えるし、引退すべきと言われたら絶対やめないと決意を新たにするんだ。それが私の性分なんだ」。

「また、日本のリングに上がるさ。井上との初戦はWBAベルトだけだったけど、今度はWBCともう一本も欲しいね。カシメロとは友人だけど、リングに上がれば関係ない。井上とも友人だけど、今度は勝たせてもらう」。
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リング誌電子版がジェイソン・マロニーへのインタビュー記事をアップ。

Moloney, who is rated No. 6 by The Ring at 118 pounds, is looking forward to testing himself against the big-punching Japanese star.

リング誌バンタム級6位にランクされるマロニーは、日本のスター・強打の井上尚弥と試練の一戦に挑みます。

「夢が叶った。私の夢はバンタム最強ボクサーになること。これは究極のチャレンジ」と29歳のマロニーはファイターとしての喜びを噛み締めている。

「井上は速くてパワーもある、特別なファイター。しかし、欠点がないファイターはいない、どんなファイターでも負けるときは負けるべくして負けるのだ」。

「攻撃のときにガードが緩くなるのはわかっている。そこを突けるかどうかが勝敗を分ける」。

ウィリアムヒルのオッズは1−12、マロニーは完全無欠のアンダードッグだ。

「アンダードッグは嫌いじゃない。世界が間違っていたことを証明する快感はたまらないだろう。17歳の時から多くを犠牲にして、ボクシングに全身全霊を捧げてきた。全てはこの日のためだ」。

マロニーは弟アンドリューと5月中旬に渡米、今回の試合に向けては10月2日にラスベガス入りした。

「渡航許可が出たのは幸運だった。空港は静かで人も少なく、飛行機も乗客はほとんど乗っていなかった。みんな3人分のシートを独り占めしてリラックス、シドニーからサンフランシスコまでの15時間の旅は最高に快適だった」。

「マネージャーのトニー・トゥルジには感謝しかない。こんなパンデミックなのに試合を用意してくれて、最後は井上を引っ張り出してくれた。今思うのは、井上だってこの状況で大変な思いをしてきたってこと。だからこそ、私は井上に失礼のないように最高の状態を作ったし、井上も過去最高の状態でリングに上がって欲しい」。

「大きなバエスと無観客のThe Bubbleで戦えたことは、二つの意味で井上と戦う良い予行練習になった」。

Andrew-and-Jason-Moloney-Photo-credit-Ryan-Songalia
どっちがジェイソンで、どっちがアンドリュー?右がハロウィンで井上に挑むジェイソンです。


▶︎トゥルジはring tv.で「オージーがリング誌タイトルを獲るのは51年ぶりのことだから、感慨深い。日本史上最高のファイティング原田はライオネル・ローズとジョニー・ファメションに負けている。そして、井上は現代最高の日本人。それにしても、よく出来た物語だと思わないかい?」と、もう勝った気でいますが、日曜日で覚める夢です。今のうちに楽しんでいなさい。

「チーム・マロニー」は一枚岩で、良い意味で絆も強いことが有名です。

井上に粉砕されても、見苦しい言い訳などせずに潔い態度で現実を受け入れてくれるはずです。
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