フシ穴の眼 〜スポーツ疾風怒濤編〜

      Hope Lights Our Way / 希望の道を、つなごう。

カテゴリ: お金(マネー)の話

フロイド・メイウェザーとコナー・マクレガーの再戦交渉が順調に進み、細かい条件を詰めるだけの段階とザ・サン紙など複数メディアが報じました。

当の2人がSNSで交渉いていることに、UFCのダナ・ホワイトは「馬鹿げてる」と唾棄。

マクレガーはUFCとの契約から、誰と戦うにせよUFCの承諾が必要となります。

もし、契約を破れば高額の違約金が請求されるのでしょう。

ホワイトは「この試合が行われる可能性はゼロ。マクレガーの次の試合はケージの中だ」と断言。

「三流新聞が何を書き立てようが、こんな馬鹿な試合は許さない」と嫌悪感を露わにしています。

初戦はメイウェザーvsパッキャオに次ぐ、ボクシング史上第2位の大興行になりましたが、プロモートはメイウェザーとマクレガー、そしてホワイトの鼎立型で、取り分は一番少なかった悔しさもあるかもしれません。

もし「2」が挙行されても、初戦ほどの反響はあり得ません。

ファン・マヌエル・マルケスが激動してるように「品質の低いボクシングが高く売れるのはおかしい」。

ただ、それを言い出すとマルケスもexhibitionに興味を示した時期もありますし、マルケスも所属していた軽量級ボクシングの質の高いファイターは、2年間もPFP1位に君臨したローマン・ゴンサレスがピークですら100万ドルに届かないファイトマネー、不人気と低報酬に甘んじています。

もちろん、品質の低いものに高いカネを支払うのは消費者の自由です。

チョコラティトやモンスターの高級なボクシングよりも、茶番を見たいなら、それは自由です。

美味しい料理よりも残飯の方がお好みなら、それはそれでどうぞ、ご自由に。

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ESPNからWould you like to see Floyd Mayweather and Manny Pacquiao back in the ring?(メイウェザーとパッキャオがリング復帰するとしたら、あなたは見たいか?)。

フロイド・メイウェザーは2017年に引退宣言、それから間歇的にexhibitionの茶番劇を繰り返してきました。

「それ」が茶番劇であろうが、公式のボクシングマッチであろうが、今でも最も大きなカネを生み出すと考えられるのは「メイウェザーvsパッキャオ」です。 

米国で飽きられ、中東での初戦が延期になってしまったメイウェザー。大統領選挙では大番狂わせを起こせなかったパッキャオ。

カネになるイベントは必ず実現する。「メイウェザーvsパッキャオ2」も、今このタイミングは絶好にも思えますが…。
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「 今のメイウェザーは見たくない。2001〜2005年の試合を見返すだけで十分。あの頃のメイウェザーの試合は本当に面白かった」(ベン・ベイビー記者)。

階級を上げて、リング外で下劣なパフォーマンスを繰り広げて人々の嫌悪を煽って、巨額のファイトマネーを手にするメイウェザーは退屈な試合を重ねて、引退後は茶番劇路線に一直線。

中東の富裕国があぶく銭でメイウェザーを招聘しましたが、所詮は中身のない茶番劇です。すでに、米国市場でメイウェザーの茶番劇に買い手がつかないのは、ニセモノの見世物だということに、みんな気付いたから。

中東の王族もそのうち飽きるは、間違いありません。
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「パッキャオはもう43歳。現役時代から政治に強烈な興味を示し、議員との二刀流を振るってきたレジェンドはリングに未練はないはず。自分を偉大に成長させてくれたボクシングへの恩返しとして、MPプロモーションズの仕事は続けるだろうが、それもリングの外の話。彼がリングの中に戻ってくることはない」(マイケル・ロゼンタイン記者)。 

二人がリアルのリングに復帰する可能性は低いと思いますが…。 
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昨年7月の初戦がドローに終わったため、仕切り直しの再戦となったUndisputed Junior Middleweight Championship=ミドル級完全統一タイトルマッチ。

前日計量は リング誌/IBF/WBA/WBC王者ジャーメル・チャーロが152ポンド3/4、WBO王者ブライアン・カスターニョが1ポンド重い153ポンド3/4。
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承認料の課金はカスターニョがファイトマネーから4団体に3%ずつ計12%、ジャーメルが11%。この1%の差は、IBFが統一王者の課金を2%としているため。

WBOにも同じ〝統一王者優遇〟ルールがありますが、カスターニョはWBOタイトルしか保持していないため〝割引優遇〟は受けれません。

初戦のファイトマネーはチャーロが100万ドル、カスターニョ50万ドル。このときも、それぞれ11%と12%を支払ってますからIBFは16万5000ドル、その他3団体がそれぞれ18万ドルを手にします。良い商売ですねぇ。

今回の再戦、ファイトマネーはまだ公表されていませんがチャーロ175万ドル、カスターニョ150万ドルと見られていますから、承認団体ウハウハです。
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【BBC】One of the richest monarchs in the world, President Sheikh Khalifa bin Zayed al-Nahyan of the United Arab Emirates, has died at the age of 73.

世界屈指の資産を持つアラブ首長国連邦のハリファ・ビン・ザイド・ナハヤン大統領が13日、死去した。73歳。2014年に脳卒中の手術後は公の場に姿を見せる機会は減っていた。

経済開発や近代化、軍備増強などを推進し、UAEを中東屈指の経済大国に成長させ、ドバイにある世界一の超高層ビル「ブルジュ・ハリファ」(高さ828メートル)は、ハリファ大統領の功績をたたえて名付けられたもの。

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大統領死去を受け、UAEは13日から40日間の服喪を宣言しました。

これに伴い、14日土曜日に予定されていた「フロイド・メイウェザーvsドン・ムーア」の8ラウンドexhibitionイベントは延期になります。

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ドバイの超高級ホテル「ブルジュ・アル・アラブ」のヘリポートに特設されたリングは、地上700フィート(約210m)で、ボクシング史上最も高い場所で行われる試合、わずか20席のチケットは1枚18万7000ドル(約2427万円)でした。

このホテルのヘリポートでは2016年にロジャー・フェデラーとアンドレ・アガシもexhibitionマッチを開催しています。

悪趣味です。 
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Forbes誌がThe World's Highest-Paid Athletes(世界のアスリート長者番付を発表しました。

この1年間で最も稼いだアスリートはリオネル・メッシで総額1億3000万ドル。内訳は選手報酬7500万ドル、それ以外の収入5500万ドル。

「それ以外の収入」は多くの場合スポンサー収入など〝タレント活動〟ですが、昨年度のコナー・マクレガーのように所有するウィスキー会社の売却で1億5000万ドルも稼いだ〝副業〟ケースもあります(マクレガーの総額は1億8000万ドルで昨年度1位)。

トップ10はNBA選手4名、サッカー選手3名。NFLとテニス、ボクシングから1名ずつ。

それ以外の収入で目を引くのは、毎度のことですがロジャー・フェデラーで今回は8位。総収入9070万ドルの内、なんと9000万ドルが「それ以外」。選手報酬は〝わずか〟70万ドルに過ぎないのです。

選手としては下り坂でも、企業からの人気はいまだ衰えず。さすがフェデラーです。

とはいえ、選手報酬だけなら村田諒太はもちろん、井上尚弥よりも下です。

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そして、やはり毎度のことながらフェデラーと真逆で「それ以外」が極端に少ないのがプロボクサー。

カネロは9000万ドルを稼いで、選手報酬は8500万ドル、それ以外は〝わずか〟500万ドルにとどまりました。

カネロにはヘネシーやドルチェ&ガッバーナなど高級ブランド、テカテビールなどの飲料・食品のスポンサーが付いていますが、フェデラーの9000万ドルとは比べるべくもありません。

とはいえ、スポンサー収入が少なく、選手報酬がほとんどというのは格好いいと思います。

暴言・失言でスポンサーが離れても痛手は少ないし。

トップ10に入るには8000万ドル越えが一つの目安ですが、大坂なおみと錦織圭のテニスプレーヤーに可能性があるくらいで、日本人には高い壁です。
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カネロ・アルバレスが引退後3年の一発殿堂に輝くことに疑いようはありません。

多くのメディアが独自にランキングしているPFPは、世界評価の目安の一つ。

1年間はもちろん1ヶ月、1週間単位でシャッフルされることも珍しくないネコの目ランキングで、記憶に残りにくい、表彰制度もありません。そしてメディアを超えてランキングが一致することはまずありえません。

それどころか、1位が異なるケースも当たり前です。

オリジナル8の時代にはPFPなど誰も関心を示しませんでしたが、同じ階級ですら誰が一番強いのかがわからない現代、妄想で作るPFPはファンの自慰的お遊びとして楽しまれています。

PFPは、mysicl ranking(根拠のない妄想)とはいえ、あらゆるメディアが1位に推す、投票制で1位満票を獲得する、となるとそれは所詮は妄想であっても、誰もが同じ幻覚を見ていることになります。

マニー・パッキャオやフロイド・メイウェザーの全盛期は、どのメディアもどの投票者からも1位と支持されていました。

では、現状のカネロは、その域に達しているのでしょうか?
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「カネロがその気ならクルーザー級に落とす」(オレクサンダー・ウシク)。アンチも多いカネロですが、周辺階級のボクサーからは圧倒的な人気を集めています。

Canelo has told Hearn that he believes that he can beat Usyk for the heavyweight straps - if the bout was made at a catch-weight of 201-pounds - which is one pound beyond the cruiserweight limit. カネロはエディー・ハーンに「201ポンドのキャッチウェイトならウシクに勝てる」と語った。

ヘビー級のキャッチウェイト …。本気で言ってるなら脳みそ腐っています。

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全米ボクシング記者協会(BWAA)、 Transnational Boxing Rankings Board(TBRB)、リング誌、英国ボクシングニューズ誌、boxingscene.com のPFPはいずれもカネロが1位。

4月27日に更新されたESPNのPFPは16名の投票。カネロを1位にしなかったのは、ベルナルド・ピラッティ記者ら5名でいずれもテレンス・クロフォードをトップにしています。

▶︎First place(1位票): Alvarez (11), Crawford (5)

▶︎Second place(2位票): Crawford (5), Alvarez (4), Spence (3), Fury (2), Usyk (2)

▶︎Pilatti(ピラッティのランキング)::1. Crawford, 2. Spence, 3. Inoue, 4. Alvarez, 5. Fury, 6. Lomachenko, 7. Estrada, 8. Usyk, 9. Davis, 10. Taylor


「カネロは1位ではない」と見る専門家が三分の一程度も存在、ピラッティのように2位ですらない4位という見方もあります。

ジュニアミドル(154)級から ライトヘビー(175)級までの25ポンドレンジで4階級制覇を達成、スーパーミドル(169)級でUndisputed(完全統一) championとなったカネロのレガシーは現役ボクサーの中では傑出しています。

パッキャオやメイウェザーのように満票文句無しのPFPキングではないとはいえ、その考え方は納得できるでしょう。 

ただ、後世にはロイ・ジョーンズと並べられる、過大評価のサンプルに堕ちている気がします。
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カネロ・アルバレスのライトヘビー級戦があと3日に迫りました。

私のようなアンチがカネロを嫌う理由は、①過保護なマッチメイク、②ドーピング騒動の2点に集約されるでしょう。

①については、カネロだけでなく、村田諒太やオスカー・デラホーヤ、古くはジョージ・フォアマンも過保護なマッチメイクでプロキャリアに線路が敷かれました。

それなのに、どうしてカネロだけが嫌悪されるのか?

あらためて問いかけるのも無駄なことですが〝村田ゲート〟を通るには「富裕国の五輪金メダリスト」という絶対的な手形が必要なのに、カネロはボクシング大国のメキシコの生まれとはいえ、五輪に出場すら出来なかった馬の骨です。

馬の骨の分際で、温室の中に丁寧に線路が敷かれたから反感を買うのです。世界王者になってからもキャッチウェイトや、当日リバウンド制限などを対戦相手に強いて(現実には相手は喜んで受け入れてるのですが)、リスクの大きいパンチャーを徹底的に回避してきたのが腹立たしいのです。

もちろん、五輪金メダリスト以外は〝村田ゲート〟を通るべからず、なんて国際法はありません。ボクソングが盛んでない国や、人気のない階級で五輪メダルを獲るよりも、メキシコの人気者の方が優遇されるにふさわしい、今はそんなメキシコの時代だといわれたら返す言葉もありません。

②のドーピングについては、世界的な統括団体が不在というボクシングの構造上の問題です。「五輪選手がドーピングしたら永久追放に匹敵するペナルティを科せられるのに、プロボクシングでは6ヶ月のライセンス剥奪なんて甘すぎる」なんて騒いでもなんの意味もありません。

ライセンスを剥奪できるのは米国なら各州のコミッション、日本ならJBCです。世界中のコミッションがライセンスを剥奪しないと意味がないのですが、足並みを揃えるなんて不可能。それができるなら、国際連合的なコミッションが出来ています。

ドーピングが発覚すると、ランキングから一定期間追放するリング誌やESPNなどのメディアでもドーパーが殿堂入りすることに異論を挟むことはありません。

そして、おそらくカネロは①にも②にも、自分が主体的となって絡んでいません。カネロだけを蛇蝎のように嫌うのは、江川卓や桑田真澄に罵声を浴びせた多くの野球ファンと同じレベルです。

それでも、カネロを忌み嫌うのは、江川や桑田のように孤立無援、四面楚歌の中で戦っていないからです。
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ネバダ州の経済に大きなインパクトを与えた2015年のメガファイト。↑ファン投票の勝敗予想ではパッキャオが圧倒的に支持されていましたが…。

およそ年間200試合、課税対象のファイトマネー合計1億5000万ドルもの興行を打つネバダ州アスレティック・コミッションにとって、カネロの試合は200分の1か2に過ぎません。しかし、カネロがファイトマネー合計の50%以上を占める年も珍しくないのが現状です。

この数字にはカネロの試合目当てにラスベガスのホテルに宿泊し、カジノやショーも楽しむ経済効果は換算されていません。

承認料が収益のほとんどを占める承認団体にとっても、収益の中でカネロ戦は大きな割合を占めているでしょう。カネロに4団体統一してもらうことは、団体に取っても最高の形です。

カネロ戦を開催するために1000万ドル単位のサイト・フィー(招致料金)を支払うMGMグループや、毎度特別ベルトを製作して買い取ってもらうWBCにとってカネロは神様みたいなものです。

カネロがテキサス州のAT&Tスタジアムや、ニューヨーク州のマディソン・スクエア・ガーデンで試合をされると、ネバダ州全体の大損失なのです。
 
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プロボクシングは残酷なスポーツです。

それは、リングの中だけの話ではありません。

リング誌、WBA、WBC、IBF、WBO…どのチャンピオンベルトも階級によって変わりません。ヘビー級やウェルター級は貴金属と宝石で作られていて、フライ級やバンタム級は折り紙なんてことはありません。

しかし、ライト級以下の軽量級の試合がラスベガスやニューヨークの大会場でメインイベントを務めることはまずありません。それが、ジュニアフェザー級以下の超軽量級となると滅多にお目にかかれません。

超軽量級ではカネロ・アルバレスのようなPPVイベントでメインを張ったことも歴史上、一度もありません。ライト級まで視野を広げても、1000万ドル単位の報酬を手にすることも、ありえません。
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ライト級以下で史上最高報酬を手にしたのは、2001年4月7日にマルコ・アントニオ・バレラと対戦したナジーム・ハメド 。HBOが手がけたPPVで31万件をセールス、850万ドルを手に入れました。

この数字が軽量級史上飛び抜けて最高のファイトマネーです。

31万件は素晴らしい数字ですが、850万ドルはもらい過ぎにも思えます。しかし、ハメドは米国デビューに際してイエメン王朝だけでなんと5000万ドル、他の中東諸国も莫大な放映権料をHBOに支払うなど、特殊事情がありました。

MGMグランドの小さな会議室が会場ながら100万ドルを稼いだという井上尚弥も、ハメドと同じような特殊事情を抱える、恵まれた〝貴族ボクサー〟です。 

やってることはマッチポンプです。 

当時、中東に舞台を築くことが難しかったハメドに対して、井上の場合は日本でやる方がはるかに大きな商売になり、ラスベガスは持ち出しばかりが増えるため、馬鹿らしくなって出戻ってきました。 

しかし…フロイド・メイウェザーには中東オイルマネーや、日本のスポンサーからの支援などあるわけもなく、実力だけでノシ上がるしか道はありませんでした。
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シャクール・スティーブンソンが、一部メディアが期待する「メイウェザーの後継者」になれるわけがありません。

ボクシングが没落している時代に、24歳の若さで老人のような安全運転しかできないなんて。

今日のスティーブンソンと同じ24歳、同じジュニアライト級のフロイド・メイウェザーが、どれほどの決意で、どれほどボクシングファンを驚嘆させる試合を魅せていたかことか。

桃色はフシ穴の補筆。マネーはドネアや井上は知りませんし、教えられても覚えていません。


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俺の体はヘビー級でもミドル級でもない。実際にはウェルター級でもなかっただろう。それを泣いていたって仕方がない。俺は、5ft 7in= 170㎝の俺が出来ることは全てやり尽くした。リングの中には塵一つの忘れ物も無い。

 
「フロイド式人気解剖学」の授業を選択したにもかかわらず、ここに座っているお前たちはそもそも「人気」が何なのかを考えたこともないのだろう。

まず、根本基本の問題だ。「好き」の反対語は、何だ?わかる奴がいるか?

「好き」の反対語は「嫌い」?

お前らの脳みそには安物の国語辞典しか入ってないのか?

「好き」の反対語は「嫌い」ではない。

「好き」の反対語は「無関心」だ。

「嫌い」は「好き」の反対語ではなく、類義語だ。

そして「好き」の最上級は「大好き」ではない。「大嫌い」だ。

それだけに、味方のはずのESPNから「コアなマニア以外は誰も知らない」と一刀両断された井上尚弥は「大嫌い」と言われるよりも最悪の表現を送られてしまったのだ。

ファンから好かれて、面白いボクシングをしたら人気が出る、なんて大嘘だ。 

ノニト・ドネアはアジア人らしい謙虚な性格で、15年間も面白い試合を提供してきたのに、米国では大きな会場でメインを張ることも出来ず、西海岸にも東海岸にもまともなファンベースを築くことができない。

その原因は米国で関心が払われない軽量級ということだけでなく、アジア人だからだ。ドネアがメキシカンならもっと人気があって、西海岸をホームにしていただろう。

ゲンナディ・ゴロフキンはファンから好かれて、ボクシングも面白い 、しかも文句無しの人気階級ミドル級だ。しかし、彼はカザフスタン人、米国ではその国がどこにあるのか誰も知らない。旧ソ連の国という以外は。
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マニー・パッキャオは軽量級でアジア人なのに、ラスベガスをホームにしてPPVスターになった?パッキャオが ラスベガスをホームにしてPPVスターになったのは、2008年にオスカー・デラホーヤを倒してウェルター級を主戦場にしてからの話だ。

HBOのPPVイベントでAサイドになったのは、2009年のリッキー・ハットン戦からに過ぎない。

リーロ・レジャバを大番狂わせで攻め落としても、所詮は軽量級だ。

マルコ・アントニオ・バレラやエリック・モラレス、ファン・マヌエル・マルケスという軽量級ではありえない実力と人気を誇るメキシカンと何度も戦えたのは幸運だったが、ジュニアライト級以前の彼らとの戦いでパッキャオは1000万ドル以上の報酬を手にしたことは一度もない。

2008年12月7日まで、パッキャオはプロ13年44戦のキャリアで2000万ドル(25億円)以上を稼いでいたが、12月8日の夜にデラホーヤを8ラウンド終了でギブアップさせた試合で最低保障1100万ドル、最終的には2000万ドルを超える報酬を手にした。

たった一晩、たったの8ラウンド、つまり24分間で13年間で稼いだ金を上回る金額を手に入れたんだ。

どうして、こんなことができたのか?

パッキャオがフライ級のままなら絶対にありえないこと、つまり人気階級で人気選手を打ち砕いたからだ。

ドネアは「ライト級まで7階級制覇してPPVスターになりたい」と夢を語っていたが、フィリピーノフラッシュは、どこまでお花畑なんだ?きっと脳みその中までピカピカ点滅してるんだろう。ライト(軽量)級じゃPPVスターなんて無理なんだ。

井上は「パッキャオが見た風景を見たい」「最低でもフェザーでないと(MGMグランドガーデンアリーナでメイン)」と言ったが、ドネア以上の能天気ぶりだ。フェザー級でパッキャオの風景が見えたとしたら、それは幻覚だ。精神病院に行ったほうが良い。


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俺は…シュガー・レイ・レナードに恋い焦がれていた。五輪で金メダル、そして華やかなプロデビューを夢みていたけど、アトランタでずっこけた。

それでも、銅メダル。試合は全米で生中継された。

もちろん、レナードみたいにいかないのはわかってた。俺はフェザー級で銅メダル、ボクシング人気ももモントリオール1976の時代とは全く違う。

それは俺もわかってた。だから、ボブ・アラムが「君の言う通り、レナードの後継者になれる」と軽々しく笑ったときに、この人は信じてはいけないとわかった。

デビュー前にダナ・ホワイトがスポンサーに名乗りを上げてくれたのは大歓迎で、アラムの反対を押し切って受け入れた。ホワイトは五輪だけでなく、俺のアマチュア時代の試合を細かくチェックしてくれていた。

今思えば、たいした金額じゃなかったけど、俺の試合を見て評価してくれていた、そのことが嬉しかったんだ。

20年後にコナー・マクレガー戦を前向きに考えたのは、20年前の恩義と無関係じゃない。

さて、と。デビュー戦。五輪メダリストのデビュー戦だ。思い出したくないな。

ファイトマネーは2500ドルだった。嘘じゃない。

2500万ドルじゃないぜ、25万ドルでも、2万5000ドルでもない。五輪メダリストが3ヶ月以上も過酷な練習して、たったの2500ドルだったんだ。

誰か時給に換算してくれよ。時給1ドルもないんじゃないか?

バーガーキングでパートタイムしてる方が、はるかに効率が良いってことだ。

レナードのデビュー戦は8万ドル+スポンサー収入で15万ドル、20年後の俺はその60分の1、時代と為替を考えたら実質100分の1以下だ。

もう、笑うしかない。笑う気もしないけど、笑うしかない。

「レナードの後継者」と言うと、背の低い小さな俺を見下して、あからさまに嘲笑する奴もいた。

このままじゃいけない、それはわかっていたけど、トップランクの用意したプロモーションやマッチメイクに乗っかるしか、当時の俺には考えることができなかったんだ。 

まあ、…絶望したな。

世界一のプロモーターは的外れなプロモートしかできないし、ボクシングファンは俺の素晴らしいパフォーマンスが理解できない。 

ウェルター級やミドル級のボクサーがチヤホヤされるが、5ft 7in= 170㎝の俺はそこでは戦えない。しかも、レナードの時代とは違って、アメリカ人ではなくメキシカンがやたら重宝される。

体が小さい黒人の俺は、どうしたらいいんだ?…って話だ。 

な、わかるだろう?

そうするしか、ないだろう。

そうするしか、なかったのさ。
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女子ボクシング史上最大の決戦と、男子でもけして人気階級とはいえないジュニアライト級を比較するのは、前者に失礼で後者が可哀想なことで、比べるならカネロ・アルバレスやタイソン・フューリーを持ち出すべきですが、同じ日に開催されたということでどうしても並べられてしまます…。

ともにPPVの歩合が上乗せされる「ケイティー・テイラーvsアマンダ・セラノ」(ニューヨーク:マディソン・スクエア・ガーデン)と「シャクール・スティーブンソンvsオスカル・バルデス」(ラスベガス:MGMグランドガーデンアリーナ)。
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試合の盛り上がりようは、誰が見てもニューヨークの圧勝でした。

報酬でも「ニューヨーク女子」が優勢です。

 He was guaranteed $500,000 for the fight while Valdez will earn a base of $375,000. The competitors will also share the PPV revenue with 70% going to Stevenson and 30% going to Valdez.

In total, if PPV revenue comes in as expected, Stevenson can come away with a cool $1 million while Valdez will max out at a take-home of $500,000.

スティーブンソンの最低保障は50万ドル、バルデスは37万5000ドル。

スティーブンソン70%、バルデス30%の歩合を分け合うPPVの売上が伸びると、スティーブンソンは100万ドル、バルデスは50万ドルを上限に報酬を伸ばせる見通しです。

人気が反映されるPPVは人気のないスティーブンソンに逆風ですが、最高額でもバンタム級の井上尚弥とどっこいという有様です。

そしてニューヨーク。

PPVと勝利ボーナスなど最終的な報酬は複雑な計算になりますが、テイラーは150万ドルを超え、セラノも47万5000ドルを手にすると見られています。

今後という点でも、見せ場を作れないスティーブンソンの人気は低迷するまま。PPVで彼を見たいファンは身内だけじゃないでしょうか?

同じトップランクで仲の良い〝PPV乞食〟テレンス・クロフォードよりもはるかに酷い…。

「テイラーvsセラノ」の再戦はもっと大きな興行になるでしょう。
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