カテゴリ: News Flash 出来立てホヤホヤ

Oxon Hill, Maryland (Showtime)
bantamweights (for vacant IBF title) 

 

マニー・ロドリゲス、完勝でIBFバンタム級王座に返り咲き。

これで世界戦は3勝2敗と勝ち越し。悲願の世界戦初KOはお預けとなりましたが、最終回に3度ダウンを奪い、120−105*3。

頭がぶつかるシーンが多く、31歳のプエルトリカンの右目が腫れたのはそのためと思っていましたが、アナウンスは「パンチによるもの」。そうなのかな?

最終回、ダウンを奪ったのはボディ。立ち上がったロペスにパンチをまとめて2度のダウンを追加するも、主審のストップを呼び込めませんでした。

日本勢のホープが多いバンタム級。ロドリゲスは穴王者とは言えませんが、長期政権を築けるとも思えません、誰かに負ける前にやっちゃいましょう。狙い目です。
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

London (DAZN)
12 rounds – heavyweights  

ロンドン!(行ったことない)グリニッジ!(もちろん行ったことない)O2アリーナ!(当然行ったことない)。

オッズはAJの1/16(1.06倍)、The Nordic Nightmare(ノルウェーの悪夢)が8/1(9倍)。



立ち上がりの2ラウンド、39歳のフィンランド人の右ジャブが33歳のジョシュアを抑えます。

それでも、ジョシュアの右でヘレニウスは第4ラウンドに鼻血を吹き出し、第5ラウンドにはグラつかされてしまいます。

完全に主導権を掌握した英国人ですが、第6ラウンドにヘレニウスのジャブで鼻血を流してしまいます。

AJ、これほど決定力のないファイターでしたっけ?…と思いながら迎えた第7ラウンド、ジョシュアの右ロングがまともにヒット、身長200㎝/リーチ201㎝のヘレニウスは巨木のように倒れてしまいます。

主審はノーカウントで試合終了を告げました。

鈍重なヘレニウス相手にあそこまで慎重に戦うジョシュア。「もう絶対に負けられない」という気持ちが強すぎるのでしょうが、再び世界の頂点に輝く日が来るでしょうか?
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

スクリーンショット 2023-07-30 13.24.03
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

 welterweights 
(for vacant Ring, Spence’s IBF/WBA/WBC and Crawford’s WBO titles)



ウェルター級タイトルが完全統一されるのは、1985年12月6日の「ドナルド・カリーvsミルトン・マクロリー」(当時はWBA/WBC/IBFの3団体)以来38年ぶり。


 

さあ、メインイベント! 

オッズは目まぐるしく変わってます。

WBA /WBC /IBF王者スペンスの勝利が4/6(1.67倍)→そのまま、WBO王者クロフォードが13/10(2.3倍)→6/5(2.2倍)→8/5(2.6倍)。クロフォードやや有利の幅が広がっています。

Tモバ、フルハウスです。壮観です。

クロフォードの入場曲は「Lose Yourself」。大好きな曲です。




しかし、この展開は予想できませんでした。

第2ラウンド。クロフォードが左から右のショートでダウンを奪います。大きなダメージを与えるパンチではありませんでしたが、ここから試合は一方的に。

ジャブの刺し合いは互角と見てましたが、とんでもない。

焦ったスペンスの攻撃はどんどん雑に。スペンスが下手に見えてしまうのは、クロフォードの巧さゆえか。

第7ラウンド、スペンスをロープに誘い込むと「あんなパンチは普通打てない」(村田諒太)という距離のないところから鋭い右アッパーでこの試合2度目のダウンを取ると、再会後に右フックでダウンを追加。

クロフォードは第8ラウンドを休むと、迎えた第9ラウンドに連打でスペンスを追い込んだところで、主審のハーベイ・ドックが試合を止めます。 

井上尚弥の年間最高選手賞、PFP1位返り咲き含めて、スペンス推しでしたが…。 

クロフォードは「スペンスのジャブを警戒して研究していた」というのも、実に的を射た見方です。 

しかし、スペンスがジャブで圧倒されるとは。

…クロフォード、あり得ない。
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

セミファイナルはWBCシルバーと空位のWBOラテンのライト級タイトルマッチ。

シルバー王者イサック・クルスに無敗のジョバンニ・カブレラが挑戦


クルス1/6(1.67倍)、カブレラ4/1(5倍)。

第1ラウンド。カブレラは「あっち行け」のパンチだけでは、ピットブルを止めることはできません。どこかで、強いパンチを見せなければなりません。

リーチはカブレラが180㎝、クルス160㎝、その差20㎝。カブレラは距離をキープできるか、クルスはそれを潰せるか。

クルスに「危ない」と思わせることができなければ、捕まるのは時間の問題です。

客席もあったまって来ました。クルスvsカブレラ前には8割方埋まっていました。個人的にはクルスよりドネアの方が興味あったのですが、世界の見方は全く違います。

長身サウスポーのカブレラは、フレディ・ローチの指導を受ける選手では珍しいアウトボクサーですが、防御が甘いのはこのトレーナーの教え子たちの共通。

前半折り返して、クルスの攻勢が採点上はリードしているか?

クルスのワンパターンの攻撃に救われていますが、カブレラはこのままだと勝てません。ところが、10ラウンドからクルスが失速、面白い展開に。

試合は判定に。

SD。114−113/113−114/116−112。8ラウンドの減点もスコアを接近させました。116−112とスコアしたジャッジは8ラウンドの減点をしてない?それとも、どこかを10−10でスコアしてる? 
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

現代ラスベガスで最高の舞台、T -Mobile arenaから注目のファイト。


12 rounds – bantamweights (for vacant WBC title)

ウィリアム・ヒルの見立てはドネア勝利が8/13(1.62倍)、サンチアゴ13/10(2.3倍)。

客入りはまだ2割程度ですが、T -Mobile arenaの雰囲気はいいですね〜。行ったことないけど。 



ドネアvsサンチアゴの前にジュニアミドル級10回戦。ヨエニス・テレスvsセルヒオ・ガルシア。

キューバの新星(至宝までは行かない)23歳のテレスは、ここまで噛ませ犬を蹴散らして5戦全勝4KOのテレスにとってのテストマッチ。

第3ラウンド、テレスは攻勢に出て来たガルシアに綺麗なワンツーをクリーンヒット。膝を深く折ったものの立ち直ったガルシアに右のフックをお見舞いして強烈なダウンを奪います。

最初のワンツーでおとなしくダウンしておくべき、というのはファイターには土台無理な話。先日のフルトンしかり、打たれたら倒れまいとするのが、彼らの本能です。

試合を止めようとする主審に懸命にアピールして続行を許されたガルシアでしたが、再開後に猛攻を受けたところでストップ。

この試合ではテレスが何者かは計りかねますが、予備試験はクリア。

WOWOWの9時配信、大正解。いつもの11時ならドネア戦、間違いなく終わってました。


さて、ドネアvsサンチアゴ!

ドネアはパープルのミズノのガウンジャケットを羽織ってリングイン。リングシューズもミズノ。客入りは3割もないか。ラスベガスはこれがシラけちゃいます。

オープニングラウンドは静かな立ち上がりも、前に出ていたドネアか。

第2ラウンドからはサンチアゴがプレッシャーをかける展開。続く第3ラウンド、ロープに追い込まれたドネアが左フック一閃、サンチアゴを後退させます。

27歳のサンチアゴのエネルギッシュな攻撃を、40歳のドネアがどう迎撃するか?

サンチアゴの左でドネアの右目が腫れてしまってるのが気になります。スピードは互角、出入りの速さでサンチアゴ、パワーでドネア。

前半6ラウンド終了。ドネアが鈍って来てるか。サンチアゴのような相手を、見ててはいけません。

第7ラウンド、偶然のバッティングでサンチアゴが左目上をカット。

ドネアは明白なラウンドが欲しい。と書いたところで第8ラウンド、逆にサンチアゴが何度もクリーンヒット、ドネア失速。

面白い試合ですが、ラウンドの合間にメインの情報が入って、ガラガラの会場と相まって完全に前座の空気。これがアメリカ軽量級の現実です。

ドネアにとっては、避けなければならない最悪の長丁場に。リーチで上回るドネアがジャブの刺し合いで完全に負けてしまう、スピードだけでなく技術でも劣ってます。サンチアゴからすると、どの距離でも勝てる。

Aプランしか持たないパンチャーの末路です。

意地見せて欲しいですが、11ラウンドは防戦一方。最終回も、ドネアには逆転を賭けて一発勝負に出る体力も残されていません。

116−112*2/115−113。ユナニマスでサンチアゴ。

新王者はアクションに富んだボクシングを12ラウンド続けることができ、ガッツもありますが、誰に負けてもおかしくない決め手のない王者です。日本選手にも狙い目です。

オッズ上は番狂せですが、その感覚が全くないのは私だけではないでしょう。 

パワーと打たれ強さはまだ残っているドネアですが、世界基準では短い試合で勝つしかありません。 
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

現代ラスベガスで最高の舞台、T -Mobile arenaから注目のファイト。


12 rounds – bantamweights (for vacant WBC title)

ウィリアム・ヒルの見立てはドネア勝利が8/13(1.62倍)、サンチアゴ13/10(2.3倍)。

40歳のフィリピン人が27歳のメキシカンをややリードしていますが、この掛け率にはドネアの劣化は織り込まれていないように映ります。

もしかしたら、これがドネアの見納めに?

2007年から軽量級シーンをリードしてきた旗頭ドネアに残された時間は限られています。

フィリピーノ・フラッシュは煌めくのか?…それとも?


↑ドネアvsサンチアゴには触れてませんが、なかなかの仕上がりです。あしからず。
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

有明アリーナ。

WBOジュニアフェザー級王者スティーブン・フルトンvs井上尚弥。

フルトン勝利は7/2(4.5倍)、井上2/9(1.22倍)。挑戦者が明白に有利のまま、第1ラウンド開始ゴングが鳴ります。

リングサイドに松本人志がいますね。

井上が青コーナー、フルトンが赤コーナー。コールの順序はフルトン、井上。

IMG_0351
 
第1ラウンド。フルトンの入りに注目です。 

アップライトに構える井上、大きくスタンスを取るフルトン、という点を差し引いても、体格差はありません。

むしろ、井上の方がデカい。 

フルトン…。やっぱりダメダメか。 

「フルトン、ジャブが出ない」 と解説席が言ってますが、フルトンはジャバーじゃありません。そのレベルにも達していません。

「心身ともに削られて終盤力尽きる」。そんな大方の予想が現実になりそうです…もっと早いか? 

フルトン、頑張りましたが、腹だけじゃなく顎も弱かった。  

フルトンが6ラウンドから前に出たのが結果としては、結末を早めてしまいました。とはいえ、あのまま引いてても終盤でストップされていたでしょう。 
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

日本ユース・ジュニアフライ級王者決定戦 8回戦

坂間叶夢vs堀川龍

20歳の坂間と23歳の堀川の一戦。

二人ともいい顔してます。

第2ラウンド、坂間の角度を効かせた左がクリーンヒットするも、堀川も反撃。いい試合です。

第4ラウンド、坂間の強打に堀川が下がる場面も。第5ラウンドからはプレッシャーをかける坂間が主導権を握りかけます。

それでも堀川はノー・サレンダー、抵抗を続けます。

最終8ラウンド。ボディにダメージを負った堀川を坂間がロープつたいに追いかけまわし、スリップダウン。ダウンでも良かった判定。

堀川はなんとか立ち上がるも、無抵抗のまま坂間の攻撃に下がるのを見た主審がストップ。

いい試合でした。
 
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

54kg契約8回戦

武居由樹vsロニー・バルドナド


「元キックボクサー」 というと実力的に疑問符がいくつも付く選手が多かった時代は、今や遠い昔。

那須川天心よりもひと足先に6戦全勝6KOで世界戦線に激しくチャージしている武居の「バンタム級テストマッチ」。

武居はデビュー以来最軽量での試合。

一方のバルドナドは、直近の試合でフィリピン・バンタム級王者決定戦に勝利している118パウンダー。田中恒成にストップ負け、石田匠に完敗を喫するなど、世界基準未満のファイター。

武居のプレッシャーにフィリピン人がまっすぐ下がる展開。

第3ラウンド、27歳同士の戦いは唐突に幕を下ろします。

武居の左がバルドナドの腹を真っ二つに斬るように抉りました。解説席が「時間差」と声を上げた、ボディを食らったバルドナドが一拍置いて悶絶ダウン。

この試合で「世界へGOサイン」とは言い難いとはいえ、井上尚弥が焼け野原にしたバンタム級なら可能性は十分。





 
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

↑このページのトップヘ