カテゴリ: News Flash 出来立てホヤホヤ

SAIKOU×LUSH vol.2

日程: 2025年10月25日(土)〜26日(日)
開場予定:12:30(15:30) 
開始予定:13:30(16:30)
※()内は日本時間
会場: キルギス ビシュケク・アリーナ

https://boxrec.com/en/event/933406



ルイス・ネリvsサタポーン・サアットのフェザー級10回戦は、8ラウンド負傷判定に。

第2ラウンドにダウンを奪ったネリは試合を支配、第8ラウンドに偶然のバッティングでネリが左目上をカット。ここでドクターストップ。

前日、亀田京之介に敗れたジョンリエル・カシメロが亀田興毅とともにリングイン。来年早々にも〝悪童対決〟が実現しそうですが…。
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SAIKOU×LUSH vol.2


日程: 2025年10月25日(土)〜26日(日)
開場予定:12:30(15:30) 
開始予定:13:30(16:30)
※()内は日本時間

会場: キルギス ビシュケク・アリーナ

https://boxrec.com/en/event/933406

スクリーンショット 2025-10-26 9.22.56


【Roman picaresque】ピカレスク・ロマン。品性下劣な語り口で展開される小説や映画、あるいは現実。下賤な血筋や、人生の背景を持つの主人公が世間と敵対しながら生きてゆく物語。

小説や映画、虚構の世界では〝物語の中の世間〟からツマハジキ者にされる下品な主人公が共鳴・同情されるが、現実に出現すると〝現実の世間〟からは物語よりも遥かに攻撃的な非難、罵詈雑言、誹謗中傷までが浴びせられる。

その意味でピカレスク・ロマンは、虚構よりも現実の方が興味深い。

How did the Roman picaresque story continue


さて、二つのピカレスク物語はどう続いていくのか?

キルギス共和国の首都ビシュケクで昨日と今日、二日間に渡って行われているSAIKOU×LUSH vol.2。

初日の目玉はジョンリル・カシメロvs亀田京之介

現代ボクシングで最も難解な問題の一つは「4団体時代の3階級制覇にどれほどの意味があるかを説明せよ」です。

カシメロのジュニアフライ級、フライ級、バンタム級の3階級制覇も大きな価値のないガラクタベルトを三つ集めただけですが、特筆すべきものが何もないわけではありません。

アムナット・ルエンロンやゾラニ・テテを大番狂せで沈めた一発の威力、階級を超えてもパワーが減退しないという点です。

これは井上尚弥にも共通していますが、階級を上げてもパワーをそのまま持ち込むという特性はカシメロの方が上かもしれません。

しかし、ボクサーとしての規律にかけ、むらっけの強い性分、そして36歳という年齢、カシメロが経年劣化を深めているのは明らかです。

それでも、そんなカシメロでも、せいぜい日本ランカーレベルの京之介には勝ち目はないと見られていました。

結果は京之介の完勝。

同じ亀田プロモーション傘下のルイス・ネリとの悪者対決は実現するでしょうが、井上尚との決戦からは遠ざかりました。

カシメロがここから盛り返すには、もう時間切れ。ネリに圧勝するなら、可能性が芽生えますが…。

そのネリはいまから約10時間後に、WBCアジアン・フェザー級王者サタポーン・サアットとのノンタイトル10回戦に登場します。

昨年5月に中野幹士の7ラウンドで屠られたサタポーンはスピードもテクニックも持たない22歳のタイ人ですが、タフネスは本物。万全の状態なら、バンタム級から上げてきたネリにとっては頑強な相手です。

それでも、ウィリアム・ヒルの見立てはネリが1/16(1.63倍)、サタポーン7/1(8倍)とミスマッチのレベル。



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オフィシャルは116−112/115−113*2のユナニマス・デジション。

ESPNをはじめ私が見渡したメディアの採点は118−110など、もっと大差がついたものでした。

スクリーンショット 2025-09-14 15.14.57

トータルのスタッツは、カネロが99(ボディ51)/338で的中率29.3%。クロフォード115(23)/534で21.5%。

トータルパンチの精度はカネロが上でしたが、そこまでの差は感じられませんでした。手数はクロフォード、これは印象通りです。

クロフォードが精度で劣っているのは数字上だけで、ジャブの45(9)/326=13.8%がトータルの精度を落とした結果。

ジャブは触覚的に使う、距離の調整、対戦相手への煙幕…ヒットさせる以外の目的の方が重要です。

クロフォードが手数と正確さでもカネロを抑えた展開でした。

まだまだ続いているインタビューの中でGOAT(史上最高)という声も挙がっています。

135ポンド(ライト級)と168ポンド(スーパーミドル級)でリング誌王者になったのは史上初の快挙(アルファベット団体のタイトルならディンガン・トベラがWBAライト級、WBCスーパーミドル級で王者に就いています)。

オフィシャルはラスト3ラウンドを全てバドに振っています。カネロが1ラウンドでも取っていたら、引き分け防衛でしたが、後味の悪いスコアになったでしょう。

さかんに名前が挙がっている「マニー・パッキャオ」もキーファイトに圧勝した直後はGOATともてはやされていました。

オレクサンデル・ウシクが引退しない限り、PFP1位の座はコンクリートで固められているはずではなかったのか?

マイク・タイソンやロイ・ジョーンズJr.は誰に買ったわけでもないのに、弱い相手に対する圧勝ぶりからGOATと言われましたが、現在の評価は見るも無惨です。

快挙に沸く解説人が口走るように、バドはAnother Pacquiao なのか?それとも、直後の興奮で過大評価されたタイソンやロイの一種なのか?

あるいは、シュガー・レイ・ロビンソンを凌ぐ評価まで手に入れるグレートを私たちは目撃したのでしょうか?




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クロフォード、完勝です。

116−112/115−113*2

シュガー・レイ・ロビンソンも倒せる?

GOAT(史上最高)?

いまだにスペイン語から話すカネロ。スペイン語勉強しとけば良かった。

しかし、小さい端末で見るの疲れた。

AND NEW!Undisputed champion,RING magazine championーーーアルファベットタイトルのコールがありませんでしたね。

これは、ボクシング復活の1ページ目になるのか?

最後のスーパースター、カネロの敗北が意味することは?

たった一つ、確かなことは、35歳のカネロのトーチが、37歳のクロフォードに渡ったわけではありません。

マニー・パッキャオは唯一無二だと思っていたが、もう1人、マニー・パッキャオが現れた…本当にそうか?








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Saturday 14, June 2025

Madison Square Garden Theater, New York, New York, USA
commission:New York State Athletic Commission
promoter:Eddie Hearn (Matchroom Boxing)
matchmaker:Kevin Rooney Jr
 view on DAZN 

IBFライト級挑戦者決定戦



日本ライト級王者にとって、簡単な試合にはならないことは誰もがわかっていました。

しかし、それにしても、ルイスにとってここまで簡単な試合になるとは。


スクリーンショット 2025-06-15 11.26.58

最初から両者の力量差は明らか。

ルイスの左リード、上下の内分けは見事でした。

第3ラウンドに2度のダウンを奪われると、5ラウンドで一方的になったところで主審が試合を止めました。

キューバの俊才が「三代のことは何も知らなかったが、素晴らしい戦士だった。何度倒されても、私のパンチを恐れずに向かってきた。彼のことを尊敬する」と語ったコメントが全てです。

人気階級の壁が分厚く高いのは承知の上ですが、それにしても29歳のキューバ人は強すぎました。

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Saturday 14, June 2025
  
Casino Buenos Aires, Buenos Aires, Distrito Federal, Argentina
commissionFederacion Argentina de Box
promoterSampson Lewkowicz (Sampson Boxing),
        Carlos Andres Tello (Tello Box)
media:Argentina TyC Sports

WBA暫定王者決定戦

ノニト・ドネア vs アンドレス・カンポス

摩訶不思議な暫定王者決定戦は、やはり摩訶不思議な形で幕を閉じました。

オープニングラウンドからバッティングで不穏な空気の仲、第9ラウンド1分過ぎにドネアがバッティングで右目をカット、流血。

リングドクターの診断を受けて主審は試合をストップ、テクニカルデジションへ。


8ラウンドまでの採点は88-83/87-84*2のユナニマスで42歳のフィリピン人を支持。

WBAは、ドネアが正規王者アントニオ・バルガスへの指名挑戦者となることをあらためてアナウンス。

7月30日にバルガスへの挑戦が決まっている比嘉大吾がタイトル奪取に成功すると、年内にも日本で「比嘉vsドネア」を見ることができそうです。


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3150 × LUSHBOMU vol.6



 「世界チャンピオン」と公言はしていても、そのマッチメイクからは、どこを目指しているのかは誰もわからないミツロ。もはや「嫌なら見るな」のレベルに突入しています。

石田順裕を参謀に迎えて心機一転のミツロと、アフリカの地域タイトルを持つという謎のウガンダ人。

ミツロは昨年3月に、全盛期ですら世界基準とは程遠い欧州の雑魚ロートル、アレクサンドル・ジュルにまさかの惨敗。「強いわけがないのはわかっていたが、まさかここまで弱かったのか」とファンを幻滅させたミツロ。

13戦全てで自分よりも軽くて無名の相手を選んできた、オレクサンデル・ウシクとは真逆のキャリアを迷走してきた30歳のミツロ。

今回も約30ポンドも重い242ポンドで前日計量の秤を降りたミツロ。

このマトヴという同い年のウガンダ人を鮮やかに倒しても、全く評価は変わりません。

と思いながら見てましたが…。ミツロの実力は私の想像を、またもやはるかに下回っていました。

それにしても、酷い。

ジュル戦でも書きましたが、ブリッジャー級の穴王者狙いでも無理です。事故が起きます。

これ以上やらせるのは〝犯罪行為〟。引退させるべきです。

「ミツロはパワーではなくスピードタイプ。もっとスピードを活かして戦うべきだった」(亀田大毅)。もはや、何を言ってるのか誰にもわかりません。謎のウガンダ人に、目も当てられないほどスピード負けしてました。



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3150 × LUSHBOMU…全く慣れることが出来ません、この演出スタイル。

賞金総額1120万円!MC BATTLEって、なんだ???


【DAY2】
Saturday 29, March 2025

◾️ヘビー級6回戦◾️

但馬ミツロvsギジェルモ・カサス


同じような体格のミツロとカサス。

「目指しているのは世界の舞台。日本の軽量級は世界一だが重量級は未開拓の国。僕がパイオニアとなって引っ張っていくためにもっともっと強くならないといけない」と、この夏にもブリッジャー級での世界挑戦を見据えているそうです。

現在、ブリッジャー級はWBCとWBAのみが認定。

WBA王者のムスリム・ガジマゴメドフは28歳のロシア人。プロ戦績は6戦全勝3KO。昨年7月に中国の张兆鑫を4ラウンドでストップ、プロ4戦目で世界タイトルを獲得。

世界選手権2019にヘビー級(91kg)で出場し、金メダル、2021年8月には東京オリンピックでヘビー級(91kg)で出場し、決勝でフリオ・ラクルスに敗れて銀メダル。

WBC王者はケビン・レレナ。32歳の南アフリカ人でクルーザー級からヘビー級を徘徊する重量級のゲートキーパー。

2022年にはダニエル・デュボアに3ラウンドで沈められ、直近の試合ではジャスティス・フニに判定負け。

ガジマゴメドフもレレナも試合を見れば、重量級の強豪とは言い切れない、ヘビー級では勝負できないのは誰にでもわかります。

ただし、強豪ではない、ヘビー級のトップ戦線には乗り込めないというだけで「ミツロにもチャンスがある」というレベルのボクサーではありません。

どうするつもりなんでしょうか…?




◾️WBCストロー級12回戦◾️

©️メルビン・ジェルサレムvs重岡優大

ちょうど1年前の再戦になりますが、初戦で勝ったジェルサレムが7/4(2.75倍)、敗れた優大が4/9(1.44倍)。

このクラスにはPFP目前のオスカー・コラーゾという大魚が君臨しています。

こいつを釣り上げたいですね、是が非でも!!!…でしたが、優大にとっては非常に厳しい試合になりました。

再戦で初戦の結果以上の返り討ちに終わってしまうと、これはもう…。

優大は「階級を上げる」と言っていますから、減量が相当苦しかったのでしょう。

しかし、それだけを原因とするには今回の完敗は内容が悪すぎました。

再戦で重要なのは初戦から何を学んだか?ですが、高い学習能力を発揮したのはジェルサレムの方。

非常に厳しい現実を突きつけられてしまいました。



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◾️IBFフライ級12回戦◾️

©️アンヘル・アヤラvs矢吹正道


王者が11/10(2.1倍)。挑戦者の矢吹が 8/11(1.73倍)。

簡単な試合ではないと思いますが、これも矢吹の評価の高さでしょう。

そして、アヤラにとって矢吹はキャリア最強の相手ですが、矢吹にとってアヤラはそうではありません。

第1ラウンド。アヤラ、矢吹の左が見えてません。速くも王者が鼻血。そして、左の相打ちでアヤラがダウン。リング誌フライ級で寺地拳四朗に次ぐ2位評価を受ける24歳のメキシカンですが、緊張と力みがみえみえ。

第2ラウンドにもダウンを追加した矢吹でしたが、第3ラウンドに痛烈なバッティングで両者出血。

確かに難しい試合になりましたが、アヤラではなく、展開です。無理矢理でも4ラウンドまでやらせるのは仕方がありません。

このアクシデントでアヤラの緊張が抜けた気がします。

とんでもない流血ファイトになってしまいました。両者、完全な状態でやらせてあげたかった。

12ラウンドに3度目のダウンを奪った矢吹が、立ち上がった王者を攻めててたところで中村勝彦が試合をストップ。


矢吹正道。名前負けしない、ええ根性してます。

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3150 × LUSHBOMUも今回で6回目の興行。

しかし、このイベントの演出にはいまだに馴染めません。亀田興毅だけの考えで組み立てたものでないのはわかっていますが…。

◾️OPBFジュニアバンタム級12回戦◾️

©️ジーメル・マグラモvs横山葵海

世界も東洋も、どこもかしこもタイトルに溢れているこの時代に、OPBFの価値も希釈されまくっています。「世界」も「アジア」もタイトルがいくつあるのか…日本タイトルだけが一貫してUndisputedです。

オープニングラウンドから、KOか明白にポイントを取らないと勝てないリングであることを十分理解している王者マグラモが前進。横山がカウンターで応戦、プレッシャーをかけるには至りません。

前半4ラウンドの公開採点は39−37*2/40−36で横山と差が出ました。これは仕方がない。

マグラモがKOされたのは、中谷潤人とアンソニー・オラスクアガの2人だけ。この系譜に並べるか?

第8ラウンドまでのスコアは78−74*2/79-73。

決定的な場面を作りたい、大きなダメージを与えたい横山でしたが、第9ラウンドにマグラモの攻勢を許してしまいます。

第11ラウンド、横山の右ストレートでマグラモがグラつきます。ダウンを取るまであと〝二歩〟。

117−111*2/118−110で新チャンピオン誕生。

23歳、プロ3戦目。いい選手ですが、マグラモ相手に危ない場面もありました。

現在のジュニアバンタム級の王者に挑戦するのは時期尚早でしょう。
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