Monday 24, November 2025
Toyota Arena Tokyo, Koto-Ku, Tokyo, Japan
commission:Japan Boxing Commission
promoter:Akihiko Honda (Teiken Promotions)
中谷潤人が返上したWBCバンタム級のピースを争うことになった那須川天心と井上拓真。
兄の井上尚弥が「絶対に勝てる」と自信を見せ、同期の堤聖也が「ボクシングの幅が違う」と拓真の勝利を推しているのに対して、大方の予想は〝神童〟。
日本で好き勝手できる階級だけに大橋秀行会長と真吾トレーナーは「まず拓真がIBFの決定戦でタイトルを獲って、同じように決定戦でWBCを手にしているであろう天心と2団体統一戦」というストーリーラインを考えていました。
しかし、拓真は「一般層も知っている選手とやった方が世間が盛り上がる」「今回はベルトどうこうじゃなくて対天心選手」とダイレクトに天心との対戦を希望。それに、尚弥も「絶対に勝てる」と後押し。
キャリアと実績だけなら拓真がAサイド、自分が選んだ天心の〝挑戦〟を受ける立場ですが、帝拳のプロモートという背景を抜きにしても〝一般層も知っている〟天心が主役の試合になります。
こうした空気も読んで、海外ブッカーのオッズも4−1で天心有利。
「踏み台にはならない」という拓真の言葉からも、そう見られているという自覚、反骨が透けて見えます。
拓真が41歳のリボリオ・ソリスに判定勝ち、空位のWBAタイトルを獲ったのが2年前の有明アリーナ。そのリングでプロデビューしたのが天心でした。そのときの対戦相手、那覇勇気も「踏み台にならない」と今回の拓真と同じ決意を口にしています。
思い返せば、天心は常に「踏み台にならない」という決意でリングに上がる相手を踏み台にしてきて、7戦全勝2KOのキャリアを疾走してきました。
ここ数戦、天心が勝ってきたのは4Belt -Eraでは当たり前に世界戦に出るレベル。対戦相手の質という点でも、拓真に全く引けを取りません。
そして、拓真はノルディーヌ・ウバーリ戦以来、2度目のアンダードッグ。天心はプロデビューから8戦連鏃で有利予想のリングに上がります。
今現在、天心がアンダードッグになる日本人は2人しかいませんが、日本最強決定戦の敗者が消えて、来年の今頃は1人だけになっているかもしれません。
今現在、天心がアンダードッグになる日本人は2人しかいませんが、日本最強決定戦の敗者が消えて、来年の今頃は1人だけになっているかもしれません。






