カテゴリ: スポーツよもやま話

先日、年に2、3度酒を酌み交わすヤブ医者と飲みました。

みなさまもよく聞く話だったり、ご自身も経験があるかもしれませんが、医師が患者さんから金品をもらうことは今でも当たり前にあります。

「今度の手術、何卒よろしくお願いします」という本人や家族の気持ちなので、これは医師だけでなく「先生」と呼ばれる立場の人の多くが経験したり、見聞きしていることです。

ボーイズリーグや高校野球の名門でも、同様のことがあるとも言われています。

これ、個人的にはダメです。お歳暮・お中元の類いでもダメだと思います。

では、手術が成功してから、推薦入試に合格してからも毎年、お歳暮・お中元を贈るのはどうでしょうか?

これもダメだと思います。



という話になったのは、野球を教えてる中学生が家族旅行で長野に行ったときにお酒をお土産に買ってきてくれたのです。

野球のコーチや勉強教えるのを無償でやってることに両親がすごく気を使うケースもあり、私は完全に好きなときに好きでやってることなので気を使われるのは、逆に気を使うのですが、贈り物はほとんどが酒というのも、子供やその家族の前で酒を飲んだこともなければ、酒の話をしたこともないのはなんでや?と思うのですが、旧知の野球部顧問の先生が聞きつけていたようなのです。

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見た目と酒器へのからみは、ややオイリーですが、飲み口は鋭角で後味は爽やか。


「子供や親御さんから見てお前が〝生殺与奪〟を握っていない立場が明白で、報酬ももらってない関係ならアリ」だ、とヤブ医者は語りました。

私は、酒買うカネもない貧乏人だと思われるのは我慢がならないと、その都度「こういうことはやめて」と断っているのですが…。

試合や練習でご家族の方から「あのお酒、どうでした?」と聞かれると「すごく美味しかったです」と答えてしまうのでした。

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つまみは、近所のスーパーで安くなってたあん肝。

いただいた「神渡(みわたり)」の夏セットは夏らしい爽やかな淡麗で、澄み切った味わい。

これが、濃厚なあん肝にジャストミート。

「もしかしたら、いま、この瞬間、俺たちは人類史に残るベストマッチを発見したのではないか!?」と、先生金品授受への正義の考察は何億光年も彼方に飛び去ってしまうのでした。



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7月4日はアメリカ合衆国の独立記念日でした。Fourth of Julyといえば、あの国ではそれだけで、それを指します。

高校・大学の友人知人や、会社の拠点もあることから、彼らとの交流は日常的にありますが、日米の温度差にはいつも驚かされています。

大谷翔平が米国で何番目に人気があるスポーツ選手なのかは、誰にもわかりません。それほど順位が低いということです。

あのベーブ・ルースをはるかに超える二刀流の記録を更新、タイム誌の表紙を飾り、CNNやニューヨークタイムズで大きな特集が組まれたセンセーションが有名でないなんてあり得ない…そう考える人はアメリカのことを何も知らない人です。

MLBファンやロスアンゼルスの一般的なスポーツファンまで絞り込むと間違いなく有名ですが。

個人的にも累積合算なら2年近く米国に〝住んで〟いますが、それは旅行や出張仕事の寄せ集め。

何度か書いていますが、私はいつか日本に帰る〝ゲスト〟の扱いで、誰からもどこからも差別された印象がありません。

「さすが自由な国だ」なんて思いもしましたが、現地に居を構えている友人知人は1人残らず「自分はマイノリティだ」と痛感しています。

あからさまな差別を受けた体験が何度もある、ということです。

多民族国家とは差別のない国ではなく、幾層にも根深い差別が存在する国のことです。

そして、米国の場合、その底辺にいるのがアジア人です。

野球ファンからですら、イチローに対する軽蔑の言葉は何度も見聞きしました。

大谷翔平にそれが無いは、彼がアジア人のステレオタイプから完全に逸脱しているからです。

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彼の国に遠く太平洋を超えて後乗りでやって来てたアジア人は、小さくて弱くて、勤勉で、人の嫌がる瑣末な仕事でも黙々とこなす。

アジア人に対する差別や憎悪が集中する環境が揃っています。

Bサイドのマニー・パッキャオがメキシコのスーパースター3人が布陣した包囲網を豪快に突破しても、多くのボクシングファンやテレビ局は最大の興味と関心を向けませんでした。

所詮は軽量級。

そういうことです。

一変するのは、オスカー・デラホーヤを撃破してからです。2008年12月8日、MGMグランドガーデン・アリーナの夜、あのときパッキャオはボクシング界の〝大谷翔平〟になったのです。

評価という一点では、パッキャオかライト級以下の軽量級で累積したレガシーの方が絶対的に巨大だというのに…。

名声という点では軽量級で出来ること、軽量級で浴する可能性のある運(軽量級ではあり得ないほど飛び抜けた人気と実力を兼ね備えた強豪との激突)をかき集めても、ボクシング界に与えるインパクトはウエルター級のスター1人に勝つ方がはるかに大きかったのです。



たかだか建国249周年の新米国家。

クイーンズベリー・ルール、近代ボクシングのルールが公布されたとき、まだフロンティアが太平洋に達していなかった、国の形も出来上がっていなかったアメリカ。

小さいものを無視して差別する国。



アメリカ、アメリカ、アメリカ…アーメン。




Fourth of July 〜 アメリカ、アメリカ、アメリカ…アーメン。②へ続く。

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スポーツファンが語り明かしてきたテーマ、このブログでも間歇的に取り上げている非常に興味深い宿題です。



きょう6月9日、大相撲で歴代最多45度の優勝を誇る元宮城野親方の白鵬翔が記者会見を開き、今後の展望、退職に至った経緯などを語りました。

あれほど偉大な横綱を退職に追い込む大相撲の世界…暗澹たる気持ちにしかなりません。



話が脇道に逸れそうなので、本題に。

白鵬翔の言葉で印象に残ったのは「相撲がオリンピックになる、それを夢見て、力を注いでいきたい、努力していきたいと思います」。

相撲がオリンピック種目になるには、日本開催をあと10回くらい重ねた、800年くらい先の話になりそうです。いまから必死のロビー活動を続けたら、27世紀くらいに実現の目処が立つかもしれません。

ーーー大相撲に「道」は付きませんが、相撲道という言葉があります。

ちびっこ相撲やアマチュア相撲では勝者が自由な振る舞いをしているのを見ても、相撲道に最も愚かに蹂躙されているのは大相撲で、間違いありません。

ボクシングなど多くの格闘技で、体重による階級制が敷かれていますが、階級制を取り入れない大相撲の世界は独特です。

土俵の中では、せいぜい20kg超の体重差を跳ね返しているだけのオレクサンデル・ウシクなんて霞んでしまいます。

とにかく、相撲がオリンピックに採用されるまでには、数えきれない高すぎるハードルをクリアしていかなければなりません。

無差別級しかない、なんていうのは論外。まず、階級制の採用です。

軽量級があれば、オリンピックでも日本が金メダル独占も間違いありません。

しかし、オリンピック採用で最も高いハードルになるのが「横綱の品格」などと、伝統芸能的戯言がいまものさばる〝道〟との折り合いの付け方です。

それを言い出すなら、いっそのこと世襲制にしたら良いのでは?とも思えてきます。

しかし、オリンピックで〝日本人の曖昧さ〟を結晶した「品格」なんて持ち出せば、世界中を敵に回してしまいます。

そもそも、そんな意味不明のモノを持ち出しては、オリンピックに採用されるわけがありません。


さて。

もし「相撲がオリンピック採用!」が現実になれば…賛成ですか?反対ですか?



JUDOはオリンピック採用から60年が過ぎましたが、いまだに「道」と「スポーツ」の間で揺れています。

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そして、柔道のカウンターパート、剣道は〝KENDO〟になることを頑なに拒み続けていきました。

もし、JUDOが柔術のままなら、日本人のUFC王者が何人も生まれていたかもしれません。

もし、剣道がKENDOになっていたなら、フランスの柔道場は半分、剣道場になっていたかもしれません。




日本の「道」の性格を強烈に帯びた競技が、五輪種目になる…賛成ですか?反対ですか?






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かつて、クローザーは「火消し役」と呼ばれ、最優秀救援投手に贈られるのは、文字通り「ファイアマン賞」でした。

ゲーム終盤、味方投手が招いたピンチ、火の付いた相手打線を鎮めるのがリリーフエース、クローザーという言葉はまだ一般的ではありませんでした。

「火消し」「ファイアマン賞」「リリーフエース」…今ではどれも絶滅危惧種を通り越して、絶滅種になってしまいました。

現代野球では、クローザーは9回頭から綺麗なマウンドに上がり、1イニング限定が基本です。

1980年代に活躍した江夏豊は純然なクローザーではなく、まさに火消し役。防御率2点を大きくはみ出す、火消しに失敗することもあることもあるファイアマンでした。

クローザーとファイアマン、どっちが好きか?…個人的には…火の海に飛び込むファイアマンが懐かしいです。

いまでは〝火消し〟のリリーフエースは絶滅、回またぎも滅多に見られなくなりましたが、ニューヨーク・メッツのエドウィン・ディアス(プエルトリコ)は回またぎも厭わないファイアマンです。

エドウィン・ディアス!まるでボクサーみたいな名前が素晴らしいじゃないですか。

しかも、愛称は「シュガー」。エドウィン〝シュガー〟ディアス…プエルトリカンのエドウィン〝シュガー〟ディアス、もう絶対にフットワークの滑らかな手も足も速いプロボクサーです。

しかし、ディアスはメッツのクローザーなのです。回またぎも「あ〜らよッ」とやってのける頼もしい守護神なのです。

そして、メッツといえばノリノリの応援。

Edwin Diaz taking the mound to Timmy Trumpet is everything we hoped for and more. 

〜エドウィン・ディアスがティミー・トランペットの生演奏に乗ってマウンドに登る姿は、我々が期待していた以上のものだった。




かっこいいッ!!!!!!!!!!

マスコットのミスター・メッツとミセス・メッツがノリノリでトランペットを吹くのも素晴らしい!!!

小さなトランペット(実際には音の出ないオモチャ?)を吹くファンも楽しそうです。

本家が完全にキメちゃってるから、真似しちゃダメよ。






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春季関東地区高校野球大会。

神奈川からは横浜と東海大相模が出場。東海相模は準々決勝、横浜は昨日の準決勝で敗退。県勢が姿を消しました。

横浜は昨秋の新チームから公式戦27連勝、春の選抜も優勝。この大会でも優勝候補の筆頭でした。

しかし、専修大松戸に3−4で惜敗。

専大松戸の野球は実にしぶとかった。王者・横浜を相手に点を取られたら、その裏に必ず取り返す。フロックではありません。

決勝はきょう、高崎健康福祉大学高崎と。全面的に専大松戸を応援させていただきます。

私が少しだけ関わっていた2校は、横浜に撃破されてしまいました。

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しかし、横浜が負けるとは。

それでも、彼らの夏は、もうすぐに始まります。



羨ましいなあ。



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魚雷(トルピード)バットは4月11日から使用が解禁され、西武の源田壮亮、中村剛也、阪神の大山悠輔、中日の木下拓哉、日本ハムの清宮幸太郎、松本剛らが実戦で使用しています。

5月6日のオリックス戦からこのバットを手にした清宮はいきなりホームランを放ち「ヘッドの入りがいい」と好感触を口にしました。

しかし、14日には「ボールが飛ばない」と、わずか10日で元のバットに戻しました。


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このタイプのバットは突然現れたのではなく、以前から魚雷バットに似たツチノコ型バットは存在していました。

ツチノコ型は遠心力や、バットのしなりにこだわる打者には不適ですが、ボールにバットをガツンとぶつけて飛ばすタイプの打者には合うと言われています。

魚雷バットも重心がグリップ寄りにあるのでスイングが軽い一方で、遠心力は効かせにくい。

遠心力やしなりを上手く使う上清宮幸太郎のような長距離打者に不向きなのは、最初から想像できていたでしょう。その懸念は本人が一番よくわかっていたかもしれません。

それでも、一度は試そうとする清宮の勇気、挑戦者魂は大したものです。魚雷に見向きもしない大谷翔平やアーロン・ジャッジを駆逐する打者が現れるとしたら、清宮のようなプレイヤーでしょう。

そもそも、元物理学者のアーロン・リーンハートは「2023年の開幕から三振が増えていることに芯の部分を太くするとヒッティング面積も増え三振が減るはず」という仮説のもとに開発したのが魚雷バット。

リーンハートの仮説でも、当たり損ないでもいいから空振りを回避したい打者には適していても、三振のリスクを飲み込んだ一撃で仕留めたい長距離打者には不向きと想定されていました。

魚雷バットは、レイザーレーサー(現在は禁止)や、スラップスケート、プレート仕込みの厚底シューズのようにほとんど全ての競技者に明白なメリットがあるギアとは違います。

それでも、魚雷がきっかけとなって別の形状のバットの研究・開発がすでに進んでいるはずです。

多種多様なグリップの形状と比べて、バット本体部分の形状は画一的でしたから、打者にとってバットの選択肢が増えることは良いことです。

さて、野球の世界では常に弱者が大きな革命を起こしてきました。

「セイバーメトリクス」をフィールドに持ち込んだオークランド・アスレティックス、「フライボール革命」を巻き起こしたヒューストン・アストロズ。彼らはいずれも弱者でした。

しかし、魚雷バットは〝悪の帝国〟とまで言われた強者の象徴ニューヨーク・ヤンキースの分析部門が開発しました。

ヤンキースはもはや帝国ではない、という見方もできます。あるいは、ヤンキースですら潤沢な資金を選手獲得だけでなく、戦術やギアにも投資して研究・開発を進めなければ勝てない時代にになったということかもしれません。


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NAOYA INOUE SURVIVES KNOCKDOWN, WAR WITH RAMON CARDENAS TO SCORE 8TH-ROUND TKO IN FIGHT OF THE YEAR CONTENDER(リング誌)

井上尚弥はダウンを挽回、ラモン・カルデナスとの激戦を第8ラウンドTKOで締めくくった。今年の年間最高試合候補だ。



Inoue won the weekend and proved once again he's must-see TV(ESPN)

井上は(スリリングな)勝利を収め、なぜ彼がテレビで見なければいけない、目を離せないのかをあらためて証明した。



Ramon Cardenas questions Naoya Inoue’s power despite stoppage defeat(英国ボクシングニューズ誌)

ラモン・カルデナスはTKO負けを喫したが、井上のパワーに疑問符を付けた。



Explosive Naoya Inoue recovers from knockdown to stop brave Ramon Cardenas(ボクシングシーン)

ノックダウンから回復した井上尚弥は爆発的な逆襲で勇敢なラモン・カルデナスをストップした。



Vegas Erupts As Inoue Destroys Cardenas — Unlike Saudi’s Dead Arenas!(米国ボクシングニューズ24)

井上がカルデナスを破壊して締めくくったラスベガスは好試合で盛り上がったーどうしよもない試合が続いて死ぬほど退屈だったサウジとは違って




まあ、他国のスター選手、なかなか本音は書けませんが、厳しい意見も出ています。つらつらと紹介していきます。


というか、俺、そろそろ寝た方がいい気もするけど、眠くならない。。。。
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ずっと前、といっても私が札幌から戻ってからですから、せいぜい5〜6年前のちょうど今頃の話です。

一緒に野球と勉強を教えている中学生が「お姉ちゃんも来ていいか?」とぶっきらぼうに聞いてきました。

男子中学生の表情からは「お姉ちゃんが行ってみたいと言い出したから、一応聞くけど、お姉ちゃんを呼ぶのは俺は嫌だ、断ってくれ、頼むから」という心の中の叫びが思いっきりあふれていました。

私は「おお、全然大丈夫!今連れて来い!今は無理?じゃあナルハヤで連れて来い」と、顔をしかめる少年に意地悪にタタミかけるのでした。

アホ中高生の宿題レベルの勉強を一緒にしている私は正直「またアホが一人増える、しかも女の子か」と、面倒を背負い込んだかもしれないと思いました。

そして、なんと、やって来たのは、顔見知りの子!

駅までの通勤路、彼女の通学の時間帯と同じなのか、何度も、顔を合わせていた中学生だったのです。

「あー!」と戸惑う私に、彼女の方も「すみません、ここまで押しかけちゃって」と頭を下げるのですが、鈍感極まる私もようやく「朝の!」と気づくわけです。

彼女は毎朝すれ違うだけでなく、野球の試合の応援で弟を応援に来て、コーチ役の俺もスタンドで応援してる彼女の顔を覚えていました。

それなのに。

朝の通勤時にすれ違うときに気づかなかったのは、私の勝手な思い込みです。スタンドで応援する彼女が、グラウンドから離れて遠くだったということもありますが。

スタンドの彼女はバカ男子中学生のお姉さんで、いつも底抜けに明るい笑顔を見せていました。

そして、通勤時にすれ違う彼女も、やはり最高の笑顔を見せて挨拶してくれていたのですが…。

俺だけに挨拶するなら「知り合いだったか?」と思い出そうともしますが、すれ違う誰にでも明るくハキハキと挨拶するのです。

今どき珍しい、どころか、そんな朗らかな少女はどんな時代でも稀有な存在です。

そして、スタンドの彼女と通勤時の彼女、誰かに見せたいような素晴らしい笑顔はまったく同じでしたが、グラウンドから見上げると見えていないことがありました。

左膝から下が義足なのです。

中学1年のとき、テニスの部活帰りに交通事故にあったそうです。

それなのに、どうしてあんな笑顔を振りまけるのか、俺ごときが知る由もありません。

彼女のご両親、そして弟はあの笑顔にどれほど救われたことでしょう。

そんな彼女が、勉強を教えて欲しいとやって来たのです。

弟が嫌がっていた理由はその日のうちに分かりました。

バカな弟と全く違って、お姉ちゃんの方は俺のバカ野球塾なんかに来るような高校生ではなかったのです。

高校も地域一の公立校で、俺が受験生の頃ならまだしも、今の俺なんかが教えることなどほとんど何も無い、教えられないレベルの子でした。

私の付き合いのある、数だけは多い友人知人らの中でも、学問に対する感性はちょっと抜けていました。

しかも、塾にも予備校にも通ってないというのです。

弟の話だと学校でも「このまま普通にやってけば、普通に東大に行ける」と先生からもお墨付きをもらっているそう。

彼女に英語と数学を教えて、しどろもどろになった俺は彼女の帰り際に「ごめんな、さすがに自分より賢い子は教えられんわ」と言うと、彼女は悲しそうな顔をして「もう来たらダメ?」と聞いて来るのです。

そして彼女は言った。

「東大の医学部に行きたい」。

なるほど、それなら少しだけアクセルを踏み込まないと行けないかもしれない、なんていっても高校2年の春時点で模試判定はB。完全に射程圏内です。

こんなに賢い子なら2年後の入試は楽勝だろうと思っていました。

実際には東大医学部以上の大物をぶっ倒すのですが。

そんな彼女が一時帰国した2月、夜中に連絡を受けて少し遅いバレンタインチョコをいただきました。

お酒も飲むようになった彼女と、日本語がカタコトな彼女の友達と、英語がカタコトな私は朝までとりとめのない話に笑い合うのでした。

彼女は40近くも年下ですが、私みたいな怠け者の酔っぱらいからすると尊敬しかありません。

私の酒飲み友達は99.9%がどうしょうもない大馬鹿者ですが、彼女は非常に珍しい残り0.1%の人間。

いつまで連絡をくれて、友達でいてくれるのか非常に怪しいのですが楽しい徹夜でした。

とはいえ、遥かに年下ですごいヤツと酒を酌み交わすのは年に一回くらいで良いかな…。







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10代から野球にいそしみ、プロ野球選手に恋焦がれて、夢破れた私にとって、プロ野球選手は、たとえかれが2軍でキャリアを終えたとしても、嫉妬と羨望の対象でした。

「でした」というのは、おかしいですね。今でも、嫉妬はほとんど溶解されていても、羨望の対象ではあります。

そんなプロ野球選手の中でも、嫉妬や羨望を超えて尊敬しかないグレートが孤独な死を迎えたり、不祥事を起こしてしまうのは、本当に辛い。

これが、海外のボクサー、ガーボンタ・デービスやライアン・ガルシアなら「アホがまたアホした」でおしまいですが、彼らはそうではありません。

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さて、先日はトルピードバットの話をしましたが、きょうは鯛のお頭煮付け定食を食べながら「バットの表面加工処理」について。

機械を使ってバットの表面を硬くすることや、木目を埋めることが、今季からNPBでも解禁となりました。

かつてはNPBでも禁止されておらず、選手がビール瓶などでバットをシゴいている様子を見たことがある人も多いのではないでしょうか。

米国ではメーカーの段階で機械でこの処理を施すことが一般的で、インパクトの瞬間にはボールを硬く弾く感触が得られます。また、金属的な打球音も特徴的。

表面加工が背景に極度の投高打低が続いている事実があるのは容易に想像できますが、NPBは反発力の向上を目指した施策ではないとしています。

実際に、NPBが第三者機関に委託して行った調査では、表面加工してもバットの反発係数に有意な差は認められませんでした。

この投高打低は、投球の詳細な数値が計測できる機器の開発が盛んになって、投手力が劇的に向上していることだけでなく。ボールの反発係数が低下していることも、打者の感覚からも指摘されていました。

しかし、規格検査でNPBルールを逸脱する反発係数のボールは出ていません。

また「ボールをバットに乗せて打つ」ようなスタイルの打者は、インパクトの時間が長く感じられる感覚を求めますから、表面加工によって硬質化したバットを好みません。

反発係数は変わらないとはいえ、打者にとって選択肢が広がることが投高打低に決定的ではないにせよ、歯止めをかける作用が期待されます。

ここ数年の投高打低は、ファン目線からすると時代を超えて選手を比較するときに不確定要素となる道具や球場の変更などは最小限にとどめて欲しいというのが本音です。





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スポーツの世界は技術だけでなく道具(ギア)の進化によっても記録を伸ばしてきました。

靴本体とブレードが分離するスピードスケートのスラップ・スケート、人体を流線型に締め上げる競泳のレイザーレーサー(現在は禁止)、反発力を生み出すプレートをソールに内蔵した厚底シューズ…。




…そしていま、ニューヨーク・ヤンキースの分析部門が開発した魚雷型のトルピード・バット(torpedo bat)が旋風を巻き起こしています。

トルピードバットは、いわゆるバットの芯の部分を太くしたボーリングのピンのような形が特徴で、愛用者の1人であるヤンキースのベリンジャーは「重量が手に近いように感じるため、バットが軽くなったように感じる。それが最大の利点」と語っています。

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ESPNはこのバットを発明した元物理学者のアーロン・リーンハートの「2023年の開幕から三振が増えていることに芯の部分を太くするとヒッティング面積も増え三振が減るはず」という最初の仮説を紹介しています。

もちろん、芯を太くすると重量が増し、スイングスピードが落ちてしまうため、先端部分を細くする方向で開発を進めます。

寸胴型のツチノコバットやスリコギバットは、金属バットやプロ野球でも福本豊が愛用していましたが、重量は重くなっており、ゴツン!と強打してパワーを補完する意味合いが大きいバットでした。

MLBを席巻している魚雷はツチノコとは違い、パワーヒッターにも好んで愛用されています。

シーズン開幕当初、魚雷バットは「規定に反する違法バットではないか?」とも疑われましたが「バットは滑らかで丸みをおびた棒状のもので、最も太い部分の直径は2.61インチ(6.6㎝)以下、長さは42インチ(106.7㎝)以下でなければならない」というMLBルールの中に収まった正当なギアで、コルク内蔵のサミー・ソーサの違法バットなどとは違います。

さて、しかし。

重量そのものは変わらなくても、重量バランスは大きく変わります。スイングしたときのイメージには、少なくとも使い始めは大きな違和感を覚えるはずです。

昨季、大谷翔平とMVP争いをしたメッツのフランシスコ・リンドーアも今季から魚雷バットに持ち替えましたが、打率.100、本塁打ゼロと悪戦苦闘しています。


一方で、当のヤンキースの主砲アーロン・ジャッジは従来型のバットを使用して今季も爆発的なパフォーマンスを見せています。

大谷翔平も「いまのバットで十分満足」と、魚雷を握る気はありません。

魚雷の効果をどこまで評価すべきかは、もう少しデータが揃ってきてからになるのでしょうが、現時点ではスラップスケートやレイザーレーサー、プレート仕込みの厚底シューズのような「誰がどう考えても明白なアドバンテージがある」とは言えません。

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と、ここで早めのお昼。

なんとシンプルな中華そばじゃ。
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