
高市早苗首相は昨日、ロシアのプーチン大統領が北方領土の択捉島を訪問したことについて「強く抗議する。断じて許容できない」「日本の対ロ感情を一層厳しくし、中長期的な関係回復を困難にした」と、記者団の取材に答えました。
プーチンは12日、太平洋艦隊の演習を視察するため、極東サハリン州を訪問、艦隊幹部らとの会合で、北方領土について「第二次世界大戦後の現実として国際文書に明記された」と主張していました。
そして、明日の8月15日、高市首相が靖国神社参拝に行くのかどうか?首相になる前には「どんなに批判されても淡々と参拝に行く」と語っていただけに動向が注目されます。
戦後、日本が共産圏に組み入れられていたなら、米国は沖縄を返還することはなかったでしょう。1972年に中華人民共和国との国交を回復することなく、引き続き中華民国(台湾)を中国として認めていたなら、台湾は親日どころか国民の反日感情を煽りながら戦勝賠償と戦後補償を日本政府に求めていたのも間違いありません。実際に、72年以前の日本統治時代の史跡には日本への非難を黒塗りした部分が多く見られます。

政治レベルでの対立を民間レベルに落とし込もうとする政府の扇動にいたずらに反応するのは、非常に浅はかです。
「米国や中国、ロシアと対等の立場で交渉する」なんて、普通の独立国家なら当たり前のことが日本には当てはまりません。
社会人になってすぐにバブル崩壊を目の当たりにした私が痛感した「絶対」は、トヨタ自動車の豊田章男らがいまも繰り返し口にしているように「日本がワールドスタンダードになることはない」という揺るがしようのない事実です。
もし「日本がワールドスタンダードになる」ことを目指すなら、方法はたった一つしかありません。もう一度、世界戦争を仕掛けて勝者になることです。プーチンが二日前に語った「第二次世界大戦後の現実」を書き替えることです。
バブル崩壊の引き金の一つも、米国から突きつけられたワールドスタンダード、当時はグローバルスタンダードと呼ばれていた「第二次世界大戦後の現実」でした。
もう一度、戦争を起こして世界の国家ヒエラルキーをひっくり返すーーーそれが悲惨な結果しか招かない絶対にやってはいけない行為であるなら「日本がワールドスタンダードになることはない」という絶対事実を念頭において行動しなければなりません。多くの民間企業がそうしているように、政治家も見習って。
一見正論に聞こえる耳障りの良いことではなく「日本がワールドスタンダードになることはない」ことを常に頭から離さずに「ワールドスタンダードの中で日本が代替不可能の欠かせないパーツとして必要とされること」を目指すしかないのですが、いまの首相はいたずらに足を引っ張ることしか出来ないようです。










