カテゴリ: 世界のボクシング:階級/キャッチウエイト

ジェシー〝バム〟ロドリゲスは不思議なファイターです。

日本のボクシングファンがその名前を知ったのは、2016年11月。帝拳プロモーションがデビュー前のバムと契約を結び、翌年3月にストロー級でプロデビュー。

ローマン・ゴンサレスやアンソニー・オラスクアガらと同じ〝帝拳の外国人選手〟として異例なのは、まだ一度も日本のリングに上がっていないことです。

デビュー4戦目には126¾ポンドのフェザー級オーバーの体重で、131¼ポンドのホセ・モスケイラと戦っていますが「ジュニアフライ級(108ポンド)で世界タイトルを目指す」という言葉通りに、110ポンド前後で経験を積み、2022年1月に米国マッチルームと契約を結びました。

無名の軽量級にもかかわらず、エディー・ハーンが手放しに絶賛。

バムは1週間後にWBC全米ジュニアフライ級王者決定戦に出場予定でしたが、このイベントのメインでカルロス・クアドラスとWBCジュニアバンタム級タイトルを争う予定だったシーサケット・ソールンビサイがコロナ感染で入国ビザが下りず、急遽の代役に抜擢されます。

ジュニアフライ級でも世界戦線への途上ので10回戦の経験もないバムが、いきなり2階級上の強豪とWBCタイトル12回戦を争うというのですから無茶苦茶です。

マニー・パッキャオも霞む勇気を見せたように見えるバムでしたが、パックマンと違ったのは、摩訶不思議なことにオッズ(クアドラス11/4=3.75倍、ロドリゲス4/11=1.36倍)が明白にバム有利と叩かれていたことでした。

クアドラスからダウンを奪った末に快勝したバムは初防衛戦でシーサケートを8ラウンドでストップ、タイトルを返上してフライ級のWBOストラップを決定戦で獲得すると、2023年12月にIBF王者サニー・エドワーズとの統一戦も9ラウンドTKOに仕留めます。

フライ級の二つのベルトを返上するとジュニアバンタム級の舞い戻り、2024年6月にこの階級の〝ラスボス〟WBC王者のファン・フランシスコ・エストラーダを7ラウンドでKO。この階級でWBO、WBAも吸収、Undisputed(完全統一) までIBFを残すだけのビンゴ状態で、6月13日にアントニオ・バルガスのWBAバンタム級タイトルに挑みます。

予定通りにWBAバンタムを掌握すると、①また階級を下げてジュニアバンタムに下げて完全統一か、②バンタム級でのベルトコレクション路線、③対戦がまとまれば井上尚弥のジュニアフェザー級挑戦、と3つのオプションを明らかにしています。

一旦上げた階級を戻すのは、体内の生理バランスに悪影響を与えボクシングも崩れるというロイ・ジョーンズ現象を引き起こすリスクがあると考えられていますが、このバムの変幻自在ぶりは何なんでしょうか?

上の階級での戦いが厳しくなった文成吉(バンタム→ジュニアバンタム)や、ノニト・ドネア(フェザー・ジュニアフェザー→バンタム)のような例はありますが、階級を跨いでトップ選手をハンティングするバムの自由回遊は過去に例がありません。

この階級乱高下は肌はカサカサ、頬骨と顎が尖る過酷な減量苦が限界に達して階級を上げてきた井上尚弥ら、普通のボクサーの常識では全く考えられないことです。

ジュニアバンタム級(115ポンド)からバンタム級(118ポンド)への進出について、バムは「減量が3ポンド(1.36kg)でも楽になる」と減量苦があることを口にしてますが、それはおそらく普通の軽量級ボクサーの〝苦〟とは違うレベルだと思われます。

減量苦からジュニアバンタムからバンタムへ上げる普通のボクサーからすると「残り(IBF)を獲りにまたジュニアバンタムへ戻る」というバムは「あんたのは減量じゃなくダイエット!」と怒りたくなるかもしれません。











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5月2日の東京ドーム。

井岡一翔がWBAバンタム級のタイトルホルダー井上拓真を攻略すると、日本人初の5階級制覇が完成します。

ストロー級(105ポンド)からバンタム級(118ポンド)までの13ポンドは、17階級で最もウエイトスパンの軽い5階級です。

最も重い5階級はミドル級(160ポンド)からヘビー級(200ポンド+)の40ポンド(ヘビー級は200ポンドを大きく超えて競われますから実際にはそれ以上)。

競技人口や専業プロ人口まで考慮すると、ストロー級からバンタム級までのタイトルをピックアップするのは最も安易な5階級制覇と考えて全く差し支えありません。

サウジアラビア・総合娯楽庁がサポートするズッファ・ボクシングが「現代のオリジナル8」として、ジュニアバンタム級以下の4階級を「現代人の体格と腐敗した認定団体が営利目的で増殖させた不要なクラス」と削除したことにまともに反論できる人はいないでしょう。

フライ級を含めた〝旧〟オリジナル8では、井岡はこれが2階級制覇への挑戦。現代のオリジナル8なら、キャリア初の〝まともな階級〟へのアタックとなります。

しかし、ストロー級からスタートする複数階級制覇が最も安易であるのはわかりますが、それが〝登り坂〟であることも見逃せません。

例えば、最もハイレベルとされるウエルター級を起点にジュニアミドル級(アユブ・カルレ)、ミドル級(マービン・ハグラー)、スーパーミドル・ライトヘビー(ドニー・ラロンデ)5階級(28ポンド幅)を抑えたレナードにとって、実質5年のブランクから挑戦したハグラー戦はアンダードッグでしたが、その道のりは〝下り坂〟だったと言えるでしょう。

まあ…ハイレベルな話ですが。

ストロー級から上げてゆく5階級制覇は、競技人口が厚くなる坂道を登り続ける旅程となります。それを言い出すと、フェザー級からウエルター級まで(21ポンド幅)の5階級も登り坂だけ、しかも軽量級から人気階級へ、言葉を選ばずにいうと低レベルからハイレベルの山を乗り越える過酷な道のりになります。

井岡のストロー級からバンタム級はジュニアフェザー級までの超軽量級という小さなコップの中で完結するとはいえ、坂を下ったレナードとは違う登りの5階級制覇でした。

ウエイト幅やウエルター級を頂点とする階級攻略難易度の山を考えると、ストロー級〜バンタム級の5階級制覇は最も安易と言えますが、デタラメランキングに立脚したデタラメチャンピオンシップが染み付いている現代ボクシングで最も評価されるのは「誰に勝ったのか?」。

井岡の4階級を振り返ると…。

【ストロー級】WBC=オーレイドン・シスサマーチャイ(2011年2月11日:5ラウンドTKO)/WBA=八重樫東(2012年6月20日:12ラウンド判定)…オーレイドンは当時階級最強。


【ジュニアフライ級】WBA決定戦=ホセ・アルフレド・ロドリゲス(2012年12月31日:6ラウンドTKO)…前月にファン・フランシスコ・エストラーダに勝利したローマン・ゴンサレスがスーパー王者に認定されていたため、このタイトルはセカンド。WBAがロマゴンとの統一戦を指示しますが、当時のプロモーター父親の一法が回避。

WBOは評価の高いドニー・ニエテスでしたが、当時のJBCはIBFに加盟していませんでした。3度目の防衛戦でのちの強豪フェリックス・アルバラードに初黒星をつけましたが、ロマゴンとの決戦から逃げたことは日本のボクシングファンを失望させてしまいます。アルバラード戦後にロマゴンがスーパー王座を返上したため、正規王者となり、ESPNやリング誌などのメディアでも2階級制覇と認められます。

…ニエテスは仕方がないにせよ、ロマゴンとの決戦を回避、108ポンドでは階級最強とは言えませんでした。


【フライ級】IBF=アムナット・ルエンロン(2014年5月7日:12ラウンド1−2判定負け)。リング誌やESPNでも評価が高かったルエンロンに勝って3階級制覇ならPFP入りの目もありましたが、キャリア初黒星。ルエンロンがボクシングシーンなどのPFPで10傑入り。ルエンロンは井岡、ゾウ・シミンと、ロマゴンから逃げたAサイドの大物を競り落とすハンターでした。

WBA=ファン・カルロス・レベコ(2015年4月22日:12ラウンド判定)。スーパー王者にエストラーダが認定されていたため、まともなメディアに3階級制覇が認められるのは、翌年9月にエストが返上した時点。ニカラグアのホープ、キービン・ララを11ラウンドで仕留めるなど、海外評価は高かったものの一法との亀裂は回復不可能の段階まで進行、2017年12月31日に引退宣言。


【ジュニアフライ級】WBO=ドニー・ニエテス(2018年12月31日:12ラウンド1−2判定負け)。ジュニアバンタム級の門番マックウィリアムズ・アローヨを判定で下して、強豪ニエテスに挑戦するも惜敗。

WBO=アストン・パリクテ(2019年6月19日:10ラウンドTKO)で、ニエテスが返上した空位のストラップを拾う。初防衛戦でプエルトリコのホープ、ハビエル・シントロンに判定勝ち。2度目の防衛戦で4階級制覇を狙った田中恒成を8ラウンドでストップ、リング誌とESPNでのPFP入りを果たす。

WBA王者ジョシュア・フランコとのドローと再戦での勝利、その間WBOが指示した中谷潤人を迎える防衛戦を回避。IBF王者フェルナンド・マルチネスのフィジカルに押されて陥落、再戦でもリベンジならず。


【バンタム級】WBC=井上拓真(2026年5月2日:?)…井上尚弥と中谷潤人の二重の砲火で焼け野原にされたバンタム級では、拓真に勝っても階級最強とは呼べません(階級1位はTBRBがクリスチャン・メディナ、リング誌とBoxRecが堤聖也)。



拓真に勝利したとして振り返っても、井岡が階級最強と認められるのはストロー級のみ。残りの4階級は事実上のセカンド(サード?)王者。

日本ボクシング史上屈指のテクニシャンではありますが、タイトルがバーゲンセール状態の4Belt -Eraだからこそピックアップできたタイトルばかりです。

その意味では、井岡もまたデタラメ・ボクシングの〝被害者〟という見方も出来るのですが…。もし、サウジが「理想」と標榜し、誰も否定できない「新オリジナル8(バンタム/フェザー/ライト/ウエルター/ミドル/ライトヘビー/クルーザー/ヘビー)」なら、現時点では0(ゼロ)階級制覇。

このまま、サウジがボクシング界を制圧するかどうかは不透明ですが、もしそうなると未来のレコードブックでの井岡は、拓真に勝ったとしても「世界タイトルはデタラメ認定団体の水増し階級では獲得したが、まともなタイトルは獲れなかった」という評価になります。










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昨日、東京ドームホテルで行われたPRIME VIDEO BOXING15の前日計量。高見亨介が体調不良によるドクターストップによって、アンヘル・アヤラとの試合が中止になりました。

体調不良の原因について、帝拳の浜田剛史代表は「水抜きをしてるわけじゃない。緊張感から来るのか、ちょっとわからないが、脱水症状というわけでもないが、体全体が急に悪くなった」と、減量失敗による体調不良ではないと説明しました。

おそらく昨日か今日には受ける医師の診断結果が「脱水症状など減量の影響」と見られると、1年間のライセンス停止と、階級変更が勧告されます。インフルエンザなどの急病や怪我など、減量由来ではない場合は、ライセンス停止は免れるのが過去の〝判例〟です。



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「弱い相手を求めて自分まで弱体化する減量ほど愚かな行為はない。自殺行為」〜マーガレット・グッドマン女史。



海外では試合直前での体調不良や体重超過は珍しくありませんが、その原因の多くは「水抜き減量」と「タイトルの価値の暴落」から。日本の場合、タイトルの価値はそこまで軽くなっていませんから、中止理由のほとんどが前者に絞られます。

今回は浜田代表の説明通り減量の影響ではなく、たまたま計量前日に体調不良に襲われたのでしょうが、もうそろそろ「水抜き減量」へのしっかりした対応をしなければなりません。

「水抜き」のメリットは二つあります。①減量で衰弱する期間が短いこと(ダメージが抜けきらない当日計量ではなく前日計量ならではのメリット)、②一気の水抜きと計量後の一気の補給でリバウンド幅が大きくなること。

そして、デメリットは急激に水分を失うことで重度の脱水状態に陥ることです。

英国ボクシング管理委員会(BBBofC)は減量失敗や重大なリング禍が起きる原因について「正確な究明は難しい」としながらも「水抜き減量が最も大きな原因と考えられる」と結論づけ、試合前のサウナ使用を禁止しています。

また、WBCなどが導入している30日前計量・7日前計量も「水抜き禁止」ルールが守られているかどうかの〝裏付け〟検査です。「1週間前にこの体重では水抜き以外では落とせないはず」という推定有罪の根拠になります。

ONEチャンピオンシップで導入しているハイドレーションテスト(尿比重を測定)も「水抜き禁止」ルールが守られているかどうかの〝裏付け〟検査です。

「サウナ使用禁止」は、しっかりと告知されていたとはいえません。ジョン・リールカシメロやクリス・ユーバンクJr.が「知らなかった」と言い訳したのは、盗人にも三分の理です。

JBCの場合は「水抜き禁止」をルール化することが急務です。ずっと見張っているわけにはいきませんから、現状では自己申告に頼らざるを得ないのも仕方がありません。

今回の高見の件にしても「水抜き失敗してライセンス停止を恐れて嘘の説明をした」というようなあらぬ疑惑を立てられないようにするためにも〝主犯〟はほぼ特定されているわけですから、ここに踏み込んでいくしかないのです。

このルールによって、多くの選手が階級の変更を強いられるのは仕方がありません。そもそもが、前日計量に目を付けたリスクの大きい減量なのです。「無理な減量はより弱い相手と戦うために自分も弱体化する愚かで無様な行為」せあることを認識すべきです。

どうして、ヘビー級では想像もできないほどの体重差で戦えるのか?どうしてリング禍や、前日計量で体調不良になるファイターが少ないのか?どうして試合中に足が痙攣したりしないのか?

当たり前の話です。ベストコンディションで体重計の乗って、最強の状態でリングに上がるからです。

「より弱い相手と戦うために自分も弱体化する」減量がなくなることはないでしょう。だからこそ、少しでも減らすために、JBCなどの統括団体がルールを策定するのが大切になります。



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日本人男子の体格は、サッカーや野球を見る限り、悲観するほど貧弱なものではありません。

しかし、ボクシングにフォーカスするとストロー級とジュニアフライ級で世界一の競技人口を抱えるなどライト(軽量)級以下にボクサーが偏っていることが誰にでもわかります。

外的には「身体能力の高い才能はメジャースポーツを選ぶ」、内的には②欧米で人気の高い階級はレベルも高く競争も激しいので、そうではない軽量級を選ぶ」という、二つの「選択」の現実が横たわっています。

いまよりも平均的な日本人の骨格がはるかに貧弱だった70年前、ファイティング原田の時代の方がさまざまな体格の若者がこのスポーツで躍動していたというのに。

欧米の人気階級から目を逸らし続けて、安易な軽量級での〝世界〟に偏向した業界も悪い、しかし、それを助長し続けて「防衛記録だ」「PFPだ」と数字や妄想に騙されるファンも悪い。

もちろん、「米国に認められようが認められまいがどうでもいいこと。あの国のボクシングがいまどうなってるか?そんな国に憧れてねぇよ」というなら、それで良いのですが…。

現実には「井上のTモバ」のような恥ずべき興行事故を起こしてしまうのです。



さて「日本vs…」シリーズ。ここまでが序章です。

そして、これからが本題です。




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ウエルター級からヘビー級、ホットな人気階級に大きなボリュームを抱えるロシア。

その一方で、13人しかいないライト(軽量)級以下のクラスは、4回戦ボクサーなどを弾くと国内ランキングが組めません。

ライト級の5位は6回戦です。

軽量級ランキングが事実上存在しない国、ロシア。イメージ通りのロシアです。

大きな国力を持つ大国ですが、先日閉幕したミラノ・コルティナ五輪を見るまでもなく、国際的には孤立しがちな国です。

例えば、アルツール・ベテルビエフのようカナダ国籍を取得してロシアを離れてリングに上がるーーーそんな〝亡命〟ファイターも少なくありません。



母国を離れて戦う…

国籍なんて人間が決めたくだらないものの典型です。

日本だって、クロアチア人になった石井慧や、カナダ国籍をとった山本美優のような、日本人から見ると〝変人〟もいます。

ただ、もしかしたら、ロシアではベテルビエフの選択は〝変人〟とは見られていない気もしてしまします。



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IBFジュニアウエルター級王者リチャードソン・ヒッチンズが当日計量をすませた直後に体調不良を訴え、オスカー・デュアルテとの防衛戦はキャンセルされてしまいました。

ラスベガス、T-モバイル・アリーナで行われるWBCウエルター級タイトルマッチ(©︎マリオ・バリオスvsライアン・ガルシア)のアンダーカードに、もう一つのジュニアウエルター級戦(WBA©︎ゲイリー・アントゥアン・ラッセルvs平岡アンディ)と共にセットされていました。

プロボクシングほど〝世界〟タイトルが軽く扱われているスポーツはありません。

もちろん、デタラメ団体がデタラメに作ったランキングにもとづいたランキングから捻り出されたタイトルホルダーを世界王者と呼ぶのなら、ですが。

そして、ボクシングがスポーツと呼べるのだとしたら、ですが。
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ボブ・フイッツモンズにジェフ・フェネック。

階級を駆け上がるフィジカルモンスターを輩出したオーストラリアのスタイルは、ラグビーや野球など他のスポーツでも豪快さが特徴です。

最近では井上尚弥や那須川天心と戦ったジェイソン・モロニー、中谷潤人に撃ち落とされたアンドルー・モロニーも小粒ながらフィジカルの強いファイターでした。

このモロニー兄弟が今回のカウントで、バンタム級(6人)、ジュニアバンタム級(2人)という非常に少ない競技人口から生み落とされたのは意外です。

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最大のボリュームゾーンは68人を数えるヘビー級で、構成費は12.7%。

スーパーミドル級、ミドル級、ジュニアミドル級、ウエルター級も構成比が10%を超え、この国のメインストリームを形成しています。

No.1ファイターはズッファ・ボクシングのエース、クルーザー級のジャイ・オペタイア。

2位はスブリエル・マティアスを破ってIBFジュニアウエルター級王者となったリーアム・パロ。初防衛戦ではリチャードソン・ヒッチンズにSDで敗退しましたが、曲者です。

3位にサム・グッドマン。

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日本に次ぐアジア最大のプロボクサー人口を抱えるタイ王国。

伝統のムエタイに、タイ出身のチャトリ・シットヨートンが立ち上げたONEチャンピオンシップ、キックボクシングやK1、プロボクシングでも日本と激闘を繰り広げてきた格闘技への理解が深い国です。

また、プロボクシングではタイで行われた世界戦ではいまだに勝利はなく、1分けを挟んで24連敗中。

この不名誉な記録は、日本史上最高の声もあるファイティング原田がポーン・キングピッチにフライ級のUndisputed title を奪還された黒星から始まりました。

これは日本のエース級が相手を選んで乗り込めばストップできると思うのですが、敗北のリスクだけでなく、わざわざ敵地で相手方のイベントに出場する経済的メリットもありません。

タイ側も日本のエースと戦えるなら、報酬の大きな日本でやりたいでしょう。

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タイの現役No.1は、IBFジュニアフライ級王者タノンサック・シムシー。2位はWBCジュニアフライ級王者ノックアウト・CPフレッシュマート。3位はWBCアジアン・フライ級王者タナンチャイ・チャルンパック。

オールタイムでは、1位がカオサイ・ギャラクシー、2位がポンサクレック・ウォンジョンカム、3位がウィラポン・ナコンルンアンプロモーション。
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全人類の20%弱、約14億人の人口を抱える中華人民共和国。

マイク・タイソンが毛沢東のタトゥーを入れているのを見ると、プロボクシングとも無縁じゃ無い気もしますがバリバリの共産主義国です。

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人口の分母がデカすぎるので、427人という数字をどう評価して良いのか戸惑うばかりですが、意外と多いというのが個人的な感想です。

ボリュームゾーンはジュニアウエルター級をピークにした、フェザー級からジュニアミドルまでの山。軽量級は非常に薄いのも目につきます。

No.1ファイターは、もう皆様お分かりですね、そうです、ヘビー級の张志磊(ヂャン・ジレイ)です…いや!違います!

中国1位は朱典兴(チュー・デンシン)、29歳のストロー級です。2人しかいないストロー級の1人です。

WBCアジアのシルバー王者、WBOグローバル王者と地域タイトルをコレクション、ここまでの戦績は16勝14KO1敗。

2位は、リング誌で井上尚弥との「アジア最強決定戦」も取り沙汰された、同じ〝Monster〟の異名を持つ徐灿(シュー・カン)

そして、ヂャンは3位。

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ファイティング原田が破ったエデル・ジョフレ。

村田諒太がロンドン五輪2012で競り落としたエスキバ・ファルカン。

日本ボクシング界に燦然と輝く大勝利、その相手はいずれもブラジル人でした。

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ジョフレとペレ。ブラジルは二つのスポーツに2人のPFPを送り込みました。


ブラジル!この国がサッカーにのめり込んで、ボクシングの印象がとことん薄いことを考えると、この2人が日本の最強ライバルとして存在した偶然に奇妙な親近感を感じてしまいます。

ボクシングの才能はサッカーに飲み込まれて、ボクシングの競技人口は痩せ細っているはずです。

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と、思いきや223人もいました、プロボクサー。

単純な比較は禁物ですが、先日数えたキューバ(113人)、プエルトリコ(181人)よりも多く、ガーナ(337人)や南アフリカ(491人)よりも少ない。

2億人を超える人口を持つ大国ですが、この数字からは「ボクシング不毛の国」とは言い切れません。

現役No.1ファイターは、ファルカンが届かなかったブラジル史上初の金メダルを母国開催の2016リオで獲得したロブソン・コンセイサン。

さらに、オールタイムに広げるとNo.1はもちろんエデル・ジョフレ。もう〝我らが〟ジョフレと呼ばせてもらいましょう!

続いて、No.2がアセリノ・フレイタス。日本のボクシングファンも驚いたKOセンセーションでした。

さて、ブラジルのアクティブ(現役)は223人ですが、オールタイムではわずか331人なんです。

このオールタイムの少なさは何なのでしょう?

21世紀になってから設立、2010年代に大きなデータベースを完成させたBoxRecが過去のデータに弱いのは当然ですが、日本でもアクティブの1256名に対して、オールタイムは4230と3倍を大きく上回るボクサーを数えています。

ブラジルの場合、ファルカンやコンセイサンのような五輪メダリストが最近登場していることを見ても、ボクシングへの関心はかつては低かったものの、近年は高まっている、それにともなって競技人口も増えているのかもしれません。

そうだとすると、ジョフレの時代はやはり巷間伝えられているようにボクシング不毛の国だったと思われます。

また、中重量級に大きなボリュームがある一方で、軽量級はジュニアフェザー級以下の6階級に11しかいないスカスカさ。ストローとジュニアフライに至ってはゼロです。

ジョフレが君臨した黄金のバンタムは、たったの2人。

ジョフレの時代もボクシングが活況だったとは考えられませんから、黄金のバンタムはまさに奇跡の存在でした。

それでも、アマチュアで実績を作りつつあるブラジルから強力なファイターが誕生する可能性は、十分ありそうです。

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しかし、ジョフレのようなディケイドで語られるようなPFPファイターがブラジルに再び現れるでしょうか…現れて欲しいですねー。


そして、また日本のファイターにでっかい花を持たせてくれいッ!



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