フシ穴の眼 〜スポーツ疾風怒濤編〜

      Hope Lights Our Way / 希望の道を、つなごう。

カテゴリ: パウンド・フォー・パウンド

マーベラス・マービン・ハグラーが天国に召されたことで、地上のPFP=存命PFP10傑に空席が出来ました。

5年前、2016年のリング誌が発表した存命PFPは以下の通りです。

1位:シュガー・レイ・レナード

2位:ロベルト・デュラン

3位:パーネル・ウイテカー 1964年1月2日〜2019年7月14日(55歳)

4位:イベンダー・ホリフィールド

5位:マーベラス・マービン・ハグラー 1954年5月23日〜2021年3月13日(66歳)

6位:フリオ・セサール・チャベス

7位:フロイド・メイウェザー

8位:ジェイク・ラモッタ 1922年7月10日〜2017年9月19日(95歳)

9位:マニー・パッキャオ

10位:ラリー・ホームズ
 


この5年で多くのグレートが旅立ちました。このリストからも三人が天国に召されました。

リング誌を基本に常識的な現時点の存命PFPを考えると,こんな感じでしょうか。

1位:シュガー・レイ・レナード

2位:ロベルト・デュラン

3位:イベンダー・ホリフィールド

4位:フリオ・セサール・チャベス

5位:フロイド・メイウェザー

6位:マニー・パッキャオ

7位:ラリー・ホームズ

8位:エデル・ジョフレ→繰り上がり
 
9位:バーナード・ホプキンス→繰り上がり

10位:オスカー・デラホーヤ→繰り上がり


でも、これでは面白くないランキングです。妄想の分際で面白くないなんて、致命的です。

 

階級や時間など本来は超えることの出来ない壁を打ち破ったとして、ありえない仮定を妄想するのがPFPです。

PFPを原理主義的に捉えると「井上尚弥やローマン・ゴンザレスはそのままヘビー級化してタイソン・フューリーやアンソニー・ジョシュアを駆逐してしまう」ことになります。

もちろん、そんな不公平な話はありません。2m、100kgを超える肉体を動かすエネルギーは人間の生理の限界を超えています。

ネズミのように動ける象など存在しないのです。PFPはヘビー級だけが、強化補正の恩恵を受けない、実は不平等な考え方です。

ヘビー級への過剰な注目から、シュガー・レイ・ロビンソンの偉業を見直すための道具として広く知られるようになったPFPですが「ヘビー級が動くが如くボクシングは動く」の時代はとうの昔に去りました。

今やヘビー級が割りを食う時代です。

本気でPFPと向き合うなら、この概念が妄想であることにしっかりと立ち返るべきです。

PFPとは、現実ではあり得ない階級を超えた戦いや、時代が離れてるが故に同じリングで交わることのない拳を夢想する戯れ事、お遊びです。

であるとするなら。

ありえない階級制覇を成し遂げた化け物や、時代を超えて出現した亡霊こそがPFPであるはずです。

ホッピーでアップ、黒霧島でウィンドスプリント、サントリーオールドで完全に出来上がった状態で、わしもついに悟りを開きました。

存命PFPの正解をついに見つけたのです。

ご覧あそばせ。


1位:マニー・パッキャオ=理由は化け物だから。

2位:ジョージ・フォアマン=亡霊だから。

3位:バーナード・ホプキンス=年を取らないエイリアンだから。

4位:フリオ・セサール・チャベス=どう考えても強いから。

5位;トーマス・ハーンズ=ウェルターからクルーザーまでスタイルを変えずに突き進んだ男の中の男だから。

6位:ロベルト・デュラン=石の拳だから。

7位:シュガー・レイ・レナード=ペテンの5階級制覇だが、愛読しているリング誌が評価してるようなので、とりあえず7位に。

8位:フロイド・メイウェザー=パッキャオにタッチボクシングで一応勝ったから。何百億円稼いでも誰からも「いつかまた破産する」と信じられているDQNだから。
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9位:ピタリ・クリチコ=リングでも強かったが、キエフ市長としてロシア相手に肉弾で戦うイカレチンポだから。「レノックスのパンチと比べたら催涙弾なんてたいしたことない」。

10位:イベンダー・ホリフィールド=ど根性の塊だから。

11位:マイク・タイソン=「強い相手にはたったの一度も勝てなかった」と評価は低く、こういうランキングでは無縁だが、ボクシング界への貢献度はバックメイ以上。専門家評価が低いだけで、素人評価ではPFPキング。

そして、なによりもファンの嫌な予感を跳ね返して、今も元気に幸せそうに生きてくれているから。
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PFPの説明で最も使われる言葉が「体重同一時」です。
「階級が離れているが故に戦うわけがないボクサーの優劣を決める」のがPFPだとすると、この大前提を破壊したボクサー、すなわち最も驚異的な複数階級制覇を果たしたボクサーこそがPFPキングということになります。

PFPとは畢竟、実際に戦えば重いクラスの方が強いという真実・事実関係を無視した仮想空間の戦いです。

そこで行われる脳内作業の本質は〝弱者救済〟の一点に尽きます。

この仮想空間ではタイソン・フューリーは自分と同じ体格で軽量級の動きをする井上尚弥と比較されるわけです。

17階級中、ヘビー級のボクサーにだけ〝弱者救済〟の特典は一切ないのです。

現実の象はネズミを軽々と踏み潰すことが出来ますが、ネズミのスピードと機動力を持つ空想の象には勝てる道理がありません。

つまり、PFPの本質概念は弱者救済なのです。

そうであるなら階級弱者だけでなく、年齢弱者も救済すべきです。その意味ではPFPこそ男女混合で考えるべきです。

階級弱者なのに階級強者を倒しまくり、年齢弱者なのに年齢強者に痛烈な敗北を突き付ける…。

もし、そんな化け物がいたら、そいつがPFPキングのはずです。
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そう考えるとフライ級上がりの42歳で、今なおウェルター級の最前線で拳を振るうマニー・パッキャオこそが歴代PFPキングのはずです。

なんて屁理屈、いやPFPがそもそも屁理屈なので、説得力もクソも本来はありません。

「説得力のある妄想ランキング」なんていう矛盾に満ち満ちたもの、そいつの説得力のあるバージョンを作ろうとしてるのですから「人道的な大量破壊兵器」「地球に優しい火力発電」みたいなもんです。

さあ、それでも、そいつを作りに出かけましょう。
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材料は全米ボクシング記者会(BWAA)とESPN、リング誌の PFPと、人気階級についてはpotential  fightのオッズ。

透明な専門家の投票制で選出されるBWAAとESPNに対して、リング誌は密室合議制。脳内ランキングに透明性など求めてどうする?というのはもっともですが、説得力が出るのはESPNのような記名投票制です。

また、人気階級限定とはいえ、potential fightのオッズが立っている場合はそれを最優先して考えます。

まず、3月2日現在の三メディアのPFPを並べてみます。
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赤字はそのメディアにだけランキングされた選手で、いずれも9位か10位。つまり、8位までは〝共通認識〟ということです。

トップ3は完全一致。井上尚弥はアッパレです。

リング誌とESPNの階級別ランキングもほとんど一致しています。アルファベット団体のインチキランキングとは全く違います。当たり前といえば当たり前です。

先日の「カネロ・アルバレスvsアブニ・イルディリム」を見て、まともなボクシングファンなら「指名挑戦者を軽く粉砕するなんてカネロはすごい!」なんて発想はチリほども思い浮かびません。

次に、ポテンシャルオッズの一部を切り取ってみました。
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PFPではいずれもクロフォード>>スペンスという序列ですが、potential fightのオッズは、10/11(1.91倍)と5/4(2.25倍)。肉薄しています。

この対戦が実現すると、専門家予想は逆転するかもしれません。ウェルター級バージョンのクロフォードの対戦相手は、あまりにも水準が低すぎます。クロフォードの剣は鈍りきってるでしょう。

現時点なら、私もスペンスの中盤から終盤のストップを予想します。

さらに、テオフィモ・ロペスとワシル・ロマチェンコの再戦に至っては6/5(2.2倍)、11/10(2.1倍)とこちらもカミソリ一枚のオッズながら、PFP順位を逆転しています。

もちろん、現実に動いていないオッズで「ウィリアムヒルが適当に叩いただけ」の数字ですが、それでも大手ブッカーの見立ては、ボクシングファンの目にも「まずまず」と映るんじゃないでしょうか。

少なくともアルファベット団体の錯乱ランキングよりは1億倍マシです。


…ちゃちゃっと書けるなと思いましたが、ここで続きます…こんなんばっかりですが、思いついたこと、書きたいことだけしか書かないので、そりゃ書きかけの山が積もってゆくのでした。
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疑惑の議論する余地の無い王者(Undisputed Champion)テオフィモ・ロペスの初防衛戦が競争入札になったのは既報の通り。

トップランク、マッチルーム、トリラーの3社による競札は約600万ドルを提示したトリラーが落札。

マッチルームの約350万ドル、トップランクの230万ドルを異業種からの〝侵略者〟が圧倒した形でした。

テオフィモは「トップランクとESPNが戦ってくれると思ってたのに」とショックを隠せませんが、約600万ドルの65%、390万ドルとキャリアハイの報酬を受け取ることになったのですから「トリラーには感謝しかない。トップランクには不信感しかない」というのも同情できます。

プロモーターとの感情的なシコリが増大したテオフィモに対して、一方的にタナボタ的に210万ドルもの報酬を受け取ることになった幸運な男がジョージ・カンボソスJr.、19戦全勝10KOのオージーです。

これまで地元オーストラリアをベースに米国で3試合、英国とシンガポールで1試合ずつと〝それなりに〟国際経験のあるカンボソスですが10万ドルを超えるファイトマネーは一度しか手にしたことがありません。

それが、やはり競札になった直近試合(vsリー・セルビー:2020年10月31日)。
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IBF指名挑戦権を賭けたこの一戦は、27万777ドルを提示したマッチルームがルウ・ディベラ・エンタテインメントの26万ドルを僅差でかわす「これぞ競札」というシビレる数字で決着。

IBFランキングで上位のカンボソスが60%の16万6666ドル、セルビーが40%の11万1110ドルを分け合いました。 この約1760万円が、唯一の10万ドルオーバー。

「信じられない金額にめまいがした」というカンボソスのモチベーションは跳ね上がり、英国ウィンブリーアリーナでの決戦を敵地ながら2-1のスプリットで、マッチルームの刺客を競り落としました。 

今度は、そのキャリアハイの報酬を13倍も更新するのです。



カンボソスの貧弱なキャリアで最強の相手はセルビーですが、実はとんでもない伝説と何ラウンドも戦った経験を持っています。

ルーカス・マティセ戦に臨むパッキャオのスパーリングパートナーに大抜擢されたことがあるのです
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「とにかくパンチの出所が見えない」というパッキャオとのスパーリングを体験したカンボソス。

 Ferocious(獰猛)と渾名されるカンボソスは「パッキャオのパートナーに呼ばれて二つ返事で承諾したのは高額の手当てだけが目当てじゃない。『バケモノの練習台なんて、ライト級のお前じゃ潰されるぞ』と忠告する人もいたけど、とにかく強くなりたかったんだ。良いところも見せられたし、たくさんアドバイスをしてくれた」と語っていました。

あれから3年近くの歳月が流れました。

「私はパッキャオのように敵地で元世界王者を倒してきた。そして、パッキャオのように今度は大物を倒す」。

「ライオネル・ローズ(ファイティング原田)やジェフ・フェネックへの尊敬は変わらないが、テオフィモに勝てばオーストラリア史上最大の勝利だ」(パッキャオに〝勝った〟ジェフ・ホーンはこの偉大なリストには入ってない模様です)。

42歳の伝説は今なおリングの主役であり続け、カンボソスはついに世界挑戦のチャンスをもぎ取りました。

しかも相手はテオフィモ・ロペス。これ以上ない最高のご馳走です。
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さすが注目のカード。まだいつどこでやるのかも決まってないのにオッズが出ています。

テオフィモ1.13倍、カンボソス5.5倍。「カネロ・アルバレスvsアブニ・イルディリム」の後ではインパクトが薄いとはいえ〝疑惑の完全統一王者〟が明白に有利と見られています。

パックマニアのハシクレとしてはカンボソスにも思い入れはありますが、テオフィモの馘を獲るのは中谷正義が先約済みです。

申しわけありませんが、ここはテオフィモが豪快に27歳のオージーを倒してもらいましょう。

中谷はESPNのイベントでテオフィモみたいな緩いやり方じゃなく、文句なしにウクライナのハイテクを破壊します。

そのライト級決戦も競争入札になってトリラーが落札してくれたら最高です!
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▼▼▼PFPの現況。

ESPNは、今年に入ってからまだ更新されていません。

最終更新日が12月23日なので、リング誌が10位にランクした井岡一翔がどう反映されるか注目です。

次の更新で、10傑ゾーンで回遊していた井岡が得票を伸ばしてランクインの可能性は十分あります。

その場合のライバルは10位タイの二人(ゲンナディ・ゴロフキンとガーボンタ・デービス)だけでなく、今日、衝撃的な勝利で2階級制覇したオスカル・バルデスが厚い壁になりそうです。

印象点からは直近試合ということで、バルデスが有利かもしれません。

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▼▼▼一方で、偶数月更新の全米ボクシング記者協会(BWAA)のPFPは「井岡vs田中恒」の結果を選考材料にして井岡には11ポイントが集まりましたが13位にとどまり、10傑入りはならず。

気になるのは4ポイントとはいえミゲール・ベルチェルトに得点があることです。当然、今日の試合結果を受けてベルチェルトは圏外に追いやられ、バルデスが得票されるはずです。

一気に圏外からランクインもありえます。
井岡の10傑入りは「エストラvsロマゴン」の勝者を倒してから、つまり一気に5位以内に突入となりそうです。

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▼▼▼そして、最も頻繁に更新するリング誌。

こちらはESPNとBWAAのような投票制ではなく、ブラックボックスな合議制。投票制ではありませんから当然、11位以下の得票者も存在しません。

リング誌は2位に井上尚弥、10位に井岡一翔がベストテン入りしていますが、バルデスが割り込んで井岡が弾き出される懸念があります。

来月の「ファン・フランシスコ・エストラーダvsローマン・ゴンザレス」の結果は、間違いなくPFPシャッフルを起こしますが、勝者がPFPで敗者がランクアウトではなく、クロスゲームの僅差判定をロマゴンがものにすると、元PFPキングがランキング返り咲き、エストラーダも10傑にとどまる目もあります。

そうなると、井岡のランクアウトは避けられません。
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▶︎興味本位の質問ですが、西岡、長谷川、山中のバンタム周りの3人の優劣を付けるとしたらどの様にランク付けされますか(私は記載順です)?
2021-02-17 22:28:27 返信編集 yuin 133.32.224.127

西岡、長谷川、山中のバンタム周りの3人の優劣!

リングの上で戦ってない3人の優劣なんて正解などありっこないのですが、非常に面白い話です。

「4−belt・17division・Multi-Champion」という、アスリートとしては最悪の時代に最強を証明しようともがいた〝帝拳プロデュース〟の3人。

そして、この〝帝拳プロデュース〟3人の延長上を走っているのがの井上尚弥です。

長谷川と西岡、山中の3人が目指した「ラスベガス」「PFP」という舞台、そして「帝拳」を加えた3つのキーワードには、日本ボクシングの現在位置を語るエッセンスが凝縮されています。

長谷川も西岡も山中も…。3人とも〝玉砕〟に値する大勝負を希求しました。もちろん、本人は勝利する自信があったでしょうが、ある意味で彼らは「純粋で澄み切った死に場所」を探していたのかもしれません。

彼らが憧憬したサウスポー、マニー・パッキャオは42歳になった今でも「不純で混濁した生きる場所」にしか執着していないのとはあまりにも対照的に…。
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リング誌2012年1月号。1月号は「Ring100」を毎年企画、これは「PFP100傑」というとんでもない妄想ランキングでしたが面白かった!

どんなに精密にボクシングを見てる人でも8位と9位の間にある明白な差(多くの場合は1位2位ですら)を説明できないというのに、100位まで並べてしまうのですから。

大きな誌面を取るため、経営難から真っ先にリストラされ、残念ながら消滅してしまった特集です。

リング誌の評価は〝グラスジョー〟〝ジャパニーズ・パッキャオ〟長谷川が29位、ジョニゴンとラファマルを撃破した西岡の36位よりも上でした。ジョニゴンと当時のラファマルの世界評価は日本で喧伝されていたものよりはるかに劣悪だったので当然といえば、当然ですが…。

3人とも「旬の強い相手とラスベガスの大舞台で戦う」夢を抱きましたが、誰も実現出来ませんでした。

惨敗はしたものの「強い相手には辿り着いた」という点で、西岡が一番ハッピーだったかもしれません。

そして、理想とは全く違いましたが「王者として引退」という折り合いを見つけた長谷川。

「連続防衛記録」という折り合いを付けようとしたのに〝不運な事故〟に遭ってしまった山中。

「誰に勝ったのか?」では長谷川は論外。西岡の「ジョニゴン」と山中の「モレノ」は劣化版でもモレノでしょうか。

「誰に負けたか?」なんて評価しちゃうと寺尾新が最強になってしまいますが、あえてこの物差しを持ち出すと、3人の中では西岡の「ドネア」一択です。

これは、井上尚弥も加えた、優柔不断の世界評価に立ち向かった〝帝拳プロデュース〟サムライの物語、モンスターも交えて現在進行形で語るべきかもしれません。 

そう考えると、井岡一翔の立ち位置はunique(他にない)ものです。

「ラスベガス」「PFP」という軽量級の虚飾と、「帝拳」「井岡」というアプローチの流儀。

まともなスポーツなら、選手が声を上げる話ではなく、裏方の仕事ですが 、プロボクシングはまともな世界じゃありません。

日本人であるが故に。軽量級であるが故に。

彼らの〝であるが故に〟の深い峡谷に潜ってゆきます。
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リアルなお仕事をオンラインに切り替えたり、キャンセル案件の後始末、バイト君の面接…土曜日だというのに、出勤、バタバタです。

お昼休みは誰もいない空中庭園的な隠れ家を発見、しかもちょっとした暖房?もあり。

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「ルー大盛り」のつもりが「ルウダブル」と注文しちまった。

お昼休みは誰もいない空中庭園的な隠れ家を発見、しかもちょっとした暖房?もあり。 

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People Who Don’t Have Canelo As P4P No. 1 Are Anti-Alvarez; He’s Accomplished More Than Crawford.

「カネロをPFP1位と認めない奴らは、単にカネロが嫌いなだけ。どう考えてもカネロの方がクロフォードよりも多くのことを成し遂げてきた」。


カネロをマネジメントするエディ・レイノソが BoxingScene.com にそう語りました。

現在、大手メディアのPFPでカネロにNo.1スポットを与えていないのはESPNだけ。

レイノソはESPNを〝Anti-Alvarez〟だと名指しはしてませんが、世界最大のスポーツメディアに苛立っているのは明らかです。

ESPNは昨年、史上最も長期間にわたってPFP1位に君臨したフロイド・メイウェザーを担ぎ出し「1位はクロフォード」と語る動画(井上尚弥を「知らない」と言った例のやつですね)を配信するなど、自分たちの姿勢が孤立しているわけでないことを主張しています。

中立の視点からは、二つの「勘ぐり」がすぐ思い浮かびます。

一つ目は、ESPNがクロフォードを擁するトップランクと強固な業務提携を締結していることからカネロを支持しないという「勘ぐり」です。

二つ目はその裏返しで、リング誌などが巨大スポーツメディアへの当て付けで、カネロ絶賛キャンペーンを展開しているという「勘ぐり」です。

実際は、そんなことないのでしょうが、トップランクとの対立要素の強いリング誌(ゴールデンボーイ・プロモーションズの資本下でESPNとは業界のライバル)がクロフォードを支持していたなら、こんなファンの勘ぐりも生じなかったのでしょうが。
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さて、カネロ・アルバレスは本当にPFPキングか?

何度も繰り返しているように、PFPはmythcal ranking(妄想ランキング)です。

その意味でもESPNなどのように少し軽めに「P4P」と表示するのもいいのかもしれません。

「人が決めるものに価値はない」とは言いませんが、PFPの場合はあまりにも基準が曖昧で、その決定時期も行き当たりばったり。

一方で、ある程度の評価基準が持ち、専門家投票によって毎年選出されるリング誌や全米記者協会(BWAA)のFighter Of The Year は、記録にも記憶にも残るボクサーに贈られる最高の賞です。
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Fighter Of The Year(BWAAのSugar Ray Robinson Award)を2年連続を含め通算3度獲得したマニー・パッキャオは、PFPでも何度も満票で1位に選出されました。

PFPはポイントになる試合の勝敗によってシャッフルされる〝変動相場〟。「年間PFP1位」のようなものはありません。

かつて、リング誌が「Fighter Of The Year」の他に、PFPにあたる「Best Fighter Poll」を選出していましたが、両者の定義が似通っていたため、というよりもリング誌が経営難から誌面のリストラを進める中で2017年を最後に打ち切られてしまいました。

そもそも1年間で何度もシャッフルされる妄想ランキングのPFPと、Award(表彰)であるFighter Of The Year の価値を比べることは馬鹿げています。

両者の違いをあえて挙げるとしたら、PFPは「今この瞬間、17の階級をおしなべて最も優れたボクサーは誰か?」で、Fighter Of The Year は「17階級をおしなべて今年最も活躍したボクサーは誰か?」になります。

そして、変動相場よろしくPFPはインターネットの普及によって様々なメディアが10位までのランキング形式で発表するようになりました。

現在のPFP(BWAA)は以下の通り。

1. Canelo Alvarez (172 points) Middleweight
53-1-2 (36 KOs)
 
2. Terence Crawford (153) Welterweight
37-0-0 (28 KOs)
 
3. Naoya Inoue (143) Bantamweight
20-0-0 (17 KOs)
 
4. Errol Spence Jr. (122) Welterweight
27-0-0 (21 KOs)
 
5. Teofimo Lopez (81) Lightweight
16-0-0 (12 KOs)
 
6. Oleksandr Usyk (79) Heavyweight
18-0-0 (13 KOs)
 
7. Vasiliy Lomachenko (52) Lightweight
14-2-0 (10 KOs)
 
8. Tyson Fury (49) Heavyweight
30-0-1 (21 KOs)
 
9. Juan Francisco Estrada (36) Jr. Bantamweight
41-3-0 (28 KOs)
 
10. Gennadiy Golovkin (26) Middleweight
40-1-1 (35 KOs)
 
Also receiving votes: Jermell Charlo (13), Josh Taylor (12), Gervonta Davis (8), Kosei Tanaka (8), Mikey Garcia (7), Manny Pacquiao (7), Artur Beterbiev (6), Roman Gonzalez (3), Anthony Joshua (3)


大晦日の試合結果が反映されていないため〝ウェイティングサークル〟に田中恒成の名前も刻まれています。かつて井岡一翔も10位に接近していましたが、今回は得票できませんでした。

BWAAは隔月更新、次回ランキングで井岡がここでも10傑に名乗りをあげるかどうか、注目です。


今年のFighter Of The Year(BWAAのSugar Ray Robinson Award)の発表はまだですが、すでに発表しているリング誌のタイソン・フューリー&テオフィモ・ロペスと同じか、どちらか1人を選ぶと思われます。

Fighter Of The Yearが、PFP1位のカネロではなく、5位のテオフィモや6位のフューリーが選ばれるとしたら、少し居心地が悪く感じられます。

マニー・パッキャオやメイウェザーのようにPFPでもFOTYでも満票というのが理想ですが、滅多にありません。

〝予備選考〟の一つであるリング誌が選んでいないだけに、BWAAがカネロを選ぶ可能性は低いと思いますが、初めて卑劣な手段を使わずに強豪に圧勝したカネロで良いとも感じています。

これは「最も活躍した」と「最も優れた」のギャップだけでなく「2年連続で獲るなら1年目よりも大きなインパクトが必要」という審査員特有の心理でしょう。

これまでモハメド・アリ(1974-75年)、イベンダー・ホリフィールド(1996−97年)、パッキャオ(2008-09年)の3人だけ。パックマンは2006年も獲っているので、07年を抑えていたら前人未到の4年連続でした。

アジアが誇る灼熱の拳は、非ヘビー級・非米国人という二重の十字架を見事に焼き払ったのです。
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カネロに対する評価につきまとう闇は「最初からAサイド」「ドーピング」というリング外の事実です。

「ドーピング」についてはファンやメディアは絶対に許してはなりませんが、ドーパーがのうのうとリングに上がるのは仕方がありません。

〝司法〟や〝警察〟の役割も担う世界的な統括団体を持たないこのスポーツでは、彼らを取り締まることはできないのです。

最高の名誉である殿堂入り選手リストを見ても、ボクシングの世界が五輪スポーツや野球とは全く違う無法地帯であることが簡単にわかります。

話が逸れる前に、カネロの「初めっからAサイド」のお話です。

パッキャオの例は極端すぎて参考にならないとはいえ、五輪メダリストのメイウェザーでもオスカー・デラホーヤに競り勝つまでは好き勝手できる完全Aサイドのポジションは掴みきれませんでした。

しかし、カネロはキャリア初期からオーダーメイドの相手を与えられ、温室の中の線路しか走っていない特異なファイターです。

そこには、メキシコの時代という強烈な追い風だけでなく、15歳でプロデビューした時点でスターのオーラをまとっていたカネロのオーラを認めざるをえません。

カネロが勝利してきた相手の名簿は確かに高品質ですが、そこに〝但し書き不要〟の相手は1人もいません。

…カルロス・バルドミルは当時39歳、直近5試合2勝3敗と〝良い具合に仕上がっていました〟。

マシュー・ハットンは英国の超人気選手を兄に持ち、メイウェザーも対戦相手に名前を挙げるなど〝七光りのビッグネーム〟で、実力は世界基準にありません。しかし、なぜかWBCはジュニアミドルのタイトルをステイクしました。

カーミット・シントロンは強豪との対戦経験豊富な叩き上げでしたが、キャリア初の連敗を喫するなど、やはり〝良い具合に仕上がっていました〟。

2001年にPFPキングに就いたシェーン・モズリーがカネロに差し出されたのは、メイパックによって安全確認が完了した2011年の事でした。

ミゲール・コットを退けたオースティン・トラウトは、安全保証書が何枚も発行済みのフェザーの拳を持つジュニアミドル級ボクサー。次に予定されていたエリスランディ・ララ戦の予行演習でした。

そして、ララ戦。やはりフェザーの拳ですが、テクニックは超一流。接戦に見えましたが1人のジャッジは117-111をスコア、スプリットを引き寄せました。このあたりで「ラスベガスではカネロに勝てない」と誰もが確信します。

ミゲール・コットはプエルトリコ最後の英雄。メキシコvsプエルトリコの構図で戦前から盛り上がり、リング誌はダブルカバーで特集。それにしてもキャッチウエイトでしか戦わないミドル級王者コットと、のちにカネロ級と揶揄される155ポンドで、リネラルとリング誌まですていくされた不条理で不可解なメガファイトでした。

米国でも人気のあるアミール・カーンとカネロ級の世界タイトルマッチ。世界のリングが誰を中心に回っているのか誰もがわかっていました。

誰もがミドル級最強と確信していたゲンナディ・ゴロフキンとの対戦をメディアやファンから煽られると、なぜかジュニアミドルに逆戻り。

自堕落な人気者フリオ・セサール・チャベスJr.とは互いにベストではない164.5ポンドで、史上最大のノンタイトル戦に圧勝。

2017年、ゴロフキンが明白に衰えたことを確認して、ついに対戦。意外と衰えてなくて攻められっぱなしでしたが、まさかの三者三様のドロー。118−110とカネロ圧勝と支持したジャッジに、本当に驚いた人は少数派です。「やっぱり」でした。

そして、スーパーミドル級最弱のロッキーフィールディングから予定通りにWBAのセカンドタイトルを奪取。それでも、貧弱な英国人にリバウンド制限していたことが発覚。恐るべき慎重さです。

かつて、全階級通じて最も凶悪な拳を持っていたセルゲイ・コバレフでしたが、カネロ戦は2度のKO負けと私生活の乱れから大きな借金を背負うなど人生がクラッシュしていた状態。そこにリバウンド制限まで課せられていました。

カネロが公正な条件のもとで、旬の強豪に明白に勝ったのはたった1試合、カラム・スミスだけです。

しかし、それは私たちAnti-Alvarezにとっては、絶対に見たくない「怪物誕生」の瞬間でした。

温室の中に敷かれた線路を走る過保護なスターが脱線するのは珍しくありません。チャベスJr.のように思い上がって勘違いして規律を失う、フェリクス・ベルデホのようにいつのまにか錆び付いてる、温室の中の淀んだ空気を吸ってるとそうなるのは無理もありません。

しかし、カネロはどうやら違うようです。20代で世界屈指の大富豪アスリートになりながら、ボクシングの練習に全身全霊を捧げています。仕組まれた試合が多いとはいえ、どの試合にも油断せずに、完璧に仕上げてきます。

GGG初戦ではメキシコのファンからもブーイングを浴びましたが、よほど悔しかったのでしょう。今では、打撃戦上等の完全なメキシカンスタイルを体得しました。
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メキシカンスタイルの権化チャベス父はもちろん、カウンターパンチャーのサルバドール・サンチェスやファン・マルケスをも上回るディフェンス能力と、ファンを沸かせるメキシカンスタイルを両立させたカネロはまだ30歳。

スーパーミドル級で、この怪物を倒せる相手は出現するのでしょうか?
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カネロ・アルバレスのミドル級王座返上に伴い、村田諒太がスーパー王者に昇格しました。

従前、リング誌やESPNなどのメディアは「村田はセカンド王者」としてきましたが、カネロが「スーパー」を返上した時点で、晴れて世界ミドル級王者となっていました。

このWBAのややこしい構図は、バンタム級の井上のケースも同じです。

リング誌などの解釈では井上がバンタム級のピースを集めた順番はIBF→WBAとなります。

ただ、井上のケースと異なるのは、村田はリングの上で何もせずにスーパー王者に就いたということです。
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Based on rule C.18, which states that the President and the Championships Committee may recognize a fighter as a Super Champion under special circumstances, the WBA considers Murata’s career and record as a meritorious circumstance for the appointment.
 
Murata’s appointment will not generate too many changes in the rankings and it is done to give dynamism and activity to the division. The only relevant change is that Murata’s 9-month mandatory defense period will be extended to 18 months.

WBAによると「特殊な環境下では会長とランキング委員会がスーパーチャンピオンを認定する」協会規約C.18に準拠する措置だそうです。

今回の認定で「9ヶ月に一度の防衛戦義務が18ヶ月に拡張される以外は、ミドル級のランキングや構造に変化はない」としています。

どうせWBAだから村田を手放したくない、昇格させてスーパー王者の承認料をせしめたいという魂胆で、根拠のある規約なんてないと決めつけてましたが、C.18なんてのがありましたか。
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東京駅赤煉瓦の遺構をバックに葛飾北斎の「凱風快晴(赤富士)」。凱風快晴、音も字面も格好いいです。=人を見送った後に東京駅で撮ったもので、本文とは関係ありません。

そして、井岡一翔のリング誌PFP入り。

投票制のESPNで11位の得票を得ていたこともある、いわゆる「ネクストバッターサークル」に控えていた井岡でしたが、こちらも晴れてリング誌PFPファイターに。

一部メディアが「PFPに日本人2人が同時に入るのは史上初」と報じていますが間違いです。

正確には「過去最多タイの2人で史上3度目」です。

さて、それは何年何月のことでしょうか?この問いに誰も即答できないことが、PFPがいかにいい加減で、正式な記憶にも残らない Mythcal Ranking(妄想ランキング)であることの証左です。

リング誌プリントバージョンで見ると、2015年9月に山中慎介と内山高志が9、10位に同時にランクイン。 そして、このスラッガー2人が日本人初のリング誌PFPファイターでした。
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左からリング誌2015年9月号、11月号、12月号。10月号が抜けてるのは紛失したからではありません。深刻な経営難からリング誌の月刊体制はこの年から崩壊、年9回発行となっていたからです。

しかし、歓喜の2人体制は2016年1月にはケル・ブルックに押し出される形で内山がランクアウト(画像左は2016年1月号)。その年、4月に伏兵ジェスレル・コラレスに大番狂わせで敗れた内山はMythcal Rankingに返り咲くことなく引退。

それでも日本のファンは「すぐにまたもう1人がPFPの扉をブチ破る」と確信していました。

2017年7月号では、ついにモンスターがPFP10位に見参。2人体制が約1年ぶりに復活。
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これが、過去2度の「リング誌2人体制」です。

しかし、この年の8月、山中がやはり大番狂わせでルイス・ネリの卑劣な拳に倒れてランクアウト。

井上は現在、2位にまでこのランキングを進撃しています。

井岡と田中という〝ウエィティングサークル〟ファイターを激突させなければ、「3人体制」も夢ではなかったでしょう。

しかし、あの素晴らしい試合の前にMythcal Rankingなど何の価値もありません。大晦日にあのクラシック(大勝負)目撃した誰もがそう感じているはずです。

さて、そして近い未来に私たちはあのクラシックを上回る、PFP対決を目撃できるのでしょうか?

井岡がもう一つの大勝負をクリアしなければなりませんが、楽しみに待ちましょう。 

※ちなみにリング誌PFPランキング名前下にある国籍左側の数字はランクインしている週の数です。井上の例をとるとプリントバージョン初登場は2017年7月号ですが、編集完了段階で「3」週間ランキングにとどまっている=電子版の初登場から3週間が経っているということです。

プリントバージョンでは「同時ランクイン」の山中と内山も、この数字で見ると「山中が3週早くランクインしている」ことがわかります(レアケースがあるので必ずしもそうとは限りませんが)。
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クリスマス・イブです。

私には何の関係もないクリスマス・イブです。

今年もあと1週間。

本来なら五輪イヤーだった2020年。
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こうしてランチをいただいたり、仕事終わりにお酒を浴びたりするお店がとんでもない苦境に立たされてしまい、個人的にも春先からの仕事の多くが消滅して、優秀なアルバイト学生の雇用が立ち行かなくなったり、己のあまりの無力さを思い知らされ、胸の痛む一年になってしまいました。


ESPNのPFPが更新されました。今月は14人のパネリストが投票。
カラム・スミスを圧倒した2位のカネロ・アルバレスが、1位テレンス・クロフォードを競り落とすかどうかが焦点でしたが、首位交代劇は起きませんでした。

カネロに1位票を投じたエリック・ラスキンは「他のパネリストの評価も拮抗しているはず。147ポンドに上げてから強豪と対戦していないクロフォードをカネロが抜くのは時間の問題」と見ています。
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カネロがこれくらいの幼児の頃ならワシでも叩きのめせるのですが…。


クロフォード、カネロ、井上尚弥、エロール・スペンスJr.、テオフィモ・ロペスの1〜5位は変動無し。

6位には前月8位のタイソン・フューリーが、試合がなかったもののポップアップ。

ちなみにリング誌では、フューリーはランク外ですが、PFPに数えるべきです。

この大巨人の割り込みで前月6位以下のファイターが一つずつランクを下げワシル・ロマチェンコ7位、オレクサンダー・ウシク8位、ファン・フランシスコ・エストラーダ9位、ゲンナディ・ゴロフキン10位。

また、ゴロフキンと同じ得票を集めたガーボンタ・デービスが10位タイでPFPファイターの仲間入り。

合議制のリング誌と違い、記名投票制のESPNは選考過程に透明性があります。

今回、10傑には数えられなかったものの、得票されたのはパッキャオ、ベテルビエフ、ジョシュ・テイラー、マイキー、シャクールの5人。

日本の井岡一翔や田中恒成は、今月の得票はありませんでした。試合がなかったから仕方がないところですが、ジプシー・キングは順位を上げています。

また、井上の1位票はベルナルド,ピラッティ記者の一票。かつて、井上を強力にプッシュしてくれていたスティーブ・キム記者は今月も投票に参加しなかったようです。

1位票はクロフォードとカネロが6票ずつで分け合い、井上とスペンスが1票ずつという結果でした。

二強時代というか…満票が当たり前だったパックメイの時代は遠くなりにけり、ですが、来年の今頃はカネロが満票を得てるのでしょうか?

カネロを叩きのめしてくれる誰かは、現れないのでしょうか?
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テレンス・クロフォードvsケル・ブルックのビッグファイトを前に、フロイド・メイウェザーがESPNのPFPランキングに対する感想を語りました。

わずか1分6秒の動画の中で、メイウェザーが口にしたのは「(PFPキングがクロフォードという評価に)同意する」「カネロ・アルバレスがライトヘビーまで体重を増やしたのは意外だった」「現在のPFPはクロフォード」ということで、井上尚弥についてはコメントはありませんでした。

話しぶりからも現在のESPNのPFPランキングを目にしたのは、このときが初めてでしょう。

もちろん、このことをもって「メイウェザーは井上を知らない」というのは間違いです。知っているかもしれません。

ただ、かつてリング誌の取材でPFPについて聞かれたメイウェザーは「このヤマナカって誰だ?誰も知らないのが入ってるぞ?」と、神の左をディスりました。米国で極端に関心が低いジュニアフェザー以下の井上を知らない可能性も十分あります。

さて、その1分6秒の動画ではESPNのランキングも画面に下貼りされ1位クロフォード、2位カネロ、3位井上の名前が並びました。
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これを「メイウェザーの独自ランキング」と勘違いしたTHE ANSWER が「井上を3位に選出」「日本が世界に誇るボクサーを50戦無敗のレジェンドが評価している」と報道してしまったのです。

先週、来年2月28日に東京ドームで開催される「MEGA2021」にメイウェザーが出場すると発表され、リモートでの質疑応答で、井上とのエキシビション戦の可能性を問わたメイウェザーが「その名前は詳しくはわからないが」と語ったことが、井上信者を「自分でPFPに選んだ井上を知らないわけがない」と動揺させてしまっています。

あの場面で、本当は知っているのにわざわざ「よくわからない」と答えることはありえないでしょう。

リモートでも滑稽なまでに「日本が大好き」とアピールしまくりなのに、日本のボクシングファンを失望させるような言葉を吐くメリットがありません。

メイウェザーは井上を知らない可能性が非常に高いと思います。

パウンドフォーパウンドを、テニスの世界ランキングと同列に語って「権威があるもの」と報道するメディアもありますが、全く見当違いも甚だしい。

テニスはメジャースポーツで、テニスの世界ランキングは統括団体が序列した世界に一つの信頼出来る(信頼するしかない)ランキングです。

PFPは、記録に残らないのはもちろん、多くの場合記憶にすら残りません。

この妄想ランキングを愛する私でも、半年前のランキングはあやふやですし、なにより調べようもありません。

愛する一方で、どれほどくだらないランキングなのかも、よく理解しているつもりです。


それにしても、メイウェザー。今度は誰とexhibitionを踊るのでしょうか? 
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