前座の前座…世界での軽量級のタイトルマッチの扱いをあらためて思い知らされる試合でした。

カジュアルなボクシングファンが全く関心を示さないジュニアフェザー級でも、オスカー・デラホーヤの前座で米国デビューを飾ったマニー・パッキャオのように鮮烈なパフォーマンスを見せたなら「なんだ?あいつは?!」と目を向けてもらえることもありますが…。

WBAジュニアフェザー級暫定王者ビクトル・サンティリャンがゲイリー・アントニオ・ラッセルを迎えた初防衛戦は酷い内容でした。



そもそも、どちらのファイターも4団体17階級デタラメ時代でも世界基準スレスレの実力。鈍重でパンチが軽いサンティリャンと、突進しかできないのにパワー不足なラッセル。

まだ席が埋まらない前座、ブーイングがちらほら聞こえる中でラッセルの画一的な攻勢にポイントを失い続けたサンティリャンは最終回、意を決して遅くて軽い拳を振り回しますが、ラッセルの右フックをテンプルに食ってダウン。

こんなサンティリャンでも暫定とはいえチャンピオン?そんなサンティリャンを倒せないラッセルのデビューからの16試合連続KOって何だったの?ーーー見て損した感に自己嫌悪に陥った一戦でした。

30歳を超えた凡庸な二人のファイターには、怖いもの知らずの無鉄砲さ、剥き出しの勇気があるわけでもなし、日本人ファイターのような思い入れもなし、近い将来、伊藤雅雪さんあたりから咬ませ犬の声がかかって韓国のカジノあたりで戦ってそうです。