Saturday, 22 August 2026 - T-Mobile Arena
Las Vegas, Nevada, USA

commission:Nevada Athletic Commission

promoter:Tom Brown (TGB Promotions),
Teofimo Lopez (Takeover Promotions)

matchmaker:Tom Brown (TGB Promotions),
Whitfield Haydon (Whitfield Haydon Boxing),
Joseph Rotonda (Main Events)

view on DAZN PPV
Amazon Prime Video PPV

WBAウエルター級12回戦


2020年にはFOTY、PFPの末席にも顔を出し、次期スター候補と期待されたテイクオーバーでしたが、どんどんイロモノ感を濃くしています。


DAZNとアマプラのPPV、ラスベガス・Tモバイルアリーナで激突する好戦的な二人は、かつて互いの練習相手をつとめた旧友。

〝ロリー〟ロメロは昨年5月、世界中のボクシングファンから注目されたタイムズスクエア興行でライアン・ガルシアを番狂せで下した30歳。

〝ザ・テイクオーバー〟ロペスはニューヨークを拠点とする人気者。2019年に日本の中谷正義に大苦戦するも、圧倒的不利と予想されたワシル・ロマチェンコ戦で番狂せを起こし、実力評価も手に入れた29歳。今年1月にマディソン・スクエア・ガーデンでシャクール・スティーブンソンに完敗してからの復帰戦となります。

オッズは挑戦者のテイフィモが5/2(3.5倍)、王者ロメロが2/5(1.4倍)でアンダードッグ。前日計量は王者が146.6ポンド、挑戦者がリミット一杯147ポンドでクリア。

世界的な注目度は、もちろんメインイベントのロメロvsテオフィモ、続いてミドル級とジュニアウエルター級など人気階級の地域タイトルマッチですが、日本のファンは前座のジュニアフェアー級12回戦かもしれません。

昨年6月、那須川天心に予定通りに敗れたビクトル・サンティリャンと、エマヌエル・ロドリゲスにまさかの大番狂せを喰らったゲイリー・アントニオ・ラッセルが激突。

WBAは井上尚弥が完全支配しているにもかかわらず、サンティリャンを暫定王者に認定、これが初防衛戦になります。

前日計量は31歳のサンティリアンが121.0ポンド、 ラッセルが121.2ポンドでクリア。

この試合も王者がアンダードッグ。ドミニカ人の暫定王者が9/5(2.8倍)、16戦目までオールKOながらその後は6試合で1KOとバッタモン丸出しのラッセルが8/13(1.62倍)。







Saturday, 29 August 2026 - PROBOX TV
USC Galen Center, Los Angeles, California

commission:California State Athletic Commission
promoter:Robert Garcia,
Garry Jonas (Pro Box Promotions),
Sampson Lewkowicz (Sampson Boxing)

matchmaker:Ramiro Hernandez (ProboxTV),
Joseph Rotonda (Main Events),
Daniel Rubin (Probox Promotions LLC)


続いて翌週の29日にLAのUSCガレンセンターで行われるPROBOX TVもイベント。

こちらのメインはWBCスーパーミドル級暫定タイトルマッチ(©︎レスター・マルチネス vs ルカ・プランチック)。

昨年9月にテレンス・クロフォードがカネロ・アルバレスをマイルドアップセットで下したことで霧散したスーパーミドル級のタイトルのピックアップマッチ。

30歳のアルゼンチン人王者は21戦20勝(16KO)無敗1分。唯一勝てなかったのは、カネロvsクロフォードのアンダーカードでクリスチャン・エムビリと暫定王座を争いスプリットドローを演じた一戦。

エムビリが王者に昇格、10月31日にサウジアラビアでカネロとのメガファイトを勝ち取っているだけに「勝っていたら、俺がカネロと」という悔しすぎるドローでした。

この試合のアンダーも人気階級が注目ですが、日本ではもちろんラモン・カルデナスとレオナルド・カリージョのジュニアフェザー級10回戦、トップ戦線サバイバルマッチ。

カルデナスは昨年、井上尚弥の〝なんちゃってTモバイルアリーナ〟にお付き合いいただき、モンスターからまさかのダウンを奪った30歳のスラッガー。

29戦して27勝(15KO)2敗という数字からも強打者と呼ぶには憚れれる〝Dinamita〟カルデナスですが、約2年前からボクシング専業にシフトし、井上戦も含むここ10試合は9勝(6KO)1敗と強打に磨きがかかっています。

対するカリージョは33歳のマナマ人。ここまで22戦20勝(9KO)1敗1分と数字的にはカルデナスに負けていませんが、WBC系列の地域タイトルをピックアップしているカルデナスに対して、カリージョはこれが米国デビューのローカルファイター。

欧米では無関心な階級で全く無名の対決だけにオッズは出ていませんが、カルデナスのストップ勝ちが濃厚です。

この興行は大手プロモーターがからんでないこともあり、WOWOWが30日(日曜日)から生配信してくれます。



WOWOWエキサイトマッチが最高とは言いませんが、ボクシングに興味を持ったライトなファンが世界のボクシングを観ることができるのは貴重な時間でした。

過去形になってしまうのは、世界が注目するビッグファイトはもちろん、NTTやアマゾン系の日本限定メガファイトの生中継・生配信は経済的に不可能になってしまったからです。

米国プレミアムケーブルがボクシングから撤退、秀逸なPVや私のような頑迷なファンが感心するような番組作りをNetflixやらDAZN、PrimeVideoに期待できないのは重々わかっています。

そして、HBOやSHOWTIMEではカバーしきれなかったアンダーカードまで見せてくれるのは、ボクヲタにとって最高の幸せなのですから、私が心配する必要などないことなのですが、ボクシングは今以上にどんどんニッチスポーツに追いやられていくのでしょう。

「追いやられる」というのは間違った表現ですね、自分たちでそっちに突き進んでいるのですから。


米国エンタテインメントを支えるHBOとSHOWTIMEの撤退、世界最大のスポーツメディアESPNの離脱、サウジアラビアの機関誌となったリング誌の事実上の廃刊と死、ここまで週刊で踏ん張ってきた英国ボクシングニューズ誌の月刊化…大好きなスポーツの死に際に見届けることが出来るのは、私はある意味幸せなのかもしれません。