Sunday, 28 March 2027

Shinjuku, Tokyo, Japan

JAPAN NATIONAL STADIUM(MUFG STADIUM)

commission:Japan Boxing Commission 

promoter:Akihiko Honda 
(Teiken Promotions), 
Hideyuki Ohashi 
(Ohashi Promotions)


media:NHK/NHK BS

Undisputed Junior−Feather weight 
Champion ship


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試合の主導権を握る井上陣営がリング誌に「デッドラインは3月(それ以上は待てない)」と、バム陣営に通告しています。

来年3月までの半年という時間は、WBAバンタム級王者バムが一部で噂されているWBO王者クリスチャン・メディナとの統一戦を挟むには十分ではありません。

33歳の井上と26歳のバム。

2012年ジュニアフライ級(108ポンド)のデビューから15年かけてジュニアフェザー級(122ポンド)にたどり着いた座間のモンスター。ストロー級(105ポンド)から10年かけてバンタム級(118ポンド)に駆け上がったメキシコ系テキサン。

決戦のウエイトとなるジュニアフェザー級では井上は9試合を経験しているのに対して、バムは初体験になります。

両者の階級を巡るキャリアを見ると「バムの挑戦は急ぎすぎ」という多数派の見方は当然です。

一方、井上が将来の複数階級制覇を見通して無理やり減量の105ポンドから、減量苦が限界に達するたびに階級を上げてきた標準的型なのに対して、バムの体重コントロールとの向き合い方はかなり特殊です。

バムは2022年2月、ジュニアフェザー級の地域タイトルにアタックする興行のメインで行われるWBCジュニアバンタム級王者決定戦で急遽の代役出場(シーサケット・ソールンビサイがコロナ感染でキャンセル)、カルロス・クアドラスを大差判定に下して最初のタイトルをゲット。

マッチルームと契約したばかりでいきなりの2階級〝特進〟のタイトル戦、10回戦も未経験の8回戦ボクサー、それなのにオッズは明白にバム有利とボクシングファンの目には怪しさ満載。

しかし「参考にしている」というワシル・ロマチェンコのような変幻自在のフットワークと多彩なアングルから繰り出されるパンチ、出色のパフォーマンスを見せつけたバムの実力には一点の曇りもありませんでした。

https://fushiananome.blog.jp/archives/28560878.html

https://fushiananome.blog.jp/archives/28604228.html


2階級目はフライ級のサニー・エドワーズ。27歳の強豪をストップ、初黒星を付けて「ロートル狩り」の批判を一蹴。再びジュニアバンタムに戻してからもプメレレ・カフ、フェルナンド・マルチネスと全盛期の王者が判定に逃げることを許しませんでした。

バンタム級初戦のアントニオ・バルガスはB級王者でしたが、体格で押し込まれるシーンもあり「より大きく、はるかに強い井上と戦うのは早すぎる」という意見も聞かれましたが、苦戦(強烈なモチベーションで向かってきたバルガスを6ラウンドで仕留めた試合をそう呼ぶのは間違いかもしれませんが)した最大の原因は「井上戦へのデモンストレーション、勝ち方にこだわりすぎた」からでしょう。

いずれにしても、バムは体重コントロールに大きなストレスを感じていません。

対する井上は「いまの122ポンドがベストウエイト」と見るファンもいますが、計量時のやつれ方は相変わらず。それでも、これまで2試合判定が続くことがなかったKO中毒者がキャリア最長3試合でKOを逃し続けています。

倒れてもおかしくないパンチをヒットさせていたアラン・ピカソ戦などからは「一発の威力が感じられたバンタム級までと違い、相手の打たれ強さが増している」と見ることもできるかもしれません。

この3戦はピカソを除くと、判定勝ちに徹したムロジョン・アフマダリエフ戦、勝利を優先せざるをえない中谷潤人との大勝負と井上にとってKOへの執着を解毒せざるをえない事情もありましたが、3戦連続でジャッジペーパーに勝敗を委ねる前の122ポンドの6試合はオールKO。

デビューから注目されていた井上ですが、周到に用意された咬ませ犬を踏ませて、無理やりの105ポンドでタイトルを狙わせたように、その実力評価は現在よりもかなり控えめなものでした。

それでも、オッズや予想では明白に有利だったとはいえ、無様な姿を曝け出してもKO負けを拒むオマール・ナルバエスを2ラウンドで破壊した頃から「勝って当たり前。どう勝つか?」という目で見られ続けてきました。

日本と世界の差はありますが、井上と同じように10年以上も注目され続けてきたカネロ・アルバレスも咬ませ犬扱いだったドミトリー・ビボルに完敗してからスペクタクルな試合から遠ざかっています。

過保護なマッチメイクからアンチも多いカネロですが、ボクシングと向き合う姿勢は高く評価されてきました。しかし、ビボル戦前は「ジムにいるよりもゴルフ場にいる時間の方が長い」と、燃え尽き症候群が指摘されていました。

カネロ以上にボクシングへの情熱が熱い井上を〝カネロ症候群〟と決めつけるのは憚られますが、ファイターの戦力分析で重要なファクターであるKiller instinct(キラー・インスティンクト=殺傷本能)に翳りが見えているのは間違いありません。

全盛期にはKiller instinctの塊だったマニー・パッキャオがアントニオ・マルガリート戦で攻撃を緩める憐憫を見せたとき、多くのメディアが「パッキャオは終わった」と批判しました。井上のKiller instinctがそこまで減退しているとは思えませんが、もはやKO中毒は治癒してしまったのかもしれません。



正式発表はまだですが、実現するとバム戦は中谷戦を上回るキャリア最重要の決戦となります。日本国内の一部の元選手やファンは楽観視していますが、海外メディアやマニアの見方は違います。

井上のキャリアで多彩なアングルを駆使するサイド攻撃に長けたボクサーは一人もいません。



正式発表が待ち遠しい。


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【本文とは関係ありません】気分が滅入るほど嫌いだった高校の教室が妙に愛おしく思えてしまうのは、建て替えで綺麗になったせいなのか、それとも年をとったからか?