英国ボクシングニューズ誌(電子版)から「“Styles make fights” フリオ・セサール・チャベスが語るクロフォードに勝てただろうボクサー」。

ジュニアウエルター級、ウエルター級、スーパーミドル級の3階級でUndisputed champion になったクロフォードはエロール・スペンスJr.、ショーン・ポーター、ケル・ブルック、アミール・カーンといった強豪に勝利を収めています。

とはいえ、全盛期を過ぎた相手ばかり。さらにメイウェザーとパッキャオのあとのウエルター級近辺は地盤沈下していました。


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Crawford is a great fighter, but if you look at who he has beaten, he has only beaten Canelo.

クロフォードが偉大なファイターの一人であることは認めよう。しかし、彼が勝ったのはカネロ・アルバレスだけ(チャベス)。

そのカネロも心身ともに完全劣化バージョン。「いつの誰に勝ったのか?」という、このスポーツで最も重要視される尺度において、クロフォードのキャリアは非常に貧弱です。

ライト級のユリオルキス・ガンボアにグラつかされ、WBOジュニアミドル級暫定王者のイスライル・マドリモフに手こずったクロフォードが、彼の本当の姿に近いのかもしれません。

もちろん、単純な数字だけならクロフォードはフロイド・メイウェザーやマニー・パッキャオとの比較に耐えられるかもしれませんが、パックメイの時代は認定団体が統一戦に乗り気では無く、彼ら自身も栄光や報酬には貪欲でしたが、Undisputed champion への関心は極めて希薄でした。

全盛期のカネロも「メキシコ史上最高」の評価もありましたが、クロフォードと同様に「誰に勝ったのか」の点であまりにも脆弱で、いまではチャベスと比較する専門家もファンも極めて少数派です。メキシコのトップ5も怪しいかもしれません。


Mayweather’s defensive brilliance and style would have been enough to preserve his own unbeaten record while inflicting the first loss of ‘Bud’s professional career.


メイウェザーの卓越した防御技術と相手の長所を消し去るスタイルは、クロフォードにキャリア初の黒星をなすりつけ、自身の無敗レコードを維持するのに十分だっただろう(チャベス)。


米国ボクシングが骨抜きになってしまった21世紀、パックメイ、そしてカネロが最後に咲いた花でした。最後の花、カネロが枯れ果てたところで摘み取ったのがクロフォード。

カネロがドミトリー・ビボルに完敗してから4年以上の歳月が流れましたが、いまだにスターのトーチを継承するファイターはたったの一人も見当たりません。もちろん、クロフォードが引退しなかったとしても、玉座に就くには華が絶望的に欠落しています。

米国ボクシングは完全に死んだ、そう断言して良いでしょう。