「絶対に無理」。
ほとんどの人がそう信じ込んでいた「絶対に無理」が、現実となって目の前に突きつけられることがあります。
そんな「絶対に無理」にもさまざまな類型があります。
通勤の移動中に書き切れるか?先にお断り。乱文乱筆、失礼します。

「MLB史上初・10登板 20本塁打 10盗塁」…あのとき、私たちは大谷翔平が「絶対に無理」のはずの偉業をやってのけた!と浅はかにも感動してしまっていました。
真っ先に思い浮かぶのは「大谷翔平」型です。
野茂英雄やイチローのケースもこの類型でした。大谷や野茂の「絶対に無理」の根拠は【前例がない】でした。
野茂の場合は【(日本人として)前例がない】でしたが、多くの人は村上雅則という前例について深く考えることはありませんでした。イチローは【(日本人打者として)前例がない】でしたが、「MLBで通用する日本投手を異次元のレベルで打ち込んでいた」ことを考えると、あの鮮烈なデビューは予測の範囲内でした。
それは、メディアやファンの怠慢でもあり、村上と野茂の間の30年間で「巨人の星」の大リーグボールや「侍ジャイアンツ」のラスボスがMLBの最強打者というフィクション、MLBで通用しなかった外国人が日本で大活躍するノンフィクションを何度も刷り込まれてしまい思考停止に陥っていたからでもありました。
そして、大谷はこの類型を【(人類として)前例がない】の最上級にまで昇華させた点で唯一無二の存在、まさにユニコーンでした。あれは「あらためて考えてもやはり無理、ユニコーンなんて後にも先にもあの一匹だけ」という、思考をやり直す後出しジャンケンですら負ける種類の衝撃でした。だからこそ、野球に馴染みのない欧州のメディアですら「大谷やってのけたことがどれほどすごいかというと…」と説明したくなるのです。

二つ目は【異業種からの転向】だから「絶対に無理」。「ジャンボ尾崎」型です。
最も多くの【異業種からの転向】は、身体能力・フィジカルがより高いレベルで求められるスポーツからゴルフへという〝天下り〟が日本でも世界でも最も多くのサンプルが見られています。もちろん、スポーツの中でゴルフが最も過酷にメンタルが求められるという点では〝天上がり〟と見なせます。
甲子園優勝投手から西鉄ライオンズ入りしたジャンボ尾崎、女子スポーツで屈指のハイレベルだったソフトボールの実業団(大和紡績)でエースで4番だった岡本綾子は圧倒的な身体能力・フィジカルと、鋼のメンタルを併せ持っていたからこそ、プロゴルファーとして大輪の花を咲かせることができたのです。
格闘技でもムエタイやキックボクシング、空手などからのボクシング転向・成功例は数え切れません。
ただ、ジャンボも岡本も20代前半という若さで転向したことも見逃せません。2人ともプロ野球やソフトボールで長い成功キャリアを収めてから転向したわけではありませんでした。格闘技での成功例も、かなり早い段階からボクシングに転向しているケースがほとんどです。
そして、この「ジャンボ尾崎型」にプロゴルファーからプロ野球選手、プロボクサーからキックボクサーという〝逆流〟での成功例はほとんどありません。それは、一旦馴化した環境よりもより強い身体能力・フィジカルが求められる世界に飛び込むことがいかに難しいかという証左です。
私たちが昨日、ギザのピラミッド前で見たリコ・バーホーベンは「ジャンボ尾崎」型で、クリチコ兄弟や那須川天心、武居由樹らと同じ類型でした。
しかし、天心らが経験(試合)と時間をかけてボクシングに順応、段階を踏んでトップ戦線に辿り着いたのに対して、このオランダ人は12年前に全敗のまま引退するボクサーと1試合しただけの実戦経験でいきなり頂上にアタック、しかも37歳という高齢だったことでも異例でした。
ただし、現時点ではオレクサンデル・ウシクにとっての〝スフィンクス・ジンクス〟が引き起こされた最大の原因はバーホーベンの実力ではなく、ウシクの油断や劣化にあったと考えるのが妥当です。その意味で、バーホーベンは2人目のフランシス・ガヌーと推測できます。
もちろん、これは推測。ボクシングへの意欲を燃えたぎらせているリコが〝ガヌー〟なのかどうかの判定は、次の試合まで待たねばなりません。

そして、マイナースポーツながら【前例がない】【異業種からの転向】を高次元で結晶させたのがマニー・パッキャオです。
野球からゴルフは身体能力・フィジカル面では〝天下り〟でもメンタルでは〝天上がり〟でしたが、ボクシングの軽量級は人気階級と比較して競技レベルでも注目度(=精神的重圧)でも、あらゆる側面で明らかに劣るのが絶対的な事実です。
ボクシングという同じくくくりでも、世界的な注目度や舞台が全く違うことは井上尚弥とデビッド・べナビデスのT−モバイルアリーナを見れば、井上信者ですら現実を受け入れざるを得ません。
軽量級の井上がTモバで無理やりメインを張ることはあっても、まともなやり方でフルハウスにすることはあり得ません。また、カジュアルなボクシングファンは関心がありませんからPPVも付きません。
パッキャオがやってのけたことは、あらゆる意味での〝天上がり〟。「絶対に無理」と思われた下剋上でした。
さて、リコ・バーホーベンが出題した問いには、どんな正解が用意されているのでしょうか?
大谷翔平やマニー・パッキャオの「まさか!ありえない!」なのか?
それとも、「やっぱり、そうか…普通に考えたらそうだよな」なのか?
ほとんどの人がそう信じ込んでいた「絶対に無理」が、現実となって目の前に突きつけられることがあります。
そんな「絶対に無理」にもさまざまな類型があります。
通勤の移動中に書き切れるか?先にお断り。乱文乱筆、失礼します。

「MLB史上初・10登板 20本塁打 10盗塁」…あのとき、私たちは大谷翔平が「絶対に無理」のはずの偉業をやってのけた!と浅はかにも感動してしまっていました。
真っ先に思い浮かぶのは「大谷翔平」型です。
野茂英雄やイチローのケースもこの類型でした。大谷や野茂の「絶対に無理」の根拠は【前例がない】でした。
野茂の場合は【(日本人として)前例がない】でしたが、多くの人は村上雅則という前例について深く考えることはありませんでした。イチローは【(日本人打者として)前例がない】でしたが、「MLBで通用する日本投手を異次元のレベルで打ち込んでいた」ことを考えると、あの鮮烈なデビューは予測の範囲内でした。
それは、メディアやファンの怠慢でもあり、村上と野茂の間の30年間で「巨人の星」の大リーグボールや「侍ジャイアンツ」のラスボスがMLBの最強打者というフィクション、MLBで通用しなかった外国人が日本で大活躍するノンフィクションを何度も刷り込まれてしまい思考停止に陥っていたからでもありました。
そして、大谷はこの類型を【(人類として)前例がない】の最上級にまで昇華させた点で唯一無二の存在、まさにユニコーンでした。あれは「あらためて考えてもやはり無理、ユニコーンなんて後にも先にもあの一匹だけ」という、思考をやり直す後出しジャンケンですら負ける種類の衝撃でした。だからこそ、野球に馴染みのない欧州のメディアですら「大谷やってのけたことがどれほどすごいかというと…」と説明したくなるのです。

二つ目は【異業種からの転向】だから「絶対に無理」。「ジャンボ尾崎」型です。
最も多くの【異業種からの転向】は、身体能力・フィジカルがより高いレベルで求められるスポーツからゴルフへという〝天下り〟が日本でも世界でも最も多くのサンプルが見られています。もちろん、スポーツの中でゴルフが最も過酷にメンタルが求められるという点では〝天上がり〟と見なせます。
甲子園優勝投手から西鉄ライオンズ入りしたジャンボ尾崎、女子スポーツで屈指のハイレベルだったソフトボールの実業団(大和紡績)でエースで4番だった岡本綾子は圧倒的な身体能力・フィジカルと、鋼のメンタルを併せ持っていたからこそ、プロゴルファーとして大輪の花を咲かせることができたのです。
格闘技でもムエタイやキックボクシング、空手などからのボクシング転向・成功例は数え切れません。
ただ、ジャンボも岡本も20代前半という若さで転向したことも見逃せません。2人ともプロ野球やソフトボールで長い成功キャリアを収めてから転向したわけではありませんでした。格闘技での成功例も、かなり早い段階からボクシングに転向しているケースがほとんどです。
そして、この「ジャンボ尾崎型」にプロゴルファーからプロ野球選手、プロボクサーからキックボクサーという〝逆流〟での成功例はほとんどありません。それは、一旦馴化した環境よりもより強い身体能力・フィジカルが求められる世界に飛び込むことがいかに難しいかという証左です。
私たちが昨日、ギザのピラミッド前で見たリコ・バーホーベンは「ジャンボ尾崎」型で、クリチコ兄弟や那須川天心、武居由樹らと同じ類型でした。
しかし、天心らが経験(試合)と時間をかけてボクシングに順応、段階を踏んでトップ戦線に辿り着いたのに対して、このオランダ人は12年前に全敗のまま引退するボクサーと1試合しただけの実戦経験でいきなり頂上にアタック、しかも37歳という高齢だったことでも異例でした。
ただし、現時点ではオレクサンデル・ウシクにとっての〝スフィンクス・ジンクス〟が引き起こされた最大の原因はバーホーベンの実力ではなく、ウシクの油断や劣化にあったと考えるのが妥当です。その意味で、バーホーベンは2人目のフランシス・ガヌーと推測できます。
もちろん、これは推測。ボクシングへの意欲を燃えたぎらせているリコが〝ガヌー〟なのかどうかの判定は、次の試合まで待たねばなりません。

そして、マイナースポーツながら【前例がない】【異業種からの転向】を高次元で結晶させたのがマニー・パッキャオです。
野球からゴルフは身体能力・フィジカル面では〝天下り〟でもメンタルでは〝天上がり〟でしたが、ボクシングの軽量級は人気階級と比較して競技レベルでも注目度(=精神的重圧)でも、あらゆる側面で明らかに劣るのが絶対的な事実です。
ボクシングという同じくくくりでも、世界的な注目度や舞台が全く違うことは井上尚弥とデビッド・べナビデスのT−モバイルアリーナを見れば、井上信者ですら現実を受け入れざるを得ません。
軽量級の井上がTモバで無理やりメインを張ることはあっても、まともなやり方でフルハウスにすることはあり得ません。また、カジュアルなボクシングファンは関心がありませんからPPVも付きません。
パッキャオがやってのけたことは、あらゆる意味での〝天上がり〟。「絶対に無理」と思われた下剋上でした。
さて、リコ・バーホーベンが出題した問いには、どんな正解が用意されているのでしょうか?
大谷翔平やマニー・パッキャオの「まさか!ありえない!」なのか?
それとも、「やっぱり、そうか…普通に考えたらそうだよな」なのか?
コメント
コメント一覧 (2)
もうヘビー級のレベルが低すぎる証明になってしまいましたね
皆が揃って適正階級というクルーザー級のブリエディスの方がいい勝負をしました
いまだにGOATと言う人がいるのが信じられません
フシ穴の眼
が
しました
MMAはマクレガーやガヌーははいっておらず
カネロアルバレスとユーチューバーのジェイク・ポールだけです。ミドル級王者にかえりざいたUFCのストリックランド(日本でも致命度のあるパッキャオと戦った安保とスパー)がジェイク・ポールと試合させてくれといってるように、実力よりもブランド価値のある選手が稼いでいる時代になっている。
フシ穴の眼
が
しました