プロボクシングのジャッジはスポーツの中で最も死角が多い審判です。

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わずか6メートル四方のリングの中に2人のファイターと1人のレフェリーが目まぐるしく動き回るーーーレフェリーが壁になって重要な局面が見えない、なんてことは日常茶飯事です。

さらに…。


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①リングは四辺にも関わらずジャッジは三辺だけ。➡︎残る一辺はコミッション席。スーパーバイザーやリングドクター、タイムキーパー、リングアナウンサーが待機しています。

「3/4しか判定していない」と言われても返す言葉もありません。


②ジャッジはリングを見上げるように展開を見るので死角が多く発生します。➡︎理想はテニスの審判のようなハイチェアを三辺(四辺?)に配することですが、テニスコートよりも遥かに狭いリングが観客席からよく見えなくなってしまいます。

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③ジャッジの教育・研修体制は各国(米国なら各州コミッション)によってまちまち。➡︎プロボクシングのジャッジよりもお粗末な資格試験、研修体制はまずお目にかかれません。定期的なチェックで劣化ジャッジのライセンスを停止するなんてことも聞いたことがありません。


④何台ものカメラがとらえるテレビ画面、インタバルで映されるスロービデオを見ているファンの座るソファが最上の席。


選手の血と汗が降りかかり、打撃音がはっきり聞こえるジャッジ席はリングサイドS席よりも臨場感が楽しめる空間ですが、試合を正確にスコアするにはテレビに大きく劣ります。

そして、⑤〝10-9マストシステム〟の呪縛です。


ボクシングにおいて、テレビを見たファンが首を傾げる判定が多いのは当然のことなのです。