Wednesday 31, December 2025
  
Ota-City General Gymnasium, Tokyo, Japan
commission:Japan Boxing Commission
promoter:Shisei Promotions
view on Lemino

バンタム級10回戦



5階級制覇を狙う井岡が最後のクラス、バンタム級に足を踏み入れます。

井岡がこれまでクリアしてきた4階級はストロー級(105)、ジュニアフライ級(108)、フライ級(112)、ジュニアバンタム級(115)。

その体重スパンはわずか10ポンド。ストローからジュニアバンタムまでの階級が抱える競技人口やレベルなどを考えると、これが最も安易な4階級制覇であることに誰も異論はないでしょう。

もちろん、プロボクシングは「誰に勝ったのか」が全てです。

全盛期のリカルド・ロペス、全盛期のマイケル・カルバハル、全盛期のパスカル・ペレス、全盛期のカオサイ・ギャラクシーを粉砕しての4階級制覇なら、これはもうGOATを語らねばなりませんが、もちろんそうではありません。

これまで、最も難易度が低い4階級制覇はレオ・ガメス、ドニー・ニエテス、ローマン・ゴンサレス、井岡一翔、田中恒成の5人によって達成されています。

そして、これが5階級まで伸びると「ストロー級起点で史上初の5階級制覇」です。やはり、最も難易度が低い5階級制覇であることに間違いありません。

この5階級の体重スパンは13ポンド。

13ポンドは、オレクサンデル・ウシクが現実の当日リングで乗り越える60ポンド近い体重差の前にはケシ粒以下、軽量級でも井上尚弥や中谷潤人、そして井岡本人も当日計量からそれ以上のリバウンドを見せています。

skybet の見立ては井岡(WBA9位)の勝利が1/18(1.06倍)、オルドスゴッティ(同11位)が17/2(9.5倍)。

WBAがこの試合を「タイトル挑戦者決定戦」とタグ付けしたことに「9位と11位の決定戦はおかしい」「そもそも直近2試合で負けている井岡に挑戦者決定戦に出る資格があるのか?」という非難が起きています。

そんな非難を口にする人は、ボクシングの認定団体が公正な組織であり、ランキングとチャンピオンシップ制度が厳格に運営されているとでも思っているのでしょうか?

WBAが2連敗中で36歳の井岡と、24歳のコロンビア生まれのベネズエラ人を1位と2位にしたとしても何の驚きもありません。

井岡も「「WBAからチャンスをもらっている立場」「忖度という言葉は極端すぎるが、僕がやってきた功績や結果をWBAに認めていただいてチャンスをくれている。相手の選手の経歴やWBAとの付き合いはわからないが、彼もチャンスをもらっているわけじゃないですか。賛否はもちろんあると思うし、それ(挑戦者決定戦)にふさわしいとか、ふさわしくないかというよりかは、チャンスをもらえたのは、僕だし、評価してもらってるのは僕。誰が何をいおうと、このチャンスは僕のもの」と、このスポーツの構造を正確に理解しています。

他のスポーツではまずありえない、あったとしても口に出してはいけない、実力以外の「忖度」や「選手の経歴(過去の認定料の支払い金額の大きさや支払いに遅延がなかったか)」「WBAとの付き合い」などが評価されるのがプロボクシングの世界です。

ましてや、先進国ではボクシングファンも興味を示さない軽量級なら、好き勝手し放題です。さらに、発展途上国のファイターと日本の人気選手では認定料が下手すると二桁違ってきます。

認定団体にとって、オレクサンデル・ウシクやテレンス・クロフォードのような人気のないファイターからは躊躇なくタイトルを剥奪しますが、カネロ・アルバレスや井上尚弥に対しては非常に優しく接し続けます。

当たり前です。

井岡は「挑戦権を取ることが大事。その先に5階級制覇をしたら誰も何も言わないですよ」とも語っていますが、そんなことはない。

かつて、亀田興毅が「5階級制覇したら文句ないんやろ!」と啖呵を切りましたが、そうではありません。