藤浪晋太郎から始まった、このシリーズの第二弾。

賛否両論が交錯し、毀誉褒貶を撒き散らす、なんとも摩訶不思議なアスリートを考えてみましょう。

リングの中だと、井岡一翔でしょうが、第二弾として取り上げるのは、三浦知良。

ピッチの芝生を複雑に切り刻みながら、今なお走るのを止めようとしない58歳の奇人です。

日本をW杯出場に導くために、ブラジルから帰国したカズはJリーグのブームに乗って国民的英雄になります。

あの頃、崩壊したはずの昭和のバブルがJリーグのピッチの上だけに咲き誇っていました。

1995年は野茂英雄が米国でノモマニアを生み、日本でトルネード旋風を巻き起こした年ではありません。

新庄剛志が「Jリーガーになる」と引退宣言した年です。

もちろん、それは本気の話ではありませんでしたが、当時のJリーグは華やかさでもプロ野球を凌いでいたのです。

キラキラした、悪くいうとチャラチャラしたJリーガーの中心に屹立していたのが三浦知良でした。

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「カズは2026年シーズンも現役のプロサッカー選手としてピッチを走っている」。

1990年代初めのスポーツファンにそんなこと言っても、二つの理由で誰一人信用しなかったでしょう。

一つ目は、もちろん「今よりもはるかにレベルが上がっているはずの日本サッカーの舞台で還暦近い老人が通用するわけがない」ということ。

しかし、より大きな二つ目の理由は「カズはもっと抜け目のない容量の良い人生を送っているはず」ということ。

確かに、カズにはもっともっと楽な生き方がいくらでもあったはずです。

楽しくて、お金も儲かって、偉そうにしてられる…解説者でもタレントとしても、トップランクのキャラクターです。

華やかさとはかけ離れた下部リーグのピッチの上、賛否両論が渦巻く中で何度もよろめきながら、何度も倒れて、何度も立ち上がる、そんなアラカンにならなくても良いというのに。







ちなみに、藤浪晋太郎の話もまだまだ終わっていません。

学説の追求に終わりはないのです。