英国ボクシングニューズからOne bad night: How boxing turns on its fighters…「たった一度の不運な夜:ボクシングがファイターたちを弄ぶ」に思い切り私見を交えて。
https://boxingnewsonline.net/one-bad-night-how-boxing-turns-on-its-fighters/
⬆︎原文も十分に面白いのですが、もっといろんなサンプルを並べたり、無敗に意味はないことをしっかり伝えた方がお話として一貫すると思いました。
********

ヘビー級にも関わらず、多くのメディアでPFPに数えられたアンソニー・ジョシュアでしたが、リング誌では21世紀になって特に濃厚になった「ヘビー級大好きだけど、PFPに入れない」という方針?からPFP10傑に入ることはありませんでした。
「英国ヘビー級のスターがニューヨーク上陸」…ジョシュアがどれほど強いのか、その顔見世興行になるはずでしたが…。
不運な一発を喰らったばかりに、その後のキャリアが暗転するーーー私たちはそんなファイターを何度目撃してきたことか…。
しかし、その残酷さもまた、ボクシングから漂う妖しい魅力の一つ。
野球やサッカーではこんなことはありえない。
痛烈なサヨナラ負けを喫したクローザーが、その試合を境に別人のように打ち込まれてしまう。一瞬の隙を突かれてまさかの敗北を経験したサッカーチームが、その後の試合で崩壊してしまう。
他のスポーツでは痛恨の敗北は何度も経験するもの。〝たった一度の夜〟は他のスポーツにはないのだ。
「アルフォンソ・サモラは過大評価だった。カルロス・サラテにKOされなくても落ちぶれていた」。もし、あなたがボクシングファンならそんなことは1ミリも思わないはずです。
アルフォンソ・サモラのカルロス・サラテ…ドナルド・カリーのロイド・ハニーガン…ロイ・ジョーンズJr.のアントニオ・ダーバー…。
それまで「史上最高」の声もあがっていたファイターがたった一晩でメディアやファンから「過大評価だった」「よく考えたら本当に強い相手に勝っていない」「あいつはもう終わった」…と手の平を返される。
みんな忘れてしまっているが、アンソニー・ジョシュアは、そんなファイターの典型だ。
「いや、私はジョシュアは過大評価だと思ってたよ」と言うなら、あなたは大嘘つきだ。ジョシュアは、〝史上最強〟とも推されているオレクサンデル・ウシクと24ラウンドにわたって互角の戦いを繰り広げたじゃないか?
ジョシュアは2019年に「何ラウンドでKOするか?」が焦点だったアンディ・ルイスJr.戦を衝撃的なKO負けで落としてしい、無敗のレコードはストップ。
ルイスとのダイレクトリマッチを完封で雪辱するも、神経質に距離を取るボクシングに徹したジョシュアは確かに何かを恐れていた…いや、何かを失っていた。

The obsession with the “0” is something that has developed over time, becoming a valued legacy metric with the great Floyd “Money” Mayweather using his unbeaten record as a publicity statement in the lead-up to all of his biggest fights.
ボクシングは興行であり、無敗であることは一つの商品価値だ。
フロイド・メイウェザーは「0」に執着し、ジョー・カルザゲやリカルド・ロペスも無敗のままキャリアのゴールテープを切った。
無敗記録は悪いものではないが、ボクシングにおいての評価では後回しにされる項目だ。
永遠のGOAT、シュガー・レイ・ロビンソンは何敗したか?マニー・パッキャオは米国に乗り込んだとき、すでに〝傷モノ〟だったじゃないか。
先日、かつて史上最高とも言われたカネロ・アルバレスが2階級下で2つ年上のテレンス・クロフォードに完敗した。
カネロは3年前に圧倒的有利と見られたドミトリー・ビボル戦を落としてから6連勝していたが、それまでの決定力は完全に喪失していた。

完全無欠のファイター…そう言われていましたカネロだったが…。
カネロはビボルに痛烈なKO負けを喫したわけではないが、あの試合を境にかつての輝きを失ってしまった。
それでも、カネロが2010年代後半から2020年代前半にかけて、最高のファイターであり続けた事実は揺らがない。
The crowd will always call for blood
メディアや解説者は煽動的で皮肉たっぷりに敗者を批判し、観客は常に残酷な血を求めて騒ぎ、敗者をさらに踏みつけようとする。
彼らは舌なめずりしているはずだ。
「次はクロフォードの番だ」と。
クロフォードがデビッド・ベナビデスに惨敗したら…「完全劣化版のカネロに判定勝ちしただけ」と言われるだろう。
ファイターは人生を賭けて戦っている。そこには勝者と敗者が必ず存在する。
そして、たった一つの敗北がファイターを別人にしてしまうのがボクシングだ。
こんな残酷極まるスポーツに全身全霊を捧げるファイターたちを、ほんの少しの慈しみをもって見守っていこうじゃないか?
https://boxingnewsonline.net/one-bad-night-how-boxing-turns-on-its-fighters/
⬆︎原文も十分に面白いのですが、もっといろんなサンプルを並べたり、無敗に意味はないことをしっかり伝えた方がお話として一貫すると思いました。
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ヘビー級にも関わらず、多くのメディアでPFPに数えられたアンソニー・ジョシュアでしたが、リング誌では21世紀になって特に濃厚になった「ヘビー級大好きだけど、PFPに入れない」という方針?からPFP10傑に入ることはありませんでした。
「英国ヘビー級のスターがニューヨーク上陸」…ジョシュアがどれほど強いのか、その顔見世興行になるはずでしたが…。
不運な一発を喰らったばかりに、その後のキャリアが暗転するーーー私たちはそんなファイターを何度目撃してきたことか…。
しかし、その残酷さもまた、ボクシングから漂う妖しい魅力の一つ。
野球やサッカーではこんなことはありえない。
痛烈なサヨナラ負けを喫したクローザーが、その試合を境に別人のように打ち込まれてしまう。一瞬の隙を突かれてまさかの敗北を経験したサッカーチームが、その後の試合で崩壊してしまう。
他のスポーツでは痛恨の敗北は何度も経験するもの。〝たった一度の夜〟は他のスポーツにはないのだ。
「アルフォンソ・サモラは過大評価だった。カルロス・サラテにKOされなくても落ちぶれていた」。もし、あなたがボクシングファンならそんなことは1ミリも思わないはずです。
アルフォンソ・サモラのカルロス・サラテ…ドナルド・カリーのロイド・ハニーガン…ロイ・ジョーンズJr.のアントニオ・ダーバー…。
それまで「史上最高」の声もあがっていたファイターがたった一晩でメディアやファンから「過大評価だった」「よく考えたら本当に強い相手に勝っていない」「あいつはもう終わった」…と手の平を返される。
みんな忘れてしまっているが、アンソニー・ジョシュアは、そんなファイターの典型だ。
「いや、私はジョシュアは過大評価だと思ってたよ」と言うなら、あなたは大嘘つきだ。ジョシュアは、〝史上最強〟とも推されているオレクサンデル・ウシクと24ラウンドにわたって互角の戦いを繰り広げたじゃないか?
ジョシュアは2019年に「何ラウンドでKOするか?」が焦点だったアンディ・ルイスJr.戦を衝撃的なKO負けで落としてしい、無敗のレコードはストップ。
ルイスとのダイレクトリマッチを完封で雪辱するも、神経質に距離を取るボクシングに徹したジョシュアは確かに何かを恐れていた…いや、何かを失っていた。

The obsession with the “0” is something that has developed over time, becoming a valued legacy metric with the great Floyd “Money” Mayweather using his unbeaten record as a publicity statement in the lead-up to all of his biggest fights.
ボクシングは興行であり、無敗であることは一つの商品価値だ。
フロイド・メイウェザーは「0」に執着し、ジョー・カルザゲやリカルド・ロペスも無敗のままキャリアのゴールテープを切った。
無敗記録は悪いものではないが、ボクシングにおいての評価では後回しにされる項目だ。
永遠のGOAT、シュガー・レイ・ロビンソンは何敗したか?マニー・パッキャオは米国に乗り込んだとき、すでに〝傷モノ〟だったじゃないか。
先日、かつて史上最高とも言われたカネロ・アルバレスが2階級下で2つ年上のテレンス・クロフォードに完敗した。
カネロは3年前に圧倒的有利と見られたドミトリー・ビボル戦を落としてから6連勝していたが、それまでの決定力は完全に喪失していた。

完全無欠のファイター…そう言われていましたカネロだったが…。
カネロはビボルに痛烈なKO負けを喫したわけではないが、あの試合を境にかつての輝きを失ってしまった。
それでも、カネロが2010年代後半から2020年代前半にかけて、最高のファイターであり続けた事実は揺らがない。
The crowd will always call for blood
メディアや解説者は煽動的で皮肉たっぷりに敗者を批判し、観客は常に残酷な血を求めて騒ぎ、敗者をさらに踏みつけようとする。
彼らは舌なめずりしているはずだ。
「次はクロフォードの番だ」と。
クロフォードがデビッド・ベナビデスに惨敗したら…「完全劣化版のカネロに判定勝ちしただけ」と言われるだろう。
ファイターは人生を賭けて戦っている。そこには勝者と敗者が必ず存在する。
そして、たった一つの敗北がファイターを別人にしてしまうのがボクシングだ。
こんな残酷極まるスポーツに全身全霊を捧げるファイターたちを、ほんの少しの慈しみをもって見守っていこうじゃないか?
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