1. 山田 2025年09月27日 12:53

ワタシの記憶が確かなら、ドネア対モンティエルの時に
「勝った方俺とヤレ!」
と、言っていたような…


▶︎▶︎▶︎亀田興毅ならそう聞かれたら、そう答えていたでしょうし、聞かれてないわけないから、そう言ったでしょうが、私は逆に記憶がありません。

ただ「ドネアvsモンティエル」(2011年2月19日)が行われたラスベガスのマンダレイベイ・イベンツセンターのリングサイドに亀田興毅の姿はありませんでした。

そして、当時の報道を振り返ってもWBA(セカンド)王者の興毅との対戦を期待するメディアは確認できず、多くの人が実力的にはもちろん、興毅本人が対戦に積極的であるはずがないと決めつけていました。

IMG_3255
IMG_5605

興毅の3階級制覇はボクシング・ビート、ボクシング・マガジン、いずれの専門誌でも表紙を飾ることなく、小さな扱い。それどころか、記事の内容は非常に批判的でした。


ちなみに、日本のボクシングファンの間でも大きな話題となったこの試合、戦前は日本では「互角」と見られていましたが、米国では「ドネアのKO勝ち。問題はいつ倒すか」。

日本のファンの心情には「The Real 長谷川穂積からタイトルを強奪したモンティエルが強いに決まっている」という応援の気持ちが強かったのです。

2人はかつてのスパーリングパートナーでしたが、その内容はドネアがパワーで圧倒していたと伝えられ、この試合でも「2ラウンドKO」を予告する余裕ぶりだったことを報道する日本メディアはほとんどなかったはずです。

そして、日本では注目の試合でしたが、米国では誰も興味を持たない「外国人の軽量級対決」。WOWOWなどのメディアはモンティエルを「人気者」と表現していましたが、メキシカンとはいえモンティエルは全く人気がありません。

この試合でもドネアの生贄役で、メキシコ人は「弱いメキシカンが屠られるのを見たくない」という気持ち。

さらには、そもそもの注目度が低く、上階席は封鎖。当日のリングサイド席は100ドル台まで投げ売りされました。HBOの放送枠も二線級扱い。

日本の3000人レベルのアリーナでやれば、間違いなくフルハウスになってリングサイドが5万円でも完売したはずです。

そして、ボブ・アラムは「ドネアは不良債権」と名指しで非難、両者の関係は冷え切り、ゴールデンボーイ・プロモーションズへの移籍騒動に発展するのでした。

それでも、この試合はPFPファイター同士の対決。

勝利したドネアのランクを3位に引き上げたリング誌は「モンティエルごときに勝っただけで3位はない。同じ2ラウンドKOでも、ポール・ウィリアムスをもっと衝撃的に轟沈させたセルヒオ・マルチネスの方が上」とマニアや他のメディアから非難されるとドネアの評価を下げました。

コーナーに戻った長谷川穂積を「強い、過去最強や」と驚かせたモンティエルでしたが、ドネアからは予告KOが宣言できるほど「フェイントにすぐ引っかかるし、なによりもスピードがない」相手でした。

そんなモンティエルでも3階級制覇できるのが、4-Belt Eraという時代です。

IMG_3256

ちなみにーーー。

話はさかのぼって「亀田興毅vsアレクサンデル・ムニョス」のWBAセカンド王者決定戦(2010年12月26日)が行われた、さいたまスーパーアリーナ。

リングサイドにはドネアが座っていました。

目の前で見た興毅のボクシングについては関心を示さなかったドネアでしたが、大会場の熱気には「いつかぜひ、ここでやってみたい。私の試合でもこんなに盛り上がってくれるだろうか?」と感動していました。

その夢は、8年後と11年後、2度も実現するのですが、それはまた別の話…。