平岡アンディが11月14日(日本時間15日)にマイアミ州でWBAジュニアウエルター級王者ゲイリー・アントアン・ラッセルに挑戦することが決定しました。
舞台はカセヤセンター。Netflixが世界配信する「ジェイク・ポールvsガーボンタ・デービス」のメガイベントでセミファイナルに組まれると見られています。
舞台はカセヤセンター。Netflixが世界配信する「ジェイク・ポールvsガーボンタ・デービス」のメガイベントでセミファイナルに組まれると見られています。
ジュニアウェルター級で「世界」のストラップを獲ったファイターは、日本ボクシング史上3人しかいません。
最初は藤猛。1967年にローマ五輪銀メダリストのサンドロ・ロポポロを2ラウンドで仕留めてUndisputed championに。初防衛戦も4ラウンドでKOしますが、所属のリキボクシングジムとの金銭関係のもつれから、JBCに提出した引退届けは受理されず。
ボクシングに集中できないまま、WBCタイトルが剥奪され、WBAのみがステイクされたニコリノ・ローチェとの防衛戦に失敗(10ラウンド終了TKO負け)。
藤猛が在位(1967年4月30日〜1968年12月12日)していた時期は、すでにWBAからWBCが独立していたものの、一部の階級では王座は分裂していませんでした。
藤猛から19年後の1986年、浜田剛史がジュニアウエルター級のWBCストラップをレネ・アルレドンドから初回KOで鮮烈に奪取。
初防衛戦はのちの名トレーナー、ロニー・シールズに辛勝するも、2度目の防衛戦でアルレドンドと再戦し第6ラウンドTKOに散りました。
浜田の時代は完全な2団体分裂時代。WBAはウバルト・サッコやパトリツィオ・オリバ、IBFはジョー・マンリーやゲイリー・ヒントン、テリー・マーシュと地味な王者がパッとしない交代劇を繰り広げていました。
しかし、一つ下のライト級はWBAでレイ・マンシーニやリビングストン・ブランブル、エドウィン・ロサリオが闊歩、WBCにヘクター・カマチョが派手なネオンを煌めかせ、ジュニアライト級からフリオ・セサール・チャベスがライト級に食指を伸ばしていました。
満身創痍の浜田が安定長期政権を築くーーーそんなことは誰も期待していませんでしたが、一つ間違えば歴史的なスーパースターと拳を交えるタイミングだったのです。
ロサリオが「歴史的なスーパースター」といえるかどうかは別にして、1992年にメキシコの闘牛場でWBA王者ロサリオをわずか92秒で失神させてしまった平仲明信の大番狂せは歴史的でした。
リングに駆け上がったドン・キングとのツーショットも衝撃的でした。
当時のWBC王者はPFPキングのチャベス。IBFはパーネル・ウィテカー。現在とは違い、団体間の確執が深く、統一戦の実現は容易ではありませんでした。
それでも、藤猛の時代とは違い、堂々の人気階級になっていたジュニアウエルター級の牙城を日本人が崩したことに、大きな夢が広がった…そう感じたものでしたが。
ーーーそして、平仲明信の衝撃から33年。
この間、ジュニアウエルター級はますます日本から遠い存在のクラスになってしまいました。
今年6月には、さらに遠く彼方のウエルター級で佐々木尽がブライアン・ノーマンに人気階級の壁の厚さ、高さをまざまざと見せつけられました。
11月にアンディが挑むラッセルは、かつての勢いは失っているものの、強打のラッセル。
29歳のサウスポー、同い年対決の掛け率(bet365)はラッセル勝利が4/11(1.36倍)、アンディは11/5(3.2倍)。
兄の元WBCフェザー級王者ゲイリー・ラッセルの全盛期のような難解な相手ではありませんが、アンディにとってキャリア最強の相手です。
それでも、パワーもテクニックも大きく見劣りしません。
大きなダメージを負うことなく、序盤を潜り抜ければ十分チャンスがあるはず。
藤猛は第2ラウンド、浜田剛史と平仲明信は初回で勝負を決めました。彼らと同じ衝撃をフロリダから届けることが出来るか?
おそらく、アンディが序盤から仕掛けることはないでしょう。その意味では早いラウンドで試合が終わる可能性は高くありません。
もし、それが起きるとしたらアントアンが威嚇も込めてスタートからアクセルを踏み込み、アンディが迎え打たざるを得なくなった状況でしょう。
メインイベントのexhibitionがシナリオ通りに塩試合になるのは間違いなし。
世界配信の大舞台で、主役を喰うスペクタクルな大番狂せを期待します!
がんばれ、アンディ!!!
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フシ穴の眼
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