Major(主要)と呼ばれるだけで4つもあるSanctioning Bodies(認定団体)。4団体17階級で68人の王者がいるという常識的な計算が通用したのは3団体時代まで。
それぞれの団体が同一階級でも複数の王者を抱える4-Belt Eraは、余程のマニアでも王者の名前を全て把握できないカオスです。
さらに、各団体は認定料を稼ぐ機会を増やすために無数の地域タイトルを創設。認定料の支払いが良いボクサーを優先的にランキングに組み込むようになります。
そして出来上がったのが、4団体でまちまちのデタラメランキング。
「世界ランカーに弱いやつはいない」「世界王者はみんな強い」「世界挑戦は一生一度、何度もチャンスはない」「無冠の帝王」…そんな言葉が死語になってもう何十年も経ちました。
デタラメランキングを糾弾されたWBCのホセ・スライマン会長(故人)は「強い順番ではなくタイトル挑戦の順番」と言い放ちました。
強さの順番ではないデタラメランキング。強さの順番で挑戦できないデタラメ世界戦ーーーそんな中で、ファンが納得するランキングを発表してきたのがリング誌(過去にはランキングをめぐるスキャンダルもありましたが)や、ESPN、Boxingscene.com(現BOXING SCENE)などのメディア。
彼らは、Mythical ranking(妄想ランキング)PFPも作成、4-Belt Eraのボクシングファンを楽しませています。
このシリーズではさまざまなメディアのPFPランキングをご紹介。
第1回はプロモーターとプラットフォーム業務も持つPRO BOX グループの専門サイトBOXING SCENEです。
ランキングを並べる前に、ライターたちの意見をどうぞ。

◾️トリス・ディクソン…(テレンス・クロフォードがカネロ・アルバレスに完勝した直後の今は)少数意見かもしれないが、オレクサンデル・ウシクを1位に推す。
五輪で金メダル、プロではクルーザー級とヘビー級というクラスでUndisputed championに就き、ヘビー級では自分よりもはるかに大きく重い相手に勝ち抜いてきた。しかも、その全てが敵地。
2位はクロフォード、そして井上尚弥がすぐ下の3位と考える。

◾️トム・アイバース…私は、同じ体格で同じ体重だったらと仮定してPFPを考えます。
クロフォード、ウシク、井上のトップ3に異論はありません。
しかし、1位はクロフォードです。225ポンドのクロフォードは間違いなくウシクを倒すスキルとパワーがあります。122ポンドのクロフォードは、防御面で欠陥を露呈している井上も圧倒するでしょう。

◾️デクラン・ウォリントン…クロフォードが素晴らしいファイターであることは全面的に認めるが、世界最高はいまなおウシクだ。
ウシクが自分よりも大きな相手にやってのけたことは、クロフォードの偉業とは少し趣が違う。もちろん、衰えていたとはいえカネロに勝利したことで、クロフォードはウシクに近づいた。
井上も素晴らしいファイターだが、ウシクとクロフォードとは離れた3位だ。

◾️キルラン・マルベイニー…まず、井上は3位。これまでの実績、実力者のムロジョン・アフマダリエフに完勝したことも素晴らしい。
ウシクとクロフォードは難しい。1位と2位ではない、これは1か1Aの差。
クロフォードがウエルター級とジュニアミドル級で大きな成果(対戦相手の質が低かった)を残せなかったのはトップランクの力が乏しく、老いたボブ・アラムが無能だからで、彼の責任ではない。
しかし、ウシクはアンダードッグの立場で敵地に乗り込み、ヘビー級最強と見られていた2人(ソンソニー・ジョシュア/タイソン・フューリー)と、未来の強豪王者と見られていたダニエル・デュボアの3人と2度ずつ戦い、その全てに勝利した。

◾️オーウェン・ルイス…スキルという面ではクロフォードの方がウシクよりも優れている。
ウシクは大きくて重い相手をスピードとスタミナで翻弄し、消耗させるタイプだが、クロフォードはアーミーナイフのように多彩なパンチで相手を切り刻んでいく。
その差はほとんどないが、私はクロフォードがより優れたファイターだと評価する。
3位の井上も含めて、この3人は無敗で負けるパターンが思い浮かばない。もちろん、4位以下のドミトリー・ビボルやバム・ロドリゲスを否定するつもりはない。未来のトップ3がどうなっているか、誰にも想像できない。

◾️ジェイク・ドノバン…クロフォードが僅差でウシクを上回り、井上は不動の3位。
「クロフォードが勝利したカネロは全盛期をとっくに過ぎていた」という理屈は、わたしは受け入れることができない。それなら「ウシクが勝ったフューリーはフランシス・ガヌーと死闘を演じたレベル」ということだ。
他の記者の話を聞いていてもクロフォードかウシクか。それが焦点だということは、甲乙つけがたいということ。
◾️ライアン・ソンガリア…現代ボクシングにおいて、一つ確かのことはサウスポーが有利。
サウスポーの象徴的な存在がウシクとクロフォード。実績的にはウシクの業績は飛び抜けているが、クロフォードの対戦相手の質が極端に低いわけではない。
テクニックでカネロを封じ込めたクロフォードと、大きくて重い相手をスピードと機動力で翻弄するウシク。どちらが技術的に優れているか?非常に難しい問題だ。
井上の3位は確定、4位以下ではない。
このトップ3を抜き去るファイターがいるとしたら、私はバム・ロドリゲスを評価する。

【BOXING SCENE's PFP】
①オレクサンデル・ウシク
②テレンス・クロフォード
③井上尚弥
④ドミトリー・ビボル
⑤アルツール・ベテルビエフ
⑥バム・ロドリゲス
⑦中谷潤人
⑧カネロ・アルバレス
⑨デビッド・ベナビデス
⑩テオフィモ・ロペス

さて、南蛮のお方たちと築地でごはん。(本文とは関係ありません)
それぞれの団体が同一階級でも複数の王者を抱える4-Belt Eraは、余程のマニアでも王者の名前を全て把握できないカオスです。
さらに、各団体は認定料を稼ぐ機会を増やすために無数の地域タイトルを創設。認定料の支払いが良いボクサーを優先的にランキングに組み込むようになります。
そして出来上がったのが、4団体でまちまちのデタラメランキング。
「世界ランカーに弱いやつはいない」「世界王者はみんな強い」「世界挑戦は一生一度、何度もチャンスはない」「無冠の帝王」…そんな言葉が死語になってもう何十年も経ちました。
デタラメランキングを糾弾されたWBCのホセ・スライマン会長(故人)は「強い順番ではなくタイトル挑戦の順番」と言い放ちました。
強さの順番ではないデタラメランキング。強さの順番で挑戦できないデタラメ世界戦ーーーそんな中で、ファンが納得するランキングを発表してきたのがリング誌(過去にはランキングをめぐるスキャンダルもありましたが)や、ESPN、Boxingscene.com(現BOXING SCENE)などのメディア。
彼らは、Mythical ranking(妄想ランキング)PFPも作成、4-Belt Eraのボクシングファンを楽しませています。
このシリーズではさまざまなメディアのPFPランキングをご紹介。
第1回はプロモーターとプラットフォーム業務も持つPRO BOX グループの専門サイトBOXING SCENEです。
ランキングを並べる前に、ライターたちの意見をどうぞ。

◾️トリス・ディクソン…(テレンス・クロフォードがカネロ・アルバレスに完勝した直後の今は)少数意見かもしれないが、オレクサンデル・ウシクを1位に推す。
五輪で金メダル、プロではクルーザー級とヘビー級というクラスでUndisputed championに就き、ヘビー級では自分よりもはるかに大きく重い相手に勝ち抜いてきた。しかも、その全てが敵地。
2位はクロフォード、そして井上尚弥がすぐ下の3位と考える。

◾️トム・アイバース…私は、同じ体格で同じ体重だったらと仮定してPFPを考えます。
クロフォード、ウシク、井上のトップ3に異論はありません。
しかし、1位はクロフォードです。225ポンドのクロフォードは間違いなくウシクを倒すスキルとパワーがあります。122ポンドのクロフォードは、防御面で欠陥を露呈している井上も圧倒するでしょう。

◾️デクラン・ウォリントン…クロフォードが素晴らしいファイターであることは全面的に認めるが、世界最高はいまなおウシクだ。
ウシクが自分よりも大きな相手にやってのけたことは、クロフォードの偉業とは少し趣が違う。もちろん、衰えていたとはいえカネロに勝利したことで、クロフォードはウシクに近づいた。
井上も素晴らしいファイターだが、ウシクとクロフォードとは離れた3位だ。

◾️キルラン・マルベイニー…まず、井上は3位。これまでの実績、実力者のムロジョン・アフマダリエフに完勝したことも素晴らしい。
ウシクとクロフォードは難しい。1位と2位ではない、これは1か1Aの差。
クロフォードがウエルター級とジュニアミドル級で大きな成果(対戦相手の質が低かった)を残せなかったのはトップランクの力が乏しく、老いたボブ・アラムが無能だからで、彼の責任ではない。
しかし、ウシクはアンダードッグの立場で敵地に乗り込み、ヘビー級最強と見られていた2人(ソンソニー・ジョシュア/タイソン・フューリー)と、未来の強豪王者と見られていたダニエル・デュボアの3人と2度ずつ戦い、その全てに勝利した。

◾️オーウェン・ルイス…スキルという面ではクロフォードの方がウシクよりも優れている。
ウシクは大きくて重い相手をスピードとスタミナで翻弄し、消耗させるタイプだが、クロフォードはアーミーナイフのように多彩なパンチで相手を切り刻んでいく。
その差はほとんどないが、私はクロフォードがより優れたファイターだと評価する。
3位の井上も含めて、この3人は無敗で負けるパターンが思い浮かばない。もちろん、4位以下のドミトリー・ビボルやバム・ロドリゲスを否定するつもりはない。未来のトップ3がどうなっているか、誰にも想像できない。

◾️ジェイク・ドノバン…クロフォードが僅差でウシクを上回り、井上は不動の3位。
「クロフォードが勝利したカネロは全盛期をとっくに過ぎていた」という理屈は、わたしは受け入れることができない。それなら「ウシクが勝ったフューリーはフランシス・ガヌーと死闘を演じたレベル」ということだ。
他の記者の話を聞いていてもクロフォードかウシクか。それが焦点だということは、甲乙つけがたいということ。
◾️ライアン・ソンガリア…現代ボクシングにおいて、一つ確かのことはサウスポーが有利。
サウスポーの象徴的な存在がウシクとクロフォード。実績的にはウシクの業績は飛び抜けているが、クロフォードの対戦相手の質が極端に低いわけではない。
テクニックでカネロを封じ込めたクロフォードと、大きくて重い相手をスピードと機動力で翻弄するウシク。どちらが技術的に優れているか?非常に難しい問題だ。
井上の3位は確定、4位以下ではない。
このトップ3を抜き去るファイターがいるとしたら、私はバム・ロドリゲスを評価する。

【BOXING SCENE's PFP】
①オレクサンデル・ウシク
②テレンス・クロフォード
③井上尚弥
④ドミトリー・ビボル
⑤アルツール・ベテルビエフ
⑥バム・ロドリゲス
⑦中谷潤人
⑧カネロ・アルバレス
⑨デビッド・ベナビデス
⑩テオフィモ・ロペス

さて、南蛮のお方たちと築地でごはん。(本文とは関係ありません)
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フシ穴の眼
が
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