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スポットライトから外れた軽量級ファイターたちは、栄光と報酬を求めてライト級以上の人気階級を目指してきました。


「中量級の壁」なんて幻想だ。

佐々木尽の惨敗に際して、平岡アンディがボクシング・ビート9月号で絞り出した言葉です。

中量級。欧米基準でいうと軽量級はライト級以下、中量級はジュニアウエルター級からミドル級を指すことが多いのですが、日本ではライト級も含めてミドル級までの5階級、あるいはフェザー級まで「中量級」と表現することが珍しくありません。

ミドル級が事実上の最重量の日本では、ウエルター級〜ミドル級は文句無しの「重量級」になりますから、フェザー(羽毛)級が中量級という感覚は何もおかしなことではありません。

ライト(軽量)級からが欧米のボクシング。ジュニアフェザー級以下の軽量級は米国で州タイトルが存在しないことも普通にあります。

ライト級からの人気階級であるがゆえに層も厚く、報酬も高く、つまりボクシングに集中できる専業ボクサーの比率も高くなります。

人気階級のハードルが、不人気階級(軽量級)よりも高いのは当たり前で、そこに「壁」があるのも必然です。

その意味ではアンディの「幻想」という考えは間違っています。そこに横たわっているのは、幻想ではなく、厳しい「現実」です。

軽量級の井上尚弥や中谷潤人が人気階級で同じことをやってのけていたら、つまりライト級を手始めに3階級、4階級制覇を果たしてチャンピオンクラスのスターを根こそぎ倒していたら、世界の捉え方がまったつ違っていたことは、狂信的な井上信者ですら否定できません。

誤解を恐れずにいうと、人気階級はサッカーや野球とすると、軽量級はフットサルやソフトボール。コアなマニアは興味を示しても、カジュアルなファンは認知していません。

軽量級にも中谷潤人や井上尚弥のような強豪王者は生まれますから、彼らを倒すよりも中量級の穴王者に勝つ方が易しいという見方はできますが、一般的には「中量級の方がはるかにレベルが高い」のは言うまでもありません。

日本人中量級はなぜ世界に通用しないのか?

理由は簡単で「中量級はレベルが高い」「人気階級だから日本で好き勝手できない(チャンスが極端に少ない)」からの2点に集約されます。



どうして人気階級から目を背けるのか???の続きです。

今回もジョー小泉の通用しない理由は「技術の問題」という考え方もご紹介しながら。