ESPNのPFPが、バム・ロドリゲスとシャクール・スティーブンソンの快勝を受けて更新されました。

ESPNが世界最大のスポーツメディアだから、というわけではなく(この10年ほどでボクシングの扱いは激減中)、1位から10位までを10点〜1点でカウント、記名投票制で行われるPFPは最も透明性があるとされています。

対立王者プメレレ・カフを粉砕したバムが前回6位から5位に、苦戦も予想されたウィリアム・セペダを打撃戦にも応じながら快勝したスティーブンソンが10位から7位にジャンプアップしました。

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ESPNのPFP10傑は以下の通り[リング誌の順位]。

①オレクサンデル・ウシク[①]

ついに、17人の投票者の全員が1位に推しました。十人十色、妄想を楽しむPFPですが〝10人一致〟となると、これはもう妄想ではない?

満票はフロイド・メイウェザーとマニー・パッキャオの全盛期以来でしょう。ヘビー級でそれを達成したというのも別格の価値があります。

21世紀最高のヘビー級、その足場を固めつつある。



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②井上尚弥[②]

これほど支配的でスリリングなファイターはいない。9月にムロジョン・アフマダリエフ、そして来年にはバンタム級から上げてきた中谷潤人との〝全日本最高選手決定戦〟のリングに上がる。

1位票は得られなかったが2位票は10/17を集めた。


③テレンス・クロフォード[③]

かれがPFP1位に返り咲けない理由はたった一つだけ。あまりにも試合数が少なすぎる。2位票は7/17。

しかし、彼に勝てば全てがひっくり返る。


④ドミトリー・ビボル[④]

キャリア唯一の敗北を高い学習能力を見せつけて雪辱した。次戦はアルツール・ベテルビエフか、デビッド・ベナビデスか?


⑤バム・ロドリゲス[⑦]

まだ25歳。そしてPFP5位というポジションが過小評価に見えてしまう、超逸材。

11月にフェルナンド・マルチネスを期待通りに下すと、今年のFighter of the yearの最有力候補だ。


⑥アルツール・ベテルビエフ[⑤]

バムに押し出される形で6位に順位を落とした。

PFPランキングを賑わす実力はまだまだ持っているが、ついに40歳の大台に乗った。年齢との戦いが始まる。


⑦シャクール・スティーブンソン[⑨]

ファンが毛嫌いするボクサーだったスティーブンソンが大化けしたのか?

セペダ戦に不満があるとしたら「KOできなかった」だけ。「トムとジェリー」の鬼ごっこにはしなかった。


⑧カネロ・アルバレス[⑧]

いまなお、ボクシング界で傑出した興行能力を誇るメキシカン。

クロフォード戦は有利の予想だが、鮮烈な勝ち方をすることで一発殿堂確実のレガシーに新しい勲章が付与される。


⑨デビッド・ベナビデス[No Ranked]※

カネロと戦うために、168ポンドでやるべきことは全て済ませたが、そのチャンスは訪れなかった。

ライトヘビー級ではビボルやベテルビエフという名実ともなった強豪との激突が期待される。驚くべきはまだ28歳で、まだ全盛期とは思えないところ。


⑩中谷潤人[⑥]

バンタム級に上げてからの5試合を全てKOで片付けているもう1人のモンスター。

井上尚弥との日本史上最大の決戦は、両者があと1試合か2試合を無事にクリアすると実現確実。



※リング誌では寺地拳四朗を9位にランク、ベナビデスは圏外。


20210819
THE LAST DANCE?〜これが見納め?(英国ボクシングニューズ誌:2021年8月19日号)ーーー残念でした、ハズレ…。

15年ほど前には長期にわたって満票1位に君臨したマニー・パッキャオですが、今回は10位票の一つも獲得できず。まあ、パッキャオが入っちゃうとマリオ・バリオスも入れなきゃいけませんからねぇ…。