今朝、リング誌(サウジアラビア・総合娯楽庁のボクシング専門広報誌)は、サウジアラビアの首都リヤドでカネロ・アルバレスとテレンス・クロフォードによるメガファイトの発表会見を開催しました。

いまや、サウジアラビア・総合娯楽庁はWBAやWBCと同じ認定団体であり、プロモーターです。そしてプロボクシングが歴史上一度も手にしたことのない世界の統括団体になりつつあります。


このホンモノのメガファイトを主導するのはUFC…。今更いうことではありませんが、ボクシングは完全に敗れ去りました。UFCスタイル、1団体8階級の理想を目指して再興を進めるのがベターです。


腐臭を放ちながら堕落し続けるボクシング界。サウジがボクシング産業を抜いて世界最大価値を持つ格闘技団体UFCのノウハウを取り入れ、将来的に1階級に王者は1人、8階級への理想回帰も

ONCE IN A LIFETIME

9月13日、ラスベガス。特設リングが組み立てらるのはアレジアントスタジアムのフィールド、そのど真ん中。

この会見では、勝者に贈られる特別ベルト「Mega Belt」もお披露目されました。

リング誌のリック・リーノCCOは「歴史上最も高価なチャンピオンベルト」と紹介。

制作費は14万ポンド(18万8000ドル=約2800万円)。画像や動画からは、昨年から総合娯楽庁主導で制作されている従来のベルトとの大きな違いは認められないものの、14万ポンドなら24純金がふんだんに使われていると思われます。

制作にあたった工房は英国の王族や世界の大富豪をクライアントに持つ最高の職人を集めた〝貴金属を扱う銀河系チーム〟。

すでにカネロに贈っているリング誌ベルトには10万ポンドがかけられ、このベルトはさらに4万ポンドを上乗せ、ボクシングのチャンピオンベルト史上最高価値を更新したそうです。

WBCなどの認定団体が同じ価値を持つベルトを作ることは、ビジネス構造的(認定団体はタイトル認定・ベルト販売業であり有料で販売している)にも、経済的に不可能。

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豪奢だけれども陳腐に見えてしまうのは気のせいでしょうか?


もはや、リング誌がやってることはWBCに代表される認定団体、英米の大プロモーターと同じです。ただ、資金力が全く違います。


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中野区役所で公開されていた〝神の左〟山中慎介のリング誌ベルト


トリコロールの布製ベルトに、ブリキにも見えるバックルに墨で書いたような文字…「質素だけれども陳腐ではない」リング誌ベルトが好きでした。

認定団体のランキングを否定し、プロモーターの我田引水なマッチケイクを批判するリング誌が好きでした。

選手やトレーナー、マネージャー…リングに関わる人々の生き様を伝えてくれる記事が好きでした。




ネットニュースでよく「最も権威のある米国の専門誌」という表現を見かけますが、大間違いです。

権威があるかどうかは個人の感想なので、スキャンダルと販売不振にのたうちまわった専門誌を「権威がある」と思うのは勝手ですが、サウジアラビアの国営企業の広告だけが並び、定期購読の振込先はアラブ首長国連邦の中核都市ドバイで、主要な記者会見や情報発信はリヤドから

この雑誌は「リングマガジンの名前を安く買い叩いたサウジアラビア総合娯楽庁が展開するリヤドに本拠地を構えるボクシング専門の広報誌」というのが、正解です。

当たり前ですが、サウジがリング誌を買収して何をするのも自由です。採算がとれるわけがないボクシング事業に乗り出す本当の目的がどこにあるのかが心配です。

目的を達成したとき、あるいはボクシング事業がその目的に期待していた効果がないと判断したとき、彼らが撤退するかもしれないのが心配です。