No longer wants to see “Tom and Jerry” type fights
「トムとジェリー」みたいな試合はもう見たくない。

トゥルキ・アル=シャイフ長官の発言が波紋を広げています。
「トムとジェリー」みたいな試合はもう見たくない。
長官は、シンコ・デ・マヨ週間にタイムズ・スクエアで行われたデビン・ヘイニー(vsホセ・ラミレス)との試合に激しい嫌悪感をあらわにしたと言われています。
誤解を恐れずにいうと、シンコ・デ・マヨはメキシコ移民が米国で祝う祭事であって、メキシコでは一般的・全国的なものではありません。
米国ボクシングはメキシコ色に染められていますが、他の国でもメキシカンスタイルだけが歓迎されているわけではありません。

米国でメインストリームを形成するメキシコや一部中南米のボクシングファンからは、逃げるだけのタッチボクシングやクリンチをルールとして禁止して、柔道の(教育的)指導のように減点、指導を3度受けた時点でTKO負けにすべきという馬鹿げた声まで聞こえています。
こんなルールが成立したら、メイウェザーは10敗くらい喫してそうです。
中南米のボクシングファンだけでなく、フィリピンはもちろん、日本でも「The Floyd Mayweather Jr. boxing style(タッチボクシング)」は、軽蔑の意味を含んで使われるケースが少なからずありますから、私たちも〝あっち側〟なのかもしれません。
個人的には、というか日本のボクシングファンはデオンティ・ワイルダーやノニト・ドネアのようなパンチャー、井上尚弥のようなKO中毒ファイターが好きですが、ワシル・ロマチェンコやオレクサンデル・ウシクのような、これぞ Sweet Science! という美しいボクシングにも魅せられているのではないでしょうか?
まあ、私でもシャクール・スティーブンソンのようなボクサーが好きかと聞かれると…アマチュア時代からプロの今まで、チキン丸出しのスタイルがとにかく嫌いです。
ボクシングの素晴らしさは、そのスタイルの多様性にもあります。
シュガー・レナードvsトーマス・ハーンズの初戦に至っては、試合の途中でトムとジェリーの立場が完全に入れ替わるという、超絶の演出が仕込まれた上質のドラマでした。
また、カネロ・アルバレスとゲンナジー・ゴロフキンの三部作は2戦目からトムがジェリーに、ジェリーがトムに役回りを変える面白さが溢れていました。
「ロマチェンコvsギレルモ・リゴンドー」を「ジェリーvsジェリー」と表現するのは違和感がありますが、それは結果論で、試合前は世界最高のテクニック展覧会が期待されていました。
「マービン・ハグラーvsハーンズ」や「井上vsドネア初戦」は、これぞ「トムvsトム」でした。
パンチャーvsボクサー は、このスポーツの最も興味深いテーマで「モハメド・アリvsジョージ・フォアマン」「レナードvsハーンズ」「レナードvsマービン・ハグラー」…歴史を刻んだ多くの名勝負がこのマッチアップでした。

「カネロvsメイウェザー」が戦前あれほど盛り上がったのはBattle of Age(王の交代)という予感だけでなく、「マチスモの化身メキシカンスタイルvs卑怯者のタッチボクサー」というコントラストが鮮やかだったからです。
もちろん、技術を伴わない「ジェリーvsジェリー」は誰も見たくありません。技術を伴わない「トムvsトム」もやらせてはいけません、危険なだけです。
大谷翔平の登場でMLBのルールが変更されましたが、ファンが全面的に支持しました。「タッチボクシングやクリンチ・ホールディングの禁止」を叫んでいるのは、ボクシングからSweet Scienceの美しい虹彩を脱色しようとする一部の〝暴徒〟だけ。
それでも、昨今の「強い奴の意見が罷り通る」世界情勢を見てしまうと、メキシカン・スタイルだけが正義という暴論が認められる日が来るかもしれません。
すでに、ラスベガスをはじめ米国の採点は以前よりも攻勢を評価するようになったと見られており、茶番劇が大きな興行になる現状はSweet Scienceの脱色に他なりません。
米国がボクシングをまともなスポーツとして扱わなくなって久しいですが、業界に突如現れた圧倒的なパワーハウス、サウジアラビア総合娯楽庁の長官が「トムとジェリーみたいな試合は見たくない」と吐き捨てているのです。
この競技はどこまで落ちていくのでしょうか?
「トムとジェリー」みたいな試合はもう見たくない。

トゥルキ・アル=シャイフ長官の発言が波紋を広げています。
「トムとジェリー」みたいな試合はもう見たくない。
長官は、シンコ・デ・マヨ週間にタイムズ・スクエアで行われたデビン・ヘイニー(vsホセ・ラミレス)との試合に激しい嫌悪感をあらわにしたと言われています。
誤解を恐れずにいうと、シンコ・デ・マヨはメキシコ移民が米国で祝う祭事であって、メキシコでは一般的・全国的なものではありません。
この祭事は西海岸で特に盛り上がり、米国ボクシングを支えるようになったメキシコ系ファンが偏愛するのは激しい打撃戦、トム&ジェリーとは対極にあるメキシカンスタイルです。
米国の会場でブーイングが起きるのはTom & Jerryスタイル、あるいは Jerry and Jerry スタイルと相場が決まっています。
米国の会場でブーイングが起きるのはTom & Jerryスタイル、あるいは Jerry and Jerry スタイルと相場が決まっています。
米国ボクシングはメキシコ色に染められていますが、他の国でもメキシカンスタイルだけが歓迎されているわけではありません。

米国でメインストリームを形成するメキシコや一部中南米のボクシングファンからは、逃げるだけのタッチボクシングやクリンチをルールとして禁止して、柔道の(教育的)指導のように減点、指導を3度受けた時点でTKO負けにすべきという馬鹿げた声まで聞こえています。
こんなルールが成立したら、メイウェザーは10敗くらい喫してそうです。
中南米のボクシングファンだけでなく、フィリピンはもちろん、日本でも「The Floyd Mayweather Jr. boxing style(タッチボクシング)」は、軽蔑の意味を含んで使われるケースが少なからずありますから、私たちも〝あっち側〟なのかもしれません。
個人的には、というか日本のボクシングファンはデオンティ・ワイルダーやノニト・ドネアのようなパンチャー、井上尚弥のようなKO中毒ファイターが好きですが、ワシル・ロマチェンコやオレクサンデル・ウシクのような、これぞ Sweet Science! という美しいボクシングにも魅せられているのではないでしょうか?
まあ、私でもシャクール・スティーブンソンのようなボクサーが好きかと聞かれると…アマチュア時代からプロの今まで、チキン丸出しのスタイルがとにかく嫌いです。
ボクシングの素晴らしさは、そのスタイルの多様性にもあります。
シュガー・レナードvsトーマス・ハーンズの初戦に至っては、試合の途中でトムとジェリーの立場が完全に入れ替わるという、超絶の演出が仕込まれた上質のドラマでした。
また、カネロ・アルバレスとゲンナジー・ゴロフキンの三部作は2戦目からトムがジェリーに、ジェリーがトムに役回りを変える面白さが溢れていました。
「ロマチェンコvsギレルモ・リゴンドー」を「ジェリーvsジェリー」と表現するのは違和感がありますが、それは結果論で、試合前は世界最高のテクニック展覧会が期待されていました。
「マービン・ハグラーvsハーンズ」や「井上vsドネア初戦」は、これぞ「トムvsトム」でした。
パンチャーvsボクサー は、このスポーツの最も興味深いテーマで「モハメド・アリvsジョージ・フォアマン」「レナードvsハーンズ」「レナードvsマービン・ハグラー」…歴史を刻んだ多くの名勝負がこのマッチアップでした。

「カネロvsメイウェザー」が戦前あれほど盛り上がったのはBattle of Age(王の交代)という予感だけでなく、「マチスモの化身メキシカンスタイルvs卑怯者のタッチボクサー」というコントラストが鮮やかだったからです。
もちろん、技術を伴わない「ジェリーvsジェリー」は誰も見たくありません。技術を伴わない「トムvsトム」もやらせてはいけません、危険なだけです。
大谷翔平の登場でMLBのルールが変更されましたが、ファンが全面的に支持しました。「タッチボクシングやクリンチ・ホールディングの禁止」を叫んでいるのは、ボクシングからSweet Scienceの美しい虹彩を脱色しようとする一部の〝暴徒〟だけ。
それでも、昨今の「強い奴の意見が罷り通る」世界情勢を見てしまうと、メキシカン・スタイルだけが正義という暴論が認められる日が来るかもしれません。
すでに、ラスベガスをはじめ米国の採点は以前よりも攻勢を評価するようになったと見られており、茶番劇が大きな興行になる現状はSweet Scienceの脱色に他なりません。
米国がボクシングをまともなスポーツとして扱わなくなって久しいですが、業界に突如現れた圧倒的なパワーハウス、サウジアラビア総合娯楽庁の長官が「トムとジェリーみたいな試合は見たくない」と吐き捨てているのです。
この競技はどこまで落ちていくのでしょうか?
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