米国ボクシングシーンで、ライト級未満のクラスが大きな注目を浴びることはまず、ありえません。

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まさか、デラホーヤと戦う未来がやって来るとは…。

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まさか、初戦でパッキャオが圧勝、再戦があるとは…。

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まさか、メイウェザーと…まさか、まさか…。


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まさか、自殺行為とまで言われたデラホーヤ戦があんな展開、結果に終わるとは。


非常にレアな例外はマルコ・アントニオ・バレラ、エリックモラレス、ファン・マヌエル・マルケス、歴史に残る3人のメキシカンがフェザー級からジュニアライト級で繰り広げた複数のビッグファイトです。

3人とも揃いも揃ってPFP上位に君臨、のちに一発殿堂入りまで果たすグレートたち。

メキシコ史上最高選手の10傑リストを作るとき、この3人を外すことはまず不可能です。

マニー・パッキャオはそんな3人の包囲網を打ち破り、打撃戦上等、一歩も下がらないメキシカンスタイルはメキシコのファンをもトリコにしてしまったのです。

軽量級にも関わらず、大きな会場をフルハウスにし、当たり前にPPVイベントの主役をつとめたパッキャオの衝撃は、現在の井上尚弥や中谷潤人とは全く違う次元のものでした。


しかし…。

そんなパッキャオですら、オスカー・デラホーヤを斬り刻んだキャリア47試合目のたった1試合で、それまでの46試合で積み上げたファイトマネーを凌駕するビッグマネーを手にしたのです。

それはもちろん、カネだけではありません。メキシコ系をはじめとする熱心なボクシングファンの枠を超えて、カジュアルなボクシングファンの誰もが注目する存在にまで昇りつめたのです。

当時のパッキャオはほぼ全てのメディアが満票でPFP1位に推す、ずば抜けた専門家評価を集めていたばかりか、ファイター・オブ・ザ・イヤーにも輝き、傑出した専門家評価に浴していましたが、人気はコアなファンに限定され、報酬も人気階級のトップとは桁が一つ落ちました。

もうお分かりでしょう。

井上尚弥のPPVにすら乗らないT-モバイルが、どれほど無茶苦茶な欺瞞の興行だったかを。

あの、対戦相手に恵まれるにも程があるマニー・パッキャオですら、ライト(軽量)級までは専門家とコアなマニアの評価だけが高く、スターダムのトップに立てなかったのです。




なぜ、三代大訓は何もさせてもらえずに惨敗したのか?

なぜ、佐々木尽は嬲り者された挙句に轟沈させられたのか?

そして、なぜマニー・パッキャオは人気階級で大暴れ出来たのか?

才能と実力だけが原因なら、私たちはリングの上の〝大谷翔平〟が出現するまで待たねばなりません。

しかし、それだけではないのなら、人気階級攻略の糸口がどこかにあるのなら、それを探してみましょう…。