今年のシンコ・デ・マヨの、最大のメガファイトはもちろんカネロ・アルバレスの試合でしたが、開催されたのは米国西海岸でもメキシコでもなく、アラビア半島のサウジアラビア。

サウジは米国以上にボクシングに関心が薄い国です。…というか、そもそもボクシングに馴染みがありません。総合娯楽庁のトゥルキ・アル=シャイフ長官は「長年のボクシングファン」と公言していますが、それが疑わしい発言が目立ちます。

それでも、まだデビュー前の堤麗斗と買収したリング誌のアンバサダー契約を締結。そんな情報まで知っているのですから、やはりボクシングにとてつもなく精通しているのでしょう。

それでも、人気階級の五輪や世界選手権のメダリストと契約するのが自然な気もしますが…。

一体全体、どんな力学が作用したらそんな歪みが生じるのかわかりませんが(本当はみんなが知っている)、今夜のお話はシンコ・デ・マヨでセミファイナルを務めたハイメ・ムンギアのドーピング。

ブルーノ・スラス戦後に採尿したAサンプルが外因性テステストロン代謝物に陽性反応を示したもの。

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このイベントの統括は英国ボクシング管理委員会(BBBofC)でしたが、ドーピング検査はVADAのみで実施。

このあとBサンプルの検査が行われ、そこでも陽性反応を示すと〝アウト〟。

とはいえ、サウジで行われたBBBofC管轄の試合で、検査機関を超えた権限は一切持たないVADAの検査。ペナルティが科されるのかどうかは、不明です。

仮にBBBofCの内規に照らして6ヶ月のライセンス停止処分が科せられても、これが有効なのはBBBofCの管轄内だけ。JBCやネバダ州などの米国の各州などには効力は及びません。