よく見聞きする「日本のボクシング界は黄金時代」。

常時、10人前後の世界王者を擁するという数字上では黄金時代です長いが、その世界王者の名前をどれくらいの人が知っているでしょうか?

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1954年11月26日、白井義男がフライ級史上最強の一人と評価されるパスカル・ペレスに敗れてタイトルを失ってから1962年10月10日にファイティング原田が取り戻すまで、なんと8年間も世界王者が存在しない時代が続きました。

数字上は日本ボクシング史上最低、最悪の冬の時代ですが、民放各局がボクシング番組を毎日放送、日本タイトル戦はもちろん、新人王戦までが中継、日本チャンピオンの名前はカジュアルなスポーツファンでも当たり前に知っていたに違いない、そんな時代です。

もちろん「カジュアルなスポーツファン」なんていっても、当時は相撲と野球、競馬くらいしか観戦スポーツのない時代。しかも、ボクシング以外のスポーツはドメスティックに国内に閉じこもり、世界で戦う日本人を応援できるのはボクシングだけ、という今では考えられない特殊な環境でした。

野球やサッカーでホンモノの世界を見せられてしまった現代に、摩訶不思議なシステムで複数の王者が乱立、世界戦のほとんどがなぜか日本で開催されるボクシングは怪しいスポーツになりました。

当時、スポーツの中で、ボクシングは格上だったのです。

そして、日本からはるか離れた英国でもフランク・ウォーレンやエディ・ハーンが「黄金時代」と騒いでいます。

米国ボクシングの黄金時代、1950年代から60年代のような盛況を、英国ヘビー級は迎えている、というのです。

アンソニー・ジョシュアはBBCのドキュメンタリーを見ても英国のスポーツセレブなのはひしひしと伝わってきます。

米国ではそのポジションのボクサーは、長らく出現していません。

さて、現在の日本の〝黄金時代〟はどうなのか?

地上波から離れて、ユニバーサル・アクセス(国民的関心のあるスポーツは無料地上波で簡単に見ることができるべき)という視点では国民的関心事とはファンですら考えていません。

また、ファイトマネーについても以前にも増してブラックボックス化、怪しい空気を発散させています。

日本の〝黄金時代〟を追いかけてみましょう。