ファン・フランシスコ・エストラーダ、ローマン・ゴンサレス、井岡一翔、ドニー・ニエテス、シーサケット・ソールンビサイ、カルロス・クアドラス…PFP10傑に最大3人、常時複数のファイターを送り込んできたジュニアバンタム級ですが、現在はバム・ロドリゲスだけがほぼ全てのメディアでPFPの1人に数えられています。

しかし、115ポンドの火は消えたのか?というとそうではありません。

エストラーダはバンタム級転向を明言しているものの、2年間もPFPキングに君臨したビッグネームであるチョコラティトにはノニト・ドネアだけでなく、チャンピオンクラスも対戦に興味を示しています。

そして、井岡に勝ったフェルナンド・マルチネス、田中恒成を退けたプメレレ・カフも過小評価された無敗のタイトルホルダー。

PFPファイターが乱立していた時代から、バムの一強体制が堅固に見える階級ですが、2番手グループは充実しています。

バムがPFPランキングをジャンプする踏み台があちこちにセットされているということで、対戦相手にとってもバムに勝利するとPFP入りは確実。

ジュニアバンタム級が再びPFP製造工場になる可能性は十分。



5月11日、大田区総合体育館で井岡がWBA王者マルチネスに挑むリベンジマッチも、勝者がバムとの決戦の近づく大一番。

オッズは井岡との試合を優先してIBFタイトルを放擲したマルチネスが2/7(1.29倍)でフェイバリット。井岡は5/2(3.5倍)で、キャリア初のアンダードッグ、しかも明白な数字を突きつけられました。

井上信者などアンチが多い日本ではマルチネスとの初戦は「井岡の完敗」という見方が多いようですが、リング誌やESPN、英国ボクシングニューズ誌などは「激闘」と評価、昨年のFIGHT OF THE YEARにノミネートするメディアも少なくありませんでした。

エドワード・エルナンデスの108-120という採点には驚きましたが、個人的には井岡のキャリアで3つの敗北、残りの二つ(いずれもSD)とは違い、リングアナウンサーのコールを聞くまでもなく勝者は明らかだったと思います。

36歳という年齢、デビューから大きな注目を集めてビッグファイト続きだった井岡の消耗と劣化、疲弊は35戦(31勝16KO3敗1分)という数字だけでは測ることができません。


惨敗ならもちろん、敗北は即、引退につながるでしょう。

2009年のプロデビューから16年。日本のボクシングを牽引してきた井岡一翔のラストマッチが5月11日になるのか?

それとも、その先があるのか?