フランク・ウォーレンが〝The Wrecking Ball(ぶっ壊し屋)〟と呼び、アンソニー・ジョシュアは「英国のPFP1位」と評価するニック・ボール。



2017年のプロデビューからトレーナーをつとめるポール・スティーブンソンも「昨年、12週間で2人の世界王者と戦った。そんな芸当はヤツにしかできない」と褒める。

ボールが最もぶっ壊したいファイターの1人が122ポンドの完全統一王者・井上尚弥だ。サウジアラビアの総合娯楽庁長官トゥルキ・アラルシクは「年末にも試合を実現させる」と約束している。


ボールは「井上にはいくつかの欠点がある。ダウンしたこともある。彼はニックネームのようなモンスターではない」。

“Inoue is big in Japan,” says Stevenson,“and we don’t mind goin there”.

スティーブンソンは「井上は日本ではスーパースター。だから私たちは(興行規模が大きくなる)日本に行く用意がある」としている。

12月に予定されているビッグファイトは、日本かサウジアラビアで開催されるのが濃厚だ。

ボールの頑健さは、アマチュアボクシングを始める前に85戦を戦ったムエタイで養われた。

20歳でプロ転向、転機となったのは「プロ6試合目のリバプールダービー、ブライアン・フィリップス戦だった。こっちも無敗、フィリップスも4戦全勝。インサイドの打撃戦でフィリップスを痛めつけ、2ラウンド終了のインタバルで棄権させたんだ。あの夜にレッキング・ボールが生まれた」(スティーブンソン)。

The night“The Wrecking Ball was born”

ボールは「2022年にイサック・ロウを番狂せで6ラウンドKOした試合で周囲の目が変わった。自分がそのレベルにあることはわかっていたけどね。あの試合でキャリアにアクセルがかかった」と、プロ15戦目で挑んだWBCフェザー級のシルバー王座(決定戦)が節目だったと振り返る。

The Wrecking Ballはレイ・バルガスのグダグダに巻き込まれるレベルのファイター。ナチュラルな126パウンダーという点を織り込んでも、井上尚弥を脅かす武器は何一つ見当たりません。

今のところは…。