先日、紹介した英国ボクシングニューズ誌の「RIVALS The biggest threats in Inoue's future(好敵手 井上の前に立ち塞がるライバルたち)」。
ここで取り上げられた5人を元記事に、私の目線もブレンドしてみます。

◾️ムロジョン・アフマダリエフ:ジュニアフェザー級で井上尚弥がトラブルに見舞われるとしたら、アフマダリエフ以外に考えられない。
「五輪メダリストのエリートアマ」でプロでも実質無敗。
タパレス戦は1人のジャッジがスコアした「118−110でMJ」はおかしいと思うが、判定が読み上げられた瞬間にMJが首を振って笑い、タパレスが号泣して崩れる、その光景のままの大きな議論を呼ぶ判定だった。
とはいえ、中盤にはアフマダリエフ(陣営)は採点は怪しいと倒しにかかるべきだった。そして、最終回を見るまでもなく、もっと早い段階で攻撃を加速していたらKOできたはず。もし再戦なら、やはりMJが圧倒的有利の予想とオッズが立つはず。
そんなことをいっても、もう後の祭り。負けに不思議の負けはなし、です。
それでも、井上のキャリアの中では文句なしで最高評価のファイター。
◾️中谷潤人:井上戦が実現すると、日本ボクシング史上最大の興行になるかもしれない。そして、両者にとって、キャリア最強の相手になるのも疑いようがない。
ここ数試合、完全格下の相手を選んでいる井上は強引なボクシングが目立つようになっている。一方で、バンタム級のトップ選手を自然に沈め続けている中谷は明らかに進化の途中。
自らのフレームを活かして、変幻自在に空間を操り、左右の強打を振るう。
ノニト・ドネアを恐れずに攻めきったライオンハートを持つアレハンドロ・サンチアゴに「自分のパンチが当たらない距離で痛めつけられ、削りまくられた状況で接近戦に持ち込まれる。最後は立とうと思ったら立てたかもしれないが、どうしようもなかった」と言わしめ、心をヘシ折った一戦が中谷のベストファイトだろう。
両者のキャリア曲線が交錯する前に戦うなら井上有利だが…。もしかしたら、すでに逆転の交錯カーブは完了してしまっているか?
◾️ニック・ボール:フェザー級進出で井上が一択ターゲットにした、いつ誰に負けても不思議では無い最弱王者。
井上よりも8㎝も低い身長157㎝のリバープール生まれ・リバプール育ちのニックには、目立った武器は見当たらない。
劣化バージョンのレイ・バルガス相手に2度のダウンを奪いながら、粘られた末にドロー。ダウンがなければ、あのレイバルに完敗という、井上レベルから見下ろすと穴王者を通り越した雑魚王者。
それでも、勇敢に前進し力の限りパンチをまとめるタフなリバプール・ファイターには、井上も手を焼くかもしれない。
◾️ラファエル・エスピノサ:フェザー級で最も厄介な長身メキシカン。ロベイシ・ラミレスを大番狂せで下すと、再戦ではより明白な形で返り討ち。
エル・トレインを2度も脱線させた身長185㎝/リーチ188㎝の126パウンダーが、現時点のフェザー級シーンで最強王者であることは明らか。
世界基準の相手と対戦してこなかったことから過小評価されてきた30歳のメキシカンが、戦績通りの火力を持っていることも証明された。
ラミレスとの初戦、第5ラウンドで喫した痛烈なダウンがゴング終了間際でなければ、あそこで仕留められていた可能性大だが、その後のリカバリーは見事。
それでも、とはいえ異形の長躯を生かしきれていない戦いぶりを見れば、モンスターは笑いを噛み殺しているかもしれない。
◾️アンジェロ・レオ:4年前にスティーブン・フルトンに敗れてジュニアフェザー級のストラップを手放して「122ポンドを作るのは限界を超えている」とフェザー級転向を表明したレオが再びタイトルを掴むことは無いと考えられていた。
この4年の中で2年5ヶ月もリングから離れていたレオは2023年11月から積極的に試合をこなし、昨年8月に完全ホームのニューメキシコ州アルバカーキでセットされたフェザー級タイトル挑戦へ漕ぎ着ける。
しかし、その舞台で彼の役割は生贄。
相手は当時、階級最強と目されていたIBF王者ルイス・アルベルト・ロペス。敵地でもお構いなしにビッグネームを撃破してきたスラッガーだったが、レオがまさかまさかのカウントアウトでKO勝ち。
「あの2年5ヶ月でチームを再編成し、自分のボクシングをじっくり作り直した」という通り、フルトン戦とは見違える快活な動きを見せての大番狂せ。
しかし…。あの夜のロペスは心身ともに完全にレオをナメ切っていた。そんなロペスにKOまでは1−2のスコアで採点上は劣勢。あの番狂せは、レオの再生が2割、ロペスの油断が8割で引き起こされたフロックと見るのが自然かもしれない。
5月24日に亀田和毅との初防衛戦が内定しているレオ。引っ張り上げられるのは、完全アウエーの大阪のリング。
日本のボクシングファン的には和毅が不可解な判定で勝利、大ブーイングを浴びながら「次は井上チャンピオン、タイトルかけてやりましょう!」とIBFベルトを掲げるのが一番面白い展開だが…。
ここで取り上げられた5人を元記事に、私の目線もブレンドしてみます。

◾️ムロジョン・アフマダリエフ:ジュニアフェザー級で井上尚弥がトラブルに見舞われるとしたら、アフマダリエフ以外に考えられない。
「五輪メダリストのエリートアマ」でプロでも実質無敗。
タパレス戦は1人のジャッジがスコアした「118−110でMJ」はおかしいと思うが、判定が読み上げられた瞬間にMJが首を振って笑い、タパレスが号泣して崩れる、その光景のままの大きな議論を呼ぶ判定だった。
とはいえ、中盤にはアフマダリエフ(陣営)は採点は怪しいと倒しにかかるべきだった。そして、最終回を見るまでもなく、もっと早い段階で攻撃を加速していたらKOできたはず。もし再戦なら、やはりMJが圧倒的有利の予想とオッズが立つはず。
そんなことをいっても、もう後の祭り。負けに不思議の負けはなし、です。
それでも、井上のキャリアの中では文句なしで最高評価のファイター。
◾️中谷潤人:井上戦が実現すると、日本ボクシング史上最大の興行になるかもしれない。そして、両者にとって、キャリア最強の相手になるのも疑いようがない。
ここ数試合、完全格下の相手を選んでいる井上は強引なボクシングが目立つようになっている。一方で、バンタム級のトップ選手を自然に沈め続けている中谷は明らかに進化の途中。
自らのフレームを活かして、変幻自在に空間を操り、左右の強打を振るう。
ノニト・ドネアを恐れずに攻めきったライオンハートを持つアレハンドロ・サンチアゴに「自分のパンチが当たらない距離で痛めつけられ、削りまくられた状況で接近戦に持ち込まれる。最後は立とうと思ったら立てたかもしれないが、どうしようもなかった」と言わしめ、心をヘシ折った一戦が中谷のベストファイトだろう。
両者のキャリア曲線が交錯する前に戦うなら井上有利だが…。もしかしたら、すでに逆転の交錯カーブは完了してしまっているか?
◾️ニック・ボール:フェザー級進出で井上が一択ターゲットにした、いつ誰に負けても不思議では無い最弱王者。
井上よりも8㎝も低い身長157㎝のリバープール生まれ・リバプール育ちのニックには、目立った武器は見当たらない。
劣化バージョンのレイ・バルガス相手に2度のダウンを奪いながら、粘られた末にドロー。ダウンがなければ、あのレイバルに完敗という、井上レベルから見下ろすと穴王者を通り越した雑魚王者。
それでも、勇敢に前進し力の限りパンチをまとめるタフなリバプール・ファイターには、井上も手を焼くかもしれない。
◾️ラファエル・エスピノサ:フェザー級で最も厄介な長身メキシカン。ロベイシ・ラミレスを大番狂せで下すと、再戦ではより明白な形で返り討ち。
エル・トレインを2度も脱線させた身長185㎝/リーチ188㎝の126パウンダーが、現時点のフェザー級シーンで最強王者であることは明らか。
世界基準の相手と対戦してこなかったことから過小評価されてきた30歳のメキシカンが、戦績通りの火力を持っていることも証明された。
ラミレスとの初戦、第5ラウンドで喫した痛烈なダウンがゴング終了間際でなければ、あそこで仕留められていた可能性大だが、その後のリカバリーは見事。
それでも、とはいえ異形の長躯を生かしきれていない戦いぶりを見れば、モンスターは笑いを噛み殺しているかもしれない。
◾️アンジェロ・レオ:4年前にスティーブン・フルトンに敗れてジュニアフェザー級のストラップを手放して「122ポンドを作るのは限界を超えている」とフェザー級転向を表明したレオが再びタイトルを掴むことは無いと考えられていた。
この4年の中で2年5ヶ月もリングから離れていたレオは2023年11月から積極的に試合をこなし、昨年8月に完全ホームのニューメキシコ州アルバカーキでセットされたフェザー級タイトル挑戦へ漕ぎ着ける。
しかし、その舞台で彼の役割は生贄。
相手は当時、階級最強と目されていたIBF王者ルイス・アルベルト・ロペス。敵地でもお構いなしにビッグネームを撃破してきたスラッガーだったが、レオがまさかまさかのカウントアウトでKO勝ち。
「あの2年5ヶ月でチームを再編成し、自分のボクシングをじっくり作り直した」という通り、フルトン戦とは見違える快活な動きを見せての大番狂せ。
しかし…。あの夜のロペスは心身ともに完全にレオをナメ切っていた。そんなロペスにKOまでは1−2のスコアで採点上は劣勢。あの番狂せは、レオの再生が2割、ロペスの油断が8割で引き起こされたフロックと見るのが自然かもしれない。
5月24日に亀田和毅との初防衛戦が内定しているレオ。引っ張り上げられるのは、完全アウエーの大阪のリング。
日本のボクシングファン的には和毅が不可解な判定で勝利、大ブーイングを浴びながら「次は井上チャンピオン、タイトルかけてやりましょう!」とIBFベルトを掲げるのが一番面白い展開だが…。
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