International Boxing Hall of Fame (国際ボクシング名誉の殿堂)には長らく同種の非難が渦巻いてきました。

ここでは最も価値があるとされる「Modern Category(近代部門)」に絞ります。

この名誉に輝いた日本人はファイティンティング原田、ただ1人だけ。

選出方法については「無記名」は良いものの、殿堂を主催する全米ボクシング記者協会(BWAA)が選手をノミネート。

殿堂入りは投票の多かった選手の3人が基本で、MLBのような得票率75%以上という基準もありません。ボクシングでは得票率が10%でも、他の票が分散していたなら殿堂入りという甘さ。基本的には、毎年必ず3人が選ばれるのです。

得票率はファン的にも気になるところでしょう。

今年、一発殿堂を果たしたマニー・パッキャオの得票率が100%でなければ大きな議論が巻き起こっているはずですが…。

announce_square_no_click_25_70K

世界的統括団体がないにも関わらず、BWAAがInternationalを名乗るとどうなるかというと、当たり前ですが米国贔屓の選考になります。

「パッキャオやフリオ・セサール・チャベスを選んでるじゃないか」と言ってますが、あのレベルのグレートを一発殿堂で選ばなければそれこそInternationalの笑い物です。

米国贔屓は、米国を主戦場として活躍したファイターにも顕著です。

今回もマイケル・ナンとビニー・パジエンザが〝残る2名〟に選ばれましたが、どうしてポンサクレック・ウォンジョンカムは選ばれなかったのか、メディアやマニアの間で話題になっています。

タイトル在位期間に、PFPランキングの滞在時間、ポンサクレックが特別な112パウンダーであったことは誰もが認めるところ。

殿堂入りを阻まれた原因は、軽量級であること、米国リングに一度も上がらなかったこと、それしか考えられません、

殿堂入りを、ライトなファンが決めるならそういう結果もあるでしょう。

ポンサクレックと、ナンとパジエンザ。正直、アジア人の私の眼で、メジャーな順番に並べたらパズ、ナン、ポンサクです。

率直にいうと、ボクシング界に公正なんて求めていません。

他のスポーツではあり得ない、ドーピングで陽性反応を示した選手でも何のお咎めも無しに殿堂入りできるのですから。世界的な統括団体がないから、仕方がありません。

そんな歪に曲がった狭い門でも、アジア人が潜り抜けるのが素晴らしいと、そこまで目くじらは立ててません。

原田に次ぐ2人目は井上尚弥になるはずです。

それにしても、そんなバリアを打ち破った原田はすごい。張正九と柳明佑、カオサイ・ギャラクシーも。

ナンやらパズやらでもOKなら、井岡一翔も一発殿堂確実、中谷潤人も完全射程内なんですが…。