ジャロン・エニスとバム・ロドリゲス。
「ゲンナジー・ゴロフキンとローマン・ゴンサレスがダブルヘッダーで盛り上げたような関係になりたい」(バム)。
ラスベガスやニューヨークのカジノ&リゾートや大会場を避けてボクシングファンをターゲットに、人気階級と軽量級の実力者をセットでイベントを組み立てるーーー良い着眼点だと思います。
興行側の立場で見るとエニスのマッチメイクが難しいのは理解できますが、カレン・チュカジャンとの再戦はどうなんでしょうか。
初戦で完勝している相手との再戦。これは色んな意味で難しい、特に今回のように相手が一定の実力者である場合は。
一方で、ファンは物足りないものの、スペクタクルな勝利を収めたバムの対戦者選びはお見事です。あくまで興行側として、ですが。
格下相手のスパーリングのようなクルージングから、ギアを上げてのフィニッシュ。
対戦相手の質を考えるまでもなく、PFPランキングがアップすることはないはずですが、妄想だけにどうなりますやら。
この試合がバムの評価にプラスと働いたのか、それともマイナスか、あるいは横ばいか?
まず、マイナスはありません。横ばいでなくプラスなら…PFPアップもありえます。
バムはこれで今年のリングはおしまい。2024年には2戦2勝2KO。6月にはファン・フランシスコ・エストラーダ、そしてゲバラ。評価と格が全く違う2人のメキシカンですが、内容的には100点。
今年も各メディアのFighter Of The Year へのノミネートは確実でしょう。
もし、ジュニアバンタム級のバムがシュガー・レイ・ロビンソン賞を獲得すると、ノニト・ドネア(2012年)と井上尚弥(2023年)のジュニアフェザー級の史上最軽量を2階級更新することになります。
※1993年にジュニアフライ級マイケル・カルバハルがリング誌などのFighter Of The Year に輝いていますが、この年のシュガー・レイ・ロビンソン賞はパーネル・ウイテカー。
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