1. さんちょう 2024年08月10日 18:36
フェザーもどんどん統一戦やって尚弥が来る頃には盛り上がっていて欲しい。
もし尚弥がフェザーでも完全統一すればもう原田さん越えでいいと思います。

 
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日本プロボクシング史上最高のボクサーは誰か?

今これを多数決で決めると、1位は井上尚弥。2位以下は中谷潤人や井岡一翔、寺地拳四朗、山中慎介、長谷川穂積、西岡利晃、内山高志、具志堅用高、辰吉丈一郎、田中恒成らで争われ、ファイティング原田はトップ10にも数えられないかもしれません。

海外のボクシング関係者、例えば〝身内〟のボブ・アラムも「井上はパッキャオクラス」と断言している一方で、フレディ・ローチはバンタム級時代の井上について「エデル・ジョフレやファイティング原田の域にはまだ達していない」と評しました。

リング誌や英国ボクシングニューズ誌など、海外メディアで日本のプロボクシングが語られるとき「ファイティング原田」はデフォルトで登場する金字塔にも関わらず、日本国内での評価はどうしてここまで低いのでしょうか?

日本のボクシングファンの多くは「オリジナル8」を識りません。

それどころか、ボクシングの階級がわずかな体重幅で細分化されている理由を「それだけ体重の壁が分厚いから」と信じている人も少なくありません。

また、4つも存在する認定団体についても「最近のWBCは迷走している」「WBAはめちゃくちゃ」という批判はあっても、それらを統括団体だと勘違いしてしまっている人もいます。

また、各団体のランキングが対立王者を除外した上に我田引水のデタラメランキングを作成していることにも考えが至らず「指名挑戦者は強い」と信じている人までいます。

「名誉の殿堂」や「Fighter Of The Year」よりもPFPの方が名誉が格が上と思い込んでいる人も多くいそうです。それどころか、殿堂や年間最優秀選手賞の存在よりもPFPを先に知ってしまった本末転倒な「自称・長年のボクシングファン」も溢れています。

これは、メディアや帝拳、大橋秀行のような運営側の意図的なミスリードが最大の原因ですが、それを鵜呑みにして騙されるファンの知識レベルではなく社会的常識レベルの低さも問題です。

リング誌を一度も読んだことがないばかりか、見たことすらないにも関わらず「リング誌には権威がある」と、したり顔で言い切ってしまう暗愚な人々が徘徊しているのです。

他のスポーツなら、考えられません。



そして、もしかしたら日本人の「忘れる」能力に長けた諸行無常の心の構えも、なんらかの影響を及ぼしているかもしれません。

原爆を二発落としたアメリカを許すどころか、何のわだかまりもなく受け入れ、歓迎している国が日本です。

これが他の国なら、アメリカとのゲリラ戦が80年戦争にもつれ込んでいても不思議ではありませんが、そうはなりませんでした。


野球やボクシング、米国が本場で気軽にできるスポーツが戦後も大きく発展したのは米国への「恨み」を、日本人に潜在していた米国への「憧れ」が大きく凌駕したからに他なりません。

これは、間違いなく最も素晴らしい日本人の特徴という側面も持つのですが…。



前置きが長くなりました。